[Outlook]
先発のProspectが豊富なチームですし、その中からある程度リリーフにまわしていくことは可能なことを考えれば、層はしっかりしていると思います。MLBの方も、Masterson、Ramirez、Delcarmenなど調停にも達していない投手が多く、長期的に見ても不安は少ないですし、Daniel BardやLentzら、リリーフ専門の中にもまずまずレベルの高いProspectもいます。
ただ欲を言えば左腕が欲しいところ。MLBには岡島、Lopezの2人がいて、最低限の層はありますが、理想を言えば完璧に左を殺せるスペシャリストが欲しいです。
[ST Invited]
Jonathan Papelbon, Justin Masterson, Hideki Okajima, Takashi Saito, Manny Delcarmen, Ramon Ramirez, Javier Lopez, Wes Littleton, Miguel Gonzalez, Devern Hansack, Hunter Jones, Daniel Bard, Dustin Richardson, Enrique Gonzalez, Fernando Cabrera, Billy Traber, Marcus McBeth
[MLB]
Closer: RHRP Jonathan Papelbon
Reliever (Fixed): LHRP Hideki Okajima, RHRP Manny Delcarmen, RHRP Ramon Ramirez
Reliever (in Competition, 5 pitchers in 3 spots): RHSP/RP Justin Masterson, RHRP Takashi Saito, LHRP Javier Lopez, RHRP Wes Littleton, RHRP Miguel Gonzalez
Reliever Depth: RHSP/RP Devern Hansack, LHRP Hunter Jones, RHRP Daniel Bard, RHRP Fernando Cabrera, LHRP Billy Traber
先発の状態やケガの具合に左右されるところもありますが、十分に平均以上のブルペンだと思います。STで回復をアピールしている斎藤がここ数シーズンに近い働きをし、その上でMastersonまでもこちらにまわるのなら、MLB全体でもトップクラスのブルペンになります。左右のバランス的には左がやや弱いですが、岡島が崩れなければ悪くはないと思います。
クローザーはPapelbon。MLB全体でもトップを争うクローザーで、昨季は回をまたいで投げることが多かったため、終盤やや投球内容が落ちていましたし、故障寸前だったという話ですが、今季はリリーフの整備にも力を入れましたので、ある程度疲労は緩和されるでしょう。
Papelbonに加えて、岡島、Delcarmen、Ramon Ramirezまではほぼ確定しています。いずれも調子がいいときは8回セットアップ、崩れているときはミドルリリーフ〜7回セットアップという印象。
岡島は昨季前半戦は手首の状態が悪く、ときおり崩れていましたが、後半戦はかなり持ち直しました。多少慣れも出てくるでしょうが、しっかりしたリリーバーだと思います。現状ではPapelbonに次ぐ2番手で、8回セットアップの可能性が強いですが、斎藤がベストフォームを取り戻すか、Mastersonがリリーフにまわって昨季並みのパフォーマンスを見せるのなら、対左を意識した起用が増えるかも。
Delcarmenは支配的なパワーピッチャーで、調子が良ければ8回でも、と思わせるピッチングを展開するものの、制球力に不安を持ち、特にランナーがいる場面で投球を見失うことが多いです。オプションも切れていますので枠は確定していますが、今季はもう一皮剥けてもらいたいところ。
RamirezはCoco Crispとのトレードで得た右腕。支配的とまではいきませんが、まずまず球威があり、昨季はいいセットアップでした。難点を挙げるなら、まだキャリアが浅く、いい成績を残したのは昨季だけであり、今季同様の働きが期待できるのか?ということ。ミドル〜セットアップのどこにハマるかは始まってみないとわかりませんが、いい方に転ぶなら、まだ調停前ということもありいいトレードだったと言えるようになるでしょう。
残り3枠は、Materson、斎藤、Lopez、Littleton、Miguel Gonzalezを中心にMinor契約選手やProspectで争います。この中では実力的にMastersonと斎藤が抜けており、普通に行けばこの2人は確定。ただMastersonには先発の可能性が、斎藤はケガが悪ければMinorで調整という可能性があります。
Mastersonに関してはSTでもしっかり投げており、先発としては問題なさそう(すぐに素晴らしい先発になれるかはともかく)。あとは他の先発次第ですが、現状のSTの様子を見ると、Pennyがまだ投げていませんが、Wakeは(多少打たれていますが)懸念されたケガは取りあえず大丈夫な模様で、Buchholzも以前のフォームを取り戻している様子、ということで残り2枠は埋まるカンジです。とすればMastersonはブルペンか。8回セットアップにもなれる力を昨季すでに見せていますが、2年目ということもありますし、取りあえずはミドル〜7回くらいの感覚でいるのかも。
Lopez、Littleton、Gonzalezは下手をすれば1枠を争うことに。実績、そして左腕ということを考えればLopezですが、相変わらずの四球癖はSTでも出ている様子。確かに昨季のERAは良かったですが、対左で出て来て四球というパターンも多く、後ろの選手に助けられた面もあります。左のリリーフが豊富な今季であれば、Non-tenderして別に獲っても良かったと思いますが、監督のお気に入りでもありますし、現状ではまだ半歩リード。Littletonも良くなく、Gonzalezに至ってはケガで投げれていない様子です。今後のSTであまりにもヒドいというわけでなければ最後の枠を勝ち取りそうですが。
Littletonは元々期待できるかは微妙なラインでしたが、実際STでも最初の登板は今ひとつ。個人的にはMastersonがSPにいく際の保険程度と見てましたので、Mastersonをブルペンにまわせそうな現状ではあまり問題視していませんが。オプション切れの選手であり、枠を勝ち取れなかった際にはDFAされることになりますが、奪われるかは微妙なライン。奪われるなら、代償を払って得ただけにもったいなくはありますが。
GonzalezはRule5で得ましたが、ケガでまだ投げれておらず微妙なところ。すでにブルペンの残り切符を争うレースからは大きく取り残されていると言えます。Rule5ドラフトのルールではDLに入れておけば25人ロスターに入れなくても返却せずに済みますが。こちらも保険程度の感覚ではあったと思うし、来るときが来れば(25人ロスターの決定かDLを外れたあと)LAAに返すことになるでしょう。
あとはProspectやMinor契約選手の中でもFernando CabreraやTraberあたりは少し枠を争うかもしれませんが、Prospectの中ではRichardsonとJonesは多少時期尚早ですし、初登板を無難に投げたBardにしても過去の教訓(Cla MeredithやCraig Hansenのこと)から、もう少しMiLBでスライダーや制球を鍛えるかと思います。Hansackは少し可能性がありますが、現状ではSPの方のデプスに置いときたいところか。CabreraやTraberはSTで抜群に良ければというところですが、現状ではキビしそう。
[AAA]
Reliever (Fixed): RHRP Fernando Cabrera, LHRP Hunter Jones, RHRP Jose Vaquedano
Reliever (in Conpetition): RHSP/RP Devern Hansack, LHRP Billy Traber, RHRP Marcus McBeth, RHRP Steve Green, RHRP Jarod Plummer, RHRP Mike James, RHRP/SP Enrique Gonzalez, RHRP Randor Bierd, RHRP Wes Littleton (Possibly)
Hunter JonesはMLBのSTでもそこそこ投げており、ほぼ決まり。少しスライダーを磨いて対左を向上させるのが今季の主な目標になります。ポテンシャルが高く、MLB経験も豊富なFernando Cabreraに、BOSが比較的高く買っていると言われるVaquedanoあたりもまずは当確でしょうか。
あとの3〜4枠を残りで争うことになります。Hansackはスターターの可能性の方が高いでしょう。Enrique Gonzalezにも少しスターターの可能性あり。Traberは典型的な左殺しタイプの左腕だけに価値はありますが、STのパフォーマンスでは苦しいかも。McBethも良くないです。BierdはMLBのSTにいないようですし、AAに行くのかも。オプションをフルで残しているので、急がせる必要はありません。オプション切れのLittletonはSTで打ち込まれており、25人ロスター入りは難しそうです。Waiverを通過するならAAAに置いておきたいところかも。
[AA]
Reliever (Fixed): RHRP Daniel Bard, RHRP Richie Lentz, LHRP/SP Dustin Richardson
Reliever (in Competition): RHRP Bryce Cox, RHRP TJ Large, RHRP Eammon Portice, RHRP/SP Blake Maxwell, LHRP/SP Derrick Loop, LHRP Kyle Fernandez, RHRP Josh Papelbon, RHRP Chad Rhoades, LHRP/SP Andrew Dobies, RHRP Jason Blacky, RHRP Brian Steinocher, RHRP Cody McAllister, LHRP Mike Rozier
リリーフの中でも期待度の高い、Daniel Bard、Lentz、Richardsonの3人がいます。3人ともSTで登板機会がありました。ここで苦しむとも考えづらいですが、取り合えずはAAスタートの方が有力か。
凄まじい奪三振率を誇るBardはやはりスライダーとコマンドを鍛えたいところ。100 mphの速球に加えて、しっかりと空振りを奪えるスライダーが身に付けば、MLBに手が届いたも同然です。
Lentzも速球派で三振を奪えるリリーバーです。ファストボールは最速96 mphとBardには多少劣りますが、チェンジアップはまずまずいい球種で、こちらもやはりスライダーを鍛えたいです。制球もいい投手だそうですが、時折乱れる癖も直したい。
RichardsonはHWBで本格的にリリーフに移りました。HWBとSTではしっかり投げている模様。スライダーを持ってはいませんが、左腕ですし少し対左を磨いていきたいところです。
あとは昨季Hi-A〜AAというくらいの選手の中で誰が配属されるかはわかりません。その中ではCoxは元々期待度が高かったProspectで、昨季も最後の数登板は持ち直してきており、復活に期待したいところ。AFLにも送られたPorticeが来るなら、こちらもリリーフの中ではある程度ポテンシャルに期待がかかる選手です。
