2014年1月21日火曜日

15' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

Michael MatuellaのTJで上位候補の選択は難しくなって来ている。Carson Fulmer、Walker BuehlerのVandyの両右腕はややサイズの面で不安があるし、Kyle Funkhouserも制球の不安をちらつかせている上に、思ったほどには支配的ではない。真のエース候補が欲しかったけど、今年のドラフトでは難しそうですね。


[15' Draft Board (College-RHP)]

Michael Matuella, RHP, Duke (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 220
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #23/MLB #28/MB #47
Projection: 1st round

Comments: HSやフレッシュマン時は無名だったが、14年の開幕戦で常時94~98 mphの速球を見せて一気にブレイク。12-to-6の膝元から落ちる79~82 mphのカーブも素晴らしい。83~86 mphのスライダーもタイト。87~89 mphのチェンジアップもしっかりしている。体格も申し分なく、非常にハイシーリングでエースのポテンシャル。全体#1も狙える選手だったが、15年も開幕直後に背中のケガ。一旦は復帰するものの、今度はTJと、まともにシーズンを投げ抜いた実績を作れなかったことから、指名順位の予想は難しくなった。


Dillon Tate, RHP, UC-Santa Barbara (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #3/MLB #5/MB #5
Projection: Top 10

Comments: 14年夏のTeam USAでは、ブルペンから、チームでNo.1のスタッフを見せた。ジュニアーとなった15年は先発に転向。カレッジ全体でもトップクラスのパフォーマンスを見せて、一気に全体#1の候補に挙がるまでになった。平均的な体格で、やや力の入ったモーションで投げるが、速球は92~98 mphと威力十分。先発でも常時90 mph中盤を経時できる点で大きく評価を上げている。86~87 mphのシャープなスライダーも三振を奪える。カーブとチェンジアップも投げるが現時点では平凡。


Carson Fulmer, RHP, Vanderbilt (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


Walker Buehler, RHP, Vanderbilt (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 160
Last Drafted: 14th round (12') by PIT
Ranking: BA #12/MLB #11/MB #11
Projection: Mid 1st round

Comments: 12年クラスで上位のHS-RHPだった選手で、進学を選んだ選手の中でも最上位にランクされる選手の一人だった。実際に、13年シーズン開始時点では、BAなどから、フレッシュマンのランキングで#1に選ばれている。体格はさほど大きくないが、96 mphに届く速球は浮き上がるような球筋で空振りを奪う。鋭く落ちるカーブも空振りを奪えるアウトピッチ。スライダー・チェンジアップもしっかり使いこなせる。先発として整ったレパートリーの持ち主だが、平均的な身長に加えて、いつまでたっても細いままの身体が先発としての適性に若干の疑問を投げかけている。13年シーズンは、Vandyでミッドウィークの先発を務めたが、やや制球難気味で、期待されたほどの成績は残せなかった。14年は同期のTyler Fergusonに押しのけられ、開幕時はミッドウィークの先発を務めたが、序々に調子を上げ、最終的にはチームでNo.2の先発となった。その勢いのまま14年夏のサマーリーグでも大活躍。Cape Cod LeagueでリーグのNo.1 Prospectに選ばれる好投を見せると、Team USAにも召集された。15年は肘の違和感で少し出遅れた後、先発に戻るが、同期のCarson Fulmerほど印象的な投球は見せられずにいる。


Jon Harris, RHP, Missouri State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 190
Last Drafted: 33rd round (12') by TOR
Ranking: BA #25/MLB #10/MB #31
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: カレッジ右腕の中で最大の上昇株。昨夏のCape Cod Leagueでしっかりと投げた後、ドラフトイヤーに素晴らしい投球を見せて注目されている。長身から92~94 mphの速球を確度良く投げ下ろす。体格も素晴らしく、もうわずかに筋肉が付けば、さらに球速が伸びる可能性もある。カーブ、スライダー、チェンジアップを投げ分け、カーブは大きく落ちる。チェンジアップも進歩しており、自信を持って投げられるようになっている。


Kyle Funkhouser, RHP, Louisville (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 220
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #14/MLB #13/MB #19
Projection: Mid 1st round

Comments: 体格は平均的だが、常時92~94 mph、最速97~98 mphの速球に、スライダーも良いボールで安定感がある。チェンジアップも投げるが平凡。制球はやや弱点で、高いレベルでコンスタントにストライクを奪えるかが鍵になりそう。13年はLouisville大でリリーフとして活躍。14年は先発に移り、途中からチームのエースとなった。14年夏のTeam USAではNo.1 Prospectに選ばれる好投。


