2010年5月25日火曜日

10' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

右腕は数が多いので、カレッジ出身選手と高卒選手に分けます。まずはカレッジ投手の方から。


[10' Draft Board (College-RHP)]

Anthony Ranaudo, RHP, Louisiana State (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-7
Weight: 230
Last Drafted: 11th round (07') by TEX
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 10年シーズンが始まる前は、BAのJim Callisさんから、Jameson Taillonより上、不動のドラフトNo.2 Prospectとまで言われた本格派の右腕ですが、ケガがあり、復帰後もやや冴えない投球を続けていることから、今ではTop 10圏外とも。ケガの不安が元々強い投手なことに加えて、Scott Borasによる高額のボーナス要求があるのも原因。ポテンシャル的には、エース級になれると言われており、最速で速球は93~95 mph程度。ただ今季はケガの影響か、そこまででておらず、90 mph前半。ムーブの評価はあまり高くない。コマンドを中心にカレッジの投手としては荒削りです。カーブはプラスと言われていて、これは今季も評価を落としていません。チェンジアップは平均的。速球の威力を取り戻せば、フロントライン級の有数の投手であるの反面、球威低下などもあり難しい選択です。最新のCallisさんのMockではBOSが#20でピックするとなっていますし、現実的に落ちてくる可能性もでてきました。全体No.2のProspectというかつてのフォームに戻れるなら、エース級になれるProspectがやや少ない事情もあって、是非ピックしたいのですが。ケガがちな選手を好まない印象もありますしどうでしょうね?また力を取り戻せると読んで、Top 15程度までに消える可能性も高いのですが。


Deck McGuire, RHP, Georgia Tech (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 220
Last Drafted: Never drafted
Projection: Early 1st round

Comments: やや細身ながら、6'6"の長身の右腕。Anthony Ranaudoが評価を落とした今では、カレッジでNo.2~4、右腕では1、2を争う。バックモーションはやや長いですが、基本的にはモーションはクリーンで、リラックスして投げる。速球は90~92 mphというところで、最速は94 mph。沈むシンカー系のボールで非常に球質が重いと言われる。コマンドにはやや難がある方です。カーブ・スライダーの評価は高く、平均以上からプラスの評価を受けるかも。現時点ではスライダーの方を好んで投げるそうですが、カーブの方がいいピッチになるだろうと言われているようです。チェンジアップは平均的ですが、ボールの出所が見づらいフォームと言われており、それなりのサードピッチ。この手のカレッジピッチャーにしては、完成されきってない感を受けるけど、比較的波の小さい投手で、安定感がある点は魅力。コマンドをもう少し鍛えれば、しっかりしたワークホースタイプになれると見られます。ピック予想もずっと#6~#9というところで安定している。CLE、ARI、NYMといった、比較的無難なピックをするチームが有力です。


☆ Matt Harvey, RHP, North Carolina (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 225
Last Drafted: 3rd round (03') by LAA
Projection: Likely Top 10

Comments: 最近評価を急激に上げている右腕。今ならカレッジの右腕でNo.1、カレッジ全体でもTop 3に入るでしょう。高校の時から非常に有名なProspectで、07年のドラフトではRick Porcello (DET)と並ぶ評価を受けていました。進学希望が強く、LAAがドラ3で指名したものの契約できず。カレッジでは、予想されたほどの成績は残せず、今季開始前は球威に期待するとしても、要求の高さもあってドラ1sあたりと見られていましたが、今季は素晴らしい成績を残しており、今ではTop 10の有力候補になってます。ニューイングランドConnecticut州出身の選手ということでBOSの#20で噂になっていましたが、そこまで残らない可能性が高いです。球威は最速97~98 mph程度まで出て、沈む球筋でゴロも多く打たせ、速球だけならエース級のスタッフ。ただカレッジで安定した成績を残せなかった原因としてコマンド・制球の悪さがあり、これが不安要素。また高校時代はカーブの評価も非常に高かったですが、こちらもコマンドに苦しみ、今では頼れるアウトピッチになっていません。スライダー、チェンジアップも平凡。上手く伸びればエースのポテンシャルの一方で危険度の高い選手です。


