2013年1月1日火曜日

13' BOS My Top 50 Prospect Ranking

今季も個人的なBOSのProspect Ranking Top 50 (+10)を作りました。一般的なリストよりパフォーマンスの比重が高くて、新加入の選手は厳しめに付けていると思います。まだちょこちょこと迷っている部分もあるので、今後少し修正するかもしれませんが、取りあえず年内に投稿したかったので。
*( )内は昨季のランキングです。NRは昨季はTop 50圏外だった選手、Newは今年度からの新加入選手。


[13' BOS My Top 50 Prospects]

Five-Star Prospect

1 (4). Xander Bogaerts, SS : 文句なし。序盤ややパワーが物足りなかったけど、中盤戦以降しっかり発揮し始め、計20 HR。AVG面では、昨季から進化を遂げて、19歳にしてAAでも当てるのに苦労しなかった。選球眼もまだまだにせよ、年齢・クラスを考えれば、しっかりボールを見る姿勢を見せている。SSに残れないだろうと言われる守備に関しても評価を上げ、身体が細い今後数年の間ならSSでプレーできる、と言われるようになっている。個人的には全体Top 10にも推したいけど、少なくともTop 15は期待できそう。

2 (12). Jackie Bradley, Jr., CF : X. Bogaerts、J. Bradley, Jr.、Barnesが傘下のTop 3で、Bogaertsは抜けており、No.2はBradleyか、Barnesか。BarnesをNo.2としているところが多いけど、BarnesがHigh-Aで中盤以降やや打たれたのに対し、BradleyはHigh-Aを完全に支配し、AAでもしっかりした成績を残したという点で自分はNo.2に推す。

3 (3). Matt Barnes, RHP : 昨年までの組織なら、傘下No.1になっていても全くおかしくない。前半戦は、近年のBOSには全くいなかった、本物のTop Pitching Prospectの貫禄で、球威・コマンドと全く文句の付けようがなかった。High-Aに昇格し、シーズン半ばを過ぎると、やや球威も落ち、捉えられることが多かったが、実質プロ1年目ということで、心配はいらないと見られている。カーブの安定感はイマイチだったものの、チェンジアップも明らかに向上している。No.3としたのは、U-Conn時代から、シーズンが進むにつれて、ややパフォーマンスを落とす傾向があったのを少し気にした。来季はセカンドピッチ以降を磨き、シーズンを通じての圧倒的なパフォーマンスに期待したい。

Four-Star Prospect

4 (5). Bryce Brentz, RF : サイバーメトリクスを重視するファンや識者への受けはイマイチ良くない点は、Middlebrooksに通じるものがある。確かにディシプリンはまだまだだし、12年は前年ほどインプレッシブではなかったけど、三振が多く、波がありながらも、最終的にAAでAVG .300近く打ったのは評価に値すると思う。AAAでも昇格当初さっぱりだったが、POでは大爆発だったし、AFLでもAVG .300を維持しているし、思った以上にコンタクト能力は高いのかなと。13年は昨季のMiddlebrooksのようなブレイクを期待している。とは言え、RFであれば、もう少し出塁も期待したいところだし、それには選球眼の向上は不可欠。

5 (New). Allen Webster, RHP : 多くのサイトから、Top 3に次ぐ、No.4と見られているが、自分は元々多少Overratedだと思っているので、そこから少し引き下げている。パワーシンカーは本物だろうが、しっかりしたローテ中位以上になるには、コマンド・セカンドピッチ以降はまだ伸びを要すると思う。チェンジアップが良いというのは長所だし、今のままでもローテ下位にはなれるかもしれないが。

