2020年8月11日火曜日

20' Season Boston Red Sox -August-

8月です。先発の酷さだけでなく、ブルペンも打線も低調なスタート。相手が下位のチームなら五分五分で上位には完敗という感じが続く(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 8/1
Outrighted C Jonathan Lucroy to the Team Training Site.

Lucroyをがウェーバーを通過してマイナーへ。ひとまずマイナー待機ということで受け入れたのでしょうかね。とはいえ、ロスター枠も26人枠まで狭まっていくので、捕手三人を置く余裕は今後小さくなるでしょうし、C. VazquezとPlaweckiがいる限りは出番は無いでしょうが。


〇 8/6
Optioned RHP Chris Mazza and LHP Matt Hall to the Team Training Site.

開幕直後の30人ロスターが28人ロスターに縮小されるのに伴い、リリーフの2名をオプション。

〇 8/7
Signed RHP Seth Blair and added him to the Club Player Pool.

右腕のS. Blairと契約。10年クラスでは上位のカレッジ右腕でサンドイッチピックでSTL入り。規律違反による出場停止とケガで自分を見失い、14年シーズン後に一度引退。しかし昨年SD傘下で復帰し、90 mph後半の速球でまずまずの投球。良ければブルペンで使ってみても。


Released OF John Andreoli.

John Andreoliをリリース。開幕時期ズレでVerdugoが間に合った上にPillarも良い感じなので出番なしということか。

〇 8/8
Optioned RHP Ryan Weber to the Team Training Site.
Recalled RHP Dylan Covey.

Weberをオプションし、Coveyをリコール。似たようなもんだと思いますが。どちらにせよ先発は無理なのはわかりきっていた。


〇 8/10
Released LHP Brian Johnson.

Brian Johnsonをリリース。本人の希望のようです。以前に一度うつ病気味になって休んだこともあるし、COVID-19の状況もあって精神的に投球を続けられなくなったか。同じ元ドラ1左腕のKris JohnsonよろしくNPBでプレーしてみても良かった気もします。


〇 8/11
Optioned LHP Jeffrey Springs to the Team Training Site.
Recalled RHP Robert Stock.

Springsをマイナーへ送り、Stockをコールアップ。


〇 8/12
Placed LF Andrew Benintendi on the IL.
Recalled RHP Ryan Weber.

BenintendiがILへ。肋骨のあたりを痛めたのかな?調子が上がらない内にシーズンが終わりそうだけど。Weberが復帰。


〇 8/13
Optioned RHP Robert Stock to the Team Training Site.
Recalled LHP Kyle Hart.

制球難のStockをマイナーへ送り、Hartが初のMLBへ。人材難の投手陣の救世主になれるか?


Claimed IF Christian Arroyo off waivers from Cleveland

13年のSFのドラ1のArroyoをクレーム。優れたピュアヒッターだが、ドラ1はオーバードラフトと見られていたM-IFで、今季のBOSのドラ1のYorkeと似たようなプロフィール。マイナーではそこそこ打っているので、上手く行けば控えIFの可能性。


〇 8/16
Optioned RHP Dylan Covey to the Team Training Site.
Recalled RHP Chris Mazza.

CoveyとMazzaを入れ替え。毎日シャッフルですね。


Placed IF Christian Arroyo on the 10-day IL.

クレームしたばかりのArroyoがIL入り。COVID-19テスト陽性でもう一回のテスト結果が出るまでアクティビティーを制限することになるのかな?


〇 8/17
Optioned RHP Chris Mazza to the Team Training Site.
Activated LHP Josh Taylor from the IL.

Mazzaをマイナーに送り、COVID-19で出遅れていたJ. Taylorが復帰。初年度の昨年は終盤にセットアップまで上り詰めた選手で、二年目の今季は数少ない楽しみな要素になりそう。

〇 8/19
Optioned RHP Marcus Walden to the Team Training Site.
Activated IF Christian Arroyo from the IL.
Designated RHP Mike Shawaryn for assignment.

Arroyoが復帰。COVID-19陽性という噂が出ていたような気がしたけど、テスト結果待ちだけだったのかな?BenintendiがIL入りして、PerazaをLFで使ったりもしているが、Peraza、Arauz、T. Lin、ArroyoとライトヒッティングのM-IFを4人も置いてどうしたいのか?

代わりにWaldenがマイナーへ。昨年は勝ちゲームでロングもこなせる貴重な人材でしたが、今季はイマイチで、このところはBriceやBrasierの方が序列は上になっていた。さらにShawarynをDFA。個人的には可能性のある選手と思っているが、ここまで話題にもならず、戦力外に近かった。


Claimed RHP Andrew Triggs off waivers from San Francisco.
Designated LHP Stephen Gonsalves.

