2013年7月16日火曜日

13' Draft Results

13年のドラフトの最終契約結果です。太字が契約者。( )内は契約額で、+/-は-がスロットより浮いた分、+がオーバースロット分の額です。Denneyをドラ3で捕まえたのは大きいけど、他は全体的にスロットよりやや安めに契約できる選手ばかり。しかもそれもあってスロットから比較的大きくボーナスが浮いたにも関わらず、下位指名とはLonghiと契約できただけで、持ち越すことのできないボーナスを余らせる始末。今季もコンサーバティブという印象の強いドラフトでした。


[13' Draft Signing Information]

1 (#7). Trey Ball, LHP ($2.75M (-$496K))
2 (#45). Teddy Stankiewicz, RHP ($915K (-$314.6K ))
3 (#81). Jon Denney, C ($875K (+$203.8K))
4. Myles Smith, RHP ($400K (-$54.8K))
5. Corey Littrell, LHP ($300K (-$40.5K))
6. Jordon Austin, OF ($254.9K)
7. Mike Adams, LHP ($150K (-$41.1K))
8. Forrestt Allday, CF ($10K (-$147.5K))
9. Kyle Martin, RHP ($10K (-$137.2K))
10. Taylor Grover, RHP ($10K (-$127.4K))
11. Carlos Asuaje, SS ($60K)
12. Jake Drehoff, LHP ($175K (+$75K))
13. Jordan Sheffield, RHP
14. Jake Romanski, C
15. Bryan Hudson, OF
16. Jalen Williams, RHP ($150K (+$50K))
17. Joseph Monge, RF
18. Joe Gunkel, RHP
19. Gabe Speier, LHP ($200K (+$100K))
20. Derek Burkamper, RHP
21. Reed Gragnani, 2B
22. Ryan Boldt, CF
23. Jimmy Allen, 2B
24. Jantzen Witte, 3B
25. Derik Beauprez, RHP
26. Mauricio Dubon, SS ($75K)
27. Marc Nowaczewski, RHP
28. Nick Zammarelli, 3B
29. Jeff Driskel, OF
30. Nick Longhi, OF ($440K (+$340K))
31. Ryan Rippee, 1B
32. Matt Thaiss, C
33. Andrew Rosa, SS
34. Danny Bethea, C
35. Rafael Oliveras, 3B
36. Pat Goetze, RHP
37. Max Watt, RHP
38. Trever Morrison, SS
39. K. J. Trader, RHP
40. Ryan Lidge, C
UD. Rob Smorol, LHP
UD. Simon Gravel, C
UD. Jervenski Johnson, OF ($85K)

Total Bonus Spending - $6.2399M ($590.3K under budget)


[13' Draft Summary]

最終日にM. Smithとまとめ、契約交渉がやや難しくなるかと思われたDenneyを含め、最低限のノルマのドラ10までとは全員契約。下位でもLonghiを捕まえることができ、SP.comではソリッド~グッドなドラフトという意見が多く見られる。しかし補償ピックが無かったとは言え、BOSファンが慣れている、指名順位が低めなチームの標準的なドラフトと比較すれば、まずまず悪いというほどではないものの、全体#7を持っているような、指名順位がこれだけ高いチームのドラフトとして見た場合、どこか物足りない印象は強い。

ドラ1のBallは、今ドラフト最高の左腕で、ソリッドなNo.2スターターの上限を持つ、悪くないピックだとは思うが、一方で過去に全体#7で指名された選手と比べれば、上限・フロアー共にやや見劣りがする印象は否めない。何せ全体#7と言えば、Prince Fielder (02'-MIL)、Troy Tulowitzki (COL-05')を始め、ここ数年に限っても、Matt Harvey (10'-NYM)、Archie Bradley (11'-ARI)、Max Fried (12'-SD)と、大当たりの選手ばかり。確かにより好ましい選手が上で次々とピックされて、ほとんど残っていなかったのはあるが、本当にBallがベストの選択肢だったのかと。

さらにドラ2ではStankiewiczという不満の残る選択。ドラ1のBallもそうだが、各ピックで最高の選手を選び、そのボーナス要求にマッチするため、後ろのラウンドを削るならわかるが、先に安めの選手を選んでおいて、誰が残るかもわからない後ろのラウンドに備えるというのは本末転倒だと思う。もちろん実力が同じで、より安い選手というのなら悪くないし、BOSはStankiewiczをそれだけ気に入っていたのかもしれないが、実際フィジカルで小さな問題が見つかるなど、今のところ冴えないピックという印象が強い。

ドラ3でDenneyを捕まえられたのは大きい。多少守備の評価を下げたとは言え、攻守に優れたツールを持ち、ドラフト時点でもドラ1後半は確実と見られていた。下層は大物捕手Prospectも減っていたし、パワーの可能性も含めて、BOSが必要としていた人材だと思える。ドラ4、5のSmith、Littrellまでは、ソリッドなProspectという印象で、特にSmithは球威と、カレッジの選手としては伸びしろの大きさもある割と好みの選手。Littrellも、好きな選手ではないが、指名順位相応ではある。ただどちらも現実的には将来はリリーフという気がするし、クリティカルなピックとは言い難い。

ドラ6~10は大物と呼べる選手はおらず、特にドラ8~10はSeniorで安めの選手を選んだ。昨季のストラテジーを今季も踏襲した形だが、今季に関して言えば、余らせたボーナスを使うこともできずで、結果的にはこの戦略はイマイチ大きな成果を上げたとは言えないだろう。ドラ11以降では、Longhiこそ確保したものの、それもJordan Sheffield、Ryan Boldtを口説き落とすこともできずで、余ったボーナスを最後に費やして、必要以上の額を出した感はある。G. Speierなどもまずまず良さそうが、その他は現時点では大きな期待ができそうな選手はいない。

比較的ボーナスが浮いたということに関しては、Denneyが思ったより安く契約できたということはあったのかもしれないし、Stankiewiczもケガが発覚して、ボーナスが下がったというのが関係はしてるのかもしれないけど、それも含めて、そういう指名をしたCherington GMの責任な訳だし、$6.2M分のタレントしか確保できなかったというのはマイナスと言わざるを得ない。指名時点でSheffield、Boldtと契約しない前提で、65~70/100と書いたけど、Stankiewiczのケガ発覚と持ち越せないボーナスを無駄に余らせたということで、やはり65/100というくらいの平凡なドラフトという感想です。

(7/20追記)GravelというカナダのHS-CとUDFAで契約。攻守にまずまずのツールを持った選手のようです。ボーナスも余ってるし、UDFAでの契約もまだ狙ってるのかも。Keegan Thompson (HS-RHP)なんかと契約できれば面白いけど。

(8/2追記)J. JohnsonというLouisisia州出身のHS-OFと契約。2スポーツスターで、どちらかと言うとアメフトのWRとしての評価が高かった。全く磨かれていないが、6'5"の長身にプラスプラスのスピードを備えるプレミアムアスリートだそう。

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