2010年5月26日水曜日

10' Draft Watch - Draft Board 2 (HS-RHP)

最後に高卒の右腕です。どうしても全体的に魅力的に見えてしまうのですが、この中から1人でも獲れるのでしょうか。


[10' Draft Board (HS-RHP)]

Jameson Taillon, RHP, The Woodlands (HS)


B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 225
Commitment: Rice
Projection: Likely #2, at least #3

Comments: 6' 6"の完成された体格から、最速98 mphの速球を繰り出す、文句なしの今ドラフト最高の投手。ポテンシャル、現時点での完成度・成績ともに申し分ない。今ドラフトクラスだけではなく、過去数シーズンのドラフトクラスと併せてもトップ数人に入るでしょう。速球は93~95 mphが主で、非常に伸びがある。まずまずコマンド・制球ともに優れている点も魅力。すでに完成に近い肉体をしているから、Stephen Strasburg (WAS)のように100 mphをポンポン出すほどになるかはわからないですが、十分な速球派。カーブもすでにプラスでプラスプラスになるかもと言われています。スライダーも手元で変化し、しっかりした平均以上のピッチ。チェンジアップはあまり使う必要性がなかったため、未整備ですが、感覚的には悪くないと言われています。本来なら全体#2の有力候補ですが、高いボーナス要求からPITが回避するかもと。BALも回避の可能性が言われていますが、BAL、KCの両方が回避することはないと思われます。Top 5は堅い。


Karsten Whitson, RHP, Chipley (HS)


B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 190
Commitment: Florida
Projection: Likely Top 5, at least Top 10

Comments: 荒削りなことが多い高校生投手としては、現時点で比較的まとまった能力を持つ右腕。そういう選手は大抵、伸びしろやポテンシャルの上限が低いことが多いですが、Whitsonに関しては、そんなことはなく、フロントラインスタータークラスのポテンシャルを持つとされており、高校生でNo.2の投手と高く評価される要因です。6' 4"の身長は理想的で、90 mph前半で最速95 mphの速球は、190 lbsの体重をもう少し増やし、身体的に成熟することで、2, 3 mphの球威の上昇が見込めます。沈むムーブがいいことでも知られています。コマンドは現時点ではまだ平凡ですが、スムーズなメカニクスで将来的には平均以上となるでしょう。スライダーは今ドラフトクラスでも最高と言われる、ナスティなプラスのピッチ。チェンジアップは平均的ですが、高校生としてはしっかりと駆使できる方。速球の球威を追加するなどして、本当のMLBでのプラスのピッチになれば、相当のピッチャーになるでしょう。そうでなければNo.3タイプかも。リスクも少なめですし、Top 5か、わずかに漏れる程度でしょう。


A. J. Cole, RHP, Oviedo (HS)


B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 190
Commitment: Miami
Projection: 1st round to Supplemental 1st round

Comments: 今季開始前はTop 10の有力候補と言われた右腕。当時は高校生ではJameson Taillonに次ぐ投手だったはず。その高評価は、咋夏の時点で96~98 mphに達したとレポートされていたからですが、今季はそこまでは出ていない模様で最速で94 mphというところ。それに従いやや評価は低減しました。スムーズなモーションで素晴らしいアームスピードを持ちますが、高校生にはありがちですが、ややモーションが長く、またボールの出所が見やすいフォームとも。6' 5"の長身はやや細身ですが、しっかりと筋肉がついてくるなら再び90 mph後半に届くようになるだろうと言われます。コマンドはしっかりとしており、クリーンなメカニクスから十分平均以上になるでしょう。同じアームスロットから投げるカーブもプラスのピッチ。チェンジアップはあまり投げていないし、まだ不安定ですが、まずまずの制球力があり、平均レベルにはすでに達しているとも。かつてはスライダーも投げたようですが、今はほとんど投げない。ボーナス要求の高額な選手の1人で、やや球威を落としたことから、Top 10には入らないだろうと言われています。ただ球威が伸びる可能性は高いし、素質は未だにトップを争います。#15前後だと思いますが、ピックできたらすごく嬉しい。


Dylan Covey, RHP, Maranatha (HS)


B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 195
Commitment: San Diego
Projection: Maybe Top 10, at least Top 20

Comments: 最近評価急上昇中の右腕。高校生ではJameson Taillon、Karsten Whitsonの次くらいにランクされるようになったかも。6' 2"/195 lbsとバランスのいい体躯で、体重的にはすでにベストに近いですが、やや太りやすい可能性も。急上昇というところも含めて、昨季ドラフトのMatt Hobgood (BAL)になんとなく被る。モーションはJacob Tanner (DET)に似ていてクリーンだと言われる。最速94~95 mphに達する速球は非常に伸びがあり、しっかりと沈む。球威を試合後半まで維持できる点でも評価が高い。12-to-6のカーブは今ドラフトクラスでベストの部類に入り、プラス以上。チェンジアップも高校生としてはしっかりしていて、まずまず平均以上のポテンシャルを持ちますが、現時点ではアームスピードを落として投げる傾向があり。現時点でまずまず完成度が高く、逆に伸びしろは他の上位投手ほどではないです。それでもしっかりした球威に、素晴らしいカーブを持ち、妥当なNo.2, 3スターターになれそうだから人気が出そう。さほどボーナスも高くないかと言われているし。ピック順位はもしかしたらTop 10に食い込むかも、というくらいでしょうか。落ちてきても#17, 18程度かな。


Stetson Allie, RHP, St. Edward (HS)


B/T: B-R
Height: 6-4
Weight: 225
Commitment: North Carolina
Projection: Early 1st round to Mid 1st round

Comments: こちらもこの春頃から急激に評価を挙げている投手の1人。今では、Jameson Taillonなどのトップレベルの高校生投手グループに入ると言われる。特に球威面で絶大な評価を受ける投手で、6' 4"の完成した体格から常時90 mph中盤、最速で97~99 mphに達する速球を投げます。1B/3Bとしてもプレーしていますが、肩は文句なく20-80の80をつけられているほど。ただ、やや伸びやムーブに欠ける点はあり。またメカニクスはハードスロワーとしてはバランスが良いと言われるものの、バックモーションが長く、コマンドが悪い原因ともなっています。球威があるだけに、スライダーは80 mph後半から90 mphに達することもあり、まずまずタイトでいい変化をするということ以上に球速面でアドバンテージを稼げます。ただこちらも制球は平均以下。この2つの球種だけでも、高校レベルでは、待ってても打てないため、チェンジアップはほとんど投げたことがない。サンドイッチピックで得られるなら最高なんですが、評価がすごく上がっているから、さすがにそこまでは落ちてこないでしょう。もしかすると速球派の大好きなCHCの#16などでTop 20に入ってくるかも。多くの予想では#20~30。#20としても、他に数人いる、高校生の非常にポテンシャルの高い選手が消えているなら無くはないと思えるところ。ただBOSは、ドラ1に複数のピックがあるならともかく、そうでなければ比較的安全なピックを選ぶイメージが強いです。特に未確定要素の強い高校生投手ではそう。

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