2020年12月21日月曜日

21' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

カレッジのRHP。Kumar RockerをJack Leiterが追い抜き、それをGunnar HoglundとTy Maddenが追う形でこの4人は全体Top 10は堅いと思っていましたが、HoglundはTJ。また、Jaden Hillも出足は良かったものの、スタッフが落ち、最終的にはこちらもTJに。


[21' Draft Board (College-RHP)]

Jack Leiter, RHP, Vanderbilt (So.)

Photo from Prospect365.com

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 195
Last Drafted: 20th round (19') by NYY
Ranking: MLB #2
Projection: Top 5

Comments: 19年ドラフトでBOSの指名を期待していた選手で。Al Leiterの息子という恵まれた血筋と完成度の高さでHS時代から評判は高かったが、COVID-19の影響で機会が限られたものの、20年は素晴らしいカレッジデビュー。21年は更に球速が高いレベルで安定し、2試合連続でノーヒットピッチングを見せるなど、カレッジでNo.1投手との評価を不動にしている。速球は90~95 mph、最速97~98 mph。今季はほとんどが92~93 mph以上。70 mph後半の素晴らしいカーブを中心に、スライダー、チェンジアップもソリッドに投げる。制球はやや荒れるときもあるが、向上している。身長がやや低いが、運動能力が高く、先発としては問題ないだろう。同クラスでは年齢が高めで、ソフモアでドラフト候補となっている。


Kumar Rocker, RHP, Vanderbilt (Jr.)

Photo from AP News

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 250
Last Drafted: 38th round (18') by COL
Ranking: MLB #6
Projection: Top 10

Comments: 3年前もドラ1の有力候補でBOSに指名して欲しいと思っていた選手だが、Vandyコミットによりスリップ。進学後、フレッシュマンからローテを務めている。初年の出足はイマイチだったが、調子を上げていくと、スーパーリージョナルのDuke大戦で、19三振ノーヒッターというとんでもないパフォーマンスでチームをカレッジワールドシリーズ優勝に導いた。NFL選手の父から受け継いだ身体から、HS時代から90 mph中盤の速球を投げていたが、現状は常時93~96 mph、最速99 mphとトップクラスのパワーピッチャー。加えて、80 mph中盤のスライダーはプラスプラスとも言われるアウトピッチ。チェンジアップをあまり使う必要がなく磨かれていない点と、アバウト気味のコマンド、やや硬いモーションと、先発適性をやや懸念されるが、実績、即戦力度共に申し分はない。ビッグゲームで必ずと言っていいほど結果を残して来たのも魅力。元々の期待があまりにも高く、また今季は一時球速を落としたこともあり、やや懐疑的に見る人もいて、伸びしろ等から少しランキングを下げているが、フロアーは今ドラフトでも最高だろう。


Ty Madden, RHP, Texas (Jr.)

Photo from Texas University Athletics Official

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 215
Last Drafted: 34th round (18') by KC
Ranking: MLB #9
Projection: Early 1st round

Comments: HS時代も有望株だったが、カレッジで更に成長。元々95 mph程度まで出していた速球は、20年秋には常時93~96 mph、最速99 mphと伸びている。スライダーも速球以上の評価を受けるボールで、チェンジアップも十分に平均以上のボール。カーブもまずまず。典型的なパワーピッチャーに見えるが、制球やコマンドも飛び抜けている。少し投げ方が力が入っているのが唯一のネック。球速の維持や先発適性といった部分では実績があるのであまり心配はいらないとは思うが。


Gunnar Hoglund, RHP, Mississippi (Jr.)

Photo from Minnesota University Athletics Official

B/T: L-R
Height: 6-4
Weight: 220
Last Drafted: Supplemental 1st round (18') by PIT
Ranking: MLB #22
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 3年前にComp.AピックでPITが指名も折り合わずにカレッジへ。速球は最初の2年は最速93 mphと、HS時代からあまり成長が無かったが、昨秋からは常時92~95 mphと安定している。タイトなスライダーに加えて、チェンジアップも大きく成長しており、三球種で空振りが奪える。投げ方はほとんど力が入っていないような感じで、制球も安定しており、フロアーの高さは有数。エースタイプよりはミッドローテ~バックエンドの可能性が高いが、昨年から続く向上したスタッフを維持できるなら#2先発の可能性はありそう。21年はカレッジ全体でもJack Leiterに次ぐ内容で、カレッジ投手全体でもNo.2~4を争う一人となっていましたが、5月上旬に前腕部の故障で登板スキップ。TJとなっています。


Sam Bachman, RHP, Miami (Jr.)

