2008年11月10日月曜日

09' Prospect Ranking by Baseball America

そろそろ各誌のProspect Rankingも出始めました。まずはBAから(元記事はこちら)。
ここはポテンシャルやツールを重視する雑誌で、著名なJim CallisさんがBOSの担当です。
ちなみに他のサイトの評価はこちら(by SP.com


[09' BOS Top10 Prospects (Top31 Prospects Updated)]

1. Lars Anderson, 1B
2. Michael Bowden, RHP
3. Nick Hagadone, LHP
4. Daniel Bard, RHP
5. Josh Reddick, OF
6. Casey Kelly, SS/RHP
7. Ryan Westmoreland, OF
8. Michael Almanzar, 3B
9. Yamaico Navarro, IF
10. Stolmy Pimentel, RHP


11/13追記
BOSのTop10のランキング付けをしたJim CallisさんがNo.3 Hagadoneはどうなんだ?と言う質問に答えています(カレッジ出で1年間を失ったのでNo.3は高すぎるんではという人が多い)。
要約すると、
「HagadoneはとてもHigh Ceilingだ(ポテンシャルの上限が高い)。BOSではチームの事情(スターターは若くていいのが多いが、リリーフで特に左は岡島はいるがやや弱い)があってセットアップになる可能性が高いが、他チームであればフロントラインスターターになれる素材(TJ前はファストボールが最速98 mphに達し、プラスプラスのスライダーとプラスのチェンジアップがある上に左腕)である。ケガをしなければ、今季中にMLBに達していた可能性があり、他チームのフロントも彼を欲しがっている。TJからの回復も順調だ。BOSではLarsのNo.1は当然としても、ポテンシャルという意味でNo.2のBowdenよりも上だが、MLBの準備ができているってことでBowdenを上にした(BOSのフロントには実際にHagadoneをBowdenより上にランクしている人がいる)。それでも、セットアップとしてもNo.4のBardよりも上だと思われるし(Bardは100 mphのファストボールを持つが、セカンドピッチと制球力で劣る)、スターターの可能性ももっているからNo.3はHagadoneとした。」


☆ 2/3追記
BAのProspect HandbookにてBOSのProspect RankingがTop31まで出ていますので追記いたします。またNo.7に田澤が入ったため、以降が1つずつズレています。

1. Lars Anderson, 1B
2. Michael Bowden, RHP
3. Nick Hagadone, LHP
4. Daniel Bard, RHP
5. Josh Reddick, OF
6. Casey Kelly, SS/RHP
7. Junichi Tazawa, RHP
8. Ryan Westmoreland, OF
9. Michael Almanzar, 3B
10. Yamaico Navarro, IF
11. Stolmy Pimentel, RHP
12. Oscar Tejeda, IF
13. Ryan Kalish, OF
14. Che-Hsuan Lin. OF
15. Luis Exposito, C
16. Kris Johnson, LHP
17. Argeniz Diaz, SS
18. Will Middlebrooks, 3B
19. Pete Hissey, OF
20. Bryan Price, RHP
21. Derrik Gibson, IF
22. Anthony Rizzo, 1B
23. Kyle Weiland, RHP
24. Zach Daeges, OF
25. Mitch Dening, OF
26. Richie Lentz, RHP
27. Felix Doubront, LHP
28. Stephen Fife, RHP
29. Brock Huntzinger, RHP
30. Mark Wagner, C
31. Ryan Dent, IF


[Comment about Top10 (Top31 Updated)]

bmbさんのブログにもコメントさせていただいた個人的な予想は、

1. Lars Anderson, 1B
2. Michael Bowden, RHSP
3. Josh Reddick, RF/CF
4. Michael Almanzar, 3B
5. Casey Kelly, SS/RHP
6. Daniel Bard, RHRP
7. Ryan Westmoreland, CF
8. Che-Hsuan Lin, CF
9. Ryan Kalish, CF/RF
10. Yamaico Navarro, SS

ってな具合でしたが、No.3 Hagadoneは全く予想できませんでした。後はNo.7のWestmorelandまでは確実にTop10に入るだろうと思っていて、No.8~10のうちではNavarroが入って、Lin, Kalishはランク外。Pimentelが予想より高順位でTop10に入ってきました。

