11月です。Red Sox復活に向けて、Dombrowskiさんの最初のオフが始まります。ここまでのところ、やっぱりBen Cherington前GMより、迅速に動いて行きそうな雰囲気は感じます(前記事はこちら)。
[Transaction]
○ 11/1
Purchased the contract of RHP Rob Wort from Sioux City of the American Association.
独立リーグから選手獲得。26歳の右腕で、09年にWASにドラフトされ、13年まで傘下でプレー。マイナー時代から非常に多くの三振を奪ってきており、今季は独立リーグの65.1 IPで92 Kを記録。現在ベネズエラのウィンターリーグで投げています。
○ 11/2
LHP Craig Breslow and LHP Rich Hill elected free agency.
Craig Breslow、Rich HillがFAに。どちらもニューイングランドローカルボーイのLHP。Hillには帰って来てもらいたいな。
○ 11/3
Exercised 2016 option on RHP Clay Buchholz.
大方の情報通り、Buchholzの$13Mオプションも行使。一応17年も再びオプションがありますが、今度こそ、一年間エースの活躍を見せて、キャリアをBOSで終えられるような契約延長をオファーされることを願っています。
○ 11/4
Signed an international free agent RHP Antonio Police.
17歳のドミニカン右腕。
○ 11/5
Signed an international free agent LHP Rayniel Moreno.
17歳のベネズエラ人左腕。
○ 11/6
Signed C Sandy Leon to a one-year deal.
Outrighted RHP Jean Machi, RHP Alexi Ogando, C Sandy Leon and 1B/OF Allen Craig to AAA Pawtucket.
RHP Jean Machi and RHP Alexi Ogando elected free agency.
まとめて書きましたが、Leonはやや事情が異なる。Jean Machi、Alexi Ogandoの二人は、調停権のあるFA前の選手ですが、調停のオファー期限をまたず、DFAして40人枠から外しました。二人とも、マイナーへのアサインを拒否してFAに。この辺の動きの早さは某前GMには見られなかった印象。またCraigは当然どのチームもスルーでマイナー行き。
一方、Leonは40人枠に入れておくなら、まだ調停前の選手で、一年間MLB契約の年俸を保証しなくても良かったのですが、わざわざMLB契約を結び直した上で、40人枠を外してマイナーへ。これは現在Swihart、Hanigan、C. Vazquezと三人のデプスチャート上位の選手がいるため、40人枠は割きたくないが、マイナー上層の捕手層に不安があり、捕手のデプスとして彼をマイナーに置いておきたかったため、年俸を保証する代わりに、40人枠から外れてマイナーに残ることを了承してもらった、ということでしょう。
Re-signed RHP William Cuevas and 1B/OF Chris Marrero to minor league deals.
D. Marreroの兄C. Marreroと再契約。15年途中にMLBに上がったShawの穴埋めのような感じで契約。TravisがAAAに上がってこれば、Craigと立ち位置が被って厳しそうだが。Cuevasは元々MiLFAと言われていたけど、その後SP.comでは今季ではなく来季がMiLFA対象という扱いに変わっていましたが、結局やっぱりMiLFAだったんですね。15年はマイナー上層で先発としてがんばったし、Rule 5ドラフトも終わったこの段階で帰って来たのは良い感じ。
RHP Dayan Diaz, RHP Luis Diaz, RHP Shawn Haviland, RHP Kyle Kaminska, RHP Zeke Spruill, RHP Jess Todd, RHP Madison Younginer, C Luis Martinez, C Humberto Quintero, C/1B Matt Spring, 3B/1B Dustin Lawley, 3B/1B Mario Martinez, 3B Carlos Rivero, LF Keury De La Cruz, OF Carlos Peguero, OF Dave Sappelt, OF Blake Tekotte, UT Jonathan Roof, and UT Oscar Tejeda declared minor league free agents.
多 くの選手がMiLFAに。Dayan Diaz、Luis Diaz、Madison Younginerなんかは再契約できればいいけど(Younginerは既にATLと契約済み)。Zeke Spruill、Keury De La Cruz、Oscar TejedaらはかつてはProspectとして期待されていたのですが。ちなみに何度かMiLFAと書いていたCuevasは今季はMiLFAの対象で はなかったようです。今季AA/AAAで頑張っていたのでちょっと嬉しい。
Activated RHP Clay Buchholz, RHP Koji Uehara, RHP Anthony Varvaro, RHP Brandon Workman, and C Christian Vazquez.
