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[Player Data]
Name: Dustin Pedroia (ダスティン・ペドロイア)
Full Name: Dustin Luis Pedroia
Position: 2B/SS/3B
Born: August 17, 1983
Birthplace: Woodland, California
Height: 5-8
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 2nd round, 2004
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $575,000
College: Arizona State
High School: Woodland HS (CA)
MLB Debut: August 22, 2006 (Boston)
How Left: Retired (February 2021)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube
[Scouting Report]
圧倒的な身体能力に恵まれているわけではなく、体格も非常に小柄なことから、カレッジ時代、マイナー時代と素晴らしい成績を残しながら高く評価されることは少なかった。ツール的には、ズバ抜けたハンドアイコーディネーションを持ち、小柄な身体から、豪快なスウィングを見せながらも、高いコンタクト能力とトップレベルの選球眼を両立している。パワーはツール自体は平凡だが、甘い球を思い切りよく強打し、M-IFとしては平均からそれ以上。近年はややケガを抱えることも多く、少しHRは減っているが、健康なら2ケタHRは十分に打てる。スピードもやはり平凡だが、走塁への本能に優れ、毎年20 SB前後をコンスタントに記録する。肩も他の身体系ツール同様恵まれた方ではなく、2Bを最適ポジションとしているが、そちらでは十分に満足のいく送球を見せる。守備範囲は広く、球際に非常に強い。ビッグプレーを見せるだけではなく、トップクラスの安定感を見せる。ツールを生かし切れない選手とは正反対に、ツール以上のレベルの成績を残せる選手だ。精神面の強さも素晴らしく、時に歯に衣を着せない発言もあるが、チームを鼓舞し、引っ張っていくリーダーシップを備えている。
[Background]
Arizona State大で、チームの軸として活躍。03、04年はNCAAの最優秀ディフェンダーを始めとして、各賞を受賞したが、小柄な身体と身体系ツールが平凡なことから、ドラ2までスリップしてBOSへ。カレッジのチームメイトでは、Ian KinslerやAndre Ethierらがおり、BOS関連ではDeven Marreroがカレッジの後輩に当たる。
[Profile]
04' : 高い成熟度から、ショートシーズンをスキップしてLow-A Augustaでプロデビュー。12ゲームで圧倒的な打撃を見せると、あっさりHigh-A Sarasotaへ。そこでも同様に5割を超えるOBPを残し、秋にはプロ1年目ながらAFLへ派遣。
05' : AA Portlandでも文句なしの打撃を見せ、2年目にしてあっさりとマイナー最上位のAAA Pawtucketへ昇格。わずかにAVGに伸び悩むが、三振以上の四球を選ぶなど、特に適応に苦しむ素振りは見せなかった。Hanley Ramirezの存在もあり、前年まではSS専門だったが、この年は2Bでの出場が多かった。シーズンのAAのAll-Starチームおよび傘下の最優秀選手に選出。
06' : AAAで持ち前の高いコンタクト能力と選球眼を見せた。AAAのAll-Starゲームに出場。H. Ramirezが前年オフにFLAへトレードされたこともあり、SSがメインポジションに戻るが、2Bに加えて、MLB昇格も睨んで、3Bでも4ゲームに出場。8月末にMLBへ昇格。2B/SSである程度の機会を得るが、打撃ではMLBの壁に跳ね返された。
