14' Boston Red Sox Opening Roster

いよいよ14年シーズンが開幕です。WSチャンピオンの肩書を持って臨む新シーズン。目標はやはりWS連覇ですし、開幕から調子を上げて行きたいですね。


[Starter]

LHP Jon Lester
RHP John Lackey
LHP Felix Doubront
RHP Jake Peavy
RHP Clay Buchholz


ローテは上記の順で確定。昨年開幕ローテからDempsterが制限リストに入り、途中加入したPeavyが加わっています。エースは今年もLester。契約延長交渉が思ったより長引いていますが、昨季POではここ数年やや落としていたパフォーマンスを本来のレベルに戻した姿を見せており、今季もチームを引っ張る活躍が期待されます。

二番手は昨年驚きの復活を遂げたLackey。内容と裏腹に援護が少なく、やや勝ち星は少なかったものの、昨季POでも安定した登板。昨季同様に良いシェイプでSTに来ており、ローテーションに安定感を与える働きに期待。三番手はDoubrontが抜擢。ST終盤はややデッドアーム気味で打たれていましたが、過去最高の状態でSTに臨んでおり、更なる飛躍に期待が高まります。四番手のPeavyは昨季加入後、POではイマイチでしたが、テンポが良く、コマンドも安定しており、ローテ下位の投手としては、実績・実力ともに十分。

五番手は、本来はエース候補のBuchholz。昨季大半をケガで棒に振ったということで、STでもやや慎重な調整となっており、負担を減らすためにもNo.5スターターで開幕。これらの5人に加えて、リリーフで開幕するWorkmanとCapuanoもSTでは先発調整しており、5人に何かあった際は先発に対応するでしょう。WebsterがSTでイマイチで、Barnesが肩を、S. Wrightが腰を痛めて出遅れ。思ったよりマイナーのデプスが弱い状態ですが、まずは問題のないスタッフで開幕を迎えられたかと思います。


[Reliever]

RHP Koji Uehara (Closer)
RHP Edward Mujca
RHP Junichi Tazawa
LHP Andrew Miller
RHP Brandon Workman
RHP Burke Badenhop
LHP Chris Capuano


クローザーは上原。PO直後は「疲れた」を連発していて、燃え尽きがやや不安でしたが、STでは順調な姿を見せており問題無さそう。セットアップは左のBreslowが出遅れですが、新加入のMujica、そして田澤もSTでは順調な仕上がり。昨年のWS第6戦で8回を投げたWorkmanも、オプションが残っているという理由で枠に決定するのが遅れましたが、実力的には既にセットアップの一角を任せてもおかしくないレベル。

あとはBreslowの出遅れもあり、A. Millerには勝ち試合の対左で掛かる負担が大きくなりそうだが、STでは再び制球難の兆候を見せており、昨年のケガ前の姿に戻れるかやや不安。ここがしっかり機能すれば、対右では実績のあるBadenhopもおり、Workmanもしくは復帰すればBreslowらと合わせて、しっかりしたミドルリリーフ陣になるはずだが。

ロングリリーフは今のところCapuanoだが、Workmanがロスターにいれば彼も長いイニングを投げられる。Capuanoは少ないサンプルながら、リリーフ、特に対左で良い成績を残しており、Miller次第では後ろの方で出番があるかも。マイナーデプスでは、ProspectはまずはA. WilsonとBrittonか。特に後者はST前半では評価を上げた。D. Hinojosaも契約直後ながら、STでは終盤までカットされていなかったし、早めに戦力となれると見ているのかも。あとはR. De La Rosaや他の先発Prospectを抜擢する場面も出てくるでしょう。マイナー契約では左のR. HillとLayneがいるが、右は薄い。


[Lineup]

C A. J. Pierzynski
1B Mike Napoli
2B Dustin Pedroia
3B Will Middlebrooks
SS Xander Bogaerts
LF Daniel Nava
CF Grady Sizemore
RF Shane Victorino
DH David Ortiz


一応フルメンバーで開幕を迎えることになったが、Victorinoがハムストリングを痛めており、もしかすると開幕即DLかも。その場合にはG. SizemoreにCFを奪われたJ. Braldey, Jr.が代役となるでしょう。捕手とLFは多少プラトーン気味になる可能性があります。とにかく早打ちのPierzynskiがBOS打線でどういった打撃を見せるかは気になります。1B、DHはチームの主砲であるNapoliとPapi。PapiはST不調気味ですが、まぁ心配ないでしょう。

2BはもちろんPedroia。Stephen Drewを連れ戻すかで意見の割れた、IF左半分は、個人的な希望通りX. BogaertsとMiddlebrooksで行くことに。後者は最近コンタクトを付け始めたそうですが、ボールの回転までよく見えるようになったということで、大爆発も期待できます。Bogaertsはもちろん新人王最有力候補。OFはレギュラー陣が揃っていれば問題ないけど、Sizemore、Victorinoに故障の不安が大きく、その二人を除くとロスターにはNava、J. Gomes、CarpとほぼLF専門タイプしかいないのが不安。

Bradley, Jr.にCFを託すべきだったんじゃないかとは今でも思っていますが。捕手はC. Vazquez、Butler、Lavrnway、M-IFはD. MarreroとHolt、3BにはCecchiniあたりがそう遠くなく準備が整うはずで大きな不安は無し。OFもBradley, Jr.に加えて、BrentzがSTでパワーを見せており、40人枠にも入っていることから、一応のデプスはある状態と言えるでしょうか。

（追記）一応開幕ロスターとして発表されたのはVictorinoでしたが、初日にハムストリングのケガでDL入りしてJ. Bradley, Jr.がコールアップ。


[Bench]

C David Ross
1B/LF Mike Carp
IF Jonthan Herrera
OF Jonny Gomes


RossとGomesは対左を中心にある程度の出場機会があるでしょう。逆にCarpとHerreraは、レギュラー陣が好調であれば、少ない機会でアピールする必要が出てくるでしょう。SS守備に優れたマイナー上層のデプスが、40人枠外のMarreroしかいないHerreraに対し、Navaが1B控えとしてもプレーできる上にLFで重なっている選手の多いCarpは、個人的にはオフにトレードすべきだったと思うし、厳しい立場が続きそう。


[Disabled List]

RHP Ryan Dempster (Restricted List)
RHP Steven Wright (15-day)
LHP Craig Breslow (15-day)


Dempsterは1年間の全休が確定的。ローテは元々6人いたし、影響は小さめですが。S. Wrightは40人枠内なので開幕DLですが、実質MLBの構想には絡んでいない。影響はあるのはBreslowのみ。昨年のWSではイマイチでしたが、経験豊富でインテリジェントな投手陣のリーダー格だし、Millerにも不安があるので、しっかり調整して戻って来てもらいたいところです。