[Hi-A]
Reliever (Fixed): RHRP Felix Ventura
Reliever (in Competition): RHSP/RP Chris Province, RHRP Bryce Cox, RHRP Eammon Portice, LHRP Kyle Fernandez, RHRP/SP Chad Povich, RHRP Cody McAllister, RHSP/RP Chris Jones, RHRP Javier Garcia, RHRP Roberto Coello, RHRP Jordan Craft, RHRP Ryne Miller, RHRP Seth Garrison, RHRP Alex Hale, LHRP Lance McClain, LHRP Mitch Herold
AAやLo-Aとの兼ね合いが大きいですが、中でもVenturaはほぼ確定。やや年をくった選手ですが、契約が21歳のときと遅く、そこから考えればまだ伸びしろあり。制球にやや難がありますが昨季はLo-Aで印象的な投球でした。
Cox、PorticeがAAかどちらかというカンジで、あとは左腕のKyle Fernandezにも少し注目。こちらもAAの可能性もあります。左のサブマリンで上手くいけば左殺しになれるかも。Povichはスィングマンタイプですが、昨季のLo-Aではまずまず。Provinceもリリーフに戻すなら、球威があるだけに期待したいProspectです。
あとは昨季のドラフトで得た、カレッジ出のリリーバー4人(Garrison、Hale、McClain、Herold)がLo-Aかこちらかというところ。昨季はドラフト後いずれもSS-A〜Lo-Aでしっかりとした成績を残しています。いずれも年齢はやや高めですが、今季フルシーズンでしっかり投げるならミドルリリーフの候補になってくるかも。
[Lo-A]
Reliever (in Competition): RHSP/RP Mike Lee, LHSP/RP Jose Alvarez, RHSP/RP Hunter Strickland, RHSP/RP Yeiper Castillo, RHRP Seth Garrison, RHRP Alex Hale, LHRP Lance McClain, LHRP Mitch Herold, RHRP Dustin Mercadante, LHRP Will Latimer, RHSP/RP Ryan Colvin
Lee、Alvarez、Strickland、Castilloらの昨季先発だった面々が、スターターの飽和でリリーフに回りそうです。スターターに戻すことも考えて、複数回を投げていくかと思います。
あとはLo-Aかこちらかというリリーフ4人と、同じくリリーフでまずまず期待くらいのMercadante、Latimerあたりがいます。
[SS-A]
Reliever (in Competition): RHSP Wang-Yi Lin, RHSP Kyle Stroup, LHSP/RP Richie Wasielewski, RHSP/RP Ryan Pressly, LHSP Cesar Cabral, LHRP Nestor Lastreto, RHSP/RP Pete Ruiz, RHRP Denis Neuman, RHRP Dustin Mercadante, LHRP Michael Lennox, RHRP Charlie Rosario, RHRP Anatanaer Batista, RHSP/RP Jeremy Kehrt, RHRP Leandro Marin, RHRP Pedro Perez, LHRP Armando Zerpa
DSL組、昨季のGCL組、今季のカレッジ出身のドラフト下位指名などがここにくるでしょう。先発の可能性も持っている、Stroup、Wasielewski、Pressly、Cabral、Ruizらが有力か。Neumanもリリーフとしてはちょっと面白い選手です。比較的登録人数に余裕のあるクラスですし、多くの選手に機会がありそうです。
[GCL]
Reliever (in Competition): RHSP/RP Javier Jimenez, RHRP Antony Alvarado, RHRP Jennel Hudson, RHRP David Harriott, RHRP Miguel Marquez, RHRP Pedro Rodriguez
Int. FA組がメインで、そこに高卒ドラフト組が絡みます。高卒で微妙なレベルのリリーバーを取っても仕方がないですし、GCLにはここの人材は欠け気味か。
[DSL]
Reliever (in Competition): RHRP Wilfi Santana, RHRP Juan Rodriguez, RHRP Luis Bastardo, LHSP Israel Perez, RHRP Alexander Mateo, RHRP Samuel Garcia, RHRP Darlin Machiz, LHRP Ernesto Reyes, RHRP Alberto Gonzalez, RHRP Ronaldo Juan, RHRP Eduardo Medina, RHRP Luis Diaz
Gone: RHRP Brandon Ulloa, RHRP Victor De La Cruz
DSLでは多くの選手はリミットは2年です。先発枠から漏れても1年目なら、いい成績を残して次の年にスターターということもありますが、リリーフで2年目となるとキビしいところ。