SFからTriggsをクレーム。少し前にMINからクレームしていたGonsalvesをDFA。MBAのコースを専攻していた選手で頭が良いよい。長身だが、サイドアームで90 mph前後と球速が無く、奪三振率等も平凡。ここ2年は多く投げていない。何も思ってクレームしたのかわからない。


〇 8/20
Activated LHP Darwinzon Hernandez from the IL.
Designated IF Christian Arroyo for assignment.
Added 1B/3B Triston Casas to the Club Player Pool.

D. Hernandezが復帰。COVID-19で出遅れていた。こんなシーズンだから先発で試しても良いんじゃないかと思うけど、とりあえずはリリーフのよう。ArroyoをDFA。空いた枠でCasasを60人枠に加えている。さすがに時期尚早だと思うけど、どんな意図なのか?1Bよりも3Bを練習しているようだが、上で使うとなると、Morelandの1Bの方が空きそうではあるが。


〇 8/21
Acquired RHP Nick Pivetta and RHP Connor Seabold from Philadelphia for RHP Heath Hembree, RHP Brandon Workman, and cash considerations.

Brandon WorkmanとHeath Hembreeをリリーフ補強を必要としていたPHIへトレード。見返りにPivettaとマイナーの右腕Seaboldを受け取る。PHIの贅沢税のリミットを超えないように、二人とPivettaの年俸との今季残りの年俸差額分を渡し、またPTBNLもしくは更に現金を後日PHIが選択できる。

個人的には昨年中盤以降に結成した、Hembree、Barnes、Workmanの大型生え抜き終盤リリーフトリオは好きだったが、いずれもパフォーマンスが落ちる時期があったり、Workmanはケガの不安があったりで、ファンやフロントから全面の信頼を得られておらず、WorkmanはオフにFA、Hembreeも残り1年強ということで、今季の成績も考慮して放出は時間の問題だった。

昨今のソリッドなリリーフを市場から得てくるコストと先発のみならず、リリーフも安定して輩出できていない下部組織を考えると、自前のリリーフは契約延長を図るなど、手厚く扱っても良いと思うが、近年の予算圧迫もあって上手くいっていない。

まぁ上記のような状況では優先順位が下がるのも致し方ないが、リリーフはもともと成績の振れが大きい訳で。ただその気になれば、オフにWorkmanを再度連れ戻すことも可能ではあるだろうし、見返りは取り立てて興奮するレベルではないが、まぁソリッドにまとめたと言えるか。

Pivettaは元々WASの13年のドラ4。27歳で今オフが初調停。3年強雇える。平均90 mph半ばの速球が売りで、奪三振率も比較的高く、17、18年とPHIのローテにハマった時は、将来のエース候補と期待されていた。しかし、19年は期待外れに終わり、中盤以降ブルペンへ。20年もイマイチでマイナーに落とされている。

BOSは手薄な先発の候補と期待しているようだが、PHIのファンでは、リリーフ2人の獲得よりも彼の放出が最大の利点と言う人もいたくらいで、見限られた結果のトレードという面も強い。ファンの気持ちは、かつてのBOSのClay Buchholzに対するようなもので、期待の裏返しの歯がゆさというのもあっただろうが。

速球とカーブ以外の球種に欠け、個人的には指導力の決して高くないBOS投手部門の実績からすると、無理して先発で試すよりも球威を生かしてリリーフとしてまずはきっちり育て上げる方が結果リターンが大きくなるような気はしているが、どうか。

もう一人のSeaboldはPHIの17年のドラ3。速球は最速93~94 mphとあまり無く、優れたチェンジアップと制球を武器とする、軟投派気味の選手だが、BOSで言うとHouckと同期で、既に18年にはAAで投げており、ここ2年のそこでの成績は優秀。

上限の低さでPHIでもBOSでも組織の#15~25あたりの選手になりそうだが、今の投球を続けられるなら、MLBでもバックエンドの先発の可能性はある。Bronson Arroyoとも比較されていた。先発の欲しいBOSにとっては悪くない二枚目のピースだろう。


〇 8/22
Recalled RHP Robert Stock and LHP Jeffrey Springs.

リリーフ2枚が抜けた枠にStockとSpringsを呼んでいます。Pivettaはいずれ呼ぶでしょうが、PHIでもマイナーにオプションされていたので、すぐのMLBロスター入りはさせないようです。


〇 8/23
Outrighted IF Christian Arroyo.

Arroyoがウェーバーを通過。


〇 8/26
Outrighted RHP Mike Shawaryn and LHP Stephen Gonsalves, and removed shawaryn from the Club Player Pool.

ShawarynとGonsalvesがウェーバーを通過してマイナーへ。まぁMLBで最も投手陣のスタッフ不足と言ってもよいBOSでお役御免な選手を欲しがるチームはそうそう無いですよね。


Released RHP R.J. Alvarez.

R.J. Alvarezをリリース。


〇 8/29
Placed RHP Nathan Eovaldi on the IL.
Recalled RHP Chris Mazza.

