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[Player Data]
Name: Daniel Bard (ダニエル・バード)
Full Name: Daniel Paul Bard
Position: RHRP/RHSP
Born: June 25, 1985
Birthplace: Houston, Texas
Height: 6-4
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 1st round, 2006; 20th round, 2003 by New York Yankees
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $1,550,000
College: North Carolina
High School: Charlotte Christian HS (NC)
MLB Debut: May 13, 2009 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Chicago Cubs (September 2013)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube
[Scouting Report]
若干細めに見えるが、長身で長い腕を持つ、非常に理想的な投手体格。何と言っても、MLBでもトップクラスだったアームの強さがあり、09~11年は平均球速で97~98 mph。最速は101 mphと言われ、100 mphを連発できる選手だった。キレキレの時の2シームは逆方向に変化するリバーススライダーのようなとんでもない変化をする。ただ12年に先発転向したが、球速が93 mph程度まで落ち、メカニクスも崩して、リリーフに復帰後も以前の球速は戻っていない。現状では93~96 mphがレンジとなっている。80~82 mphのスライダーは速球の球速も考えれば、やや球速は遅い部類で、変化も大きく、カーブとの中間のパワーブレイカーと言えるボール。基本的にはこの2つの球種で相手をドミネイトできる。80 mph後半のチェンジアップは時折良い変化をするが、コマンドもアバウトで安定した武器にはなっていない。大柄なこともあり、制球力は基本的に高くはなく、メカニクスを崩している時はその傾向が強くなる。
[Background]
North Carolina大でAndrew Millerとチームメイトだったのは有名な話。04年にはBAからTop Freshmanに選ばれている。05年にはそのMillerとCape Cod LeagueのNo.1, 2 Prospectに選ばれた。06年にはチームをカレッジワールドシリーズに導くが、Oregon州立大に敗れた。
[Profile]
07' : Low-A Greenvilleでプロデビュー。しかし制球難を露呈し、奪三振を上回るBBを出す。打者有利のHigh-A Lancasterではさらに酷かった。しかしオフにHawaii Winter Baseballにリリーフとして参加すると、制球難が少し落ち着き、しっかりした投球を見せる。
08' : HWBでの成功から、リリーフに転向。Low-Aでしばらく投げた後、AA Portlandに昇格し、ここでもドミナントな成績を残す。
09' : STからMLBの打者相手に素晴らしい投球を見せ、一気に注目されると、AAA Pawtucketでプレーした後、5/13にMLBデビューを飾る。岡島秀樹やManny Delcarmenのパフォーマンスが低下する中で、セットアップに定着。
10' : MLB全体でも最高クラスのリリーバーとして活躍。32ホールドはチーム記録を更新。
11' : 前年同様に素晴らしい活躍。前年自らが打ち立てた記録を更新する34ホールド。ただチームが崩壊した9月は、彼も良くなかった。
12' : FAで抜けたPapelbonの後釜になるかと思いきや、ペイロールに余裕がなく、先発補強が上手くいかなかったこともあり、Andrew BaileyやMark Melanconを獲って、Bardは先発転向となった。STではまずまずも、シーズン開始後は、登板ごとに球速が落ちていき、ついには途中でAAA降格、リリーフに再転向して調整するも、調子は戻らず。
13' : スタッフを取り戻せずSTから酷い状態。AAで開幕するも、5月になってシャットダウン。8月終わりにゲーム復帰したが、Rkクラスでもまともに投げられず、8月終わりにDFA。
13' Sep. : Theo Epsteinさん率いるCHCがクレーム。
14' : CHCが結局ノンテンダーし、TEXとマイナー契約。再起を期しましたが、0.2 IP/0 H/13 ER/9 BB/7 HBP/1 Kと壊れたスタッフが戻らずリリースされた。
15' : 全休。
16' : STL傘下で復活を目指すが、やはりスタッフは戻らず。
17' : STLとNYMのマイナーで投げが、復活の糸口は掴めず。
20' : イップスなどもあり、現場を離れてCOL傘下でメンタル関係のチームスタッフをしていたが、弟とのキャッチボールで復活の手ごたえを掴み、MLBの舞台へ帰ってきた。カムバック賞を受賞。
21' : COLのクローザーに就任し、20セーブ。少し被打率が高かったが、環境も考えると引き続きガンバっていると思える。
22' : COLで防御率1点台、34 SVと文句なしの活躍。
23' : 再び悪癖の四球が増え、K/BBがほぼ1と苦戦。
24' : 肘の手術で全休。
[Comment]
きょ 09~11年は、当時のクローザーJonathan Papelbon以上に支配的な最強セットアップとして活躍。どちらかというと「炎のクローザー」という印象が強いPapelbonに対して、マウンド上で常に冷静で淡々と仕事をこなす「氷のセットアップ」というカンジの2人のコンビは凄く好きだった。12年の先発転向で壊れてしまったけど、この再昇格から、再びキャリアを取り戻して欲しい。
(13年追記)12年のBen Cherington GMを初めとしたフロント陣の判断は彼のキャリアを暗転させ、BOSのチーム編成に悪影響を与えた。A. Millerとのセットアップコンビは見れないままで終わってしまいました。心機一転、CHCで元のフォームを取り戻してくれれば。