五人の選手が40人枠に復帰。シーズンオフなので60日DLは適用されません。VarvaroなんかはすぐにDFAされそうですが。
Chicago Cubs claimed RHP Ryan Cook off waivers.
Ryan Cookも同時に枠を外れていたようですが、こちらはCHCがクレーム。
○ 11/7
Atlanta signed RHP Madison Younginer.
MiLFAの情報が全部揃っていないのですが、Madison Younginerは既にチームを離れてATLと契約したようです。リリーフに移って少しずつは向上していたので、ちょっと残念。
○ 11/13
Acquired RHP Craig Kimbrel from San Diego for LHP Logan Allen, SS Javier Guerra, CF Manuel Margot, and UT Carlos Asuaje.
Aroldys Champan (CIN)やJoakim Soria (FA)が有力かと見られていた、セットアッパー兼代役クローザーですが、SDからKimbrelをトレード獲得。見返りはマイナー四選手で、Manuel Margot、Javier Guerraと二人のマイナー全体のTop 100 Prospectに、今季のドラフトでBOSが指名した中では最も有望なLogan Allen。そしてUTのCarlos Asuejaの四人です。
Allenはこれまでは、契約から一年はトレードできなかったのですが、昨年のTrea TurnerのSDからWASへの移籍でこれが問題になったことから、ルールが変わったそうです。Kimbrelは残り契約が16年$11M、17年$13Mで、18年は$13Mバイアウト$1Mのオプションがある。年俸負担は付かず、BOSが全額負担するよう。
個人的にはやや出し過ぎには見える。GuerraかAllenのどちらかは付けずに、もう少しローレベルなProspectで成立させて欲しかった。とは言え、Kimbrelは現在MLB全体でも最高と言えるリリーバーで、現在27歳と十分に働き盛り。上原が加齢と健康面も不安を抱える中、ブルペンの強化という面で大きく前進したとは言える。
ただ個人的にはこのムーブは、少なくともトレードの最初の一手としてはあまり好みではない。SP.comでもあまり評価は良くないように見える。見返りが過剰かそうでないか、という議論ではなく、これによって、肝心な先発投手の補強がかなり困難になるのではないかという懸念があるからだ。というのも、Margotは、BOSがトレードで消費可能なProspectとしてはかなり上位の選手であるため。
以前に、BOSはMoncada、A. Espinoza、Benintendiをアンタッチャブルとしているという話があり、Prospectに近い若手でも、M. Betts、X. Bogaertsは絶対に放出できないし、Swihartに関しても、C. VazquezがSTに間に合わない可能性が出てきており、トレードしづらい状況になっている。エース級の先発投手をさらにトレードで狙うとして、出せるのはDevers、Owens、それにJ. Bradley, Jr.あたりになるが、これで本当にエースが獲れるだろうか?
ここにMargotを一枚載せれば、それだけでも かなりパッケージとしては良くなるし、Guerraにしてもパッケージの三、四番手で付けるなら、貴重な守備の良いSSだけに多くのチームにとって魅力だろう。FAでのエース補強に走るのか?そうだとしても、David PriceやJohnny CuetoはPOで良くないのが印象に悪いし、非常に大きな契約規模になるだろう。
確かに上原の状況に加えて、周りにも確たるリリーフがいなかったことを考えれば、強力なリリーフは欲しかった。ただ、Kimbrelほどの大物を獲る必要性があったのか?16年はどこまで投げれるかわからないが、一応は上原がいる。年齢を考えれば、臨機応変に投げないといけないセットアップより、クローザーで使いたい。そうなるとこれだけの実績と実力のあるKimbrelをセットアップで起用することになる。
17、18年は恐らく上原はもういないだろうから、そこでクローザーになれる選手を獲っておいたというのもわかるのだが、今季はSoriaあたりを獲っておいて、来オフに改めてKimbrelを迎え入れた方が、良かったように思う。これだけProspectを出した上で、比較的高額な契約を負担も無しに獲ってくるのは正直微妙にも。FA先発市場が高騰した場合に、$11Mという額が足かせになり得る可能性も。
単純な戦力強化幅はもちろん非常に大きいし、やや出し過ぎには思うけど、出してもよい範疇のProspectのみで成立されたことでこのトレードを高く評価する方がいても良いとは思いますが、返す返す、先発を今後FAで獲るにもトレードに獲るにも、少し難しくなった感を受ける。もちろんそれを乗り越えて、しっかり先発補強ができるのであれば、このムーブもさらに評価できるとは思いますが。
Toronto signed C Humberto Quintero.
