2014年1月21日火曜日

15' Draft Watch - Draft Board 2 (HS-RHP)

他のポジションが薄いので、相対的な人数の多い、HS-RHPやOFは各誌のランキングで上位に入っている選手が多い。ただそれぞれの誌でかなり評価が割れている選手も多く、絶対的な存在に欠ける。HS-RHPもKyle Molnerが評価を落とし、Mike NikorakとAshe RussellがTop 2となっているが、例年に比べると平凡感は強い。


[15' Draft Board (HS-RHP)]

Mike Nikorak, RHP, Stroudsburg HS, PA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 205
Commitment: Alabama
Ranking: BA #16/MLB #15/MB #9
Projection: Early 1st round to Mid 1st round

Comments: 北東部Pennsylvania州出身。非常に優れた体格に加え、この春球威が伸び、93~97 mphを計時するようになったことから、HSでNo.1の投手になっている。体格の良さに加えて、イージーなメカニクスと、寒い地方の出身であることを考えると、球速はさらに伸びる可能性がある。ただ北東部の選手だけに仕方ない部分もあるが、球速は登板毎にかなりバラつき、また深いイニングまで球速を保つ能力も現時点では低いことで若干評価は割れる。カーブはプラスとも言われ、チェンジアップもまずまず。


Ashe Russell, RHP, Cathedral HS, IN (HS)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 195
Commitment: Texas A&M
Ranking: BA #17/MLB #14/MB #24
Projection: Mid 1st round

Comments: 非常に優れた投手体格。高めのサイドアームに近い、かなり低めのスリークォーターから非常に速い腕の振りで最速95~96 mphの速球を投げる。ゾーンの低めに投げた場合はムーブが大きい。一方サイド気味の投げ方は先発に向いていないと見るスカウトも。80 mph前半のスライダーは現状でもナスティーなプラスのボール。チェンジアップは未完成だが、体格・球威・セカンドピッチ・伸びしろがバランスよく揃った選手。なんとなく顔がClay Buchholzに似ているような気もするが、実際運動能力の高さという点でBuchholzと比較されることもある。コミットは以前はNotre Dame大だったが、Texas A&M大へ変更している。


Dakota Chalmers, RHP, North Forsyth HS, GA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 175
Commitment: Georgia
Ranking: BA #34/MLB #33/MB #29
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 優れた体躯に98 mphまでを記録した速球が魅力。メインは90 mph前半から中盤というところだが、まだ筋肉の付く余地があり、常時90 mph半ばから後半というところを投げるようになるかも。少し力の入ったメカニクスをプロで磨ければ伸びしろは大きい。しっかりしたブレイキングボールに、チェンジアップも進歩している。


Donny Everett, RHP, Clarksville HS, TN (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 220
Commitment: Vanderbilt
Ranking: BA #21/MLB #23/MB #30
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 最近のショーケースで平均93 mph、最速96 mphを記録。既に筋肉の付いた身体で、安定して球速を叩き出す。安定した球威というところで比べれば、今クラスのHS-RHPでNo.1のパワーアームと見られる。81~83 mphのパワースライダーも良い。チェンジアップはあまり投げる必要が無く、未熟なボール。やや力の入ったメカニクスで制球も良くはない。


Beau Burrows, RHP, Weatherford HS, TX (HS)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 200
Commitment: Texas A&M
Ranking: BA #33/MLB #30/MB #16
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 身長的には低めの部類に入るが、がっしりした身体から威力のあるボールを投げるテキサンファイヤーボーラー。速球は最速96~97 mphに達し、今クラスでも有数のパワーアームだろう。オーバーすローから投げるカーブも縦に鋭く変化するプラスのピッチ。チェンジアップも進歩している。体格的な伸びしろは小さいが、現時点で優れたスタッフを持つ点で、昨年のGrant Holmes (LAD)を彷彿とさせる。


