2012年11月30日金曜日

Former Sox Prospect Review: Manny Margot, CF

今回は、来季USデビューしそうなProspectの中でも、最も期待度の高い、Manuel Margot。まだ17歳ですが、優れた守備能力を持つ選手。気が早いですが、Scott Borasクライアントである、Jackie Bradley, Jr.がFAで抜けた後のCF候補として期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Manny Margot (マニー・マーゴー)
Full Name: Manuel Gomez Margot
Position: CF/RF/LF
Born: September 28, 1994
Birthplace: Villa Alta Gracia, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2011)
Signing Bonus: $800,000
MLB Debut: September 21, 2016 (Sam Diego)
How Left: Traded to San Diego with Logan Allen, Carlos Asuaje, and Javier Guerra for Craig Kimbrel (November 2015)
Player Link: MLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

CFとして平均的でバランスの取れたアスリート体型。現状でまずまず筋肉が付いており、今後大きくスピードや運動能力を制限するほどには体重は増えないだろう。構えた際にあまりバットをムダに動かさない。スウィングは速く、滑らかだ。比較的レベルスウィングで、現状では多くHRを打つタイプではないが、成長と共に平均レベルのパワーが付く可能性はある。まだ比較的早打ちだが、ある程度ボールを見ることを苦にしない。プラスプラスとも言われるスピードがあり、打席からの飛び出しも良いし、ベースランニングの加速も良い。肩は平均的だが、スピードを生かしたプラスのレンジに加え、若いにも関わらず、優れた打球の読みと、非常に正確なルート取りが出来る。確実にCFに留まれるだろうし、平均以上のディフェンダーになれるだろう。


[Background]

7/2のProspect RankingではBA #16。当時は、Manuel Marcosと表記されていたけど、入団後にMargotと判明。


[Profile]

12' : DSLでプロデビュー。開幕から素晴らしいスタートダッシュを見せ、数試合で3本のHRを放ったが、HRに関しては以降は伸びず。中盤やや不調に陥ったが、終盤調子を戻し、チームのトップヒッターとなった。リーグのAll-Starゲームに出場した他、BOSから組織のLatin Program Player of the Yearに選出。秋のFILでもインプレッシブなプレーを見せた。

13' : 途中ケガで離脱したが、GCLをスキップした上で、SS-Aでしっかり成績を残した。パワー、選球眼、走塁ともう少しずつ全体的に磨いて欲しいカンジは受けるけど、まずは順調なUSデビューだった。

14' : Low-A Greenvilleで序盤やや低調気味で、1歳下のWendell Rijoに遅れを取っていたが、All-Star以降調子を上げ、文句なしの成績に到達すると、19歳でのHigh-A Salem昇格後も少ないサンプル数ながら、よく打った。10 HR/40 SBも達成。

15' : High-Aでの開幕直後は80打席ほど無三振を続けたが、その後ケガで一旦DLに入り、その前後でやや調子を落としたのが悔やまれる。守備・スピードは文句なし。AAのオールスターゲームとFutures Gameに出場。

15' Nov. : Craig Kimbrel獲得の見返りでSDへトレード。

16' : SDのAAAで、PCLにしては少しHR数が物足りないが、足で稼ぐ長打を含め、打撃でもしっかり結果を残した。スーパー2関連か、9月に入ってしばらくしてからやっとコールアップ。守備を含め、MLBでも可能性を見せた。

17' : 序盤あまり打てていなかったが、次第に調子を上げ、SDのレギュラーをしっかり獲得。パワーもまずまず発揮しており、守備も良い。Bradley, Jr.に似たタイプの選手に成長している。

18' : 前年同様にCFのレギュラーを務めるが、各数字が成長よりもむしろやや低下。停滞気味の一年となった。

19' : 守備では良いプレーを見せるも、打撃は鳴かず飛ばず。SDでなければレギュラー落ちしてもおかしくない内容。オフにMookie Bettsのトレード先にSDが挙がった際に、交換でOFを埋める選手の候補として取りざたされた。

20' : Emilio Paganのトレードの見返りでTBへ。パワーレスも、コンタクトと守備でレギュラーOFとしてプレー。

21' : アベレージは下がったが、少しパワーが向上。ALDSでは古巣BOSと対戦。

22' : オフェンスは少し向上も最低限だが、ディフェンスもありTBで半レギュラー格としてプレー。

23' : CF/RFの併用カードとして前年を少し上回るソリッドな貢献。

24' : 新天地MINへ。守備のスペシャリストながら両翼中心のプレーになったが、半レギュラーとしてまずまず。


[Comment]

もちろん上限への期待度も非常に高いが、どちらかというと、個人的には体格・守備などの完成度の高い、ハイフロアーな選手と見ています。13年は、GCLよりもSS-A、もしかしたらXander Bogaertsのように、2クラススキップもあり得るかも。

(15年追記)Kimbrelのトレードで放出。残念だけど、Mookie Betts、Jackie Bradley, Jr.に、15年のドラフトでAndrew Benintendiまで加わったのでトレードバイトになるのも致し方ないか。守備が素晴らしく、5ツールいずれも揃っており評価は高いが、マイナー上層・MLBで結果を残すには、もう一歩打席での成長が求められる。

Former Sox Prospect Review: Mike McCarthy, RHP

今回は、昨季終盤Low-Aで先発に移ってから好投を続けている、Mike McCarthy。カレッジからシニアーで入団し、気にも留めていなかったけど、今ではMadison Younginerらを押し退けて、来季のHigh-Aのローテ予想も出ています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Mike McCarthy (マイク・マッカーシー)
Full Name: Michael McCarthy
Position: RHRP/RHSP
Born: November 18, 1987
Birthplace: Walnut Creek, California
Height: 6-3
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 14th round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: California State-Bakersfield
High School: Liberty HS (CA)
How Left: Released (December 2016)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

若干細身だが、しっかりした身長があり投手体型だ。速球はリリーフなら93 mphから、最速で95 mph程度まで出る。ムーブにも優れており、ゴロを打たせられる。セカンドピッチはスプリッターが良いそう。制球力にも優れる。


[Background]

カレッジのシニアーだったが、カレッジベースボールで同地区の有力校である、Fresno State大にノーヒッター、Gerrit Coleが投げたUCLAを2 H完封、と投げ勝っていた。看護の資格を持っているそう。


[Profile]

11' : SS-A Lowellでプロデビュー。21.1 IP/27 Kと高い奪三振率を見せた。

12' : Low-A Greenvilleでリリーフとして好投を続け、シーズン終盤に先発に移ると、4 GSでしっかりした投球を見せ、High-A Salemに昇格。こちらでも24.2 IP/25 H/4 BB/20 Kと良く投げた。

13' : High-A、AA Portlandでスウィングマン的な起用。制球は良いが、さすがにクラスが上がるにつれて、奪三振率、被打率が悪化した。

14' : 制球は良いものの、支配的なスタッフが無く、AA以上では捉えられる場面が目立つ。

15' : AA/AAA Pawtucketで、ロングリリーフ/谷間の先発として投げた。

16' : 15年に同じく。

16' Dec. : リリース。


[Comment]

まだ1年の好投で、どうなるかわからないけど、こういう選手は応援したくなる。豊作だった11年ドラフトでピックした選手だし、掘り出しものの可能性もある。来季の投球に注目したい。

Former Sox Prospect Review: Yunior Ortega, RHP

今回は、マイナー下層の右腕、Yunior Ortega。17歳でDSLでインプレッシブな成績を残した後、なかなか昇格できずに、ショートシーズンのクラスに留まっている。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Yunior Ortega (ジュニアー・オルテガ)
Full Name: Yunior Ortega
Position: RHRP/RHSP
Born: August 10, 1991
Birthplace: Puerto Piata, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (August 2008)
Signing Bonus: Not Announced
How Left: Released (December 2013)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

やや小柄な体格。年齢の割に優れた投球術を持つが、速球は大体90~92 mphで、ドミナントなスタッフはない。


[Profile]

09' : DSLでプロデビュー。17歳ながらローテを守り、13 GSで1.84 ERAと好投。リーグのAll-Starゲームに出場した。

10' : 前年の好投にも関わらず、再びDSLへ。これについて当時のMinorの育成部長だったMike Hazenさんは、「良い成績を残した全ての選手をUSに連れてくることはできない。」と言っており、スタッフ面でドミナントさが足りなかったことを示唆。前年同様、1点台の防御率を残すも、奪三振率等のスタッツは低下。