6 (10). Garin Cecchini, 3B : 近年の傘下の全Prospectの中でも、最も順調にMinorの階段を登っている選手だが、同じドラフトクラスの選手と比べて、やや年齢が高めな割に、1年をLow-Aで過ごしたため、好成績にも関わらず、渋めな評価となっている。高いコンタクト能力と、優れた選球眼に加えて、12年は守備・走塁面で飛躍的な進歩を見せた。走攻守全てで隙のない選手へと成長している。HRパワーが伸びなかったのが唯一の不満だが、ケガに悩まされたキャリア序盤を経て、昨季は1年を健康に過ごしており、パワーと共に、いよいよ昇格ペースも上がってくると思っている。13年のブレイク候補だ。

7 (7). Blake Swihart, C : スリップしたとは言え、SDのドラ2だったAustin Hedgesに、現時点で評価が負けていることは非常に不満だが、彼自身はプロデビュー2年目で、Low-Aでしっかりしたデビューを飾っており、よくやっていると言える。典型的な捕手体格でないことと、打撃の評価が飛び抜けていることから、コンバートも予想されたが、じっくり育てるBOSの方針もあって、しっかり捕手での機会を稼いでいる。運動能力を保ったまま、体格も少し成長し、CeilingはBuster Posey (SF)と、期待は膨らむばかり。打撃成績は目立たないものの、思ったよりもパワーも発揮したし、特に中盤以降は、Low-Aにしっかり適応した。来季は爆発して、全MinorでNo.1の捕手Prospectとなるよう期待したい。

8 (15). Henry Owens, LHP : 奪三振率が高く、ERAよりは内容はずいぶん良いとは言われているものの、弱点もはっきりしている。かなりのフライボーラーだし、深いイニングまで球威を維持できず、2巡目以降打たれる場面が目立った。来季の課題は1にも2にも、身体の強化だろう。現時点でも、比較的まとまったスタッフを持つが、身体が出来上がって、メカニクス・球威を安定して維持できるようになれば、上位スターターにもなり得る。個人的には、現状の欠点はあまり過小評価できるものでもないと見て、この位置にしたが、BAでもNo.5と高く評価されていたし、良い方に予想を裏切ってくれるように期待している。

Three-Star Prospect

9 (25). Brandon Workman, RHP : 昨年は、元々の期待の割には平凡な成績と不満だったが、彼の最も優れたピッチであるカッターを封印していたらしく、再びカッターを使い始めた今季は、High-Aで安定した投球を見せ、AAでもしっかりしたスタートを切った。力の入ったフォームは、未だにリリーフの可能性を指摘される要因となっているが、本人は深いイニングまで球速の維持に自信を見せる。カーブはBAから傘下のNo.1とされたし、速球も96 mphに達した。チェンジアップがしっかり駆使できるようになれば、先発の可能性もあると思っている。

10 (23). Drake Britton, LHP : とんでもない不振に喘いだ11年からリバウンドを果たした。昨季打ち込まれた、High-Aに適応すると、AAでもしっかりとした成績。球威は相変わらずあるし、コマンドは大きく改善したが、その一方でコマンドをつけるために、アームスロットを低くしたそうで、元々プラス以上と評価されていたカーブは、今では鋭い変化のない平凡なピッチに。コマンドも良いというほどではなく、先発として期待できるかは微妙なカンジに。

11 (8). Jose Iglesias, SS : 言うまでもないが、今季もオフェンス面では、周りの信用を勝ち取るまでは行かなかった。AAAでも全くパワーを見せられない上に、AVGも伸びきらずで、守備はすでにMLBでも有数のレベルにも関わらず、評価が低めなのも仕方ない。ただ個人的に見た試合では、思っていたよりもずいぶんマシな打撃だったし、ボールを見る意識には明らかに進歩が見られる。もう少し下半身をしっかり使って、スウィングも短く整えれば、Elvis Andrus (TEX)にはなれると思っている。

12 (9). Brandon Jacobs, LF/CF : ブレイクとなった昨季から一転、今季は有鉤骨のケガに悩まされ、低空飛行が続いた。ただそれでも、打者不利なリーグで、リーグ平均レベルの数字は残したし、来季はリバウンドできるんじゃないかと思う。守備では、一応CFも経験しているものの、将来的には間違いなくLFで、そろそろ期待のパワーの本格開花が見たいところ。