ReddickとAlmanzarが予想より低め。Reddickはパワーは見せているものの、クラスが上がった後、適応にやや苦しんでおり、またBOS傘下では珍しくあまり選球眼がないのがマイナス。Almanzarはまだまだ磨かれていないので、これから評価はどうとでも動きます。

捕手以外はほとんどのポジションで上から下まで、まんべんなく揃っており、基本的にはいいマイナーだと言えると思います。ただBuchholz, Jacobyなどが昇格し、本物のプレミアムなProspectはLarsのみで、この辺はやっぱりTop10以内のドラフトピックがないのが大きいかなと。来季はWestmoreland、Kelly、Middlebrooks、Almanzarらポテンシャルの高い選手が開花してくれるといいなと思います。

☆ 2/3追記
田澤はBAではNo.7に入ったようです。BAで高く評価されてるのは嬉しいですね。Tejeda、Kris Johnson、Deningは思ってたより高かったかな。逆にWeilandは最低でもTop15には入ると思っていたのにかなり低いランク。驚きはDentのランクイン。このTop31のランクにも漏れてしまったOF Jason Placeのようになってしまわないか心配な選手ですが、ツール的には持っているという評価なんでしょうかね。あとLHP Hunter Jonesは年齢的(?)に対象外らしいです。


[Best Tool]

Best Hitter for Average: Lars Anderson
Best Power Hitter: Lars Anderson
Best Strike-Zone Dicipline: Zach Daeges
Fastest Runner: Derrik Gibson
Best Athlete: Ryan Westmoreland
Best Fastball: Daniel Bard
Best Curveball: Casey Kelly
Best Slider: Nick Hagadone
Best Changeup: Stolmy Pimentel
Best Control: Michael Bowden
Best Defensive Catcher: Mark Wagner
Best Defensive Infielder: Argenis Diaz
Best Infield Arm: Will Middlebrooks
Best Defensive Outfielder: Che-Hsuan Lin
Best Outfield Arm: Josh Reddick

Fastest Runner Gibson以外はまぁ納得かなぁ。ここは55Gameで43SBのPichardoかなぁと思いますが。でも確かにGibsonもかなりのスピードがあるようです。
Curveball Kellyはまだプロでは投げてないのにすごいですね。SSとしてまずまず良いデビューでしたが、それでも投手としての才能に期待する人も多いです。
AthleteやStrike-Zone Diciplineなんかは結構候補も多そうですが。Westmorelandはデビューが待ち遠しいですね。


[Projected 2012 Lineup]

C Luis Exposite
1B Lars Anderson
2B Dustin Pedroia
3B Kevin Youkilis
SS Jed Lowrie
LF Jason Bay
CF Jacoby Ellsbury
RF Josh Reddick
DH David Ortiz
SP Jon Lester
SP Josh Beckett
SP Clay Buchholz
SP Daisuke Matsuzaka
SP Michael Bowden
CL Jonathan Papelbon

マイナーの良くないチームだと「それはない」ってなプロジェクションになりがちですが、BOSはそれらしいプロジェクションになるのは育成がうまくいっているってことで嬉しいですね!
ただ、これをみるとDH, LFあたりが生え抜きではなくやっぱりパワーバットが少ないですね。まぁBayとはエクステンションできるかもしれないとしても、そろそろOrtizの後継者を考え始める時期に来ているのかもしれませんね。


☆ 1/27追記
[08' League Top20 Prospect Ranking]

BAにてマイナーの各リーグのリーグ毎のProspect Rankingが出ていたので、BOSの選手を中心に紹介いたします(元記事はこちら)。もともとは別のエントリーにしていたのですが、まとめてしまうことにしました。


◯ Gulf CoastLeague Top20

最初はルーキーリーグのGCLから。上位の選手はポテンシャルが高いと言われています。
No.1はMINのAaron Hicks。アスレティックなOFでスタッツのバランスもいい。No.2はFLAのKyle Skipworth (C)。今季のドラフトではSFのBuster Poseyに次ぐ存在でした。