11' : ようやくGCLでUSデビュー。リリーフに移り、チームのクローザーも務めた。

12' : SS-A Lowellで、前年と似たような成績。

13' : Low-A Greenvilleでリリーフとして投げたが、ケガもあり、最後はSS-Aでシーズン終了。被打率が高く、オーバーマッチされているカンジ。

13' Dec. : リリース。


[Comment]

しっかりとスタッツは残しているが、リリーフの割にはドミナントというほどではなく、まだショートシーズンということもあり、これ以上上のクラスで活躍できるかは微妙なところ。

2012年11月29日木曜日

13' BOS Prospect Ranking by Baseball Prospectus

BPからTop 10が出ました。BPは負け数順に発表なので、早くリストが出てくるのは嬉しいことではないですが。今年からTop 11+αじゃなくなったし、筆者もKevin Goldsteinさんじゃなくなりました。何より星の数が無くなったのが残念。


[BP: 13' BOS Top 10 Prospects]

1. Xander Bogaerts, IF
2. Jackie Bradley Jr., CF
3. Matt Barnes, RHP
4. Allen Webster, RHP
5. Blake Swihart, C
6. Garin Cecchini, 3B
7. Henry Owens, LHP
8. Bryce Brentz, OF
9. Jose Iglesias, SS
10. Brian Johnson, LHP

12' Weekly Topics -11/26~12/2

[11/26]

☆ 先週末に、BOSの首脳陣がMike Napoli (前TEX)と会食を行ったそうです。4年を要求するNapoliは、BOS、SEA、TEXあたりに絞っているようで、BOSは5年も出す気まであるとも言われ、サインが近いと見る人も。

BOSはNapoliを1Bほぼ専任が考えているようですが、それは価値的にはややマイナス。Napoliが本当にフィットするのは、本当は守備を中心にしっかりした、(できれば左打ち)の捕手がいて、1Bでは左打ちのそこそこの併用カードがいるチームだとは思うし、BOSはそれとはまるっきり反対。

それでも、さすがに昨季よりは数字は上がるとは思うし、ドラフトピックの補償を必要としない点は非常に魅力的。ただ個人的には3年が妥当。4年は長いという印象で、あまり高くなるようだとちょっと微妙というカンジはする。

2012年11月27日火曜日

13' Draft Watch - Team Needs Analysis

13年のドラフトに向けた、各チームのニーズ分析です。BAのProspect Rankingや将来布陣等を見ながら、個人的に各チームの現状を把握したいという目的もあります。BOS中心に追っているので、間違えているところも多いと思いますが、他チームのファンの方はご容赦ください。チームの順番は、ピックの補償等を無視して、リバーススタンディングにしています。


[13' Team Needs Analysis]

1. Houston Astros : 投手は立て直しは進んでいるが、まだまだだろう。Lucas Harrellが昨季ブレイクし、Bud Norrisもそこそこやっているが、Norrisは既に調停に入ってきており、この夏に放出される可能性が高い。Jordan Lylesも一応MLBに定着したが今一つだし、上位ローテ候補には欠ける。後続もMike Foltynewiczは最近98~100 mphを投げたそうで期待度が上がっているが、まだHigh-Aでどうなるかわからない。Nick Tropeano、Ross Seatonあたりも平凡。COLから得たAlex Whiteには成長を期待したい。Lance McCullers Jr.やJarred Cosartは100 mph近い速球を持っているが、特に後者はリリーフとの見方も強い。

野手は多くのポジションで、トレードなどで掻き集めた選手がレギュラーを務めている状態。捕手はJason Castroの向上に期待か。後続はTORから来たCarlos Perezがいるが弱い。1BはBrett Wallaceが伸び悩んでいるが、13年中頃にはJonathan Singletonが上がってくるだろう。薬物で出場停止があったし、個人的にはまだ疑問もあるが、現時点での期待度的には、しばらくレギュラー候補筆頭。