EovaldiがIL入り。ふくらはぎのケガのようですね。だから実績もない選手に一時のパフォーマンスだけ見て高額契約を与えるのは反対だったのですが。M. Perezを出してもと思ってたけど、売れるならEovaldiの方を出したいくらい。Mazzaが復帰。


〇 8/30
Acquired 3B/2B Hudson Potts and CF Jeisson Rosario from San Diego for 1B Mitch Moreland.

Mitch MorelandをSDへトレード。見返りにマイナー選手を2人獲得。個人的にはSDとは嫌な因縁があってできるだけ取引して欲しくないのだけど、まぁ残り少しとオプション1年のベテランを過渡期のチームに残しておくメリットは少ないし、トレード放出する側なのでしょうがない。というか、そのプロフィールを考えると今季好調とはいえ、そこそこの若手2名を得られたのは非常に良かった。

放出候補とは思っていたけど、ポジションも融通が利かないし、売り抜けられるかは五分五分くらいかなと思っていた。SDは1Bに同じ左打ちのEric Hosmerがいて、今季はDHを使用できるとはいえ、アップグレード幅は微妙なところ。それでもそれなりの見返りを出すということで、他のトレードを見ても、A.J. Prellerはそろそろお尻に火が付いていると感じているのかな?

まぁPottsもJ. Rosarioも充実したSDの組織でTop 15~20程度の有望株ではあるものの、若干評価は下落傾向で、上のクラスで上手く行かないリスクも比較的高め。しかもオフにRule 5ドラフト対象でプロテクトし切れなそうなところを上手く押し付けられた感もあり、個人的にはもらったものをじっくり育てるよりも、個人的にはポジションも重なり気味なPottsあたりは投手補強のトレードバイトに上手く使えればとは思うが。

少し話は脱線しますが、今季マイナーのシーズンも無い中で、Rule 5ドラフト対象は機械的にこれまでと同じルールが適用されるのですかね。何も聞いてないのでそうなんでしょうけど、現コミッショナーのそういう融通の利かなさには辟易としますが。お金に絡むところは独断専行するけど、選手のことを真剣に考えているようには思えない。

話を元に戻して、PottsはSDの16年のドラ1。BOSで言うと、Groomeと同期に当たる。元々SSだったけど、肩は強い代わりにナチュラルなディフェンダーではなく、現在は3Bがメイン。比較的パワーがあるが、三振が多く、AAでは30%近い。Chavisと同じようなプロフィールと見れば良いでしょう。

J. Rosarioは16年の海外FAでTop 10にランクされていた選手で、SDは$2M近いボーナスを支払った。当時のレポートを見ると打撃が洗練されたC-OFタイプとなっていたが、現在はむしろスピードに優れたCFタイプ。非常に運動能力が高いアスリート。

打撃はDSLに行かずに直接USでプレーさせ、昨年19歳でHigh-Aとアグレッシブな昇格をしたせいで、やや苦しんでいるが、海外FAの選手としては選球眼が良く、個人的にはPottsより面白く見える。ただコンタクトが伸びるかは定かでないし、パワーもあまり無いことからやはリスクは高そう。


Recalled 3B/1B Bobby Dalbec.

Mitch Morelandの抜けた穴に、Dalbecが初コールアップ。


Released IF Marco Hernandez.

Marco Hernandezをリリース。大事な時期にケガが多くて不運でした。


〇 8/31
Traded OF Kevin Pillar and cash considerations to Colorado for a PTBNL and international bonus slot money.

Kevin PillarをCOLへ放出。本人はBOSを気に入ってくれていたようですが、今オフにFAでは放出するしか選択肢はなかった。見返りはPTBNLが一人と来年ではなく、今季の海外FAボーナススロット。現時点でほぼ完全に使い切ってしまっていましたが、市場が開いている期間が伸びたので、さらに契約することを考えているのか。額が不明なのでよくわかりませんが。

PTBNLの名前がわかっていないので何とも言えないですが、そこそこの選手が獲れてればいいですね。右打ちのPillarは左打ちのVerdugoや今後上がってくる可能性のあるTop ProspectのDuranとの相性が良く、J. Bradley, Jr.がオフに抜けるなら再度契約したいターゲットではある。一旦放出しといてなんですが。


Traded LHP Josh Osich to Chicago Cubs for a PTBNL.

左腕のJosh OsichもCHCへトレード。見返りはPTBNLが一人。こちらは傘下のTop 30に入るような有望株はさすがにもらえないでしょうね。左腕で奪三振率はまずまずでしたが、被打率、防御率ともに平凡。左腕なのでいてもいいチームはあったでしょうが。


Placed LHP Darwinzon Hernandez on the IL.
Selected the contract of RHP Robinson Leyer, LHP Mike Kickham, and UT Yairo Munoz.

D. HernandezがIL入り。復帰直後の登板から回数を重ねるごとに球速が落ちており、心配されていた。デッドアームかな?トレード放出された2人の穴埋めも含めて3人がコールアップ。Leyerはノーコンだが100 mphを投げる右腕。MunozよりもDuranを上げて欲しかったが。

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