Photo from Miami University Athletics Official

B/T: L-R
Height: 6-1
Weight: 235
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #14
Projection: Mid 1st round

Comments: Miami大だが、Florida州ではなく、Ohio州のMiami大の方。フレッシュマンの時から先発を務めている。速球は以前90~94 mphが多かったが、20年のサマーリーグから秋にかけては、最速100 mphを記録。今季は更に伸びて常時94~97 mph、最速102 mphと今季のNo.1ファイヤーボーラーとなっている。球速の向上もありスライダーも威力を増した。チェンジアップは平凡。今季は向上しているとは言え、以前は制球難だったので、上のレベルでそれが出てくる可能性もある。低めの身長とショートアームアクションの投げ方で、今季も腕のトラブルで何度か登板をスキップ。先発の可能性がない訳ではないが、短いイニング向きと見るスカウトも多い。


Ryan Cusick, OF, Wake Forest (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


Gavin Williams, RHP, East Carolina (Sr.)

Photo from Lastwordonsports

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 240
Last Drafted: 30th round (17') by TB
Ranking: MLB #31
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: フレッシュマンの18年にリリーフとして100 mphを記録したが、カレッジでの3年間はあまり実績を残せていない。昨年も指の故障があり、結果を出せず、指名を受けなかった。今季は先発とリリーフの両方で投げているが、先発として向上を見せている。速球は94~97 mph。カーブもパワーが増して成長している。スライダーとチェンジアップもしっかりしている。大柄だが運動能力も高い。年齢の割には未成熟で実績も少ないが、カレッジ投手としては伸びしろは大きめ。シーズン終盤からポストシーズンで内容を更に向上させており、評価上昇中。


Michael McGreevy, RHP, California-Santa Barbara (Jr.)

Photo from Newspress.com

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #28
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: フレッシュマン時はブルペンで、昨季からは先発として着実に成長。沈む速球は常時93 mph前後、最速96 mph。非常に制球が安定しており、今ドラフトでベストコントロールに選ばれている。スライダーとカーブの両方を投げるが、スライダーの方が進歩している。チェンジアップは平均的。ハイフロアーのバックエンドスタータータイプ。


Will Bednar, RHP, Mississippi State (So.)

Photo from GatorCounty.com

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 230
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #32
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 北東部Pennsilvania州出身。まだソフモアだが、昨秋から向上したスタッフで結果を残し評価を上げている。速球は常時93~95 mph、最速97 mph。伸びる球筋だ。元々はカーブを得意としていたが、今季はスライダーが向上し、アウトピッチになっている。チェンジアップも向上しているようだ。少しずんぐりした体格で、投げ方もルーズとは言えないが、先発に留まる可能性はあるだろう。


Tommy Mace, RHP, Florida (Sr.)

Photo from GatorCounty.com

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 230
Last Drafted: 12th round (17') by CIN
Ranking: MLB #45
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 昨年もTop 3ラウンドの候補と見られていたが、セイバー面であまり良くない内容だったのと、ドラ5までの指名しかない年だったこともあり、指名されずにシニアーシーズンに戻ることに。今季はスタッフや内容を向上させて評価を高めている。もともと沈む2シームを中心に投げていたが、今季は最速96 mphの伸びる4シームを織り交ぜるようになって進歩。カーブ、チェンジアップも今季は進歩を見せている。飛び抜けたボールはなく、ローテ下位タイプだが、シニアーサインになることもあり、ピックの多いチームには魅力的になりそう。


Jaden Hill, RHP, Louisiana State (Jr.)

Photo from NOLA.com

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 235
Last Drafted: 38th round (18') by STL
Ranking: MLB #36
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: いわゆるエニグマタイプの選手。HS時代はドラ2~3レベルの評価を受けていたが、コミットでスリップ。カレッジに進学後はアメフトのQBも務めていたことと、20年は肘の故障とCOVID-19の影響があり、ほとんど投げられず。最初の2年でリリーフで21 IPに投げただけとなっている。ただ20年夏から秋にかけては、常時95~97 mph、最速99 mphと圧巻の球速を見せており、元々期待されていたポテンシャルが開花。身体能力とレパートリーの総合力ではJack LeiterやKumar Rockerを上回るとも評され、満を持して先発として21年シーズンに臨んだが、安定した97~98 mphの速球に、元々素晴らしいプラスのチェンジアップ、向上してアウトピッチとなったスライダーと期待のスタッフを見せるも、内容は今一つ。更に球速低下からUCLの損傷でTJとなりシーズンエンド。タイムライン的に来年中の復帰も難しく、今季指名されたチーム入りするしかなさそうだが、才能に注目するチームは多く、ボーナス要求の部分でどのチームが賭けに出るかの読み合いが難しい判断になりそう。


Bryce Miller, RHP, Texas A&M (Sr.)