2Bは生え抜きAll-StarのJose Altuveは非常にコンタクトが良く、しばらくはレギュラーを務めそう。昨季はBilly Hamiltonの陰に隠れたものの、100 SB/10 HRと素晴らしい成績を残したDelino DeShields Jr.もいて盤石。DeShieldsは元々OFだが、CFにはGeorge Springerもいるし、場合によってはトレードバイトになるかも。3Bは、Matt DominguezがMIAから移籍後ガンバっており、元々守備の評価も高いが、打力に関しては疑問も強い。下層にはRio Ruizもいるが、時間もかかるだろうし、Dominguezがやはり打てないとなれば、即戦力は欲しいところ。

SSは、開花し始めたJed Lowrieをトレード。11年のRule 5ドラフトでBOSが指名後トレードしたMarwin Gonzalezでつないでいる。いずれはCarlos Correaが上がってくるだろうし、そこまでのつなぎで考えるなら、元ドラ1のJiovanni Mierが12年は復調したし、評価を落としたが、Jonathan Villarや、守備と選球眼が良く、即戦力になりそうな、Nolan Fontanaなどもいるし、内部の選択肢で対応のきくポジションか?

CFは強め。Springerは、三振は多いが、パワー・スピード・ディフェンスと、スケールの大きい選手だし、前述したように、DeShieldsを移すこともできる。SpringerはMLBでも一応はCFを務められるかもしれないが、基本的にはRFで考えた方が無難そうだが。両翼としてはDomingo Santanaは打てる選手だが、California Leagueでの成績なので、やや判断が難しい。1枚は何とかなるとしても、きっちりした中軸候補が1枚欲しいところ。ALに移って、DHが必要となるし、打てる選手ならポジションはあまり考えなくても良い。

2012年11月21日水曜日

12' Weekly Topics -11/19~11/25

[11/19]

☆ BOSはSTLからFAになった、Lance Berkmanに興味ありだそう。昨年はケガで多く休んだけど、一昨年31 HRを放っており、まだ力は残っている。1Bに一応今でもOFを守れるので、Inter Leagueの試合でも起用しやすい。Nick Swisher (前NYY)が欲しいと思ってたけど、Berkmanは似たようなタイプで、ドラフトピックを失わずに済む。ただ競合も多く、特に古巣HOUは本人も復帰を考えているよう。

もし契約できれば、ラインナップは以下のようなカンジか?左打席が強いBerkmanなので、M. GomezかSandsを1BのBackupにしやすいし、OFでも計算できる。それなら、OFのFAは1人で済ませて、多少右が弱いので、OFをこなせるSandsをチョイス。しっかりした右打ちのOFと契約できれば、悪くないんじゃない?

C: Salty/Lavarnway, D. Ross
1B: Berkman, Sands, Papi
2B: Pedroia, Ciriaco
3B: Middlebrooks, Ciriaco
SS: J. Iglesias, Ciriaco
LF: Nava, Kalish, Berkman, Sands
CF: Ellsbury, Kalish
RF: FA, Kalish, Berkman
DH: Papi, Berkman

2012年11月19日月曜日

Former Sox Prospect Review: Alixon Suarez, C

今回は、来季USデビューしそうなProspectの中でも、特に個人的に楽しみにしている、Alixon Suarez。FILでも素晴らしかったようで、期待が高まっています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Alixon Suarez (アリクソン・スアレス)
Full Name: Alixon Henry Andueza Suarez
Position: C/1B/LF
Born: July 25, 1994
Birthplace: Carora, Venezuela
Height: 6-1
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (November 2010)
Signing Bonus: Not Announced
How Left: Released (March 2016)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

捕手としてソリッドな体格。さらに向上する余地はあるだろう。非常に強肩。バットをせわしなく動かすスタイルで、コンタクトには課題がある。


[Profile]

11' : DSLでプロデビュー。1年目からレギュラー捕手となったが、打撃面では苦戦。

12' : 2年目もDSLへ。開幕から素晴らしい打撃を見せ、All-Starゲームに選出。シーズン後、USでのFILに呼ばれ、そこで見たというファンにはいずれもインプレッシブという評価を受けていた。

