2021年7月13日火曜日

21' Draft Results - Day 3

ドラ2でもJud Fabian (So.-OF)を指名するなど、なかなかに攻めた2日目でした。こうなると3日目は基本的にはオーバースロットになる選手は選ばないでしょう(上のラウンドの契約が失敗した場合に備えて1人くらいはダメ元ピックになるかもですが)。とは言え、昨年、今年と指名人数が少なく、カレッジのジュニアー以上を中心に掘り出し物が多くいるはず。しっかり見抜いて指名して欲しいですね。


[21' Draft Day 3 Results (July 13, 2021)]

11. Niko Kavadas, 1B, Notre Dame (Sr.)

B/T: L-R
Height: 6-1
Weight: 235
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #135/BA #158/PG #147

Comments: ややずんぐりした体形だが、HRを打つことに関しては、今ドラフトのカレッジ選手全体でも最も実績のある選手の1人で、木のバットでも十分な実績があり、開幕戦でRyan Cusick (Jr.-RHP)の99 mphをHRにしたようにレベルの高い相手も打てる。打球速度も非常に速い。選球眼も悪くなく、ハイレベルな打者。Fenwayでワークアウトしたこともあり、ドラ6以降で人気のある選手だったが、意外にも他チームもドラ10までで指名せず。シニアー選手は通常ボーナスが抑えられるが、昨季COVID-19でシーズンキャンセルになったこともあり、特例で今季のシニアー選手は来年もカレッジでプレーできることから少し要求が強いのかも。


12. Christopher Troye, RHP, California-Santa Barbara (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 225
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 長身から投げる99 mphの速球が最大の武器。メカニクスが堅く、カレッジを通じて、1 IPあたり1コを超える四球数で、典型的なノーコン。それでも今季は目を見張る登板もあったようで、上手く矯正できればリリーフとして可能性は持っている。


13. Zach Ehrhard, SS/RHP, Wharton HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 5-11
Weight: 175
Commitment: Oklahoma State
Ranking: None

Comments: チームでは投手も務めるが、野手の方が有望。今季優れた成績でチームをタイトルに導いている。優れた運動能力と高いベースボールIQ。


14. Jacob Webb, RHP, Miami (Sr.)

B/T: L-R
Height: 6-5
Weight: 245
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 今季North Wood Leagueで12.1 IP/4 H/0 ER/29 KとTVゲームのような数字を残したリリーフ。ソフモアまではSinclair CCで先発も務めていた。


15. Payton Green, SS, Green Hope HS, NC (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 180
Commitment: North Carolina State
Ranking: MLB #147/BA #113/PG #136

Comments: 今季のドラ11以降で最も大物かつ、契約可能性が最も低い選手。粗削りだが、身体能力が非常に高く、パワー、スピード、肩といずれも高いレベル。SSに留まる可能性を持つが、体格的に3Bに移る可能性も。Fenwayでワークアウトしており、BOSは特に彼を気に入っているチームにようだが、現時点では上のラウンドで契約に失敗してボーナスが余った場合のバックアッププランでの指名だろう。


16. B.J. Vela, 2B, Reedley JC, CA (JC-Fr.)

B/T: R-R
Height: 5-9
Weight: 175
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: St. Mary's
Ranking: None

Comments: 小柄だが、パンチ力があり、今季はJuCoのリーグで素晴らしい成績を残している。


17. Luis Guerrero, RHP, Chipola JC, FL (JC-Fr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: JuCoの名門Chipolaカレッジでプレー。各誌のランキング圏外だが、BAの州ごとのランキングでは激戦区Florida州で#59となっている。元々は20年クラスの選手で、昨年はPGで#206にランクされていた。93~96 mphの速球は伸びる球筋。80 mph中盤のスライダーもしっかりとしているが、80 mph前半のスプリッターの方が良いセカンドピッチになる可能性。運動能力が高く、今季はJuCoのリーグで58 IP/95 Kと素晴らしい成績。


18. Phillip Sikes, OF/RHP, Texas Christian (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 190
Last Drafted: 33rd round (19') by ARI
Ranking: BA #463

Comments: フレッシュマンの時はNew Mexico大、ソフモアでPima CCでプレー後、TCUへ進学。チームではCFだが、スピードスタータイプよりは4th OF向きのツールセットで、スピード、肩は平凡だが、比較的パンチ力があり、広角に打てる。変化球にはやや弱い。