13 (New). Deven Marrero, SS : 元々は12年のドラフトでもTop 5と言われた選手だが、ドラフトイヤーに評価下落。J. Bradley Jr.やRanaudo、Brentzなど、こういうタイプを積極的にドラフトするBOSがピックした。パワーの上限は限られるものの、スウィングスピードはしっかりしていると言われているが、全くインプレッシブではないというスカウトも。守備は、J. Iglesiasほどではないにしろ、前評判通りで、トップカレッジ出身だけに、選球眼や走塁スキルも整備されているが、とにかく打席でしっかり結果を残し、Bradleyのように評価を伸ばしてもらいたい。

14 (37). Keury De La Cruz, LF/RF : 筋肉が付き、今季から両翼に回ることになったが、その代わりにスウィングスピードが増し、パワーを発揮できるように。傘下久しぶりの20 HR/20 SBはインプレッシブだが、早打ち気味だし、来季も成績を保てるかは微妙なところ。今季のJacobsの二の舞になるんではないかという予想もあり、今が売り時という声も強い。

15 (17). Christian Vazquez, C : 守備の評価は非常に高いが、打撃面、特にパワーに関しては、さすがに昨季は少し出来過ぎだったか。High-Aでも満足いくほどには打てなかったが、AFLではそれなりに対応していたのは好印象で、しっかりとBBを選んでいる。Puerto RicoのWinter Leagueでもよく打っている。守備型バックアップ捕手には十分なれると思う。

16 (36). Jose Vinicio, SS : 昨年までは期待以下のパフォーマンスに終始していたが、今季はそのポテンシャルを垣間見せた。HRを打つパワーはないにしろ、しっかりラインドライブを放っているそうだし、守備は非常に評価が高い。ただ、Iglesiasほどの守備力は当然ないし、D. Marreroとクラスが被りそうなカンジで、12年は多くの守備型SSを獲得したことから、トレードバイトになる可能性も。

17 (NR). Travis Shaw, 1B/3B : 一時期はTop 10に近いところまで上げたが、AA昇格後なかなか対応できず、やはりこれくらいの位置が妥当かなと。素晴らしい選球眼と、しっかりしたパワーがあるが、MLBの1Bとして見られるようになるには、もっとパワーを見せないといけないだろう。ツール的に難しいかもしれないが、控え1Bが現実路線とするなら、他のポジションにも対応できた方が良い気がする。

18 (11). Sean Coyle, 2B : 成績が悪いながらも、ツールを信用して、ランキングをあまり落としていない選手。今季は三振が増え、四球とHRが減ったのは残念だが、後半戦は随分とアジャストを見せたし、全く可能性がない訳ではないと思う。Pedroiaと契約延長するという話も出ているが、個人的には上で見てみたい選手の1人。

19 (6). Anthony Ranaudo, RHP : STで97 mphを出したかと思えば、ケガで出遅れ、デッドアームでシーズンエンド。Winter Leagueで、94 mphまで戻ってきたと聞いたと思えば、2試合目でボコボコの上、重くはないようだが再びケガで離脱。まだ可能性は残されているとは思うが、徐々に小さくはなっているように感じる。未だにメカニクスに悩んでいるのは不安以外の何物でもないが、とにかくしっかり身体を作り、安定したメカニクスで投げること。そうすればそれなりのレベルに達するだけのものは持っているはず。

20 (29). Chris Hernandez, LHP : スタッフ的には、同じ左腕でもB. Johnsonの方が上だと認識されているが、球速がなくても、AAAでも安定して試合を作っている実績を高く評価した。もう少し変化球で空振りを奪えれば、MLBでも先発でやれるのではないかと思う。スポットスターターや、最終的にはリリーフでMLBに貢献できる可能性はあるし、左腕のリリーフProspectも足りてないので、とても期待はしている。

