オフシーズンももう終盤で、BOSに関しては今季の陣容はほぼ確定しましたので、スプリングトレーニングでのポジション争いなどを含めて09年のBOS各クラスの陣容についての概要をまとめていこうかと思います(オフシーズン編はこちら)。
最初は捕手編から。Sox Prospects.comでも記事が出ていましたので、そちらを参考にしながら少しずつ更新していこうと思っています。
[Outlook]
BOSの最大のアキレス腱となっているのが捕手。Varitekの後釜になれる選手をずっと探してきたもののついに見つからずで、一応再契約したものの、彼との契約が切れ、新たな正捕手が必要となる2011年までに十分なレギュラーとなれる選手は傘下にはいません。
ただHi-Aには攻防ともに優れたExpositoがおり、捕手探し難航で危機感を持ったBOS昨季のドラフトで捕手を重視してピックしたことをあり、まだ多少弱いもののヒドいというほどではなくなって来てはいます。守備面ではまずまずというProspectは結構いるので、WeedenやRavarnwayなど打撃のポテンシャルに期待されるProspectが開花するのに期待したいところです。
[ST Invited]
Jason Varitek, Josh Bard, George Kottaras, Dusty Brown, Mark Wagner, Carlos Maldonado
Starter: C Jason Varitek
Back-up: C Josh Bard or C George Kottaras
正捕手はこれからトレードなどがない限りVaritekで決定。恐らくWake専属となる控え捕手の座をBardとKottarasで争うことになります。オプションの残るBrownとAAA経験のないWagner、AAAのBack-up候補のMaldonadoはよっぽどのことがない限りMinorスタートでしょう。BardとKottarasは実際始まってみないことにはわかりません。
[AAA]
Starter: C Dusty Brown
Back-up: C Carlos Maldonado or Bard/Kottaras (Possibly)
正捕手はBrown。守備には定評がありますし、AAAではそこそこの打撃成績を残してますので、あとはMLBでもやっていけることを証明したいところです。上の状況が読めませんが、2010年以降の控え捕手の堅実な候補です。
MaldonadoはWinter Leagueで印象的な成績を残し、わずかな期待はあるかもしれませんが、基本的にはBack-upとしてAAAのデプスなるでしょう。しかも、MLBの控え捕手争いに敗れた方が、万が一にもWaiverをクリアーすれば(Kottarasは恐らくクリアーしないだろうし、BardにしてもDFAするよりは非保証の契約を解除すると思いますが)そちらに席を譲ることになります。また順調に行けば、シーズン半ばにAAからWagnerが上がってくるはず。
[AA]
Starter: C Mark Wagner
Back-up: C/1B/DH Jon Still, C John Otness or C Juan Apodaca, 3B/C Zak Farkes
AFLでまずまずよくやっていたWagnerですが、昨季AAで苦しみましたので取りあえずここからスタートします。守備よりの選手ではありますが、まだ守備に関しても完成してるとは言い難く、今季は攻守両面で成長が求められます。堅実な守備型先発捕手になれる可能性を持っていると言われており、今季しっかり成長すれば来季からMLBを経験し始め、ギリギリ2011年の開始に間に合う可能性があります。素晴らしいレギュラーにはなれないでしょうが、比較的MLBに近い、つなぎの正捕手や控え捕手の候補としては重要な存在です。
控えは昨季Hi-AのStillと守備型のOtnessが分け合いそう。Stillは選球眼とパワーに優れた選手ですが、クイックネスなどに欠け、MLBレベルで捕手にはなれないと言われており、今季はAAで1BやDHをこなしながら時折守るというくらいにしていきそうです。その分をOtnessがフォローしていくでしょう。彼はMLBレベルになれるとは思われていませんが、リードも良く組織内のBack-up捕手として重宝する選手。WagnerがAAAに昇格した後はExpositoを引き上げることになると思います。
[Hi-A]
Starter: C Luis Exposito
Back-up: C Juan Apodaca or C/IF Will Vazquez
正捕手はBOSのCのProspectでNo.1のExposito。昨季の成績だけならAAからでもおかしくないですが、上が詰まり気味なのと、昨季のHi-Aは打者有利のCalifornia Leagueだったこと、07年を規律の問題でスキップしたことなどからHi-Aでシーズンをスタートさせるようです。
