2016年7月24日日曜日

Former Sox Prospect Review: Jay Groome, LHP

今回は、16年ドラフト組のトリを飾ってくれる勿論この人、Jay Groome。メイクアップとボーナス要求でまさかのスリップでしたが、才能は多くの専門誌で今季のドラフトでNo.1とされている、本物のプレミアムアーム。夢は無限大に膨らみます。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jay Groome (ジェイ・グルーム)
Full Name: Jason Joseph Groome
Position: LHSP
Born: August 23, 1998
Birthplace: Barnegat Township, New Jersey
Height: 6-6
Weight: 220
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 1st round, 2016
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $3,650,000
High School: Barnegat HS (NJ)
How Left: Traded to San Diego for Max Ferguson, Eric Hosmer, and Corey Rosier (August 2022)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, Baseball Cube, SP.com


[Scouting Report]

素晴らしい投手体格。常時90 mph中盤の速球は、最速で96~97 mph。98~99 mphも記録したことも。全く力みのないフォーム。カーブはタイトな回転でプラスからプラスプラスのポテンシャルとも。一方、チェンジアップはあまり投げない。メイクアップは懸念。TJ後の21年からは90 mph前後、最速94 mphと球速が期待されたレベルから落ちており、カーブも平凡に。スライダー、チェンジアップも合わせて三振はまずまず奪うものの、上限に疑問を呈されるように。


[Background]

北東部New Jersey州出身。ジュニアーのシーズンは、Brady Aiken (CLE)や、15年のBOSのドラ8のLogan Allen (現SD)も所属したIMG Academyでプレーしたが、16年はホームタウンのHSに戻った。ただその転校に関して規定違反があったようで、4月の頭に短期間ながら出場停止処分を受けた。ドラフト時のランキングはBA #3/PG #1/MLB #1/MB #2。


[Profile]

16' : GCLでプロデビュー後、GCLのPOを投げずに、SS-A Lowellへ昇格。能力に見合ったところで投げさせたのだろう。制球はまだまだだが、速球とカーブはポテンシャルを見せた。

17' : 開幕前に父親が逮捕される、といった事件も影響したのかもしれないが、メイクアップ、そして体重管理の不安が的中。Low-A Greenvilleでの開幕試合で2回持たずに炎上した後、筋肉系のトラブルでDLへ。シーズンの半分を休んだ後、SS-A Lowellでまずまずの投球を見せたが、Low-Aでは打ち込まれる試合も目立った。カーブは素晴らしく三振が奪える一方、フィジカルの調整の失敗か、期待された球速が90 mph前後とさっぱり。

18' : 開幕から出遅れていたが、結局TJとなり全休が決定。

19' : 2年間の回り道の末、GCL/SS-Aでシーズン終了直前にようやく戻って来れた。

20' : COVDI-19によりシーズンキャンセル。

21' : High-A Greenvilleで長い雌伏の時からようやくまともに投げられたシーズンに。勿論それだけでも価値があるが、ブランクがあった中で期待通りの奪三振マシーンとなっているのは嬉しい限り。AA Portlandへのトランジッションも順調。

22' : AAでやや乱れる試合もあったものの、概ね順調にAAA Worcesterへステップアップ。甘いボールを捉えられることもあったが、球威が平凡なレベルになった割には三振は取れている。

22' Aug. : 金銭はほぼ負担とは言え、WASを蹴ったEric Hosmerを受け入れる見返りにトレードとは。

22' : 移籍後もSDのAAAでまずまず投げている。

23' : ケガ人の影響で開幕MLBロスター入りかもとも言われたが、結局はAAAで1年投げて終わり。PCLの環境もあっただろうが、かつて期待された姿とはほど遠く。制球も支配力も無く厳しい。


[Comment]

ドラフトでNo.1タレントの指名なんて、少なくとも2000年台では初めてでしょう。メイクアップには多少疑問も投げかけられているし、そういった選手の扱いを失敗した過去もありますが、彼には本当に注意を払って、エースへと育てあげるのは、BOSにとって義務と言えるでしょう。

2 件のコメント:

赤とんぼ さんのコメント...

おはばんは、
昨日は残念無念の試合でしたが、今日はPrice、中継ぎ、外野守備と見てられない試合でした
MIN相手に情けない(涙) 明日はFenwayで負け無しのPorcelloに期待!

今日のDET-CHWの試合前にクラブハウスで先発予定のSaleがユニホームを切り裂いて家に返される出来事があったらしいです。恐らく数日前のCHWのGMのトレードに前向き発言が関係しているのでしょうね。ノンウェイバーのトレード期日がファイナルカウントダウンに入ってちょっと面白くなって来ました~(笑)

ララ さんのコメント...

赤とんぼさん

おはばんは、あれだけの援護があって情けないエースですね。大型FA契約をすると。簡単にはすげかえれないし、若手を出して、トレード、FAでチームを作っていくと、いずれこういう選手ばかりになるでしょうね。

Saleも先行き不透明でストレスが溜まっているんでしょうね。今ならA. Espinozaを含めたパッケージでPomerantzではなく、Saleを獲ることもできたかも。