21 (New). Brian Johnson, LHP : Ceilingには欠け、ドラ1での指名には、かなり不満を覚えたが、さすがにMinor下層では文句なしの投球を見せた。94 mphまで速球は出ているそうだが、短いイニングだったし、さすがにそれを安定して投げることはないんじゃないかと思う。もう少し上層での結果を見るまでは抑え目に評価したいと思う。

22 (13). Alex Wilson, RHP : 元々いずれはリリーフ転向が予想されていたものの、先発としてできるだけ長く育てていく方針のはずだったが、MLBの事情で急遽リリーフへ。上のリリーフ陣の充実もあったが、リリーフに移っても、予想ほどは効果的ではなかった。スライダーはともかく、球威が出ないことも多く、昨秋は先発でも最速97 mphだったのが、今季はリリーフでもずっと最速94~95 mphというところ。ムーブやコマンド自体はズバ抜けたものはないし、もう少し球速は欲しいところ。AAAでのPOでは圧倒的な投球を見せたので、来季は向上すると期待。

Two-Star Prospect

23 (22). Jeremy Hazelbaker, OF : パワー・スピードのコンビネーションは魅力的だが、CF守備が今一つで、今季は両翼がメインとなった。三振が多いのはスタイル的に仕方ない部分もあるが、四球が減ったのは残念。多少打率が低くても、OBPを残せるなら、4th OFとして十分使えると思う。

24 (New). Pat Light, RHP : SS-Aで、短めのイニングとは言え、球威は噂通り素晴らしいよう。制球力も悪くないが、カレッジ出身のドラ1としては、スタッツ的にはもっとドミネイトしてもらいたいところ。セカンドピッチ以降の向上も必要だし、速球に関しても、ゾーンに投げる制球はあるが、よりコマンドを磨いてもらいたい。腕の強さは申し分ないだけに、こういう選手を大成させられるかは育成の腕の見せ所のはず。

25 (New). Ty Buttrey, RHP : 素晴らしい体格と球威を兼ね備えた期待の大物高卒右腕。速球のムーブ、コマンド、サードピッチと磨くところも多いが、非常に高い上限を持つ。これだけの大物は右腕ではYounginer以来かな?彼は失敗だったっぽいですが、今回はしっかり育成してもらいたい。同じクラスの中では比較的年齢も高めだし、体格的にもまずまず筋肉もしっかり付いているので、コマンド次第では早めの昇格が期待される。

26 (NR). Michael Almanzar, 3B/1B : もう終わったかと思われていたが、ようやく向上の跡を見せた。後半はHigh-Aのチームでもトップヒッターとなり、HR数が増え、K/BBの改善も見られた。ただAFLでは、あまり良いところがなく、まだ上層で安定した成績を残せるほどの実力は付いていないよう。ツールはあるし、1Bも薄いので、来季はより一層の向上を期待したい。

27 (33). Cody Kukuk, LHP : 飲酒運転で出遅れたのは減点材料だが、復帰後のGCLでは圧倒的な投球を見せた。Rkクラスでの実績に大きな意味はないとは思うけど、ここ数年のGCLで投げた選手の中でもズバ抜けた数字。来季は大きな飛躍に期待している。

28 (NR). Manuel Margot, CF : DSLで印象的なデビューを飾った。スーパースターになるような選手ではないかもしれないが、CF守備も素晴らしいようで、BOSの好むタイプに見える。パワー面でも平均レベルにはなるかもと言われており、J. Bradley, Jr.を連想させるし、気が早いかもしれないが、Bradley, Jr.の次のレギュラーCF候補として期待している。スピード面では、Bradley以上かもしれないが、DSLでも比較的少なめのBBは少し気にはなる。

29 (New). Tzu-Wei Lin, SS : 今季はライトヒッティングなSSを多く獲ったが、彼はその極め付けだろう。SSで通用すると言われる守備に加えて、BAから傘下のNo.1に選ばれたスピードが魅力的な選手だが、パワー面に関しては確実に限られるだろう。パワー以外の全てのツールを持ちながら、結局はそこが伸びずに放出となった、同郷で同名の先輩、Che-Hsuan Linの二の舞にはならないでもらいたい。