19. Tyler Uberstine, RHP, Northwestern (rJr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 各誌のランキング圏外だが、BAの州ごとのランキングではIllinois州で#16となっている。以前はSouthern California大でプレーしていた。速球は近年少し伸び、最速で90 mph中盤。昨年は良かったが、今季は乱調で、4月以降あまり投げていない。


20. Josh Hood, SS, Pennsylvania (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #453

Comments: チームが所属するリーグが今季キャンセルとなり、プレーできる機会が無かったことで、難しい評価に。フレッシュマンの時から結果を残しており、ランキング以上の実力者。既にジュニアーだが、今季はそういったマイナス要因があるので、来季はNC州立大へ転向して株を上げる予定のよう。共に進学(転校)すればドラ15のPayton Greenとポジションを争うことに。


[Summary of Day 3]

ドラ11以降も特に野手に関してはなかなかに強気の指名に。Niko Kavadas (Rd.11)はかなり評価の高い選手でシニアーながら、上記したように少し要求が高いかもしれないが、是非契約したい選手。

Payton Green (Rd.15)、Josh Hood (Rd.20)も契約できると大きいが特にGreenはほぼ無理だろう。Marcelo MayerがSSなので、基本的にはMayerとちゃんと契約できれば深追いはしなくても良いかと思います。

Zach Ehrhard (Rd.13)、B.J. Vela (Rd.16)、Phillip Sikes (Rd.18)もそれぞれ可能性は持っており、$125Kで契約できるなら良いですね。EhrhardはHS-SSということもあり、可能性は感じる。

投手4人の内、Christopher Troye (Rd.12)、Jacob Webb (Rd.14)、Tyler Uberstine (Rd.19)は恐らく契約できるでしょうが、リリーフでモノになればラッキーぐらいのレベル。

上のラウンドも含めて大物を指名できないので、とにかく欠点はあっても球威のある選手を集めた印象で、上手く矯正できれば儲けものという戦略になるでしょう。カレッジでは制球に苦しんでいたChris Murphyのような例もあるので、上手くいけば。

例外はLuis Guerrero (Rd.17)で、現在のランキングでは大物ではないものの、昨季もまずまずの有望株だったようだし、今季はJuCoで素晴らしく、スタッフも良い。今季の投手指名の中では、上のラウンドも合わせて最も有望かと。

JuCoの選手なので、少し難しい交渉になりそうですが、彼とElmer Rodriguez-Cruz (Rd.4)は伸びしろがあるので何とか射止めてもらいたいところ。Kavadasの指名は印象が良く、昨日と同様全員と契約できれば、という但し書きが入りますが、95~100/100を付けて良いでしょう。大満足の指名になりました。

2 件のコメント:

フェンウェイパーク さんのコメント...


Leiter、Rocker、Williams、Hoglund等々、今年のドラフト上位では絶対に有望投手を指名してほしいと思っていましたので、正直、複雑な気分ではあります。
でも、Bloomは就任当初期待された手腕を発揮し始めてきたように感じますし、まさかのMayerやFabianをはじめ、今回のドラフトから数年後の主力が複数出てくることを期待したいと思います。

Saleの復帰が秒読みに入り、Houckも昇格とのことなので、そろそろ先発陣の再編(トレード)かな?どんな動きをするのか楽しみにしたいと思います。

ララ さんのコメント...

フェンウェイパークさん

Leiterが取られ、Mayerが残っていた時点でドラ1投手に選択肢はなかったと思いますが、ドラ2で良い投手を狙って欲しかった感はあります。まぁそれでもどうしても、という投手もいなかったし、各ラウンドごとに最善、最高シーリングの選手をある程度は指名できたので納得はしています。

Houckはまずはリリーフで使うのかな?Saleはあと2~3週間はかかると思いますし、トレードデッドラインを考えるとデプスを削るのも少しためらうでしょうね。Houckが凄く良ければ、机上では誰か欠けてもHouckを先発に回せばいいと思いはしますが。

せいぜいRichardsかPerezをリリーフに回す程度の動きで、誰かを出して有望株を取るような思い切った動きはないかと思います。