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2012年12月10日月曜日

KC and TB Trade Analysis; James Shields, Wade Davis, Wil Myers, and Jake Odorizzi Trade

Lesterとの交換の噂が出て、BOSファンが熱狂していたWil Myersですが、やはりと言いますか、James ShieldsとWade Davisの見返りとしてTBへ。個人的にはMyersやOdorizziは少しオーバーレイトされていると思うし、特にMyersはMLBで少し適応に苦しむんじゃないかと思っているけど、それを差し引いたところで、TBの圧倒的Winのトレードに見える。


[Transaction]

KC Acquired : RHP James Shields, RHP Wade Davis, a PTBNL or cash

TB Acquired : RHP Jake Odorizzi, LHP Mike Montgomery, 3B Patrick Leonard, OF Wil Myers


[Player (to KC)]

☆ James Shields, RHP

TBの00年ドラ16。06年にMLBデビューし、当初はさほど球威もないため、平凡なローテ投手と見られていたが大きく成長。素晴らしいチェンジアップを武器に、投手陣のリーダーとして、躍進したTBを引っ張った。13年の$9Mのオプションは既に行使されている。14年も、$12M(バイアウト$1M)のオプションがあるが、こう動いた限りは基本的に行使するはず。額的には、ここ数年のパフォーマンスから言えば安いレベルだが、保有期間はあと2年と少し短い。

07年に完全にローテを掴んだ後、毎年最低31 GSを続けており、健康面には不安はない。イニングを安定して稼げるワークホースだ。10年はやや被打率が高く苦戦したが、ここ2年はスタッツ的にもむしろ向上している。スタッフ的には理想的なエースタイプとは言えないが、12年の成績を再び残せるならエース級と言って遜色ないし、慣れた投手有利の本拠を離れて、多少数字を落としたところで、健康度に優れたしっかりした2番手という働きは期待できる。

速球は、かつては平均で90 mph程度と速くはなかったが、ここ2年は球速も上がっており、平均で92 mph程度となっている。このあたりも成績アップの要因となっているのかも。速球系のボールのうち、1/3程度は少し球速の落ちるカッターを投げる。80 mph前半から中盤のチェンジアップはMLBでも最高クラスのボールで、三振も奪うし、近年は急速にゴロ打たせる割合も上がっている。こちらも球速が伸びている。見た試合では、手元でブレーキがかかるよりは、スプリッターのように速く落ちていた印象。カーブも投げる。元々軟投派と見られていた投手だけあって、制球力は非常に高い。


Wade Davis, RHP

TBの04年ドラ3。優れた体格・スタッフを兼ね備え、Minor時代は非常に高く期待されていたProspectで、各誌で全体Top 20にランクされていた。順調にMinorの階段を登り、09年にMLBデビュー。10年は本格的に先発ローテに加わったが、Minor時代から期待されていた数字から言えば、奪三振率がかなり低い水準で、平凡なローテ投手レベルの働きしかできず。

11年も数字的にあまり向上の跡が見られず、投手豊富なTBの事情もあり、12年は押し出される形でリリーフに回された。リリーフでは速球の球威が増し、奪三振率11.13と素晴らしい成績を残し、セットアップクラスに。TBでは先発の座を奪われたものの、元々の期待度は高かったし、リリーフで結果を残したということで、KCなら先発復帰になりそう。13年は$2.8M、14年が$4.8M、15~17年はオプションがあるが、リリーフとしてはやや高い。リリーフに留まるなら、クローザークラスになって欲しいところ。

速球は、先発時は常時91~92 mphだったが、リリーフでは平均で93~94 mphとなっている。Minor時代から評価の高かったスパイクカーブが最も優れたピッチ。カッターに近い89 mph前後のスライダーも投げる。元々先発としてはチェンジアップをあまり投げない選手だったが、リリーフではその傾向がより強くなっている。比較的フライボーラー傾向の強い選手。


[Player (to TB)]

☆ Jake Odorizzi, RHP

MILの08年ドラ1s。Minor League BallのJohn Sickelsさんがこの選手の熱烈な支持者で、割とスカウト受けの良い選手。Zack GreinkeのトレードでKCに移籍し、今回は2回目のトレードとなった。Minorの階段を順調に登り、12年にMLBデビューを果たしている。あと6年は雇える。

