2012年4月16日月曜日

Former Sox Prospect Review: David Murphy, OF

今回は、2年連続ALチャンピオンで、今季もAL優勝候補筆頭の呼び声高いTEXの強力OFの一角として、確たる地位を築いている、David Murphy。出した直後はEngel Beltreが、とか言ってましたが、今になってみれば、Murphyを出したのが一番デカかった。それもあのEric Gagneに...。彼がいたら、Carl Crawfordはいらなかったんじゃないかな。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: David Murphy (デビッド・マーフィー)
Full Name: David Matthew Murphy
Positions: LF/RF/CF
Born: October 18, 1981
Birthplace: Spring, Texas
Height: 6-3
Weight: 210
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 1st Round, 2003; 50th round, 2000 by Los Angeles Angels
How Acquired: (1) Draft; (2) Signed as a minor league free agent (February 2015)
Signing Bonus: $1,525,000
College: Baylor
High School: Klein HS (TX)
MLB Debut: September 2006 (Boston)
How Left: (1) Traded to Texas with Kason Gabbard and Engel Beltre for Eric Gagne (July 2007); (2) Released (March 2016)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

コンタクトに優れた選手。波が小さく、安定して成績を残している。一方パワーは典型的な両翼の選手としてはやや物足りない。ディシプリンはすごく悪くはないけど、平均的かわずかに早打ちかもしれない。元々はCFだが、スピードは平均的で、肩もあまり強くないことからナチュラルポジションはLFだ。


[Background]

Dan Duquette GM時代の03年のドラ1で指名。同じ年のドラ1sは、阪神タイガースでブレイクしたMatt Murton。当時Murphyは一応CFだったものの、即戦力のカレッジのLFタイプを上位で指名していたというのが、当時のドラフトのスタイルを表してる。


[Profile]

03' : SS-A Lowellでプロデビュー。AVG .346を打ち、その年中にHigh-A Sarasotaへ昇格。

04' : High-AでAVG .261とやや平凡。元々パワーヒッターではなかったが、やや長打力が物足りない印象。

05' : AA Portlandで、.275/14 HRとドラ1の真価を発揮。AFLへ派遣される。

06' : AAで開幕後、AAA Pawtucketに昇格し、AVG .267とソリッド。選球眼も成長を見せる。MLBにも昇格。

07' : AAAでAVG .280としっかりした成績。

07' July : Jonathan Papelbon、岡島秀樹に頼り切りだったブルペンにGagneを補強。見返りとしてTEXへ。

07' : TEXでAVG .340と活躍。痛い放出となった。

08' : TEXでOFの一角として活躍。

09' : 17 HRに選球眼も徐々に向上。

10' : 前年同様、安定した成績を残し、POでリーグ優勝まで進出したチームに貢献。

11' : 前年と同じく、チームはWS進出。Murphy自身も堅実な打撃で貢献。

12' : これまではチームの第4のOFの立ち位置が多かったが、これまでのキャリア最高となる521 ABに立ち、完全なレギュラーとなった。

13' : これまで安定していたAVGが急落。それに伴い、打席数も減少。またBOS戦でHS以来となるマウンドに登った。

14' : FAで7年プレーしたTEXを離れてCLEへ。全盛期ほどではないが、AVG .263とまずまず打った。

15' : CLEで3割近く打ち、フラッグディールでLAAへ移籍。

16' Feb. : マイナー契約で出戻り。

16' Mar. : STでアピールするも、Travis Shawらの成長もあり、ロスター枠が空かず。Opt. Out条項を行使し、BOSは引き止めることなくリリース。

16' : いくつかのチームが声を掛け、MINで少しプレーをするも、最終的には家族との時間を過ごすことを重視して引退。


[Comment]

今のTEXでの活躍を見ると、かなりもったいない放出でした。CFほどのレンジはないし、LFとしてはパワーがなく、せいぜい4th OFだろう、と言われ続け、確かに毎年安定して400 AB程度の機会を得ており、その通りのようなここまでのキャリアなんだけど、その4th OFとしては極上の輝きを放ってきた。今季はCraig Gentleyを押しのけてレギュラーになりそう。非常に残念な気もしますが、地元TEXに帰り、活躍していることは嬉しくもあります。

2 件のコメント:

zenxai さんのコメント...

Linの情報を知りたくてネットサーフィンしてたら、かなりマニアなブログを発見しました。すごい情報量ですね。特にPawsoxの情報は未来のBosoxを担う選手が多いですから読んでいて、ワクワクします。台湾のイチローことLin選手、注目します。エルズベリーやクロフォードがDLに入っている、今がチャンスだからメジャーで少しでも頭角を表して欲しいです。今後もブログを楽しみにしてます。それにしても、fenwayの開幕戦でvtekとWakeが揃って始球式したのは複雑な思いでした。

ララ さんのコメント...

zenxaiさん

こんにちは、コメントありがとうございます(^-^)ひそかに細々マニアックに続けております(笑)。

半分自分の趣味のようなもので、ところどころ煩雑で読みにくい文章があると思いますが、これからも改善しながら更新を続けていきますので、よろしければお付き合いください(^-^)

Linくんは、Ellsbury離脱後にちょっと呼ばれましたね。ただちょっと書いてますが、Repkoが少し休んでいたので、AAAで1試合状態を見たかったということで、1試合だけつなぎで呼ばれたんだろうと思います。

ただRepkoもすごい打力のある選手じゃないし、守備・走塁・小技ということであれば、そんなに差はないんじゃないかとも思います。

取りあえず今のところ代役のCFを獲ることは考えてないとフロントの人間が言ったようだし、ピュアなCFタイプと言うことで、下で成績を残していけばチャンスは出てくると思います。何よりもAAAレベルでしっかり成績を残すことが必要でしょうね。

今回1試合だけとは言え、MLBを経験できたことはプラスになると思うし、近い将来にその快足と強肩の守備がFenwayで見られることを期待したいですね!

TekとWakeの始球式は見れませんでしたが、1つの時代が終わった気がしますね。何とも寂しいですし、まだまだやれた気もするんですがね。2人とも良い指導者になると思うし、いつかFenwayに帰ってきてもらいたいです(^-^)