今は打てる捕手のProspectがとても注目されている時代ですが、リーグがCaliforniaでなければ、このExpositoももっと注目されていたでしょう。彼は打てるだけじゃなく、守備も素質の評価も非常に高く、強いレギュラーになりうる選手です。2011年開始にはどうせ間に合わないでしょうから、まだ比較的若い選手ですしじっくり磨きあげていきたいところです。
控えはApodacaかWill Vazquez。どちらも守備型でMinorのBack-up捕手タイプですが、成績的には多少Apodacaの方がマシかな?シーズン途中にはLo-AからWeedenが上がってくるかと思います。
[Lo-A]
Starter: C Tim Federowicz
Back-up: C Ryan Lavarnway, C Ty Weeden
Likely will be released: C Peter Gilardo, C Rafael Gil, C Maykol Sanchez
もう1つ下のSS-Aからはフルシーズンではないので、カレッジ出の選手でもありますし、昨季ドラフトしたFederowiczとLavarnwayはここからスタートかと思います。使い方としては恐らくプラトーンに近いと思います。打撃面のポテンシャルはLavarnwayの方がありますが、Federowiczも守備が良く、MLBレベルに達する可能性はあります。
Weedenは昨季ケガもありましたので、取りあえずここからでしょうか。守備面でも成長を見せましたし、ケガが完治し次第しっかり結果を残してHi-Aへ上がって欲しいです。Gilardo、Gil、Sanchezらは打力を見せられずで、ロスター枠次第な部分もありますが、枠がなくなればリリースの可能性が高そうです。
[SS-A]
Starter: C Christian Vazquez
Back-up: C Chia-Chu Chen, 3B/C Carson Blair or a draftee
ドラフトでカレッジ出の選手を獲ればここに配属されるでしょうが、昨季は期待度が高めのカレッジ出の捕手を2人もピックしたのでどうか?BOSのドラフト戦略はあまりポジションなどは考えずに一番いい選手を獲るというものですが、今季は高卒でポテンシャルの高い捕手でなければ上位指名はないんじゃないかと思います。
とするとここはChristian VazquezとInt. FAで獲ったChenか?2人とも昨季の成績を見る限り素晴らしい打力を持っている訳ではないですが、Chenが左打ちなのでプラトーンは組めます。あとは昨季のFILで捕手を務めたBlairがもしかしたら捕手をやる可能性も。FILではまずまずの動きを見せていたという話で、昨季はGCLで打てるところをみせており、またパワーポテンシャルも評価される選手。3Bもやや手薄なポジションではありますが、MiddlebrooksとAlmanzarという巨大なポテンシャルを持つ選手達がいるだけに、上手く行くのならBlairをこちらに本格的に移すという選択肢は魅力的です。
[GCL]
Starter: C Oscar Perez
Back-up: C Leonel Escobar or a draftee
Likely will be released: C Derwin Pinto
レギュラーは恐らく$712.5Kの契約金を払って獲得したPerezですが、DSL未経験ですし、今季の捕手市場に懲りたBOSがハイポテンシャルな高卒捕手をドラフトするならPerezはDSLに行くかも。パワーポテンシャルと年齢以上に成熟した守備力を持つという話ですが、躓かないかは心配です。
控えはドラフト下位指名の捕手に加えて、昨季のDSLのAll-Star捕手 Escobarあたりか。パワーはさっぱりですが、昨季いい成績を残した選手が少なかったDSLの選手の中ではコンタクト、選球眼ともに残した選手。守備はスカウティングレポートなどがあまりないのでよくはわかりませんが、FP(Fielding Percentage)が.986でSB/CSが52/23(CS%は.307)なので悪くはないカンジでしょうか。PintoはDSLで2年間さっぱりでしたので、いずれリリースでしょう。
[DSL]
Starter: C Aly Gonzalez
Back-up: C Jesus Rojas
こちらもまだ加入があるかもしれませんが、取りあえずこの2人はDSLか。Aly GonzalezはDSLデビューもまだでさっぱりわかりません。Rojasは昨季の成績はパッとしないのでもう1年DSLでしょうね。ガンバってアメリカ上陸してもらいたいところです。
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