30 (New). Jamie Callahan, RHP : 同期のButtreyに比べれば、現時点での体格・球威で劣り、Ceiling面から下に見られることも多いが、年齢的にはButtreyと反対に、同クラスの中でも若い選手で、身体的にもまだ成長の余地はあるはず。大柄ではないが、アスレティックでバランスの良い身体をしており、ともすればメカニクスの安定に苦しむことも多い長身選手に比べて、Floorという意味では高いのではないかと。

31 (New). Austin Maddox, RHP : 高校生だった09年に、捕手として指名を熱望していた選手だが、カレッジで投手として活躍し、投手としてBOSに入団。今でも、若干捕手での彼に未練があるので複雑ではあるが。スタッフは、カレッジでの活躍の印象ほどはズバ抜けてはいないようだし、体格的にも伸びしろは小さめだとは思うが、12年のドラフトでもトップクラスのリリーバーと言われた選手だし、セットアップ以上に成長を期待している。他のチームなら、来季には上で使われもおかしくないが、投手は早上げをあまりしないBOSだけに、当面は先発でじっくり育てるかも。

32 (44). Frank Montas, RHP : 傘下でもNo.1の剛腕で、John SickelsさんのMinor League Ballの、Minor全体での球威に関するスレッドでも名前が挙がっていた。制球に関しては、今季かなり落ち着いたが、球速の割に簡単に打たれることも多く、コマンド・セカンドピッチの成長は必要。昇格スピードもそろそろ上げていきたいところだが。

One-Star Prospect

33 (27). Dan Butler, C : ボールを選ぶ能力は素晴らしいし、守備面での完成度から、個人的にはこれまで比較的高めにランクし続けてきたが、今季はAVG面でパッとしなかった。Winter Leagueでも苦戦。12年中にもう少し可能性を見せていれば、13年の構想に入っていた可能性もあるが、Backup捕手として、David Rossと2年契約をした以上、上での価値は下がった。

34 (24). Noe Ramirez, RHP : 素晴らしいチェンジアップを持ち、比較的完成度が高めの選手として、早めの昇格を期待していたのだが、出遅れた上に、Low-Aで平凡な1年を送った。K/BBは良いし、トップカレッジ出身ということで、何となく昨年のWorkmanと被るが、Workmanのように、来季飛躍してくれるように期待したい。

(- (New). Steven Wright, RHP) : 年齢の関係でランキング対象外。Minorでの成績は素晴らしいが、ナックルがMLBでどこまで通用するかは未知数。制球もまだ多少不安定。ナックルボーラーだけに、あまり年齢は関係ないとは言え、ST打ち込まれるようなら、あまり辛抱して機会を与えなくても良いんではないかと思う。

(- (38). J. C. Linares, OF) : 年齢の関係でランキング対象外。年齢も高く、既にMinorでやるべきことはあまりない状態になっているが、キューバから亡命し、Rule 5ドラフトまで時間があるということで、40人枠の余裕のなさの割を食っている。守備もOF3ポジションにしっかり対応できるし、ST次第では枠を与えてみても良いんじゃないかと思うが、逆に現状では上の実績がないため、計算に入れづらい。Rule 5ドラフトの資格に関しては改正してもらいたい。STで4th OFを掴めるよう願っています。

35 (NR). Alixon Suarez, C : Rkクラスの選手の中でも、個人的にお気に入りで、次のイチオシ選手にしたいと思っている。12年は打撃で大きな成長を見せたが、守備に関しても強肩で高いポテンシャルを持つよう。DSLの成績だけでは将来を予想するのは難しいし、USでのデビューが楽しみ。

36 (New). Brock Holt, 2B/SS : Hanrahanにくっ付いてやって来た。成績的にはMinorで文句なしの数字を残しているし、少ないサンプルながら上でもよく打っている。割と高めに評価している人も多いがツールは平凡で、長期的に見れば安定して数字を残せるタイプではないと思ってこの位置にしている。

37 (16). Alex Hassan, RF/LF : 最初はもっと下にしていたが、Rule 5ドラフトで予想外にプロテクトされるなど、BOSのフロントは割と買っていると思うので。右打ちの選手が増えたし、BrentzもすでにAAAなので、いつまでもガマンして使ってはくれないだろうが、40人ロスター内ということで、特に13年はチャンスは何度か回ってくるだろう。選球眼の良いタイプは比較的適応が早いと思うし、そこで結果を残せれば。

38 (49). Mookie Betts, 2B/SS : まだパフォーマンスにもムラがあるが、コンタクト能力・スピードの可能性は見せた。一応12年はSSも務めたが、肩的には2Bに限られそうな選手で、体格的にパワー面の伸びしろは小さいし、継続的にAVGを残していく必要はある。

39 (31). Kyle Stroup, RHP : 大きく評価アップした11年から、12年は再びACLの断裂で1年を失った。元々体格が非常に大きいし、両膝に古傷を抱えるとなれば、今後も常にケガの不安は抱え続けることにはなりそうだが、FILでは復帰して順調に投げていたよう。健康ならもっと上位に名前を連ねるだけのスタッフはもっている。場合によってはリリーフに移して、ショートイニングで支配的な投球をしてもらうのも悪くはないかも。

40 (40). Heiker Meneses, IF : 大きな驚きとなった11年から、12年はAAスタートを勝ち取ったが、そこでは打てず。High-Aでは良く打ったが、元々パワーもなく、現状維持といった査定が妥当かと思う。年齢的にはまだ若めだが、上でUTの座を掴むなら、来季は正念場になりそう。

41 (43). David Renfroe, 3B/1B : 好調な出足を切ったが、その後やや足踏み。三振率が下がったことは朗報だが、まだまだブレイクには程遠い。またCecchiniと昇格ペースが被り、1Bとしてのプレーを強いられている点も微妙。来季はProspectとしては正念場か?個人的には好きな選手だし応援はしています。

42 (New). Wendell Rijo, SS/2B : まだ実績ゼロの選手だが、Int. FAのランキングでTop 10に入る選手だし、可能性を信じてランクイン。守備の良さに定評のある選手だが、2Bになるのであれば、打力への要求は高くなる。まずはどちらで起用されるのか注目したい。

None-Star Prospect

43 (New). Aaron Kurcz, RHP : 前半戦AAで非常に若いながら、素晴らしい奪三振率を残した。それだけならもう少し上にランクしても良かったが、後半戦ケガで離脱したのと、セカンドピッチ以降の未熟さでやや順位は下げた。

44 (48). Sergio Gomez, RHP : GCLでの成績は確実に向上しているが、もうGCLの選手の中でもズバ抜けて若いということもなくなった。来季またショートシーズンクラスに行くようだと注目度としてはさらに下がるだろう。ドラフトでも多くの若い投手を指名したし、しっかりSTでアピールしないと埋もれてしまいそう。

45 (NR). Nick Moore, 3B : 若いし、ツール的には面白い、スリーパータイプのProspectとして、個人的には気に入っているが、まだGCLでも完璧に成績は残せていない。来季は数字面でも飛躍を期待したいところ。

46 (NR). Jordan Weems, C : 高卒2年目で驚きのLow-Aデビューとなった。打撃的にはさすがに苦しんだし、シーズン半ばにはSS-Aに送っても良かったと思うが。まだ数字だけで判断する段階ではないし、この位置にしておくが、来年はLow-Aでは成績を残したい。

47 (NR). Miguel Pena, LHP : Low-Aでは文句なしの成績だったが、打たれる時は打たれているし、スタッフ的にはもう一歩か?上層には左のリリーフはほとんどいないし、リリーフに移して、早めに左のリリーフのデプスとしてAAあたりで待機させておきたいが。