James Kaprielian, RHP, UCLA (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 200
Last Drafted: 40th round (12') by SEA
Ranking: BA #19/MLB #22/MB #38
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 同僚のCody Poteetと同じく、12年クラスで上位のHS-RHPだったが、同様の理由で進学を選んでいる。速球は94 mph程度まで出るが、先発としては89~92 mphがメイン。82~84 mphと球速のあるスライダーを投げる。13年はAdam Plutko (CLE)、Nick Vander Tuig (SF)らの存在により、リリーフでの起用となったが、カレッジワールドシリーズを制したチームでリリーフとして活躍。14年から先発としてチームを引っ張っている。


Cody Ponce, RHP, Cal Poly-Pomona (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 240
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #36/MLB #32/MB #32
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: D-IIプログラムの選手だが、14年夏のサマーリーグでブレイクした上昇株。球速面でもゲーム毎に波があるが、91~95 mphという試合から、Cape Cod LeagueのAll-Starゲームでは常時94~97 mphを見せた。体格も非常に優れている。セカンドピッチ以降はブレイキングボールを含めて、コマンドの安定が必要。15年は一時期二頭筋の故障で離脱したが、復帰してしっかり投げている。


Phil Bickford, RHP, Southern Nevada CC (JC-So.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 205
Last Drafted: 1st round (13') by TOR
Commitment: None
Ranking: BA #27/MLB #21/MB #42
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 父はニューイングランドMaine州出身で、Bickford自身もBOSファンだそう。13年のドラフトでは、直前に株を大きく上げ、HS-RHPではKohl Stewart (MIN)に次ぐ選手となり、ドラ1有力候補に。最高でKCが全体#8でピックするとも言われていたが、最終的にはTORが全体#10で指名。これは個人的にはかなりの好評価に思えたが、本人はさらに強気に$3M以上を要求し、結局折り合わず、Cal State大Fullerton校に進学。1年目はまずはリリーフでスタートし、カレッジの水に慣れると、成績を上げていった。さらに夏のCape Cod Leagueで大活躍し、今が売り時と見たのか、JuCoへトランスファーし、15年ドラフトに打って出ることになった。速球はHS時よりも安定して95 mph前後を叩き出すようになり、最速も98 mphと少し伸びている。ややサイド気味のスロットもあり、スライダーの変化も高く評価されるが、一方でそのスロットもあり、チェンジアップは未熟。先発になれるかは、ここの成長に掛かっていると言っても過言ではないかも。ドラフト前の薬物テストでマリファナ吸引が発覚。


Jacob Nix, RHP, IMG Academy

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 205
Last Drafted: 5th round (14') by HOU
Ranking: BA #37/MLB #39/MB #49
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 14年ドラフトにおけるHOUとBrady Aikenの契約問題の最大の被害者。自身もTop 100前後の評価の高い選手だったが、若干スリップ。ただAikenとスロット以下で契約できると踏んでいたHOUがドラ5で指名し、オーバースロットの$1.5Mで合意。しかし、一旦はある程度の合意に至っていたAikenと、メディカルの結果を巡って揉め、最終的に決裂。これにより全体1位のスロットを失ったため、Nixと正式契約してしまうと、ボーナスプール超過によるペナルティー(2年間のドラ1の喪失)を受けることになるため、契約合意を白紙に戻した。しかしNix側もこれには怒り、HOUを訴えたたため、最終的には$1.5Mを丸々受け取りはしたものの、HOUへは入団せず、IMG Academyでトレーニングを積み、15年ドラフトに出ることになった。IMGには後にAikenも加わっている。IMGでの試合でも95 mph前後を連発していたようで、騒動の影響は無さそう。年齢が年齢だけにセカンドピッチ以降は未熟だが、HS選手と同じ素材型としては面白い選手。


Kyle Cody, RHP, Kentucky (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-7
Weight: 245
Last Drafted: 33rd round (12') by PHI
Ranking: BA #76/MLB #40/MB #72
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: Cody Ponceと共に、14年のCape Cod Leagueでブレイクした右腕。同じく巨大な体格と、97 mphまで出る球威が売り。平均以上のカーブにチェンジアップもストライクを投げられる。迎えた15年は防御率5点台と苦戦。やや評価を落としている。


David Hill, RHP, San Diego (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 205
Last Drafted: 17th round (12') by PHI
Ranking: BA #44/MLB #88/MB #69
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: フレッシュマンの時はLong Beach State大、ソフモアはOrange Coastカレッジでプレー。今季移ってきたSan Diego大でエースとして安定した投球を見せ、評価を上げている。シンプルでイージーなメカニクスから、速球は常時92~94 mphと平均以上。スライダーは最近は少し不安定。チェンジアップとスプリッターの中間のようなボールも磨きを掛ける必要がある。