13' : GCLでのUSデビューはほろ苦いものに。早打ち気味だし、コンタクトできなかった。

14' : SS-A Lowellでプレー。当たればパワーは発揮しているが、コンタクトに悩んだ。フリースウィンガーの傾向も強い。

15' : ロスターフィラーの捕手として、AA Portland/Low-A Greenville/SS-Aなどを行ったり来たり。

16' Mar. : リリース。


[Comment]

DSLで2年かかったけど、2年目は素晴らしい成績。攻守どちらもポテンシャルがありそうで、非常に楽しみ。まだまだ先は長いけど、どんどん昇格して上を目指して欲しい。

Former Sox Prospect Review: Roberto Reyes, C

今回は、マイナー下層の捕手、Roberto Reyes。ドミニカ出身ながら、BOSのお膝元Massachusetts州の高校に通っており、ローカルボーイと言える選手。優れた体格とパワーを持ち、ツールは面白いと思ってるんですが。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Roberto Reyes (ロベルト・レイエス)
Full Name: Roberto L. Reyes
Position: C/3B/1B
Born: August 1, 1990
Birthplace: Bani, Dominican Republic
Height: 6-3
Weight: 240
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: Undrafted free agent (July 2010)
Signing Bonus: Not Announced
High School: Lynn English HS (MA)
How Left: Released (March 2013)
Player Link: MiLB.comFan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

大柄で、年齢の割に非常にがっしりとした体格。平均的なバットスピードながら、恵まれた身体からの極端なアッパーカットスウィングで、広角に長打を放つパワーがある。一方で、選球眼は未熟で、コンタクトにも難を抱える。大きなスウィングとフォロースルーのため、内角の速球に弱い。平均的な肩の強さで、リリースは遅い。捕球スキル等は非常に荒削り。練習に取り組む姿勢は良いそう。


[Background]

ドミニカで生まれたが、USに移住し、Massachusetts州のHSに通っていた。10年のドラフトでは指名されなかったが、高校生としては珍しい、UDFAでBOSと契約。


[Profile]

10' : GCLでプロデビュー。少ない打席数ながら、それなりの対応を見せた。

11' : GCLで多くの機会を得るも、AVG .216と苦戦。その一方で、6 HRとパワーは示した。

12' : ケガで出遅れ、SS-A Lowellで9 Gに出場したのみ。

13' Mar. : リリース。


[Comment]

下層の捕手はやや薄いし、ガンバってもらいたい選手ですが、このままだとリリースの可能性も高いかも。

Former Sox Prospect Review: Beau Bishop, C

今回は、現在WBCの予選に、ニュージーランド代表として参加している、Beau Bishop。BOSと契約するまでは、ソフトボールの選手だったという異色の経歴の持ち主です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Beau Bishop (ボゥ・ビショプ)
Full Name: Beau Jordon Te Wera Bishop
Position: C
Born: July 6, 1993
Birthplace: Wellington, New Zealand
Height: 6-2
Weight: 200
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (February 2011)
Signing Bonus: $60,000
High School: Aotea HS (NZ)
How Left: Released (July 2013)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

年齢の割にはがっしりした身体つき。優れたバットスピードを持ち、ソフトボールでは素晴らしいヒッターだった。素早いグラブ捌きと、強肩を持つ。


[Background]

17歳にして、Junior Black Soxというチームに所属し、ニュージーランドのソフトボールのプロリーグでプレーしており、トップクラスのソフトボールのProspectと見られていた。強肩やバットスピードに目を付けたBOSが、ベースボール経験がないにも関わらず契約。


[Profile]

12' : GCLでプロデビュー。経験が浅いだけに、さすがに打てず。オフにWBCのニュージーランド代表に選ばれ、兄のSamや、MokoとBossのMoanaroa兄弟と共にプレーも予選敗退。

13' : GCLで開幕するも、Alixon Suarezなどの影に隠れて、あまり機会をもらえず。

13' July : リリース。

13'-14' : 全休。

15' : MIL傘下Rkリーグで1試合だけプレー。


[Comment]

BOSは割とオーストラリアやニュージーランドにも力を入れている球団ですが、さすがにこれには驚いた。まぁ育てばボーナスということなのかもしれませんが、どう成長するか楽しみです。

12' Weekly Topics -11/12~11/18

[11/14]