Photo from Texas A&M University Athletics Official

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 180
Last Drafted: 38th round (18') by MIA
Ranking: MLB #91
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: フレッシュマンの時はBlinn JCでプレーしておりMIAから指名されたが、それを蹴ってTexas A&M大へトランスファー。昨年まではリリーフだったが、今季先発へ転向して結果を出している。元々速球派のリリーフだけあって、先発でも球威があり、常時92~96 mph、最速98 mphを記録。スライダーがセカンドピッチだが、カーブ、チェンジアップも向上している。元々リリーフだけあって、ややせわしない投げ方だが、深いイニングでの球威の維持はできている。


Dominic Hamel, RHP, Dallas Baptist (Sr.)

Photo from Texas A&M University Athletics Official

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 180
Last Drafted: 38th round (18') by MIA
Ranking: MLB #96
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: カレッジの最初の2年はJuCoのYavapaiカレッジでプレー。シニアー(Red-Shirtのジュニアーかも)の選手だが、昨年もドラ5以降があれば指名を受けていただろう。速球は91~94 mph、最速96 mph。スライダーがセカンドピッチで、カーブ、チェンジアップも投げる。上限はさほどでもないが、全体的にバランスがよく、フロアーもまずまず。


Dylan Smith, RHP, Alabama (Jr.)

Photo from theundefeated.com

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 180
Last Drafted: 18th round (18') by SD
Ranking: MLB #74
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: カレッジでの最初の2年は制球難もあり、試合ではほとんど投げていないが今季大きく成長。最速5 mphの速球に、ブレイキングボールのスピン量が最大の売りで、スライダー、カーブ共にハードな変化を見せる。未成熟感は強いが、伸びしろのありそうな身体とスムーズな投げ方でHS選手のような魅力はある。


Sean Burke, RHP, Maryland (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


Grant Holman, RHP/1B, California (Jr.)

Photo from Bleacher Report

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 230
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #138
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: カレッジでの最初の2年は1Bを掛け持ちで務めていた。昨秋に成長したスタッフを見せたが、この春はケガで少し出遅れ。それでも3月に復帰し、スタッフへの影響がないことを示している。速球は今季は93~97 mphを計時。伸びる球筋のよう。スライダーとスプリッターを投げるが、この春はカーブも上手く混ぜているよう。やや実績に欠けるが、上昇中の選手。


Landon Marceaux, RHP, Louisiana State (Jr.)

Photo from USA Today

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 180
Last Drafted: 37th round (18') by NYY
Ranking: MLB #90
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: HS時代から高い投球術でTeam USAでもプレーしていた選手だが、飛び抜けたスタッフはなく、評価は今一つで進学。カレッジでも常時90~92 mph、最速でも94 mphと平凡な速球。カーブとチェンジアップはしっかりしており、制球やコマンドに優れ、ハイフロアーな選手ではあるが。名前からしてフランス系かな?発音の仕方がわからない。


McCade Brown, RHP, Indiana (Jr.)

Photo from Hoosiertimes.com

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 225
Last Drafted: 37th round (18') by NYY
Ranking: MLB #103
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 最初の2年はケガとCOVID-19でほとんど投げられずだったが、昨夏に開花。速球は92~95 mph、最速97 mph。伸びる球筋も良い。カーブもスピン量が増し向上。チェンジアップは未熟。優れた体格が魅力だが、それと経験不足があって、メカニクスはまだ安定していない。今季も出足は素晴らしかったが、その後やや調子を落としており、経験不足や長いシーズンを乗り切る術がまだ持っていないのだろう。その分伸びしろが魅力の選手。


Mike Vasil, RHP, Virginia (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


Jonathan Cannon, RHP, Georgia (So.)

Photo from Sports Illustrated

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #89
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: ソフモアだが、ドラフト対象。フレッシュマンの時は、Emerson Hancock (SEA)やCole Wilcox (SD)を抱えるチームでリリーフだった。今季は少し出遅れたが、先発で投げているが、やや平凡な内容。長身から投げる重たい速球は92~96 mph。やや細いので筋肉が付けば、もう少し伸びる余地がある。チェンジアップがセカンドピッチで、ブレイキングボールはスライダー、カーブ、カッターを投げているが、どれをメインにするかまだ迷っているよう。


Mason Pelio, RHP, Boston College (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。

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