速球は90 mph前半で、最速でも93~94 mphとさほど速くはない。かなりフライボーラー傾向が強い選手で、この点ではやや不安もある。カーブが非常に高くされており、チェンジアップもきっちり使いこなす。制球は、年齢も割にかなり完成されている。球速が割と平凡で、CeilingはNo.3の先発と見る人が多いだろう。エースになるタイプではないし、フライボーラー傾向が改善されないとローテ下位で終わってもおかしくない。


Mike Montgomery, LHP

KCの08年ドラ1s。BOSでは09年に、Casey Kellyが高卒2年目にして、High-Aでしっかりと投げており、もてはやされていたが、Montgomeryも同期でHigh-Aで素晴らしい成績を残していた。AAで投げた10年のシーズン後は、全体Top 20に入るProspectとしてKCの最強Minorの一角を担ったが、AAAに上がった11年に完璧にコマンドを壊し、その後立ち直れていない。最速95 mph程度と左腕にしては球威があるし、チェンジアップも球のキレ自体は評価されるが、コマンドが戻らない限りリリーフでモノになれば、という程度の期待しかできない状態となっている。


Patrick Leonard, 3B

KCの11年ドラ5。6'4"と優れた体格を持ち、それに見合ったパワーを既にゲームで発揮している。若いが、それなりにボールも選んでいる。ディフェンスも良いらしい。12年はAVGは悪かったが、BABIPも低かった。まだRkクラスということで、どうなるかはわからないが、上限の高めな選手。


☆ Wil Myers, OF

KCの09年ドラ3。ドラフト当時は、KCとBOSが強い興味を示し、本人もドラ1でのBOS入りを予想していたが、$2Mのボーナス要求から敬遠してしまった。KCからは捕手としてドラフトされたが、打撃面の評価に対し、守備面の伸びが遅く、打撃に集中させるために、11年にOFに転向させた。11年はケガもあり、やや微妙だったが、今季はAA/AAAで爆発。BAから12年の最優秀マイナーリーガーに選ばれている。

高校時代は、C/3B/OFといったポジションを務めており、運動能力は申し分ないし、非常に強肩だが、経験の浅さもあり守備はまだ未完成。現時点では一応CFも守るが、将来的にはRFに落ち着くだろう。一応最近も3B転向の話題も出ていたが、KCでは3BにMike Moustakasがいたため、本格的にそちらに移ることはなかった。TBもEvan Longoriaと延長したし、基本的にはOFでプレーするだろう。

年齢の若さもあり、まだ選球眼に関しては完成され切ってはいないが、年齢の割には比較的ボールを選ぶ洗練されたヒッターだ。パワーは言うに及ばず、Minor各クラスを問題なく打ち込んでおり、コンタクト能力も申し分ない。ただ12年は三振率がかなり上がっているし、MLBへの適応には少し苦しむ可能性もある。昇格ペースも割と早かった選手だし、KCのAAAは打者有利のPCLだったことも多少は懸念される。KCの選手はAlex Gordon、Billy Butler、Moustakasなど、MLBへの適応に時間のかかっている選手が多いのもある。


[Team Analysis (KC)]

Butler、Gordonといったあたりが安定して数字を残せるようになり、そろそろ本格的にPOを目指そうということなのだろうが、一時最強Minorと言われた時代に評価の高かったMontgomery、John Lamb、Chris Dwyerらがケガや不調に悩まされており、投手の方が整わなかった。今オフは、Jeremy Guthrieと再契約、LAAからErvin Santanaを加えて、一応の体裁を整えたが、その2人にしてもどこまで計算できるかわからないし、ローテ上位を任せられる選手を必要としていた。

FA等ではGreinkeの競合に手を出せるほどの予算がなかったのか、トレードでの獲得の話題が多く、GordonなどのMLBの選手よりも、Myersを中心としたパッケージを見返りに、上位ローテ候補を物色しており、ShieldsとLesterの名前がよく挙がっていた。最終的には12年のLesterの不調も影響したのか、大方の予想通りShieldsに落ち着いた。残り2年のShieldsにMyersを出すのはオーバーペイのようにも見えるが、比較的野手の層は厚く、より切実に投手を欲していたということだろう。