☆ BOSが狙っている1人と言われていた、Torii Hunterが2年$26MでDETへ。チャンピオンリングが欲しいそうで、値段的にもこれはさすがに張り合うのは厳しい額。う~ん、OFどうしますかね。C. RossはPHIが熱心。B. J. UptonにはATLが興味。Hunterが決まったことで、Shane Victorinoも競争が過熱しそう。

2012年11月16日金曜日

13' BOS Prospect Ranking by Fan Graphs

Fan GraphsのTop 15です。Marc Huletさんが筆者で、今季はMike Newmanさんが、一部にコメントを付けるというスタイル。


[FG: 13' BOS Top 15 Prospects]

1. Xander Bogaerts, SS
2. Matt Barnes, RHP
3. Jackie Bradley Jr., OF
4. Allen Webster, RHP
5. Garin Cecchini, 3B
6. Henry Owens, LHP
7. Blake Swihart, C/DH
8. Jose Iglesias, SS
9. Deven Marrero, SS/DH
10. Brandon Workman, RHP
11. Drake Britton, LHP
12. Bryce Brentz, OF
13. Brandon Jacobs, OF
14. Anthony Ranaudo, RHP
15. Mookie Betts, 2B

2012年11月15日木曜日

Former Sox Prospect Review: Pedro Ciriaco, UT

今回は、悲惨だった12年シーズンの数少ない収穫だった、Pedro Ciriaco。ずっとProspect扱いはしてこなかったけど、BOSに来てから、ルーキーを卒業したということで、このシリーズで取り上げることにしました。ここで1つ謝らなければいけないことが。いつ頃からかわからないけど、このブログで最近ずっと"Siriaco"と綴っていました...。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Pedro Ciriaco (ペドロ・シリアコ)
Full Name: Pedro Ciriaco
Position: SS/2B/3B/LF/CF/RF/1B
Born: September 27, 1985
Birthplace: San Pedro de Macoris, Dominican Republic
Height: 6-0
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: Minor league free agent (January 2012)
MLB Debut: September 8, 2010 (Pittsburgh)
How Left: Traded to San Diego (June 2013)
Player Link: MLB.comFan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

非常にひょろひょろした身体つきだが、しなやかでアスレティック。典型的なフリースウィンガーで、ゾーン外のボールも関係なく振り回すが、バットスピードはそれなりに速く、まずまずのコンタクト能力を見せている。パワーは限定的。スピードは素晴らしく、足で単打を長打にすることもできるし、盗塁も稼ぐ。守備に関しては、まだMLBのプレータイムが多くない割に、色々なポジションで出ているため、守備指標のバラつきが大きいが、基本的には高く評価されている。SSでもしっかりプレーできるし、12年は3B経験も多く積んだ。一応OF3ポジションの出場経験もあるが、フライを追うのがまだ危なっかしい。


[Background]

03年の海外FAでARIに入団。10年にPITにトレードされると、セプテンバーコールアップでMLBデビュー。11年オフになり、MiLFAとしてBOSと契約。


[Profile]

12' : AAA PawtucketでBOS傘下デビュー。AAAAタイプで、AAAのデプスとしか思っていなかったが、AAAで3割を超えるAVGを残し大活躍すると、Dustin Pedroiaの離脱に、Jose Iglesiasのケガなどが重なり、MLBに呼ばれると、宿敵NYY戦で大活躍を見せ、一躍BOSファンの人気者に。その後も、Will Middlebrooksが離脱したため、3Bで多くの機会を稼ぐなど、MLBに定着。AVG .293と予想外の好成績を残した。

13' : 開幕控えIFの座を勝ち取るが、守備で苦戦。

13' Jun. : Jose Iglesiasの成長によりロスターから押し出されてDFA。SDへとトレードされた。

13' : その後さらにウェイバーでKCへ。AAAAタイプの選手へと戻っている。

14' : AAAではAVG 3割とよく打ったがMLBではあまり活躍できず。25試合でプレーしたのみ。

15' : ATLで控えとしてプレー。試合終盤の守備交代が多かった。

16' : TEX、DET、MIAのAAAでプレー。

17' : メキシコリーグでプレー。


[Comment]

溌剌としたプレーは見ていて清々しいが、プレートのかなり手前でワンバウンドしたボールを振る姿を見ていると、さすがに12年の成績を維持できるとは思えない。それでも守備・走塁も価値ある選手だし、足やバントを生かして、13年も控えの座を維持してもらいたい。