48 (NR). Raymel Flores, SS : 期待度の高い、若いSSだが、MargotやA. Suarezほどのインパクトはなかった。来季はUSデビューになるでしょう。14年は、T. LinやRijoなどとフルシーズンクラスの枠争いがあるだろうし、来季はケガなくガンバってもらいたい。

49 (20). Kolbrin Vitek, 3B : 期待を裏切った選手の筆頭。High Floorが売りのカレッジドラ1がこれでは。トレード価値もないし、リバウンドを期待するしかない。最早パワーの向上には期待していないが、最低限コンタクトと選球眼はしっかりして欲しい。Danny Valenciaが抜けたし、しっかり成績を残していればチャンスが回ってくる可能性もあるはず。

50 (21). Henry Ramos, RF/CF : シーズンの成績からかなり順位を落としたが、Winter Leagueではまずまずのパフォーマンスを残している。ツール的には面白いし、コンタクトに関しても時折光るものを見せるのだが、なかなか好調が長続きしない。パワーもそろそろ開花に期待したいが。


Other Ten Notable Prospects : RHP Mike Augliera, RHP Chris Carpenter, RHP Justin Haley, RHP Keith Couch, RHP Brock Huntzinger, 2B/SS Jose Garcia, CF Cody Koback, RHP Matt Spalding, OF Peter Hissey, CF Williams Jerez

6 件のコメント:

BF さんのコメント...

昨年もお世話になりましたm(__)m
今年もどうぞよろしくお願いします。

ランキング作成お疲れさまでしたー。
()は2011年のランキングですか?
やはりなんと言っても久しぶりにポテンシャル3割30本級のエリート出現がうれしいですね。Makeupもすごくいいと来てるし期待せずにはいられませんなー。
一方でIglesiasには周りを見返して欲しいと思っているしやっぱりあの守備は
捨て難いです。

Brentzは自分はどのあたりの立ち位置なのか考えると毎回かなりブレます~。
イメージとしては比較的うまく弱点をまとめたら打撃のスタッツ的にはCody Rossみたいな感じなのかなとか思ってるけどパワーの上限そのものはもう少し上にあるとも思うし。

Websterは自分の中では期待はかなり大きいですがスタッツがもう一つついてきてないですね。パワーシンカー+レパートリーが広い投手というところに魅力感じますし投球フォームが好きで元野手だけあって身のこなしも軽いですね。速球のコマンドが悪いのは気になるけど大失敗に終わる可能性は低そうにも感じます。


ララさんはWorkmanは割と一貫して期待は高めですよね。
Brittonは以前はUpper90出してた速球
って言われてたけど今は多少落ち気味なんですかね。今シーズンは前よりは良かったけどスタッフ的には小さくまとまった印象も。

Kukukは躓いたけど来年ブレークするんじゃないかと期待してます。
あとはやっぱりJacobsに復活して欲しいな。

ララ さんのコメント...

BFさん

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

( )内は1年前のランキングです。X. Bogaertsはホント楽しみですね。1番がBradleyで2番がPedroiaなら4番がベストかな?Middlebrooksが6番とかなら良い打線になりそうですね。あとは中軸を打てる左打者が欲しいな~。

Iglesiasはもうちょっと良くなるとは思うけど、そろそろ上で使いたいし、何か根本的に変えるなら、13年前半がラストチャンスですかね。

BrentzやWorkmanとか、自分は結構カレッジ出身選手びいきかもしれませんね。もちろん伸びしろの上限を見れば、若い選手の方が良いのかもしれないけど、みんながみんなそこまで伸びる訳じゃないですしね。パフォーマンスを含めたFloorも個人的には割と重視しています。

Brentzは大体のリストでTop 10下位からTop 15くらいでしょうか。確かに変化球で簡単に三振というのは多いし、早打ち気味なのは確かだけど、やっぱりしっかりAVGを残してきているので。