Kyle Molner, RHP, Aliso Niguel HS, CA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 205
Commitment: UCLA
Ranking: BA #53/MLB #57/MB #79
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 昨夏は今クラスでNo.1のHS-Pと見られていたが、やや評価を落としている。昨年94 mphまで出ていた速球は、この春は88~92 mphに留まっているのがその要因。ただバスケットボールもプレーしており、冬のバスケットボールシーズンから休み無くプレーしているのが原因とも。カーブは平均以下のピッチだが、HS-RHPとしては非常にチェンジアップが進歩している。比較的ポリッシュな選手。球速が戻るなら十分にドラ1の価値がある選手だろう。


Austin Smith, RHP, Park Vista Community HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Commitment: Florida Atlantic
Ranking: BA #47/MLB #48/MB #20
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 素晴らしい体格に、ドラフトクラスでも最もスムーズと言われるメカニクスの持ち主。キャッチボールのような軽い投げ方で、96 mphまで出ているのが凄まじい。そのメカニクスと体格から、将来的には常時90 mph中盤を投げるようになると見るスカウトも。ブレイキングボールも平均以上。HSはTrea Turner (SD → WAS)と同じだそう。個人的にお気に入り選手。


Chandler Day, RHP, Watkins HS, OH (HS)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 160
Commitment: Vanderbilt
Ranking: BA #78/MLB #86/MB #33
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 今クラスでも非常に若い部類に入る選手で、それもあってか非常に細い。速球は91~93 mphと飛び抜けていないが、クリーンなメカニズムで、その長身に筋肉が付けば、球速は伸びると見られる。オフスピードピッチへのフィーリングにも優れたポリッシュな選手で、カーブ・チェンジアップ共に現時点でもしっかりと変化するボール。三種類のプラスのボールを投げるようになる可能性がある。


Triston McKenzie, RHP, Royal Palm Beach HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 160
Commitment: Vanderbilt
Ranking: BA #51/MLB #53/MB #56
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 同HSの出身では、Jarrod Saltalamacchia以来の大物と見られる。同じVandyコミットのChandler Dayと同様に、現状では常時89~92 mphと平凡な球威だが、イージーなメカニクスで、長身に筋肉が付けば球威は向上する可能性が高い。ムーブも評価される。カーブも落差は十分で、こちらも全体的な球速が増せば、更に効果を発揮しそう。チェンジアップはサードピッチとしては十分レベルになるだろう。


Peter Lambert, RHP, San Dimas HS, CA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 185
Commitment: UCLA
Ranking: BA #48/MLB #50/MB #39
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 平均的な体格から、速球は既に93~94 mphに届く。カーブに、チェンジアップへの感覚も優れる。ストライクを投げる能力も高い。体格が大き過ぎないだけに、制球やメカニクスの安定に苦しむ不安は小さい。もう少し筋肉が付いて球速の伸びる可能性もある。HSのレベルの高いCalifornia州南部でプレーしている点と、現状のスタッフ、伸びしろ、フロアーのバランスが良い点が魅力。


Jake Woodford, RHP, Plant HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 210
Commitment: Florida
Ranking: BA #49/MLB #85/MB #67
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 同クラスでトップクラスのOFであるKyle Tuckerと同じHSでプレー。それもあって注目度が高い。しかし、著名な同僚のおかげだけではなく、Woodford自身も、優れた体格と、既に94 mphまで出ている速球で、十分にTop Prospectと呼べるだけの才能を持つ。深いイニングまで球速を保てるのも良い。スライダーは不安定だが、しっかりフィニッシュできれば十分な落差がある。チェンジアップは未熟。


Brady Singer, RHP, Eustis HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 180
Commitment: Florida
Ranking: BA #54/MLB #83/MB #65
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: まだ非常に細いが、以前は88~92 mphだった速球が、現在は常時92~94 mph、最速96 mphと伸びて、評価も急上昇してきた。スライダーもしっかりしており、チェンジアップへのフィーリングも悪くない。