(13年追記)色々守れるし、守備がこれほどミスが多くなければロスターに置いておく価値のある選手だとは思うんですが。

Former Sox Prospect Review: Steven Wright, RHP

今回は、遅咲きのナックルボーラ―、Steven Wright。本日、NYMのR. A. DickeyがNLのCy Youngに選ばれたことが発表されましたが、彼もナックルボーラ―に転向して大ブレイクした選手。ナックルボーラ―には年齢も関係ないし、Wrightにもブレイクを期待したいですね。

Photo from MLB.com

[Player Data]

Name: Steven Wright (スティーブン・ライト)
Full Name: Steven R. Wright
Position: RHSP/RHRP
Born: August 30, 1984
Birthplace: Torrance, California
Height: 6-1
Weight: 200
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 2nd round, 2006 by Cleveland; 26th round, 2003 by San Diego
How Acquired: Acquired from Cleveland for Lars Anderson (July 2012)
College: Hawaii
High School: Valley View HS (CA)
MLB Debut: April 23, 2013 (Boston)
How Left: Released (Octorber 2019)
Player Link: MLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

平均的な体格。以前は、速球を中心としたノーマルなスタイルだったが、11年にナックルボーラ―に転向し、現在はナックルを75~80%投げるようになっている。転向して日が浅いだけに、制球にはまだ苦労している。フォーシームはカウントを悪くした際にストライクを取るために投げる。カーブやカッターも一応持っている。


[Background]

9歳頃からナックルを投げてはいたが、元々は自らをパワーピッチャーと呼んでいたように、速球を中心とする、ノーマルなスタイルだったが、10年にMinorの壁にぶつかり、緩急を付けるために、10~15%ほどナックルを投げるようになった。11年にピッチングコーチの勧めもあり、投球の75~80%をナックルとするスタイルに転向。12年は、CLEのAAで好投していたところに、BOSが目を付け、Lars Andersonとのトレードで獲得した。


[Profile]

12' : 獲得後、AA PortlandでBOS傘下デビュー。1試合に投げただけで、AAA Pawtucketに昇格。期待通りの活躍を披露。オフには、MiLFAになると言われていたが、12年のシーズン前に結んだ契約は、2年のマイナー契約だったよう。DWLに参加している際に、娘が生まれたそう。オフにRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

13' : STで序盤良かったものの、制球がイマイチで打たれるように。AAAで開幕し、2試合に投げた後、John Lackeyの離脱で先発に回ったAlfredo Acevesの代わりにモップアップで昇格。4/23にAcevesの後を受け、MLBデビュー。デビュー戦は3.2 IP/6 H/5 ER/4 BB/4 K。その後、モップアップで2度ほど好投も、先発ではボロボロ。AAAでは、5、6月は良くなかったが、他は安定してローテを守った。ただナックルボーラーだけに仕方ない面もあるが、K/BBが悪い。

14' : ヘルニアで出遅れ。AAAに戻ってしばらくはドミナントな投球を見せていたが、終盤やや失速。制球に関しては前年より落ち着いた。

15' : DLに入った選手との兼ね合いもあったが、初の開幕MLBロスター入りを果たした。序盤は主にモップアップだったが、総崩れの先発陣もあって、一旦マイナーに戻った後、途中から先発で再昇格。以前見た時は棒球に近かったナックルのキレが増し、印象的な登板が増え始めた矢先に脳震盪でDL入り。

16' : オプション切れで、ロングリリーフとして、ロスターに残れるかどうか、という立ち位置でSTに入ったが、STで好投すると、Eduardo Rodriguezの出遅れもあって、先発ローテで開幕。ナックルが冴え渡り、雨でボールが滑る日以外はほぼ完璧な投球で一躍エースに。オールスターにも選出。後半戦は少し調子を落とし、また代走で無理やり使った試合で肩を痛め離脱という悲劇に。