Josh Staumont, RHP, Azusa Pacific (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #80/MLB #65/MB #34
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: フレッシュマンの時はBiola大でプレー。常時91~96 mph、最速99 mphに達する速球から、今クラスでもNo.1のファイヤーボーラーという声もある。シャープなカーブも高い評価を受ける。


Tomas Eshelman, RHP, Cal State-Fullerton (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #126/MLB #98/MB #48
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 13年シーズンは、同僚のJustin Garzaと共にブレイク。フレッシュマンながら、2人でCS Fullertonのローテを牽引した。速球の球速はイマイチだが、何と言っても圧倒的な制球力が売りで、13年シーズン全体でたったの3四球。その他のスタッツはGarzaとよく似ているが、この点では大きく勝っている。高い安定感で、Garzaを差し置き、チームのエースを務めた。BAからは13年シーズン終了時のAll-American 1st Teamに選出。ドラフトイヤーは元々86~89 mphだった速球が、常時90~92 mph、最速93 mphと若干向上。相変わらず制球も素晴らしく、多少評価を上げている。」


Mitchell Traver, RHP, Texas Christian (rSo.)

B/T: R-R
Height: 6-7
Weight: 255
Last Drafted: 39th round (12') by HOU
Ranking: BA #140/MLB #113/MB #26
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 12年のドラフトでは一時期ドラ1の候補と見られていたが、春の投球で素質を見せられず、TCUコミットもあってスリップ。HOUが下位で指名したが進学を選んでいる。TCUでも13年にはTJと、思ったような活躍ができていなかったが、15年になりようやく開花。強力な先発4本柱の一人となっている。元々の最大の売りだった、巨大な体格から投げ下ろす速球は90~94 mph。スライダーもしっかりとしている。健康面での実績とチェンジアップの進歩が先発になるには不可欠。


Jacob Taylor, RHP/OF, Pearl River CC (JC-So.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #97/MLB #77/MB #210
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 優れた体格で、フレッシュマンの時はOFで多くプレーしていたように、非常に運動能力が高い。フレッシュマンの秋から投手に専念している。常時93 mph、最速97 mphと素晴らしいアームを持つが、一方でまだ19歳という年齢と経験の浅さもあり、スラーブ気味のスライダー、チェンジアップ共に未熟。


Tyler Ferguson, RHP, Vanderbilt (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 225
Last Drafted: 40th round (12') by PIT
Ranking: BA #186/MLB #176/MB #134
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: ワークホースタイプの身体から、沈む速球は最速96 mphに達し、コマンドが安定している時はカーブも良い。ただ制球・コマンドはまだ安定しておらず、長いイニングを投げられていない。13年にフレッシュマンとして、何度かミッドウィークの先発を任された後、14年夏はサマーリーグで活躍し、Buehlerからウィークエンドローテの座を奪った。15年開幕前は、Vandyで同期のCarson Fulmer、Walker Buehlerと共にドラ1候補に名前が挙がっていたが、15年は開幕数試合で四球を連発、イップスとなっていた。終盤戦リリーフとして復帰しているが、元の評価には遠く及ばない。


Jake Lemoine, RHP, Houston (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 220
Last Drafted: 21st round (12') by TEX
Ranking: BA #246/MLB #126/MB #169
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: ややマイナープログラムだったが、14年に躍進したHouston大のエース。Houston大で最後にドラ1でピックされたのは06年のBrad Lincoln。優れた体躯から、常時91~93 mph、最速96 mphと威力のあるボールを投げ、スライダーもプラスと言われる。チェンジアップはまだ磨かれていない。期待が高まった15年は序盤からやや球速が落ちていたが、肩のケガだったようで、その後離脱している。肩ということで少し心配だが、ドラ3以降で指名できるならボーナスになるかも。


Justin Garza, RHP, Cal State-Fullerton (Jr.)

B/T: R-R
Height: 5-11
Weight: 160
Last Drafted: 26th round (12') by CLE
Ranking: BA #405/MLB #155/MB #162
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: HS時代にはさほど注目されていた訳ではないが、同僚のTomas Eshelmanと共に、CS Fullertonへ進学して開花。体格はかなり小さく、また非常に細いが、90^94 mphの速球を投げる腕の強さはトップクラス。またスライダーも優れたボール。Jonathan Crawford (DET)と少し印象が被る。15年もローテでしっかりと投げてはいるが、やや強い印象に欠け、他の選手に追い抜かれている印象。5月半ばにUCLを断裂。TJになりそう。


Grayson Long, RHP, Texas A&M (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 215
Last Drafted: 39th round (12') by SEA
Ranking: BA #129/MLB #153/MB #232
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 優れた体格が売りだが、まだ成績は伴っていない。空振りを奪えるボールを身に付ける必要がある。15年はインプレッシブではないものの、好調のチームをエースとしてしっかり引っ張って投げている。

0 件のコメント: