2012年6月28日木曜日

Former Sox Prospect Review: Deven Marrero, SS

今回は、今季のドラフトの目玉、Deven Marrero。打力を発揮できず、BOSの#24まで残りましたが、確実にSSに残れると言われる守備に、優れたバットスピードを備え、元々は全体1位指名も噂された逸材です。すでにSS-A LowellでデビューしてDHで試合に出ているけど、そろそろ守備も見たいですね。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Deven Marrero (デブン・マレーロ)
Full Name: Deven Sommer Marrero
Positions: SS/2B/3B/1B
Born: August 25, 1990
Resides: Davie, Florida
Height: 6-1
Weight: 195
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 1st round, 2012; 17th round, 2009 by Cincinnati
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $2,050,000
College: Arizona State
High School: American Heritage HS (FL)
MLB Debut: June 28, 2015 (Boston)
How Left: Traded to Arizona for cash (March 2018)
Player Link: MLB,com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

SSとしては十分な身長で、アスレティックな体格。何といっても売りは守備で、12年のドラフト全体でもNo.1と言われていた。確実にSSとしてやっていけるだろう。グラブ捌き、フットワークはもちろん、プラスのレンジと平均以上の強肩を誇り、ツール面も十分。一方オフェンス面では、バットスピードはしっかりしているものの、生来のパワー的には平凡で、最大限育っても平均レベル。基本的にはギャップヒッターとなっていくだろう。父親が逮捕されているという経歴があり、精神面も成熟している。


[Background]

WASの元ドラ1、Chris Marreroの弟。ややこしいですが、元CWS傘下のChristian Marreroの従兄弟でもあるそう。Arizona State大で、Dustin Pedroiaの後輩になる。素晴らしいFreshmanのデビューを飾り、全米に名前を売った後、11年はバットの変更で苦しんだが、Cape Cod LeagueではNo.1 Prospectに選ばれる活躍。Team USAでもプレーし、12年のドラフトでもTop3に入ると言われたが、Juniorのシーズンも今一つ成績を残せずスリップ。シーズン開始前はBAでMark Appel (PIT-Round 1)に次ぐ、#2のProspectだったのが、ドラフト前のランキングでは#14まで後退(PGでも#14)。実際のドラフトでもスリップしたが、そのツールを信じたBOSはオーバースロットを覚悟して#24でピック。


[Profile]

12' : SS-A Lowellでプロデビュー。ギリギリだが、カレッジからのドラ1がAVG .270にも乗らなかったのは不満。途中までは順調だったが、中盤深刻な不調に。

13' : 入団2年目ながらMLBのSTに招待され、High-A Salemで開幕もAA Portlandまで昇格。昇格ペースとしては素晴らしいし、特に守備はSSでプレーしているにも関わらず104試合でたった6エラーと驚異的。走塁面でも27 SBで2 CSと十分に足でも貢献できそう。ただやはりパワーの無さは深刻。ある程度ボールを見る能力はあるが。傘下の最優秀ベースランナーに選出。

14' : 2年連続でMLBのSTに呼ばれると、AAでは長打も増えて、よく打った。この時点では、来季のMLBのSSに、という声も上がっていたが、AAA Pawtucket昇格後は成績を落とした。

15' : AAAで開幕後はよく打っていたが下降線。昇格を見据えて、IFの3ポジションで起用され始めた。6月にDustin PedroiaのDL入りに伴い初コールアップ。最後やや好調で、数字を上げたが、途中まではかなり酷かった。フィールドでもやや集中力を欠いている印象で、これまで非常に少なかったエラーも増えている。

16' : AAAで全マイナーでもワーストを争う成績、全てのスタッツがさらに降下。売りの守備でもどこか集中を欠いたプレーが増えていたよう。

17' : マイナーの成績は今季も散々だが、Marco HernandezとJosh Rutledgeの故障もあり、MLBで多くの機会を得た。Tzu-Wei Linに一時席を奪われかけたが、左右で分かれているのと、守備の安定性で差別化している。SSよりもPablo Sandovalが去った3Bでアピール 。

18' Mar. : 控えIFの席争いに敗れ、オプション切れもあって、Mike HazenのARIへトレード。

18' : ARIでMLBでもマイナーでも打てず。途中でDFAされた。

19' : MIAに移り、AAAでは打率はともかく、15 HRとボールの影響とは言え、少し打撃に進歩も見られたが、MLBではほとんどが守備や代走での出場だった。

20' : COVID-19によりマイナーシーズンがキャンセル。MLBでは出番なし。

21' : 他チームがクレームしないことをいいことに、数合わせの昇格とDFAによる枠確保を何度となく繰り返した。

22' : MiLFAでNYM傘下に移籍もMIA時代と同様のエマージェンシーバックアップとしての扱い。


[Comment]

プレミアムなポジションで、素晴らしい守備力があり、Juniorのシーズンの成績が悪かったため、スリップした選手ということで、Jackie Bradley Jr.に何となく通じるものがあります。Bradleyのように、本来の打撃を取り戻し、スティールだったと言われるようにガンバってもらいたいですね。

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