上記したように、KCのMinor上がりの選手は、MLBの適応に比較的時間を要する傾向がある点も少し考慮されたのかも。Myersが期待通り打てるのであれば、文句はないが、勝負の年に、適応に苦しまれると困る。13年に関しては、RFには一応Jeff Francouerがいるし、それよりも投手の上積みの方が大きいと考えたのだろう。ただFrancouerは13年限りだし、その以降を考えれば、やはりMyersの穴は大きい。なんと言っても中軸を打てるポテンシャルを秘めた、既にMLBへの準備ができているルーキーなのだから。13年のRFは埋まっているとは言え、まだまだMinorオプションも残っており、Minorで使うなり、どうとでもできたはず。

Odorizziもすぐに上位スターターにはならないだろうが、もうMLBの準備ができている若手投手を出したという意味では痛い。比較的完成度も高めで、13年のローテの一員として十分に計算できた。Shieldsであれば、アップグレードには違いないが、Davisを先発で使わないのなら頭数的には変わっていない。一方Montgomeryに関しては、それなりにポテンシャルはまだ残っているが、コマンドを戻せる確率も高くなさそうで、さほど気にならないだろう。Leonardは、まだRkクラスの選手ということで、すぐに構想に響くわけではないが、可能性は多く持ったHigh Ceilingな選手で、育たれると大きな損失になる。

Shieldsの加入は当然大きい。現時点はエースにShieldsが入り、以降Santana、Guthrieまでは確定。本来は先発の一枠で期待したいDanny DuffyはTJで出遅れるだろう。下位ローテはBruce Chen、Luke Hochevarといるが、HochevarはNon-tenderの話題ものぼっていたし、先発としてはかなり微妙。今回獲得したDavisも起用法はまだ確定していないが、年俸と現状のローテを考えれば先発に入って欲しいところ。

Shieldsは良いとして、Santanaの復活やDavisの先発転向にしても、可能性は五分五分程度だろう。Duffyも元々制球が悪い上にTJ後となれば、計算は立ちづらい。Guthrieしても、12年は予想外に健闘したが、13年もそれが続くのか?まだまだローテには穴が多く、13年のPOを争うにはまだ不安もある。そのような状態で、Myersを出してまでこう動くべきだったのかは疑問。Dayton Moore GMのロスター作りはあまり上手いようには感じない。


[Team Analysis (TB)]

Shieldsは抜けたが、David Price、Matt Moore、Jeremy Helickson、Jeff Niemannが残り、12年は良くローテを埋めたAlex Cobbに、投手のTop ProspectのChris ArcherもMLBデビューしている。頭数的には現状でもあまり不安がないし、Odorizziを加えて、人数的には変わらない。Shieldsは残り2年だったのに対し、Odorizziはあと6年雇える上に、まだMinorに置いておけるし、やや上層の投手層は薄くなってきていたので、デプスという意味でも非常に大きい。

Shieldsはチームのエース格だったけど、Priceがその上を行って、絶対的なエースになっているし、元々非常に期待度が高かったMooreやHelicksonの成長があれば、Shieldsの抜けた穴をカバーし、上位ローテの力を維持するのもさほど難しくはない。Davisも先発の席がない上に、リリーフとしては素晴らしかったものの、TBの中では年俸も高い部類に入り、コスト的にはあまり良くなかった。他のチームにとってはまずまず価値がある選手だが、TBとしてはむしろ出したい選手だったはず。

得たもののMyersはもちろん大きい。1Bに大砲タイプを置かず、どちらかと言えば、投手力主体のチームだったが、12年はそれもかなり度を越しており、主砲Longoriaのプロテクトになれる、両翼もしくは1Bタイプは必須だった。多少適応に時間がかかるかもしれないが、それを待つだけの価値のある選手だ。

Montgomeryにはさほど意味はないだろうが、スタッフはあるし、宝くじ的には悪くない。Leonardも上限は高く、Longoriaのいる3Bだけに即戦力の大物は必要ないし、ここのProspectは若ければ若いだけ良い。出したものは、短期的にほとんどダメージがなく、投手陣のデプスも損なわない上に、将来の中軸を得たとあっては笑いが止まらないだろう。

4 件のコメント:

BF さんのコメント...