Jesse Hahn, RHP, Virginia Tech (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 190
Last Drafted: Never drafted
Projection: Late 1st round to Supplemental 1st round

Comments: ニューイングランドConnecticut州出身。Matt Harveyとは同じHSでプレーしていました。6'5"の長身から、最速90 mph後半(97~98 mph)の速球を投げることで知られる速球派右腕。一時期Top 10に近い評価を受けていた投手ですが、少し評価を落としているようです。今ドラフトでもトップクラスのパワーアームですが、95 mphを越えるとフラットな球筋になると言われています。まずまず四隅に投げるくらいのコマンドはある。カーブはしっかりした平均以上のピッチで、プラスになるかも。チェンジアップはまだアウトピッチと呼べるほど磨かれていないにしろ、比較的ボールを隠すフォームで、平均的なレベルにはいくのでは、と。確実に先発になれるタイプではなく、コマンドやチェンジアップ次第では、リリーフになるかもと言われるから、評価が下がり気味なんでしょう。それでも今のところ、先発だと見ている人が多いはず。#20以下が濃厚で、サンドイッチピックあたりなら面白い候補だと思える。


Brandon Workman, RHP, Texas (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 220
Last Drafted: 3rd round (07') by PHI
Projection: Mid 1st round

Comments: その名前の通り、将来のワークホースタイプと言われる右腕。彼も6'5"と大柄。最近は大きい選手が多いですね。11年のドラフト候補で現在No.3の投手と言われるTaylor Jungmannをエースに抱えるTexas大の2番手投手です。イージーなモーションから、91~93 mph、最速94 mphの沈む速球を投げます。制球重視で投げるタイプで、平均以上のコマンドを持つ。12-to-6のパワーカーブは曲がり自体はいいんですが、ややそれに頼り過ぎる傾向があり、もう少し他の球種を使わないと、有効性が落ちるとも。チェンジアップはやや速球とアームスロットが違うと言われるし、使う頻度は少ないですが、フィーリングはまずまずとか。スライダーも一応は投げる。こちらももう少し使えばと。一時期少し評価を落としていましたが、戻してきている。Top 20圏内と見られていて、金額的な部分などで、セーフティーに行きたい場合の有力候補。


Alex Wimmers, RHP, Ohio State (Jr.)


B/T: L-R
Height: 6-2
Weight: 195
Last Drafted: Never drafted
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 6'2"と平均的な身長ですが、アスレティックな投手。高いアームスピードを持ちますが、ややバランスを崩す傾向があるとも。速球は80 mph後半から90 mph前半で、ムーブは評価されますが、バランスの問題から、時折コマンドを失う。プラスのカーブボールは11-to-5のムーブをし、ドラフトでもトップクラスの評価を受けます。チェンジアップは平均的ですが、これもフォームが安定すれば平均以上になるだろうと。カーブの評価がとても高いので、比較的人気のある投手。#20を少し越えるくらいか、と言われていて、Top 20に入る可能性もあり。ただ速球を少し足して、フォームが固まればいいですが、大方の予想ではNo.3までだろうと見られているし、サンドイッチピックあたりまで落ちる可能性もあると思います。


☆ Justin Grimm, RHP, Georgia (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 195
Last Drafted: 13th round (07') by BOS
Projection: Supplemental 1st round to 2nd round

Comments: 07年にBOSがダメ元でピックしたが逃げられた投手。ドラ1という声はあまりないけど、ずっとサンドイッチピックからドラ2くらいの候補と見られていたはず。6'4"でわずかに細い。フォームはRoy Oswaltにそっくりと言われていて、ややスムーズさに欠けるため、コマンドは不安定。フラットと言われるが、球速は最速で95~96 mphまで出る。球威が落ちるが、ややムーブの大きい2シームを併用するらしい。12-to-6のカーブはいいときはプラスのポテンシャルと言われるが、安定しておらず、コマンドが改善しなければ、平均以下になる可能性も。チェンジアップは84~85 mphとハードに投げすぎており、現状ではしっかりとしたオフスピードピッチにはなっていない。それなりに面白いスタッフを持つけど、カレッジの投手としては磨かれていないので、やはりドラ1s以下が妥当。ドラ4以降くらいなら、リリーフに移るとしても面白いかも。

0 件のコメント: