2010年5月17日月曜日

Former Sox Prospect Review: Nick Hagadone, LHP

最近のVictor Martinezの不調を見るにつけて、残念なトレードとして思い出されるのがNick Hagadoneのこと。左腕から繰り出される、威力のある速球を武器に、BOSの投手Prospectの中でも数少ないフロントラインスターター級のポテンシャルを持つ投手でした。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Nick Hagadone (ニック・ハガドン)
Full Name: Nicholas Michael Hagadone
Positions: LHRP/LHSP
Born: January 1, 1986
Birthplace: Sumner, Washington
Height: 6-5
Weight: 230
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: Supplemental 1st round, 2007; 36th round, 2004 by SEA
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $571,500
College: Washington
High School: Sumner HS (WA)
MLB Debut: September 1, 2011 (Cleveland)
How Left: Traded to Cleveland with Justin Masterson and Bryan Price for Victor Martinez (July 2009)
Player Link: MLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

Hagadoneの魅力は堂々とした体格から投げ込まれる92~94 mphのよく沈む速球です。カレッジ時代は90 mphそこそこだったのが、BOSに入団後は、最速で98 mphに達したということで、大きく評価を上げる要因に。TJ後も96~97 mphを記録していましたし、左腕としては十分トップクラス。ただ元々コマンドは磨ききられていないカンジを受ける投手だったけど、TJ後はBBをかなり出しています。そのうち戻ってくるとは見られているものの、現在も不安定。82~83 mphのスライダーもプラス以上と言われたTJ前ほどの効果を発揮していないとも。サードピッチは80~81 mphのチェンジアップで、少しずつ進歩はしているものの、まだ平均レベル。練習態度などもすごく熱心な選手で、リーダーの素質を持つ。


[Background]

HS時代には地元SEAからドラフトされたが契約せず。カレッジ時代はクローザーだったが、BOSは彼を先発として指名。


[Profile]

07' : 契約後、SS-A Lowellでプロデビュー。24.1 IP/33 Kとその素質を見せた

08' : Low-A Greenvilleでフルシーズンデビュー。3試合ほど、無失点を続けていましたが、左肘をいためて降板した後、TJを受けることに。とてもショックだった。

09' : Low-Aで復帰。BBが多いものの、25.0 IP/14 H/14 BB/32 Kとスタッフは失っていないことを証明。

09' July : High-Aへの昇格を楽しみにしていたところ、CLEへトレードされてしまいました。

09' : CLEのLow-Aで5試合に登板。

10' : CLEのHigh-A/AAで投げるも、やや制球難に苦しんだ。

11' : AAでリリーフに移り支配的なところを見せ、MLBデビューを飾った。

12' : ケガがあり、やや登板数の少ない試合に。

13' : スタッフの片鱗は見せるものの、やや感情的になる試合が目立ち、信頼をおいて起用されるには至らず。

14' : 素質は見えるが、またも1年間MLBで活躍できず。

15' : リリーフでまずまず投げていたものの、7月に肘を痛めてシーズンエンド。TJは免れたものの、6~9ヶ月離脱となるよう。

16' : 全休。

17' : SEA傘下でケガから復帰し、まずまず投げるも、MLBでの機会は無し。


[Comment]

10年はCLEのHigh-AでBBは多いものの、ドミナントな投球はしています。ただ、スタッフは確かですが、カレッジ出身で、TJで1年を棒に振ってるし、TJ後であるのと、クローザーだったカレッジ時代から通じて、多くのIPを投げた経験のない投手ですから、チェンジアップが現状のままだと、リリーフに移すことも考えなくてはいけない年齢に差し掛かっています。未だにそのポテンシャルに大きく期待されており、BAでもTop 50の評価をされているだけにもったいないカンジはしますが。TJがなければ、今頃BOSにいたかもしれないし、どこまで伸びてただろうと。とは言え、最低限支配的なクローザーと言われているし、まだまだ悲観するには早いんですが。

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