フラッグディールの季節が近づいてきました。昨年も同じような記事を書いたけど、今季も傘下から出ていきそうなかわいいProspect達について少し書いてみます。POに出れるか、現状ではかなり怪しい位置にいるし、何らかのトレードはありそうな気はする。
昨季はオフにRule 5対象になりそうな選手を多く使ってうまく動けたと思うし、今季もそういう部分はかなり考慮して動いていきたい。特にリリーフやOFは上も多少余剰が出ている状態で、こういう余剰のデプスもうまく絡めていきたいですが、GMのトレード手腕を考えれば期待はできなそう。
[12' Prospects who could be traded]
1. J. C. Linares, OF, AA : BOSでは余剰と言うしかない状態。成績的に見れば、既にAAでやることはほとんどないが、デプスの序列の関係で、AAに居座っている。特にAAはOFが豊富なクラスで、これ以上AAにいても他の選手の出番を奪うだけだし、後半戦はさらにJ. Bradley Jr.が上がってくることが決定した。KalishがMLBに上がったので、AAAに上げても良いが、成績低下するとトレード価値も下がるだろし、トレードするなら、AAで文句なしの成績を残している今だと思う。ややケガが多い点は気になるが、右打ちでOF3ポジションに対応できるし、4th OFとしては理想の人材。今季はK/BBも改善しており、年齢的にも即戦力に近い。またCubaから獲ったため、まだ保有期間も十分にあり、Rule 5まですら2年以上あるのも価値があると思う。
2. Lars Anderson, 1B/LF, AAA : 40人ロスター内。今季終了後にはMinor Optionが1つになる。昨夏はメディカルで破談になったが、Rich Hardenとトレード合意までいっていた。今季はややパワーも見せているし、LFにも挑戦している。BBを選ぶ能力は相変わらず高いし、AVGも何とか.270に乗ってきた。多少価値が上がっていると思うし、欲しがるチームはあるのではないか?一応、今季後にYouksのオプションを破棄し、Papiとも再契約しなければDHは空くが、基本的にはA-Gonにブロックされている。
3. Reynaldo Rodriguez, 1B/LF, AA : 今季終了後にMiLFA & Rule 5対象。昨冬もRule 5対象だったが、ピックされなかった。今季はパワーも見せているし、一応OFにも対応可。スピードもそこそこある。A-GonにブロックされているのはLarsと同じだし、1Bのデプスとしては、Shawが既にいつAAに上げても問題ないレベルに来ている。ややAVGが低いので、大きな価値はないだろうが、パッケージとしてなら。
4. Alex Wilson, RHP, AAA : 今季終了後にRule 5対象。AAAで先発でスタートしたものの、MLBのブルペン陣の不安定さを見かねて、首脳陣がブルペン転向を決断。しかしその後、MLBのブルペン陣が予想外の健闘を見せていて、現状では上に席はないし、今後もさらにD. Bard、A. Baileyがそこに加わるものと見られる。デプスとしてはPriorなどもいるし、よっぽどのことがない限りWilsonがどうしても必要になる事態は考えづらい。今から考えればブルペン転向は早計だった。またフライボーラー傾向が目立っており、ブルペンに移って凄く良いというカンジでもない。現状ではクローザーはおろか、かなり伸びないとセットアップというのも計算できるかは微妙。積極的に出せ、という訳ではないが、先発として使ってみたいチームもあるかもしれないし、ある程度の投手を獲得する上で、見返りで要求されるなら、検討しても良いかもしれない。
5. Oscar Tejeda, LF, AA : 40人ロスター内。すでにMinor Optionのカウントダウンがスタートしている。今季2Bから、質量ともに豊富なOFに移っており、BOS内での価値はさらに下がった。肩は強いので、RFも務まるかもしれないが、経験の浅さもあって、今のところLF専門。Crawfordにブロックされているというのは置いておいても、現状C-OFに求められるようなパワーも発揮できてないし、選球眼も未熟なまま。右打ちという点はあるが、それでもBrentzやHassan、Linaresといった辺りよりも序列は低いだろう。置いておいても、どんどん価値が下がるし、若くてツールのある選手と言える内にトレードに使ってしまうべきだと思う。
6. Alex Hassan, RF/LF, AAA : 今季終了後にRule 5対象。ややスロースタートだったが、最近はAAAでもまずまず打っているし、選球眼に関しては相変わらず素晴らしい。ただやはりパワーが伸びてこないし、同タイプでMinor Optionも残すNavaがMLBで活躍している以上、BOSでの価値は相対的に下がってしまう。NavaがほぼLF専門なのに対し、RFにも対応できる点は長所だが、両打ちのNavaに対して、Hassanは右打ちという点も考慮する必要がある。
7. Keury De La Cruz, OF, Low-A : オフの間に筋肉を付け、今季はそれをゲームで示している。かつては痩身のCFだったが、今季はパワー面で大きく進歩した。彼に関しては積極的に出す必要はないが、高い価値があるだろうし、それなりの出費が必要なトレードを行うなら候補として考えても良いと思う。理由としては、やはりOFが余剰気味というのが大きい。そのOF陣の中でも、Int. FAの痛いところで、13年オフにはRule 5対象になってしまう。また打力は向上したものの、CFではなくなったし、選球眼もまだ未熟。評価が高いうちに売ってしまっても悪くないかもしれない。