5. Michael Almanzar, 3B (GCL Red Sox)
6. Casey Kelly, SS/RHP (GCL Red Sox)
19. Derrik Gibson, 3B (GCL Red Sox)

No.5のAlmanzarは順当にランクイン。No.6のKellyはここでは今イチも、ポテンシャルが評価されてランクイン。SS-Aに上がってからは打ちました。No.19のGibsonは逆にここで良く打ちました。守備・走塁の評価は高く、クラスが上がっても打てるかが鍵ですね。


◯ New York-Penn League Top20

こちらはShort-SeasonのAクラス(SS-A)のリーグ。
No.1はHOUのC Jason Castro。かつてBOSがピックしたものの逃げられた選手です(涙)。HOUはJustin Smoakが残っているのになぜ彼をピックしたんだと言われましたが、面目躍如ですね。No.2はTORのDavid Cooper (1B)。やや地味ですがよく打っています。

12. Bryan Price, RHP (BOS)
13. Brock Huntzinger, RHP (BOS)
15. Kyle Weiland, RHP (Lowell Spinners)

GCLとは対照的に投手ばかりがランクイン。No.12のPriceはポテンシャルが高い投手。No.13のHuntzingerはここでは素晴らしかったですが、Lo-Aに上がって崩れました。Weilandも成績は素晴らしかったですが、ポテンシャルを重視するBAでは辛めの評価ですね。Pimentelはわずかにランク外。


◯ South Atlantic League Top20

Lo-Aのクラスのここは、名前の知れたProspectが非常に多いリーグ。
No.1は今季のMiLB全投手の中でも1、2を争う成績を残したSFのLHP Madison Bumgarner。来季の全体Top5の有力候補です。No.2はATLのTop Prospect Jason Heyward (RF)。若くてよく打った5ツールタイプ。No.3はFLAのRF Mike Stanton。三振は多いですが19歳にして39発のパワーは凄まじいです。
No.4以下も、RHP Jhoulys Chacin (COL)、3B Matt Dominguez (FLA)、1B/3B Angel Villalona (SF)、NYYのCコンビ Jusus MonteroとAustin Romineなど有名どころが名前を連ねています。

12. Che-Hsuan Lin, CF (Greenville Drive)
19. Ryan Kalish, CF/RF (Greenville Drive)

BOSからは2人がランクイン。HagadoneやRizzoがいればまた違ったんでしょうが。No.12のLinは打撃成績はさほどでもありませんでしたが、ツールの評価が高いです。今季のBOSではマイナーの最優秀ディフェンサーに選ばれています。No.19のKalishは今季やや不振。組織内でもTop10から漏れるかも。こちらもツールは評価されており、来季に期待です。


◯ California League Top20

Hi-AのCalifornia Leagueは打者天国として有名で、打撃成績は多少割り引かれることが多いです。
No.1はOAKのRHP Trevor Cahill。北京オリンピックで見ましたが、球威なんかはズバ抜けていないように感じましたけど、日本打線をしっかり抑えており、それなりのものは持っているんでしょうね。
No.2はCLEのC Carlos Santana。LADからトレードで得た捕手で、打撃はいいけど守備の評価は高くないです。No.4は同じく北京オリンピックUSA代表のLHP Brett Anderson (OAK)。こちらも球威はそこそこですが、制球が素晴らしい。

3. Lars Anderson, 1B (Lanchaster Jet Hawks)
8. Josh Reddick, RF (Lanchaster Jet Hawks)

BOSからは野手のTop2がランクイン。No.3のAndersonはAAでの方が印象的ですね。Reddickはここでは素晴らしく打ったもののAAでは苦しみました。早打ちで選球眼に欠けるという欠点を克服するのには苦労しているようです。ExpositoやNavarroもポジションを考えればよく打ちましたが、ホームが打者有利だけに評価は伸びず。


◯ Eastern League Top20

AAのここEastern LeagueではなんといってもNo.1 C Matt Wieters (BAL)の存在が光ります。来季の全体No.1は確実の超大物で、Mark Teixeiraクラスと言われる打撃に加えて、守備でもJoe MauerやVaritekと比較される完全無欠の選手です。羨ましい。
No.2はBALのRHP Chris Tilman。若くてポテンシャルの高い投手。No.3はTORのRF/LF Travis Snider。20歳にしてMLBにコールアップされ、しっかりと打ちました。守備は未完成で、さほどアスレティックでもないですが、打撃は凄い。