07' : Mark Lorettaなどの移籍により空いた2Bにレギュラーとして抜擢。以降は現在まで全て守備位置は2Bでプレーしている。4月はAVG 1割台に喘ぐが、5月に月間最優秀新人に選ばれるなど爆発。後半戦はチームのリードオフも務め、WS第1戦では相手の勢いを完全に挫く先頭打者HRを放った。ALの新人王に選出。
08' : Jacoby Ellsburyのリードオフ定着もあり、2番打者に。All-Starゲームに初出場。前半戦やや伸び悩んだが、尻上がりに調子を上げ、Joe Mauerに次ぐAL2位のAVG .326に17 HR/20 SB。得点、安打数、二塁打数でリーグトップの成績を残り、AL MVP、シルバースラッガー、ゴールドグラブの三冠。
09' : シーズン前に、WBCのチームUSAでプレーしたが、左脇腹のケガで離脱。シーズンでは、AVGが3割を少し割ったものの、前年同様に攻守に文句なしの活躍。All-Starゲームに2年連続で出場。
10' : 過去2年を上回るペースでHRを放ち、安定したパフォーマンスを見せていたが、6月末に自打球を当てて骨折。8月に復帰を果たすが、やや焦ったようなカンジで、2ゲームに出ただけで再びDL入り。
11' : 健康に戻り、過去最高の21 HRを放つなど活躍したが、9月は崩壊するチームを救えず。個人成績は文句なしで、ゴールドグラブ、フィールディングバイブル受賞に、MVP投票でも9位に入った。
12' : 5月に右親指の筋肉を断裂したが、手術せずにプレーし続けることを選択。しかし数ゲーム後に更に親指を痛めてDL入り。復帰後も、迷走するチームに引きずられ、彼にしては冴えない成績でシーズンを終えた。OBPはこれまでのキャリアで最低の.347。
13' : Shane Victorinoの加入により、3番打者に。6月に8年の契約延長に合意し、名実とともにチームの顔に。4年ぶりにオールスターゲームに出場。親指の筋断裂を負ったままのプレーでややパワーナンバーを落としたものの、攻守に渡ってチームを引っ張り、1918年以来のFenwayでのWS優勝に貢献。三度目となるゴールドグラブ受賞に、MVP投票でも7位に入った。
14' : どこかにケガを抱えながらプレーしている印象で、パワー・スピードの低下に加えて、持ち味のコンタクト・選球眼もダウンイヤーとなった。チームがPO戦線から脱落したのもあり、最終盤は親指の手術でDL入り。それでも守備では相変わらず高水準で、二年連続4回目のゴールドグラブに輝いた。
15' : 久しぶりに2ケタHRを放つなど、打撃面で復活の年にはなったが、一方またケガでの離脱期間がかなり長かった。
16' : 若い野手陣の中にあっても、ベテランとして存在感を発揮。そろそろ下り坂に入って来たかと思ったが、15年、16年と再び上昇カーブ。HRも15本とさらに増え、AVGも.318と高打率。特に終盤戦、Mookie Bettsが中軸に移ると久しぶりに1番を務め、絶好調だった。
17' : 前半戦好調でチームを引っ張ったが、Manny Machado (BAL)の報復タックルで膝を痛め、後半戦は欠場が多かった。復帰を急いでまた離脱が多いのは難点。
18' : またも大丈夫、とリハブ早めに切り上げてMLBに復帰した結果、3試合しか持たずに再びDLへ。本人、フロント、メディカル全てが重々反省すべき。
19' : 開幕ILを不満そうに受け入れていたが、結局リハブ後MLBの1試合で再離脱。リハブをしてはセットバックを繰り返すことに。
20' : STでセットバックを起こし全休。
21' Feb. : 引退することを発表。
[Comment]
ここ数年親指のケガを中心に、少しケガが増えてきた印象だけど、まだまだこれからが全盛期のはず。身体能力に頼ったプレーをする選手ではないし、30代後半になっても素晴らしいプレーを見せてくれると思います。傘下には優秀な2B Prospectも多いけど、やはりPedroiaの存在は外せない。今後もチームを引っ張り、BOSでキャリアを終えて、殿堂入りを目指して欲しいなと思います。
(21年追記)とうとう引退を発表。漏れ聞こえてくる断片的な情報から、少し頑固者という印象がありましたが、チームの主役として、またリーダーとして二度のWS優勝に導いた近年の黄金時代の象徴ともいうべき選手でした。お疲れ様でした。
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