2011年7月11日月曜日

11/07/10 Game90 vs Baltimore Orioles ~Kyle Weiland's Debut~



BOSの傘下Prospectの中でも1、2を争うお気に入り、Kyle WeilandがMLBデビューを果たしました!背番号は70。これまで、Justin Masterson、Michael Bowden、Andrew Miller等、結構初昇格の際にはTVで見ることができてたんですが、今回は残念ながら見れず。bmbさん、BFさん、Nomar5さん等のレポートを参照に、いくつか思うところを書いておきます。あぁ、早く実際に見たい...

今日の成績は、4.0 IP/8 H/6 ER/2 BB/2 HBP/2 K/5-2 GO/AO。78球中で42ストライク。このシリーズはHBPが多く、1コ目のHBPの後、報復があり、警告試合になっていたところに2つ目を与えてしまい、デビュー戦で退場になった7人目の選手になってしまいました。

8 H/6 ERと結構打たれたカンジだけど、失点は全て、2回のもので、Derek Leeに2ラン(これも多くの球場ならレフトフライだろうとも)を打たれた後、不運な内野安打3本が重なったこともあり、内容はそこまで悪くなかったというのが、色んなところで言われている。

速球は2シーム主体で、大体92~94 mph。平均でも93 mphを越えており、AAAでのパフォーマンスを維持していると思える。ただMastersonとよく比べられるけど、そこまで明らかなシンカーというカンジではなく、低めにコマンドすれば、しっかり沈むというカンジのようだ。4シームも交えているみたいだが、全球種を通じての最速が96 mphで、一般的な4シーム/2シームよりも球速差が小さい気がする。

AAAでも、今季は非常に多く、三振を奪っているけど、どちらかというとカーブによるもので、今のところ、さほど速球で空振りを奪える投手ではない気はする。今季は被弾が少ないが、昨季はAAで、やや被弾が増えたけど、それの多くは高めに投げた4シームを打たれたみたいだし、個人的にはもう少し2シームを磨くことに注力してもいいのかなと思う。

特に初登板ということもあっただろうが、制球はかなり乱れていた。最近はAAAでもBBが減っていたけど、最近までかなり多かったし、HBPもかなり多かった(実際8.0 IP/0 BB/12 Kの試合でも2 HBPを出している)。今日のHBPも狙ったのではなく、単純に制球しきれなかったのだろうし。

コマンドに関しては、やや3塁側に踏み込んでから、クロスファイヤー気味に投げるフォームの影響もあるのかなとも思う。今の状態で結果が出ているので、あえて変える必要はないし、ボールを隠すことにはつながっていると思うけど、ややスロットも低くて、せっかく身長があるのだから、もう少し上からシンプルに投げ込んでもいいのではないかとも思う(腕への負担も小さくなると思うし)。

ただ以前はモーションが遅いと言われていたけど、かなり改善されているようだし、フォーム自体もスムーズで悪くないと思う。自分が、彼の好きな点の1つが、弱点の克服への取り組み方とか、ピッチングへの考察とか、インテリジェントさを感じる点なんですよね。

各球種に戻って、カーブはAAAでの支配力を発揮しており、MLBでも十分なアウトピッチになりそう。今季は対左で非常に良いけど、これはカッターの効果よりも、昨年から左打者に対してうまくカーブを使えるようになったことが大きい。左打者のアウトコースのボールからストライクに入ってくるボールと、いわゆるバックフットカーブ(インコースのストライクゾーンから、左打者の後ろの足(左足)にぶつかるように落ちてくるボール)をしっかりコマンドできるようになっている。

また今季再びレパートリーに取り入れたカッターは、個人的にもう少し完成度の高いピッチをイメージしていたが、BFさんやNomar5さんのレポートを読む限り、時折流れてスライダー的になっており、見逃されることも多いよう。カーブやカッターを投げる際はやや腕のスロットも落ちてるよう。球速は85~86 mphというところみたいで、これは速球の球速を考えれば、かなり遅い部類と思う。理想的には88~90 mphという程度でタイトに変化させたいところ。ただ本人のインタビューで、スライダーにならないように気をつけていると言っていたし、もう少し時間が経てば、向上してくるのではないかと楽観視している。

