2014年1月9日木曜日

13'-14' Offseason Boston Red Sox -Jan.-

1月です。年が変わり、WSを制した13年は、過去の思い出にしまいこんで、新シーズン、WS連覇に向けて、精力的に動いてもらいたいですね(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 1/3
Baltimore signed OF Quintin Berry.

昨季の8月末に加入し、代走要員として、POロスターにも名前を連ねたQuintin BerryがBALと契約。左打ちな点がJ. Bradley, Jr.と被るけど、AAAのデプス兼、9月の代走要員として再契約を望む声も多かったけど。


○ 1/8
Signed UT Justin Henry to a minor league deal.

昨年AAAでプレーしたHenryと再契約。12年オフのRule 5ドラフトでピックした選手とのトレードで得た選手。そこそこボールを見るし、色々守れるけど、正直MLBでプレーできるレベルではないAAAA選手。


○ 1/10
Signed RHP Jose Valdez to a minor league deal.

右腕のJ. Valdezと契約。マイナーのリリーフデプス。00年にNYYと契約し、一時期は傘下でも有望視されていた選手。90 mph半ばの速球とスライダーを持つが、安定感に欠ける。09年にRule 5ドラフトでHOUにピックされてMLBデビューを飾っています。


○ 1/15
Baltimore signed RHP Alfredo Aceves.

Alfredo AcevesがBALとマイナー契約。ロスター入りで$1.2M、インセンティブで最大$3Mを得るようです。彼も一番良い時に売れていたら、結構な見返りを得ていたでしょうに。


○ 1/15
RHP Burke Badenhop, RHP Junichi Tazawa, LHP Andrew Miller, 1B/LF Mike Carp, and IF Jonathan Herrera filed for salary arbitration and signed Badenhop to a one year deal.

5人の調停権を持つ選手が調停を申請。またその直後にBadenhopが調停回避で1年契約を結んでいます。Badenhopは$2.15M。MLBTRでの予想は$2.2Mだったので妥当というところでしょう。しかしオフにトレードで得たBadenhop、Herreraという選択肢は、費用対効果を考えると微妙に映る。


○1/16
Los Angeles Angels signed IF John McDonald.

John McDonaldがマイナー契約でLAAへ。ローカルボーイは一瞬だけBOSにいましたが、すぐに西海岸へ。それでも地元チームでチャンピオンリングを受け取ったのだからよかったですね。


○ 1/17
Signed RHP Junichi Tazawa, 1B/LF Mike Carp, and IF Jonathan Herrera to one year deals.

本日は、調停額の交換の日でしたが、その直前でA. Millerを除く3人と調停回避で合意。それぞれCarpが$1.4M、Herreraが$1.3M、田澤が$1.275Mとなっています。MLBTRの予想では、Carpが$1.3M、Herreraが$1.2M、田澤が$1.1Mだったので、この前のBadenhopと異なり、いずれもMLBTRの予想よりも高くなった。Herreraはともかく、あとの2人は、WS優勝のボーナスってのもあるのかな?

Millerの方は、本日は合意せずで、調停額の交換を行い、本人が$2.15M、球団側が$1.55Mを提示しています。MLBTRの予想額が$1.9Mで、例年の傾向から見て、BOSは調停に持ち込まないようにしているし、中間額の$1.85M~$1.9M程度で明日にも合意に達しそう。WEEIによると、Millerおよび調停前の選手の年俸がリーズナブルであれば、贅沢税のボーダーの$189Mまでは、あと$1.7M程度だろうと。


○ 1/18
Texas signed LHP Rafael Perez.

昨季AA/AAAで投げたRafael PerezがTEXへ。ちょっと前は、MLBでも有数の左腕セットアップだったのに。


○ 1/22
Signed CF Grady Sizemore to a one year deal.
Designated RHP Brayan Villareal for assignment.

まさか、というカンジですが、Sizemoreと契約。1年契約でベースは$750Kと格安ですが一応MLB契約。色々とインセンティブが付き、マックスで$6Mになるそう。それに伴いB. VillarealがDFAされています。Sizemoreは言わずと知れた元スーパースター。健康に働けていた05~08年の期間は、同時期の全メジャー選手の中でもトップを争うWARを残しているが、その後は両足の各部位を痛め続けており、11年を最後にMLBの舞台から遠ざかっている。今回MLB契約を得たことに関しては驚く識者も多かったようだ。

はっきり言うと、この契約はあまり好みではない。彼が復活するかどうかという問題の前に、BOSのOF構想にとって重視すべきは、J. Bradley, Jr.のCF定着だと思っているからだ。二度のWS制覇を達成したこの6年間の多くでCFのレギュラーを務めてきたJacoby EllsburyがNYYへと去った今、Ellsbury以上の選手になるとも言われ、既にマイナーでやるべきこともわずかなBradley, Jr.に、まとまったプレータイムを与え、次代のCFへと成長してもらうことが何よりも重要で、それが某GMの語る、Next Great Red Soxにとって必須なことだと思っているのですが。

右打ちのプラトーン兼控えOFならともかく、同じ左打ちのCFをロスターに二枚置いておくメリットは少なく、Sizemoreが健康に戻り、CFでBradley, Jr.を上回る活躍を見せたとしても、1年後には出ていく選手に変わりはない。その間ベンチやマイナーにBradley, Jr.を送ることは彼にとってマイナスにしかならない。もちろんBradley, Jr.が昨年同様ストラグルする可能性もあるが、それでも将来のことを信じてしばらくは継続的に機会を与えるべき器だと思う。

確かに13年のWSを制しはしたが、基本的に現在のロスター構成は、育ってきたマイナー上層のProspect陣が戦力になりきるまでの過渡期的な色合いも強い。14年だけを考えるのではなく、15年以降も見据えたチーム作りをすべき時期だし、GM本人もそう言ってきたはずなのだが、そこでこの契約というのは、ビジョンがブレブレのように見えて仕方がない。

個人的に必要なのは、右打ちの4th OFだと思っていたのですがね。さらにはSizemoreはマイナーに送れる選手でもなく、25人枠を考えた際に、Sizemoreがロスター入りするのであれば、現状のOFから1人外れることにはなる訳で、それがBradley, Jr.でないのならば、1人は他チームへ送られることにはなるだろうし、左右のバランスを考えば、Bradley, Jr.をマイナーに送るか、CarpをトレードしてBradley, Jr.をベンチに置くか、の二択となる可能性は高い。

復活しなければ、単に$750Kをどぶに捨てることになる。逆に復活すればそれ単体としては戦力アップにはなるのだろうけど、それに付随するムーブが必要で、いずれにしてもBradley, Jr.の成長を阻害するというマイナス面も大きいように見える。どちらに転んでも決して全てがハッピーとならないような印象を受ける。


○ 1/24
Signed LHP Jose Mijares and OF Scott Cousins to minor league deals.

2人の選手とマイナー契約。いずれもProspect時代はそこそこ評価のあった選手。Mijaresは特に左腕リリーフのデプスとしては好み。13年もBABIPの高さに悩まされたが、対左要員としては今でもまずまずで、MLB契約を得ても不思議ではないレベルの選手。

Cousinsは薄かったAAAのCFデプスでしょう。MLBでは両翼が多いが、マイナー時代はCF/RFというところを守っており、MIA傘下で三度もBAから最優秀OFディフェンダーに選ばれている。とは言え左打ちということもあるし、デプスとしてベストの選択肢にも見えないが。


○ 1/29 Signed C Michael Brenly to a minor league deal.

打撃はさっぱりの捕手で、デプス契約。AAAかAAでDL待機して、捕手不足の際にロスターに入ってくるでしょう。


○ 1/31
Signed LHP Rich Hill to a minor league deal.
Re-signed UT Ryan Dent to a minor league deal.

地元Massachusetts州出身の左腕R. Hillが1シーズンぶりに復帰。マイナー契約で、ロスター入りで$840K、インセンティブで最大$500Kをさらに稼ぐそう。ロスター入りできなければ、5/15と6/30にopt. out可能。上にBreslowとA. Millerがいて、マイナーにはProspectのBritton、それにマイナー契約でMijaresとHillということで、左腕リリーフのデプスはかなり厚くなりました。

またDentと再契約したよう。07年のドラ1sですが、大外れ。期待を込めてのリサインというより、BOSをよく知っているロスターフィラーということでしょう。


3B/RHP David Renfroe retired.

09年のドラ3のDavid Renfroeが引退。アメフトもプレーするアスリートとして期待が高く、個人的にも大好きなProspectでしたが、残念ながらマイナーで結果を残せず。昨季途中に、投手転向で新たなキャリアを開こうとトライしていましたが、結果は出なかったようです。

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