14' Draft Results - Day 2

第2日目の今日は、Rd. 3からRd. 10までです。現行のCBAに各チームが慣れてきたのか、良い選手が順当に消えて、なかなか良い選手がスリップしないですね。OFで打てて、できればパワーのある左打ちの選手が欲しいところだけど。あとはAdam Ravenelleのようなローカルボーイも獲れると嬉しい。


[14' Draft Day 2 Results (June 6, 2014)]

3 (#103). Jake Cosart, RHP, Seminole State (JC-rFr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: None
Ranking: BA #97/PG #102/MLB #99/MB #117

Comments: HOUのJarred Cosartの弟。昨年はDuke大でOFとしてプレーする予定だったが、プレーせずにRed-Shirtとなり、今季Seminole State大にトランスファー。身長はあまり高くはないが、速球派の兄に似て、最速98 mphの速球を投げるファイヤーボーラーとして鳴らしている。ほぼ真上から投げ下ろし、ゆったりとしたシンプルなフォームだけど、やや上体の力に頼って投げている感も。鋭く変化するカーブがセカンドピッチ。チェンジアップは発展途上。これとコマンドが成長しなければ、リリーフに活路を見出すタイプになるだろう。BOSはTeddy Stankiewiczをはじめ、ここ数年Seminole State大の選手を続けて獲っている、と選手紹介で書いてたけど、StankiewiczはOklahoma州の同名のJuCoで、こちらはFlorida州のJuCoみたい。


4. Kevin McAvoy, Bryant (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: PG #356

Comments: New York州出身だが、Rhode Island州Bryant大でプレーするローカルボーイ。制球とコマンドが売りのタイプだが、速球は常時89~91 mph、93~94 mphに達する。リリーフ移せば、安定して球威が出そうなタイプとは言われている。ストライクスロワー。プロでやっていくにはスライダーを磨く必要がある。チェンジアップもイマイチでリリーフになりそうな選手。ジュニアーだが、ある程度ボーナスを浮かせることを目的としたピックだろう。


5. Josh Ockimey, Neumann-Goretti HS, PA (HS)

B/T: L-R
Height: 6-4
Weight: 220
Commitment: Indiana
Ranking: MB #223

Comments: 北東部Pennsylvania州出身のHS-1B。左打ちの大柄な1Bで、昨秋にFenwayのトライアウトで柵越えを見せ、BOSのスカウトに強い印象を与えたそう。見た目はアメフトのRBのよう。圧倒的なリストの強さで、スウィングスピードはあるが、スウィングメカニクスはかなりの改善が必要みたい。コミットメントがIndiana大なので、進学するなら、BOSがドラ2で指名したSam Travisの後釜になってたかも。磨かれていない素材タイプ。


6. Danny Mars, Chipola College (JC-So.)

B/T: S-R
Height: 6-0
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: Florida State
Ranking: BA #338/PG #200

Comments: 素晴らしいスピードと、それを生かした広いレンジのCFディフェンスに優れた選手。CFに留まれるだろうと言われる。打つ方では、コンタクト力に優れたラインドライブヒッター。JuCoの成績を見る限り、それなりのパワーもあるかも。サッカーが大好きで、ブラジル代表のNeymarのファンだそう。ドラフトの期間に偶然Bostonを訪れていた。


7. Reed Reilly, RHP, Cal Poly (rJr.)


B/T: L-R
Height: 6-4
Weight: 220
Last Drafted: 18th round (13') by BAL
Ranking: BA #181/PG #229/MLB #156

Comments: 昨年からCal Polyのクローザーとして文句無しの投球を続けているが、昨年はBALのドラ18までスリップして、契約せずにカレッジに戻っている。年齢的にはシニアーだが、Red-Shirtでジュニアーになっている。13年はカレッジのセーブ記録に並ぶセーブを挙げた。速球は89~92 mphでよく沈み、最速では94~95 mphまで出る。非常に優れたコマンドの持ち主で、速球で相手を打ち取る。スライダー、カーブとチェンジアップを投げ、チェンジアップが最も優れたセカンドピッチだそう。カーブは平均以下だが、平均レベルになるかも。スライダーは高く評価するスカウトもいるが、あまり投げていない。リリーフとしては大柄だし、多くの球種投げれるので先発でも投げれそうな選手。一般的なファイヤーボーラーのリリーフではなく、クローザーのような上限はないだろう。昨年は今回と同じ、ドラ7でBOSに呼ばれると思っていたが、カレッジに戻る可能性を通告していたことにより、実際は指名されなかった。1年間カレッジに戻ったものの、株が上がることは無かったが、本人はD-Iでもう1年プレーして、カレッジワールドシリーズに向けて戦ったことは、自らの精神力や投手としての力を向上させたので、大きな価値があった、と感じているそう。