一方チェンジアップはまだ落ちも小さく、速球と大きく差をつけれていない。これまでも時折、良いフィーリングで投げているときもあるけど、不安定という印象で、これは今もそうだ。BOSに入団した当初は、速球だけで8割というようなスタイルだったけど、現在では速球・カーブ・カッター等、比較的多くの球種を使いこなせるし、総合的に見て、先発としてある程度のクォリティーがあると思うけど、安定した先発になっていくには、チェンジアップはもう少し鍛えたい部分ではあるだろう。

まぁ色々書きましたが、不運もあったけど、今日の結果は次回への期待をつなげるものだったと思います。スタッフはMLBで投げるだけのものを示したと思うし、これから先BOSの大きな戦力になってくれると期待しています(^-^)

4 件のコメント:

nomar5 さんのコメント...

どうしてもカッターが気になって12Kしたときのピッチングを見直してみたのですが、やっぱりもっとまともなカッターを投げていました。
デビュー戦はララさんの文中に書かれている「スライダーになってしまった」んだと思います。
このときのピッチング見ると速球が内や外に大きく外れることも少なく、カウント整えてカーブで決めているのでそういうのを上でも見たいなぁ(^^)
自分もチェンジアップは安心できるレベルのものが欲しいと思います。

BF さんのコメント...

いい先発投手になれる下地はあると思うしうまく育ててほしいですね(´∀`)

マスターソンの放出を明らかに惜しんでいると見られるような話の伝わってくるBOSですから今度はしっかり育てあげて欲しい。
若干カーブとカッター投げる時は速球より腕が下がる傾向はあるかなと言う感じですね。

そういやドーブロントもカッターを鍛えてるらしいですね。彼もワイランドが先に上がったことにより発奮してくれるといいですね。


デッドラインまでに故障者の復帰の目途をつけて打線の力で勝ちを拾い
自前の投手でなんとかして欲しいと言うのは理想ですかね。
クロフォードとラウリーが万全なら
ペドロイアとユークも上がってきた今攻撃陣は穴が無くて鉄壁だと思うんだけどなあ。レディックもいい働きしてくれるし。
スタッツ見てると完全にクロフォードとJDだけ取り残されてる感じですね(笑) 

ラッキーのこの間の投球がマグレでありませんように(-m-)パンパン

ララ さんのコメント...

nomar5さん

おはようございます。情報ありがとうございます(^-^)

まだ指先の感覚とかそういうのが、出来上がってないのかもですね。落ち着いて投げれば、しっかりとカッターになるということでしょうから、慣れてくれば。その上で、変化の大きさを自由に操れたら凄い武器になるかもですね。

チェンジアップもすごくいい時もあるみたいなんですけどね(^_^;)アベレージのサードピッチになってくれれば十分なんですけどね。速球のコマンドにしても、初登板の緊張もそれなりにあったでしょうし、次回に期待したいです(^-^)

ララ さんのコメント...

BFさん

大きな欠点がないし、楽しみですね(^-^)

多分サイド気味から投げるから流れやすくなるんでしょうね。以前はカーブがスラーブ気味とも言われてたし。

Mastersonは実際しっかり成長してますしね...でもV-Martの1年半とBarnes、Owensになったことを考えればトレード自体は成功でしたけどね(^_^;)

どっちかと言えば、どうしても出したくないProspectをキープしたままトレードできるように、しっかり投手Prospectのスカウティングもガンバって欲しいです。

ただトレードデッドラインではまた名前が挙がってくるかもですね。両翼もReddickで埋まりそうですし、やっぱり先発を物色しそうな。Lackeyが前回の登板を続けれるなら、獲らなくてもやっていけるでしょうけどね。

Mastersonなら、若くてサラリーも安いし、興味ありと言われているGarzaよりずっと良いと思いますが、さすがにCLEも出す理由がないしなぁ。

打線は問題なさそうですね。Salty/Tekもだんどん良くなってる気がするし、Scutaroも9番なら十分でしょう。Crawfordさえしっかりしてくれれば、JDとLowrieを抜きにしても十分戦えると思います(^-^)

JDもPOまでは力を貯めてくれるでしょう(笑)。Reddickが不調になるころに活躍してくれれば。