BABIPの高さが指摘されるけど、MinorのBABIPはそこまで信用ならないと聞いていますし。AFLでもしっかり結果を残した点も買ってます。

ReddickなんかもずっとSP.comとかでは評価が低かったけど、しっかりとしたメジャーリーガーになってるし、BrentzはそのReddickよりも安定してAVGを残しているので、オフェンス面では少なくともそのクラスにはなり得るかなと。

左は絶対打てると思うし、よほど失敗しない限り、最低限Rossクラスにはなると思ってるんですけどね。Ceilingは怒られるかもしれませんが、大きくJamine Dyeと言っておきます(笑)。

Websterはチェンジアップが良いそうなんで、ちょっとタイプは違いますが、イメージ的にはMastersonをイメージしています。Mastersonは対左という明確な弱点もあって、もう少しわかりやすいのですが、やはり安定した先発になるには、もう一歩コマンド・ブレイキングボールを伸ばしたいかなと。

Brittonは今でも最速は96~97 mphくらいまで出るんだろうけど、それだコマンドがつかないんでしょうね。最速はxx mphって言われてても、実際その球速でしっかりコマンドできる選手は少ないですよね。そういう意味ではBarnesはやはり別格ですかね。

estoppel さんのコメント...

うちのMorseにご関心をお持ちだとか。性格的にも球場的にもフィットするはず。成立するといいなと思っています。

問題は見返り。プロスペクト投手を1人だけ放出するとすれば、どの辺が見合うと思いますか? 保有期間が1年しかないのであまり大物とは期待していませんが。BrittonとかWorkmannとかダメですか?厚かましいか・・・。いっそ契約延長しませんか?

ララ さんのコメント...

estoppelさん

MorseはWASに開花した選手だけど、Fenwayには間違いなくフィットするでしょうね。OFを守れる利便性も○です。

ただ惜しむらくは既に右打ちの選手の方がラインナップに多くなってきていることですかね。この辺がCherington GMに不満を覚えるところというか。それぞれのムーブがバラバラな印象なんですよね。

Morseと1対1でと言うなら、Workmanや特にBrittonならこちらのWinだと思いますが(汗)。

BOSのProspectに思い入れのある身としては、もちろん彼らを出すことに若干の抵抗はあるけど、1年とは言え、しっかりしたレギュラークラスの1Bの見返りとしてならこれくらいはむしろ安いものという印象です。

BOSのファンサイトでも、A. Miller + Swihart or Brentzか?なんて出ていましたしね。妥当な額で延長できるならWebsterクラスでも釣り合うんじゃないでしょうか。ただこれが7月になって、残り半年のレンタルになると、よほどの競合がない限り、一気に価値が下がりそうです(それでBrittonと1対1くらいというイメージです)。

estoppel さんのコメント...

WorkmanやBrittonなら安いのか・・・。投手プロスペクトの値段ってもっと高かった印象なのですが、だいぶ市場を読み誤っているようです。
契約延長込みでWebsterというのがベスト・シナリオです!!!!

ララ さんのコメント...

estoppelさん

WorkmanやBrittonは全体Top 100どころか、全体Top 200もどうかというくらいのProspectですし。

もちろん本当に上位のProspectの価値は非常に高いですが、先発になれるかもわからないクラスのProspectは溢れていて、そんなに大きな価値は付かないと思います。

WASはMINのDenard SpanにAlex Meyerを出したところですけど、MeyerはJohn Sickelsさんの評価でGrade Bで、WorkmanはB-、BrittonはC+です。Meyerはそれに加えて、それ以上のGradeになりうる伸びしろがまだありますし。

もちろんSpanは3年安めで雇えるというのが大きいでしょうが、CF市場は強いとは言えなかったと思いますし、これが妥当な見返りであるのなら、Morseに対してWorkmanなら見方次第でしょうが、BOSのEvenからWin、BrittonならBOSのWinかと思います。

まぁ自分はまださほどWebsterを買っていないので、それでも良いと思いますが、半数以上のBOSファンはそれだとNoと言うかもしれませんけどね(汗)。