2013年12月5日木曜日

13' Weekly Topics -12/2~12/8

[12/3]

☆ 今日はJacoby EllsburyのNYY行きを始め、トレードも何件かありましたが、今週は会社の研修もあって、あまりたくさんの更新ができていません。その内時間が余れば書くかもしれませんが、新鮮味が無くなってしまった後に書くのもなぁ...と。でも一つだけコメントを。Doug Fisterを得たWASは上手くやりましたね。


[12/4]

☆ さて、Jacoby EllsburyがNYYに行ってしまった訳で、来季CFをどうするのか、という話題が再燃。いくつかの選択肢が考えられるけど、大きく分けて4種類で、1つ目はJ. Bradley, Jr.を軸に、場合によってはプラトーン的な控え選手を加えるというもの。2つ目は市場に残るFA選手と契約。3つ目は、トレードで他チームから連れてくること。

最後は、VictorinoをCFの軸に据え、両翼側を補強ですが、これはVictorinoの最近の健康度と、FenwayでのRF守備の貢献度を考えれば、できれば避けたい。2つ目の選択肢では、Curtis Granderson (前NYY)か、Shin-Soo Choo (前CIN)が有力候補ですが、前者は粗い打撃が、後者はCF守備にわずかにネックを抱えており、又Brian McCann (NYY)を簡単に諦めてまで守ったドラフトピックを失うことになる。

個人的には1つ目の選択肢で、何も問題ないと思うけど、場合によっては3つ目の選択肢、特にMatt Kemp (LAD)の獲得はありかもしれない。13年はケガに悩まされ、成績も落としたが、基本的には健康で、走攻守のバランスの良い選手。特にパワー面ではEllsburyを明らかに凌ぐ。

LADはYasiel Puigの成長があり、高額契約のOF3人(Kemp、Andre Ethier、Carl Crawford)の内の1人を出して、ペイロールを空けたいと思っているよう。残り6年$128Mの契約が残り、リスクも高いが、リバウンドする可能性はあるし、大型契約を整理したBOSはこの契約を受け入れる余裕がある。

OFの構成的には、Kempを加えると、Navaを1Bに移さない限り、Bradley, Jr.を起用するスペースが無くなりそうだが、14年中はBradley, Jr.をマイナーでもう少し鍛え、15年にJ. Gomesが抜けるタイミングで、Kempを負担の少ない両翼に移して、Bradley, Jr.をフルのレギュラーCFに据えるというのも、タイミング的に遅すぎることはないとは思う。

LADにしても、EthierやCrawfordの方を出したいかもしれないが、より高額なKempが不良債権化するリスクを考えれば、トレードしても良いと思うかも。見返りの大きさと、LADの年俸負担次第ではありますが、Crawfordらの件ではお世話になったし、考えてみてもいいんではないかな?


[12/5]

☆ この前ちょっと書いたRafael FurcalがMIAと1年$3Mで契約。しかも2Bとして。正直この額なら欲しかった。もちろんSSとして最低限の守備ができるまでに戻っている前提ではあるが、Furcalが入るなら、最悪1B補強をしなくても、1BをCarp + Middlebrooks (+ Nava)のプラトーン、3BをMiddlebrooksとX. Bogaertsで、そしてSSをBogaertsとFurcalで回せば、まずまずの布陣になるかもとも思ってたのですが。


☆ Mujicaとの契約で、残り補強ポイントはだいぶ絞られてきたので、このあたりで少し整理を。長くなりそうなので、投手編と野手編に分けます。今日は投手の方を。先発はもちろん、Lester、Buchholz、Lackeyまでが確定で、残り2枠を実績のあるPeavy、Dempster、Doubrontが争う。明らかに一枚は余剰で、元々Lackeyを出しても、とも思ってたくらいだけど、Buchholzの状態が不安なのか、ここまで誰かをトレードする動きは見せていない。ただブルペンの補強でWorkmanを先発に回すことも可能になっているし、上手くタイミングを見計らって1人を出して良いとは思う。