8. Ben Moore, C/OF, Alabama (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #315/PG #320

Comments: カレッジではキャリアの初期に捕手を務めていたが、現在はOFの方が本職。しかしBOSは捕手として指名したよう。コンタクト能力に優れており、カレッジのキャリアを通じて、AVGは3割、三振率は9%程度。アグレッシブで早打ち。RFを務めているように肩はしっかりしているよう。12年にフレッシュマンのAll-Americanチームに選出されたが、その後は期待されたほどには各スタッツが伸びなかったということで評価を下げたよう。今季はそれでもSECの2ndチームに選出されている。BOSのファンだそう。


9. Kevin Steen, RHP, Oak Lidge HS, TN (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 165
Commitment: Tennessee
Ranking: PG #467

Comments: バスケットボールもプレーするアスリート。速球の最速は91 mph程度。腕は長く、投げる際によくしなる。10-to-5のカーブも投げる。勿論素材の段階だし、投手としては体格も大きくないけど、Tennessee州出身のアスリートと言えば、今やBOSのNo.1 ProspectになったMookie Bettsが思い浮かぶ（確かBettsもバスケットをプレーしていたはず）。彼のようなTop Prospectに育ってくれれば。


10. Cole Sturgeon, OF/LHP, Louisville (Sr.)

B/T: L-L
Height: 6-0
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: Louiville大でOF兼LHRPとしてプレーする2way選手。コンタクト能力はあるが、パワーはあまり無い。スピードは非常にある。投手も務めるだけに強肩。CFでもRFでもプレーできるタイプだが、今季Louisville大では2番RFで多く出場。All-Big Eastに12年は2ndチームで、13年は3rdチームで選出されている。


[Summary of Day 2]

ドラ3は投手以外の選択肢が少なかったし、要求の高そうなDylan Ceese (CHC-Rd. 6)などを除けば、Cosartはかなり妥当な選択肢だと思う。とまぁここまでは良かったが、ドラ4はローカルボーイとは言え、パッとしない指名。ドラ2でもハイシーリングなHS選手に行ったのならわかるけど、どちらかと言えば昨年までのストラテジーを彷彿とさせる指名。ただ以降は昨年までのようなシニアーサインに拘る訳でもなく、イマイチ早めのドラ4でそういったストラテジーを取るためのピックをした意味が分からない。

ドラ5のOckimeyもツールはあるが、磨き上げるべきところが非常に多く、モノになる可能性は小さめ。ドラ6のMarsもCFを欲したのだろうとは思うが、上限は低く、クリティカルな指名ではないだろう。ドラ7のReillyは順位相応のピックで悪いとも思わないけど、自分の好む選手ではなかった。ドラ9のSteenはドラ4以降で最も気に入っているピックだし、良いと思うけど、あとはドラ8のB. Mooreとドラ10のSturgeonは、特に後者はロスターフィラーだろう。前者は捕手として平均レベルの守備力に達するなら、バックアップ捕手くらいの上限はあるかもしれないが。

全体的に見て、今年は割とニーズを意識した指名であることは好感が持てるし、特にドラ3まではニーズを踏まえた上で、妥当な選手をピックできていることは評価できる。ただ、2日目の指名はドラ3のCosartとドラ9のSteenを除けば、全体的にあまり好みの選手ではない。また、BOSのようにスロットの大きくないチームにとっては、ドラ4程度までがそれなりの選手を指名できる限界にも関わらず、ドラ4でかなり落ちる選手を指名したのはやや減点材料。

ドラ11以降に余らせるつもりなら、もうちょっと後ろのラウンドで意識的に削った方が良い気がするし、どっちつかずな動きである印象が強い。現行CBA下では、後ろのラウンドでスリップしたHSの選手と契約できるかは、ボーナスの提示額次第というよりも、本人の進学意志の強さ次第なところが大きいように感じるし、CHCのように、ドラ10までで余らせたボーナスをつぎ込める選手を指名するチームがある中で、ドラ11以降まで待ってスリップした選手を指名するのも、戦略的にイマイチな気もしている。

確かにドラ11以降なら、逃しても痛くないのは間違いないが、契約の目が少しでもある選手は、ドラ10までの下位ラウンドで積極的に指名されている傾向もあるし、逃げられるリスクを多少負ってでも、全力で契約するつもりでドラ7~10で指名した方が、結果的に契約しやすいんじゃないかと。ドラ1~3でかなりのオーバースロットになると予想しているならともかく、ドラ4やその下で削って浮かせても、昨年のように結局ドラ11以降とはほとんど契約できず、余らせてしまうんじゃないかと懸念している。昨日からの上積みはあまりなく、Cosartは少しプラスとしても、評価は今のところ80/100のままと思っている。