Nick Neidert, RHP, Peachtree Ridge HS, GA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 185
Commitment: South Carolina
Ranking: BA #55/MLB #80/MB #90
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: それほど大柄ではないが、速球は常時92~94 mph、最速96 mphと十分。HS-RHPとしては珍しく、チェンジアップがかなり進歩している。カーブも悪くないが、スカウトによっては、よりタイトなスライダー気味に投げた方が良いとも。昨秋から素晴らしい投球を見せて、評価を上げていたが、肘の違和感でシーズンを終えている。


Nolan Watson, RHP, Lawrence North HS, IN (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 200
Commitment: Vanderbilt
Ranking: BA #56/MLB #61/MB #59
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 優れた運動能力で、メカニクスは安定しており、速球は92~95 mphと威力十分。体格的な伸びしろは小さいが、北部出身だけに、今後の向上も期待できる。深いイニングまで球速を保てる選手。カーブ・チェンジアップへのフィーリングも良い。


Drew Finley, RHP, Rancho Bernardo HS, CA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 200
Commitment: Southern California
Ranking: BA #60/MLB #56/MB #71
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 元BOSのスカウトで、LADに引き抜かれて、現在アマチュア・海外部門の責任者を務めるDavid Finleyの息子。HSの先輩にはCole Hamelsなどがいる。イージーなメカニクスから投げる速球は89~92 mphと平均的だが、今クラスのHS-Pでもトップレベルのブレイキングボールが売り。チェンジアップはあまり投げないが、感覚は悪くない。


Cole Sands, RHP, North Florida Christian HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 200
Commitment: Florida State
Ranking: BA #78/MLB #55/MB #97
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 昨年CHCにドラフトされて契約したCarson Sandsの弟。兄は左腕だが、こちらはRHP。ドラフト時に18歳にもなっていない、今クラスでも最も若い選手の一人だが、体格に優れ、90 mph前半の速球を投げる。やや力の入ったメカニクス。チェンジアップへの感覚に優れ、スライダーも投げる。メイクアップへも評価が高い。


(Ryan) Cole McKay, RHP, Spring Branch HS, TX (HS)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 220
Commitment: Louisiana State
Ranking: BA #96/MLB #89/MB #53
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 体格面も含めて、典型的なテキサンファイヤーボーラー。巨大な体格から素早い腕の振りで、速球は95 mphまで出る。身長を生かして確度を付けられる。パワーのあるカーブにチェンジアップへのフィーリングもまずまず。体格的な伸びしろは小さく、またかなり力の入った投げ方でメカニクスもスムーズではないだけに、パワーリリーフになると見るスカウトも多い。


Stephen Kolek, RHP, Shepherd HS, TX (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 190
Commitment: Texas A&M
Ranking: BA #361/MB #353
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 同じHSに通う、兄のTyler Kolekは、14年クラスでも最高のRHPの一人。弟の方は、今はまだ、兄ほどの体格・球威は無いが、しっかりとした体格に、最速93 mphと現時点でも十分なProspect。兄も13年夏に一気に評価を上げてきただけに、彼もそうなる余地はある。


Nolan Kingham, RHP, Sierra Vista, NV (HS)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 185
Commitment: Texas
Ranking: BA #223/MLB #198/MB #114
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 優れた投手体格に強い腕を持ったハイシーリングな右腕。速球は現状では92 mph程度だが、さらに伸びるだろう。カーブとチェンジアップもしっかりしている。


Devon Roedahl, RHP, West Brook Sr HS, TX (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 190
Commitment: Texas Christian
Ranking: MB #310
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 体格は平均的だが、すでに最速93 mphを投げており、球威には評価の高い右腕。


Luken Baker, RHP/1B, Oak Ridge HS, TX (HS)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 245
Commitment: Texas Christian
Ranking: BA #58/MLB #54/MB #50
Projection: Won't Be Drafted

Comments: 今クラスでもトップクラスの2way選手。以前は巨大な体格から、90~95 mphの速球を投げ下ろす投手として有名だったが、最近のショーケースで素晴らしいパワーを見せ、打者としての評価を上げている。さほど運動能力は無く、守備も1Bに限定されそうだが、しっかりしたバットスピードがあり、とにかくパワー面が魅力。ドラフト前に進学を決定したと各チームに通告した。

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