2010年5月31日月曜日

Former Sox Prospect Review: Brock Huntzinger, RHP

ちょっと間が空きましたが久々に。ドラフトが近づいてきて、大忙しです(汗)。今回紹介するのは、Brock Huntzinger。08年のSS-A Lowellで素晴らしいデビューを飾り、BOSのProspect好きたちを熱狂させた選手で、個人的なお気に入りの一人です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Brock Huntzinger (ブロック・ハンツィンガー)
Full Name: Brock A. Huntzinger
Positions: RHRP/RHSP
Born: July 2, 1988
Birthplace: Anderson, Indiana
Height: 6-3
Weight: 200
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 3rd round, 2007
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $225,000
High School: Pendleton Heights HS (IN)
How Left: Minor league free agency, signed with Baltimore (November 2013)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

大柄な右腕で、スムーズだが、ややショートアーム気味のフォームで投げる。モーションも少し遅い。速球は、現在は最速で92~93 mphというところ。基本的には90 mph前後を推移し、少し動く。高校の時は最速で95 mphを出していましたが、メカニクスを少しいじって2、3 mphほど球速を失っている。数年で戻るだろうと言われていたけど、今のところ、あまり戻ってない様子。11年のAFLでリリーフでは最速96 mphを投げており、ショートイニングでは球速が出ることを示した。大きな体躯とボールを隠す、クィックなモーションで、コマンドは時折、特に疲れてくる試合後半に乱す傾向がある。球威の維持といった部分でも、ややスタミナ不足が言われています。セカンドピッチはスライダーで、79~83 mph。低めにコントロールできているときはいいアウトピッチですが、こちらもややコマンドに難あり。チェンジアップはBOS入団後に覚えたピッチで、変化は平凡ですが、しっかりと制球はしているみたい。


[Profile]

07' : GCLでプロデビュー。4 Gに投げ、7.0 IP/8 Kと良いデビュー。

08' : SS-A Lowellで開幕し、前述のように、8 GS/42.0 IP/25 H/7 BB/32 K/0.64 ERAと素晴らしい活躍を見せ、その年中にLow-A Greenvilleへと昇格。SS-AからLow-Aへの昇格というのは、特に高卒選手には非常に珍しく、いかに素晴らしいパフォーマンスを見せたかが伺えます。ただ昇格後は26.2 IP/12 HR/7.09 ERAとまさにボロボロ。SS-Aでの奪三振などを見ても、ドミナントなスタッフを持つわけではなく、特に疲労もあって、ボールが浮きがちだったとか。

09' : Low-Aで開幕。1シーズンまるまるをここで過ごして、25 GS/125.1 IP/127 H/32 BB/102 K/4.09 ERAとまずまずの成績。時折酷い登板があって、やや成績を引き下げている感もあり、印象的というほどではないにしろ、しっかり投げた。

10' : High-A Salemにクラスが上がったが、前年の成績をほぼ維持。ただK/9がかなり悪化しており、この奪三振力だと、上では厳しい。

11' : AA Portlandでかなり打ち込まれるも、スライダーが向上したと言われ、奪三振率がほぼ9まで向上。AFLではリリーフで投げ、ショートイニングでは96 mph程度を出せることを示した。

12' : AAのローテで開幕も打たれる試合が続き、本人からリリーフ転向を申し出たそう。その後はスペクタクルではないにせよ、しっかりした成績を残し、AAA Pawtucketへ昇格。AFLへ派遣された。

13' : AAAの混み具合もあり、再びAAで開幕。AAのクローザーとして良い投球を続け、AAAに再昇格後も安定していた。相変わらず極端なフライボーラーだが、かつて悩まされた被打率の高さは大きく向上。三振も十分に奪えている。

13' Nov. : リリーフとして着実に成績を上げてきていたが、他の選手を押しのけるほどインプレッシブな投球は見せられず。MiLFAとなり、BALと契約。

14' : BALのAAAで、しっかり投げるが、ディビジョン首位を走るチーム状況もあり、コールアップはされず。

15' : OAK-AAAでリリーフとして投げた。奪三振率はまずまずも、制球が悪化。

16' : CWS-AAで投げたがボロボロ。シーズン中にリリースされている。


[Comment]

まだ若いし、年齢相応のリーグでしっかり投げているから、まだ先発として使われるでしょうが、球威の回復や、スタミナの上昇、コマンド面、それにサードピッチと、まだまだ課題は多く、K/BBやGO/FOといったスタッツは良くないから、まだまだ色々学んでいかないといけないでしょう。ハードワーカーで知られる選手だし、もう少し長い目で見て行きたいですね。

(13年追記)最も最初に好きになった投手Prospectだけに、BOSでMLBデビューできなさそうなのは残念です。できれば戻ってきてもらいたいけど、どこかしらからは引く手があるでしょう。来季こそはMLBデビューに期待。

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