17' : 前年に負ったケガの影響でSTも出遅れ。シーズンインしたものの、不安定な投球が続き、結局同じ箇所の手術でシーズンアウト。

18' : やはり肩が本調子ではなく、大きく出遅れたが、復帰後は先発・リリーフ両面で16年を思わせる好投。先発の頭数が増えた終盤は、疲労からブルペン陣の調子が悪化する中で、リリーフとしてチームでも上位の存在となるが、再度肩を痛めて離脱。一応投球はできる状態には戻ったものの、POは蚊帳の外に。

19' : リリーフとして活躍を期待されていたが、オフの肩の手術に加え、家庭内暴力でサスペンションを受け、大きく出遅れ。復帰後もケガの後遺症が思わしくなく、8試合に投げたがボロボロで再びILへ。

19' Oct. : ケガ前の状態に戻ることはないかもとも言われており、調停期間ということもありリリース。その後TJを受けることに。一応まだキャリアを終えるつもりはないようです。

21' : Ben CheringtonのPITに誘われてAAAで投げるも良い結果を残せず。


[Comment]

BOSには、もちろんTim Wakefieldが在籍しており、ナックルボーラ―には親しみやすい環境じゃないかと思う。Charlie Zinkが掴めなかった、Wakeの後継者の座に就いてもらいたい。

(19年追記)16年にはオールスターに選出される栄光を勝ち取ったものの、後半戦にはその後のキャリアを暗転させるケガ。精神的にもそれでかなり来てしまったのか、その後は素行不良気味なこともあってとうとうリリース。

2012年11月14日水曜日

TOR and MIA Trade Analysis; Josh Johnson, Mark Buehrle, Jose Reyes and etc. Trade

正式発表は明日になるようですが、TORとMIA間で、総勢12人が絡むトレードが成立しそうです(成立しなかったら、この大作(笑)をどうしてくれるんだと)。TORのAlex Anthopoulos GMは多人数トレードが好きですね。Josh Joshson、Mark Buehrlie、Jose Reyesの大物3人がTORへ移籍。TORは長期的なリスクを負ったものの、投手・CFといった重なっているところのProspectで、特に切実だった先発投手を含め、各ポジションをアップグレードし、今のところ印象が良いけど、どちらのチームも動きとしては妥当に見える。TORが13年にPOに進出できるかがこのトレードの成否を大きく左右しそう。


[Transaction]

☆ TOR Acquired : RHP Josh Johnson, LHP Mark Buehrle, C John Buck, SS Jose Reyes, UT Emilio Bonifacio, $4M cash

☆ MIA Acquired : RHP Henderson Alvarez, C Jeff Mathis, SS Yunel Escobar, SS Adeiny Hechavarria, RHP Anthony DeSclafani, LHP Justin Nicolino, OF Jake Marisnick

12' Weekly Topics -11/5~11/11

[11/6]

☆ BOSがTorii Hunter (前LAA)に興味だそう。単年じゃ厳しいと思うけど、獲れるならRossよりも断然良いと思う。

2012年11月8日木曜日

13' Draft Watch - Rumor and Topics

BOS関連を中心にドラフト関連のトピックスをまとめます。


[13' Draft Rumor and Topics]

☆ 13年ドラフトの話題ですが、14年のTop HS Prospectと言われている、Drew Ward (HS-SS)がGEDを取得し、13年に打って出ようと考えているらしいです。本人曰く、95%の確率でそうなるとのことですが、BAではドラフト資格を得るには、GEDを取得後、この秋からどこかのJuCoでプレーする必要があるということで、無理だろうと。ただウチもせっかく全体#7を持ってる年だし、High Ceilingな彼が候補に加われば非常に大きいですね。(10/8)

2012年11月5日月曜日

12'-13' Offseason Boston Red Sox -Nov.-

11月です。就任2年目、しかも今季はオフシーズン頭からGMとして、そろそろ期待の辣腕を振るっていただきたい、Cherington GMですが、さっそく神経を逆撫でする動きを連発。Lucchino球団社長に実権を握られており、そのせいで動きが遅いという話もありますが、それにしても、交渉を進展させていく力の無さは異常(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 11/2
Activated RHP John Lackey, LHP Franklin Morales, 3B Will Middlebrooks, and OF Ryan Sweeney from th 60-day DL.

オフシーズンということで、4人が40人ロスターに復帰。まさかSweeneyにTenderするつもりじゃないよな?