そのブルペンは、上原、Mujica、田澤、Breslow、Badenhopの5人は確定だろう。A. Millerもトレード等が無ければ枠に入るはず。残り1人は、補強前はWorkmanで確定だと思っていたが、Badenhopをロングリリーフの一番手で使うのも微妙に思うし、Workmanをブルペンに加えるなら、彼がロングリリーフとなるかも。 それに対応できる能力の持ち主ではあるにしても、既に8回で投げるほどの信用を得つつある選手の使い方としてはもったいない感が否めない。それくらいなら、Workmanはもう少しマイナーで先発として鍛えても良いかもしれない。

既にMLBで使うべき選手だとは思うが、将来的には先発で使うプランを首脳が持っているのであれば、春からリリーフで使うことで、14年の投球イニングが減り、15年以降に先発に移した際に、前年からのイニング数の増加を懸念した起用法をせざるを得なくなる可能性がある。MLBのローテで使いたいところだが、席が無いのであれば、マイナーで少し先発としてイニングを稼がせるのも悪くないかもしれない。

その場合は、F. Moralesが有力ではあるが、先発をトレードできなかった場合は、DoubrontやDempsterが入ってくるかも。Moralesは調停で少し割高になるし、B. Villareal、R. De La Rosa、Britton、A. Wilsonらの内で、STで最も良かった選手を使っても良いので、機会があればMoralesは売るべきだとは思う。まとめると、投手陣は既に駒が揃っており、ケガ人やトレードが無い限り、先発・リリーフ共に、新たな選手を加える必要はないだろう。もちろんマイナー契約で、ノーリスク・ハイリターンになりそうな選手を探しておいても良いとは思うが。むしろ先発の誰か1人と、Moralesはトレードしても良いと思う。


[12/6]

☆ 今日は野手の方の今後の補強戦略に関して。昨日投手を書いて、野手は控えSS、1B、CFあたりかと考えていたけど、1BはNapoliと合意して確定。昨日書かなくて良かった(苦笑)。Napoliの加入で、大まかにレギュラー陣は固まったと言える。現時点で、Pierzynski、D. Ross、Papi、Napoli、Pedroia、Middlebrooks、X. Bogaerts、Nava、J. Gomes、Victorinoの10人まではほぼ確定だろう。残り3人で、まずCFは大きく動かない限り、J. Bradley, Jr.がJacoby Ellsburyの後釜に座るはず。そして、1B控えとして、現状ではCarpがいるが、後述するように、ここはまだ動かす可能性がある。

最後の2枠の内、1枚はSS控えの選手が入ることになる。現状で、Holtが40人枠内にいるが、左打ちという利点はあるにせよ、肝心のSS守備がイマイチだし、まだMLBで十分な打撃実績も無い。外部に求めるのであれば、プロフィールとしては、やはりBogaertsとSSで組む以上、ある程度のSS守備力が欲しい。加えて、MiddlbrooksやBogaertsをムリに2Bに対応させたくはないので、2B経験もできれば欲しい。またそれ以上に重要なのは、左打ちもしくは、左打席を苦手としないスウィッチヒッターであること。Middlebrooksに若干不安もあることもあり、首脳陣も、場合によっては新IFとBogaertsで内野左半分を組める程度の実力を持った選手を欲しているようだ。一方、Bogaertsが3Bも守れるため、3B経験はそれほど必要ないと思われる。

このプロフィールに合った選手と言えば、もちろんS. Drewが真っ先に思い浮かぶし、BOSも連れ戻しを真剣に検討しているようだが、問題はやはり金銭面か。せっかくCarl Crawfordらを放出して空けたペイロールも、短めの年数に拘ったために、多くの選手が単年ベースでは割高となっており、WEEIのAlex Speierさんによると、Napoliまで含めると、$189Mの贅沢税ボーダーまで$1.5M前後しか空いていないよう。一旦ボーダーオーバーをリセットしたはずなので、大きく越えなければ問題ではないが、来年以降のフレキシブルさを確保するためにも、できれば超えないに越したことはない。となるとDrewは3年以上で単年$10M程度は求めるだろうから、厳しいだろう。Bogaertsもいるし、他チームに行ってもらえば、ドラフトピックが手に入ることから、個人的には再契約は好ましくはない。

現実的には、先発の中でもDempster、Peavy、Lackeyの内の誰か1人を出すか、完全に売れ残って買い叩ける場合にしか、手を出すべきではないと思う。FAで選択肢が無いのなら、ミッドレベルのProspectや余剰戦力を使ってのトレードなら歓迎なので、できればそちらの路線で行ってもらいたい。基本的にはこのIF控えが埋まれば、13人の顔ぶれとしては一応整ったことにはなるが、フロントはやはりBradley, Jr.の適応が心配なようで、右打ちのCFを狙っているようだ。フロントが出すコメントを見ても、Victorinoは広いFenwayのRFとして不可欠な選手であると思われているようで、そうなると実際にCF/RFの控え選手を欠くことになる。

ただここを加えるとなれば、1枚は余剰となってしまい、現状で外れるのは、Carpが最有力となる。確かに左打席からのパワーは魅力であるが、1B控えとしては、同じく左打席を得意とし、実績で上回るNavaがいる。Carpも1B/LFを守れる利便性はあるが、LFは現状でCarp、Nava、Gomesと3人いて、ロスター構成上バランスの悪さが目立つ。パワーでは劣るが、Navaを1B控えとして扱い、右打ちのNapoliと組ませ、CF/RFを守れるOFを加えるのが得策に見える。そうでなければ、来季もRF控えはNavaのみ、CF控えはVictorinoのみという、健康度に不安の残るVictorinoに多大な負担を掛ける布陣となってしまう。Carpは好成績の年の後だし、年齢的にも若く、あと3年保有期間の残る1Bとして、Napoliが消えた市場ではさらに人気が出るだろう。

まとめると、野手では左打ちの控えIFと、CF/RFを守れるOFを加える必要がある。Carpは放出で、できればそこにF. Moralesなどを絡めて、控えIFかOFを連れてきたい。OFとしては、FAではまだFranklin Gutierrez (前SEA)、Rajai Davis (前TOR)あたりが残る。FAなら額的には前者の方が有力かな?ちなみに40人枠はMujicaまでで40人。Napoliとの契約で1人は外すのは確定。控えIFでももう1人空けないといけなくなりそうだが、まずは取りあえず一枚。Moralesは売ってしまって良いと思うが、取りあえずはB. Villarealあたりを外すのが無難かな。

3 件のコメント:

BOS好き さんのコメント...

こんばんはー
今年はオフの動きが早くて状況を追うのが大変ですね(^_^;)
最近ではCanoがSEAに行くとなんていう噂があったりだとかで・・・

Saltyの契約は見て驚きました
MLBのGMさん達は彼をそこまで高く評価してないのかなあ・・・と
今年のBABIPやK%の高さ(今年に限った話ではないけれど)にリスクを感じたのかな?
少しショックです
Pierzynskiはその性格が良い意味でチームにケミストリーを与えてくれたらと思います

今年FAになるリリーフの中からMujicaを選択したのはとても良い動きだと思います
昨季ほぼ一年クローザーとして活躍した彼をこの金額で獲れたのは大きいのではないかと思いますし、昨季大活躍だった上原と被る気がします
チェリントンさんは彼を第二の上原になるようにと期待を込めて獲得したのではないかと(笑)
タイプ的にもとても似ているようなので、技術を盗んで本格開花して欲しいですね

ララ さんのコメント...

BOS好きさん

こんばんは~!

確かに早いですね~。個人的には、S. Drewには戻って来てもらわなくて良いと思っているので、彼もさっさと決まってくれるといいな~なんて。

CanoはどうやらSEAを怒らせたみたいで、SEAは手を引きそうとか。NYYに戻ってもらうにしても、できるだけ高い額を引き出してもらいたいんですが、例のJay-Zでしたっけ?の交渉力はどうなんだろ?

Saltyは安くなっちゃいましたね。個人的には打撃よりもやはり守備への懸念かなと思ってますがどうなんでしょうね。Pierzynskiは味方にすると逆に頼もしいとも言われていますがどうなりますかね~。

Mujicaは、Brian Wilsonが$10M+$9Mオプションとかで契約したのを見ると多少安めには見えますが、ALで通じる選手なのかが少し不安です。まぁ仰る通り、上原の良い所を取り入れて、レベルアップしてもらえるといいですね。

ララ さんのコメント...

BOS好きさん

って、今見たら、CanoとSEAが10年$240Mで合意になってますね。