8. Jose Garcia, 2B/SS, Low-A : 今季終了後にRule 5対象。昇格ペースは遅いが、年々オフェンス面では進歩を見せている。数年前は打撃はさっぱりのSSだったのが、昨年辺りから比較的当てれるようになってきているし、昨年は11 HR/36 SBとパワーとスピードを見せた。パワーに関しては、昨年はやや出来過ぎで、そこまで大きく期待できる選手じゃないとは思うけど、今季はK/BBを大きく改善しているし、M-IFとしてはオフェンスのいずれのツールもまずまず持っていると思う。今季はVinicioの存在に、SSを守った試合でミスを連発し、半分SS失格というカンジで2B専門になっているが、元々の守備のツールは高く評価されていたし、SSが不足しているチームならSSで使ってみたいかもしれない。今季は多くのSSを獲得したし、もっとチャンスのあるところに出してあげるのも悪くないかも。
9. Miguel Celestino, RHP, High-A : 今季終了後にRule 5対象。三振を多く奪う選手ではないが、長身から威力のある速球でゴロを打たせる。今季はHigh-Aに昇格して、さらに内容が良くなった。被打率が下がり、ゴロを量産している。BOSはこういう選手が好きだけど、あまりうまく行っている選手は多くなくて、そういう意味では貴重ではあるが、やはり昇格ペースが遅めの選手であり、オフにはRule 5の対象になってしまう。投手を求められるなら候補になってくるかもしれない。
10. Michael Almanzar, 3B/1B, High-A : 今季終了後にRule 5対象。$1.5Mのボーナスベイビーだが、ここ数年全く進歩がなく、昨オフにRule 5だったものの、プロテクトされなかったし、それでもセレクトもされなかった。今季はAVGが3割を超えており、少し進歩を見せているものの、相変わらず早打ちだし、パワーも二塁打は比較的打っているものの、期待されたようなHRパワーはイマイチ発揮できていない。一応今季は3Bに戻っているし、まずまず打っているということで、MLB全般で不足気味の3Bを欲しているチームなら可能性はあるかも。
11. Anthony Ranaudo, RHP, AA : トレード価値がどこまで出るのかはわからないが、正直少し見限り始めている。STで97 mphまで出たと聞いて興奮したのだが、結局出遅れだった上に、シーズンが始まってみれば、昨季と変わらない最速94 mph程度に終始している。カーブ自体はやはり素晴らしいようで、コマンド・メカニクスなどの現状の欠点が改善されれば、大きく開花する可能性がある一方で、試合中にメカニクスを見失うことも多く、どこまで期待通りに育つか疑問も大きい。評価しないチームも多いだろうが、ポテンシャルに期待するチームもなくはないと思うし、出して大きく伸びるリスクもあるが、完全にダメになる前にトレードで使ってしまうということも少し考慮しなければいけない時期に来ていると思う。
12. Kolbrin Vitek, 3B, High-A : 失望度で言えば、Ranaudoを遥かに上回る。相変わらず悲惨なほどパワーがない上に、元々期待されたコンタクト・スピードに関しても平凡。CFも務まると言われていたレポートはどうなった?守備に関しても、OF転向必須という評価を覆していない。カレッジ時代は投手としても有名だったし、こうなりゃリリーフにでも移すか?3BはMLB全体で不足気味とは思うが、ケガしていることもあるし、今は買い手はないだろう。それでもMiddlbrooksがMLBに定着しそうな今、もし何らかの価値が付くならさっさと売ってしまっても良いだろう。
13. Che-Hsuan Lin, CF/RF, AAA : 40人ロスター内。あまりにもパワーがなく、AA以上で打てる選手ではないか、と思っていたが、今季は低調なスタートの後、AAAで5月にAVG .299、6月もここまで.289としっかり打てている。ここ数年失敗の多かった盗塁も今季は7 SB/1 CS。選球眼は相変わらず素晴らしい。もちろん打撃(特にパワー面)で多くを期待できる選手ではないけど、MLBでもインプレッシブな守備を見せ、4th OFとして欲しがるチームも出てくるのでは?BOSの傘下上層でも守備力ならNo.1だし、両翼タイプの選手ほど余剰になっている訳ではないが、BradleyがAAまで上がってくれば、消費できなくもないポジションにはなってくる。
14. Chris Hernandez, LHP, AA : 球威がなく、奪三振力はさっぱりだが、ゴロを量産する能力で、AAでも非常に安定して投げている。しばらくは先発のデプスになれるし、まだRule 5まで1年以上あるから、積極的に出す理由はないが、BOSで長期間先発を務めるのはやはり難しいだろうし、昨年辺りから、左のブルペンは割と充実しているから、場合によってはパッケージに含めることもありうるかも。
15. Jose Vinicio, SS, Low-A : 過去2年はGCLでプレーしており、若干不満だったが、今季はSS-Aをスキップして開幕からLow-Aでプレー。まだ18歳という年齢から考えれば素晴らしい成績を残している。もちろん長打力に関しては平凡だが、足でXBHを稼ぐし、失敗は多いものの14 SBを決めている。右打席が弱いけど、左打席だけ見ればすでにこのレベルに問題なく対応できていると思われる。守備の才能もSSとして申し分ないし、出すのを拒みたい貴重なTop Prospectと言えるだろう。ただBOSは似たタイプのディフェンシブSSを多く抱えるチームで、J. Iglesiasを筆頭に、今季のドラ1 Marreroに、DSLのRa. Flores、さらにInt. FAでもTzu-Wei Linを獲得したよう。これほど同じタイプが被っている状況を考えて、大物Prospectを出さざるを得ないトレードを行うなら、やはりその点も少し考慮するかもしれない。特にVinicioはMarreroとクラスが被りそうだし、どちらかを2BやDHで使うくらいなら、高く買ってくれるところに出した方が良い。もったいないが、パッケージの目玉として申し分ない選手とは言える。
2012年6月19日火曜日
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