まあこういっちゃなんだけど、KCは外野手もゴードン以外は平均以下のレギュラーって感じでプレーオフ狙うには少し弱いですよね。自分だったらマイヤーズを残した上でそれ以外のプロスペクトを使ってトレードする事を考えたと思うし予算の割にはサンタナ、ガスリーのいずれもオーバーぺイで獲得したのはやはりちょっと勇み足過ぎたかなと思いました。

ただTBに関しても短期的にはシールズの離脱は小さくないと思うし、もし来年マイヤーズが期待以下の活躍しかできないようなら来年はちょっと厳しいかもしれませんね。シールズは絶対的エース格ではないけどプライス以降は3番手以上の活躍を見込むのは少し無理があるとも思えます。

まあ予算上仕方ないという面もあるのでしょうが、ここまで入れ替えのサイクルが規則的で毎年一定以上の成果を上げているチームも珍しいですね。
BOSもこうした形でどんどん入れ替えていけるといいんだけどな。ジャコビ―餌にクリフリーにオファーなんてつまらない話よりも。

ララ さんのコメント...

BFさん

Francouerが12年は良くなかったですからね~。成績が読みにくい選手だけど、まぁ少し持ち直すかなと思ってるんですけどね。

Myers出さなくても、ほどほどのProspectならいるんだけど、やっぱりあまりにも上位ローテ投手がいないので、足元見られちゃった感はありますね。

まだ野手の保有期間はあるし、自分ならもう1年先を見てもと思うけど。Santanaなんかもせっかくトレードしたけど、13年に期待するよりは、価値の下がった今、取りあえず安めで延長してみて、14年以降に備えるのも面白いかなと思うし。

現時点ではShieldsの離脱は大きいけど、個人的には13年はMooreが伸びてくると思うんですよね。MooreはMinor時代は、下手すりゃPriceよりも上になるかもとも言われてたし、スタッフは間違いない。

Helicksonもだいぶ良くなってるし、この2人が伸びるならShieldsの穴は十分に埋まるんじゃないかと。そりゃそうなった上でShieldsが残れば最強だけど、打線の弱さを考えれば、Myersの加入は大きいですし。

Garzaの時もそうだったけど、良いトレードはしてるけど、得た選手は多少オーバーレイテッド気味で、その選手を得たから良いというよりも、やっぱり主力投手が抜けても、次の若手投手を輩出できる点が強みだと思います。

ウチも主力投手を出すにしろ、FAで抜けるにせよ、スタッフが劣化してダメになるにせよ、そうなった時に取って代われるだけの選手を育てて欲しいですね。

ドラフト時はTBの選手にもひけをとらない選手が多いのに、うまく育てられなさすぎです。

赤とんぼ さんのコメント...

はじめまして
ユークにはフランコナのINDの選択肢も有ったと思うのですがクレメンツ デイモン他 またもです。逆のNYからBOSはあまり記憶に・・
選手にとってNYはブランドなのでしょうか?
来年フェンウェイでのリアクションが気になります。 

ララ さんのコメント...

赤とんぼさん

こんにちは、初めまして!コメントありがとうございます(^-^)

最近のNYYは、Cashman体制になってから、割と細々した動きもしてて、特にRule 5ドラフトとかWaiverでBOSから選手が行くことも多いですね。でもCWSを経由したとは言え、主力級の移籍は久しぶりですね。ファンとしてはやっぱり複雑です(汗)。

NYY → BOSでは、NYYをノンテンダーされたAcevesが最も最近かな?ちょっと記憶が怪しいですが。

NYブランドというのはそこまで関係ないとは思いますけど(仮にも元BOSの選手だし)。普通は、まずはやはり金銭面の条件、それから比較的ベテランの選手になると、ポジションや出場機会の保証とWSを狙えるチームかどうかが重要になってくると思います。

中には金銭面よりもそちらを重視する選手もいますね。あとは、やっぱり故郷や住んでいるところに近いとか、割と西海岸に拘るとか地理的なことを考慮する選手もいるでしょうか。

まぁ、夜の町で遊びたい選手なんかは、LAやNYなんかの大都市を希望するとかも聞いたことありますけど、ユークには関係なさそうですし。

NYYに行ったことで、一部のファンはブーイングするかもしれませんが、多くのファンは拍手で迎えるでしょうね。ブーイングと"ユーイング"が混じった歓声が聞こえそうです。