4. Lars Anderson, 1B (Portland Sea Dogs)
9. Daniel Bard, RHP (Portland Sea Dogs)
15. Michael Bowden, RHP (Portland Sea Dogs)

BowdenがNo.15?AAAやMLBでもしっかり投げたし、ポテンシャルの上限が低いとは言われるもののMLBでNo.3~4のスターターになれると言われる彼がこの順位というのはちょっと納得できませんけど。
No.4のAndersonは2階級でランクイン。No.9のBardはリリーバーにしては結構高めのランクがついていますね。


◯ International League Top20

AAAのここでは、既にMLBで経験を積んでいる選手も多くProspectという印象がしない選手もちらほらと。
No.1はCINのCF Jay Bruce。今季の全体No.1だった選手で、MLB昇格後もしばらくはパワーを見せつけていましたが、やや変化球に苦しんでいます。No.2はPITのCF Andrew McCutchen。昨季は今イチかなと思っていましたが、今季は出て来ました。No.3はTBのRHP Wade Davis。完成度が高く、今季中にMLBに定着かとも言われていましたが、上の状態も良かったので急がしませんでしたね。

5. Jed Lowrie, SS/3B/2B (Pawtucket Red Sox)
14. Brandon Moss, RF/1B (Pawtucket Red Sox)

BOSの2人もMLBに定着した選手(Mossは既にPITにトレードされましたが)です。No.5のLowrieは選球眼が素晴らしかった、打撃も適応を見せました。守備に関しても2Bがいいとずっと言われて来た選手ですが、今季を見る限りはSSでも行けそう。No.14のMossはパワーはありますが、コンタクトを磨かないとMLBではキビしそう。


☆ 2/25追記
[09' Top100 Prospects]

とうとうBAからもTop100のリストが上がってきました(元記事はこちら)。例によってTop10とBOSのProspectのみをピックアップしてみます。

1. Matt Wieters, C (BAL)
2. David Price, LHP (TB)
3. Colby Rasmus, OF (STL)
4. Tommy Hanson, RHP (ATL)
5. Jason Heyward, OF (ATL)
6. Travis Snider, OF (TOR)
7. Brett Anderson, LHP (OAK)
8. Cameron Maybin, OF (FLA)
9. Madison Bumgarner, LHP (SF)
10. Neftali Feliz, RHP (TEX)

17. Lars Anderson, 1B (BOS)
83. Michael Bowden, RHP (BOS)
98. Daniel Bard, RHP (BOS)

全体Top10については今年のはちょっと微妙かも。特にBrett AndersonがBumgarnerより上っていうのはよくわからないところ。他にもMaybinとかHansonとかちょっと高いかなぁと思うところもあり。

BOSからは3人。BowdenのNo.83はさすがにヒドいんではないかと思います。まぁ、BOSはこれまでも低く評価されていた選手(Pedroiaとか)をしっかりMLBに送り出してきているのでいいですけどね。


☆ 4/4追記
[Organization Ranking]

1. Texas Rangers
2. Florida Marlins
3. Oakland Athletics
4. Tampa Bay Rays
5. San Francisco Giants
6. Atlanta Braves
7. Cleveland Indians
8. St. Louis Cardinals
9. Baltimore Oriols
10. Milwaukee Brewers
11. Kansas City Royals
12. Philadelphia Phillies
13. Boston Redsox
14. Cincinnati Reds
15. New York Yankees
16. Chicago White Sox
17. New York Mets
18. Pittsburgh Pirates
19. Toronto Blue Jays
20. Colorado Rockies
21. Washington Nationals
22. Minnesota Twins
23. Los Angeles Dodgers
24. Seattle Mariners
25. Los Angeles Angels
26. Arizona Diamondbacks
27. Chicago Cubs
28. Detroit Tigers
29. San Diego Padres
30. Houston Astros

BOSは13位。う〜ん、と思わざるをえないけど、取りあえず来年見とけよ、ってカンジですね。

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