Humberto QuinteroがTORと契約。15年は結局MLBでは出番無し。
○ 11/18
Arizona signed IF Carlos Rivero.
MiLFAになっていたCarlos RiveroがARIとマイナー契約。
○ 11/20
Purchased the contract of RHP Pat Light, LHP Williams Jerez, and IF Marco Hernandez.
Outrighed RHP Anthony Varvaro to AAA Pawtucket, and Varvaro elected free agency.
Designated IF Josh Rutledge for assignment.
Rule 5ドラフトを前に、Light、Jerez、M. Hernandezの3人を40人枠に加えてプロテクト。Anthony VarvaroとRutledgeをDFAして枠を空けています。VarvaroはそのままFAに。Light、Jerezはリリーフ、HernandezはIF-UTということで、いずれも獲られやすいポジションの選手だし、実際プロテクトしてなければ指名される可能性はかなり高かったと思う。
ただ今季リリーフ転向でセットアップ以上の可能性を見せたLightと今季打撃面でも成長を見せたHernandezはプロテクト確実と見られていたが、Jerezは当落線上だった。恐らくは同じくRule 5ドラフト対象だったManuel Margotがトレードされて順位が繰り上がった影響もあったかと思う。OFとして入団したものの鳴かず飛ばず。そこから投手転向し、ここまで上がって来たことに感無量です。
11年ドラフトは既にBarnes (Rd. 1)、Swihart (Rd. 1)、Owens (Rd. 1s)、J. Bradley, Jr. (Rd. 1s)、N. Ramirez (Rd. 4)、M. Betts (Rd. 5)、Shaw (Rd. 9)が既にMLB昇格。いずれもまだ傘下に残って、来季のレギュラー、もしくはそれにチャレンジする位置にいる。更にJerezが昇格すれば、大豊作に拍車がかかるし、是非とも期待したい。
Varvaroはともかく、Rutledgeは若干驚き。普通に考えば来季のIF控え枠はHoltで、更にD. Marreroが15年終盤にMLBの水を経験。同じIFのHernandezをロスターに入れるとなればやや浮き気味にはなるが、MarreroやHernandezも経験は浅く、E. Escobar、Cecchini、Coyle、Brentzらの期待外れ組が先に枠を外れるかなと思っていたが。ウェーバーを通過すると考えているのかもしれないが。
Rule 5ドラフトのプロテクトという点では、まずプロテクトすべきところはプロテクトできたかと思う。手が回らなかったところでは、Cuevas、S. Mercedes、Buttreyの投手3人がいる。Cuevasは指名されても大きくは影響しないが、AAAでも先発でまずまず。一方、Mercedes、Buttreyは上層での実績はないが、そこそこ有望視されている選手。特に球威のあるMercedesは指名の可能性がわずかにあるかも。
Oakland signed LHP Rich Hill.
今週にも決まると言われていたRich Hillの行き先はOAK。$6Mの単年契約。MLB先発4試合で$6Mの契約をもらえたのは結構驚き。最悪リリーフでも使えるし、五番手が確定していないチームにはフィットするでしょうが、この額だと先発枠が恐らく無いBOSは出せなかったですね。$3~4Mならとは思っていたのですが。
San Diego signed RHP Luis Diaz.
Luis DiazはSDへ。この前トレードされたManuel Margotとは同じチームでプレーすることになるかもですね。
○ 11/30
Outrighted IF Josh Rutledge to AAA Pawtucket.
Rutledgeがウェーバーを通過してAAAへ。D. Marreroがトレードされないのなら、MLBにHoltがいて、マイナーにMarrero、M. Hernandez、Rutledgeを置いておけるので、IFの特に2B/SSは申し分のないデプスになりそうです。
Cincinnati signed RHP Dayan Diaz.
MiLFAのDayan DiazがCINと契約。90 mph中盤の速球を投げる選手で、SP.comでは#24のProspectと、やけに高く評価されていたけど。
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