2018年9月17日月曜日

18' Minor League Stats - Portland Sea Dogs (AA)

AA Portlandのスタッツです。W63-L76と負け越し。普通はMLBが視野に入って来た有望株が犇めく、花形のクラスなんですが、ここ数年の魅力の無さは異常。Chavis Ockimeyの出遅れで、前半戦はShawarynとLakins以外に見るべきところがほとんど無い状態でした。


[Pitchers]

Darwinzon Hernandez, LHSP/RP (13'-Int. FA)

18' Stats (High-A) : W9-L5/3.56 ERA/23 G/23 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/101.0 IP/80 H/43 R/40 ER/1 HR/12 HB/60 BB/124 K/1.39 WHIP/0.99 GO/AO
18' Stats (AA) : W0-L0/3.00 ERA/5 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 HLD/0 GF/0 SV/6.0 IP/6 H/3 R/2 ER/0 HR/2 HB/6 BB/10 K/2.00 WHIP/0.33 GO/AO

評価:B。左腕として球威があり、スタッフは折り紙付きだが、制球が悪く、ここまでのキャリアでは安定感に乏しかった。今季は中盤戦はやや調子を落としたが、前半戦とDLから復帰後は良い投球。海外出身の選手だが、AFLに派遣されるため、終盤戦AAに昇格すると、IPの調整のためにリリーフで投げた。

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Jake Cosart, RHRP (12'-4th)

18' Stats (High-A) : W3-L1/3.65 ERA/18 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/15 GF/5 SV/24.1 IP/26 H/12 R/10 ER/0 HR/1 HB/9 BB/32 K/1.42 WHIP/0.43 GO/AO
18' Stats (AA) : W2-L2/5.94 ERA/19 G/0 GS/0 CG/0 SHO/2 HLD/6 GF/0 SV/36.1 IP/39 H/33 R/24 ER/6 HR/1 HB/15 BB/45 K/1.49 WHIP/0.47 GO/AO

評価:D。良いスタートを切ったが、5月に大暴落し、一旦High-Aへ降格。そこで徐々に調子を戻し、AA再昇格後はまずまず。被打率やK/BBなどは悪くないが、極端なフライボーラーで被HRも多く、失点が重なった。可能性はまだあるが、制球向上に努めた結果、以前のような優れたスタッフを失っており、上のクラスで生きていけるのか微妙。

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Kyle Hart, LHSP (16'-19th) : シニアーサインで期待度は低いが、昨年はAクラス、今季はAAの先発としてしっかり投げている。今季は中盤戦調子を崩したが、序盤と終盤は安定した投球。奪三振率が低く、また四球も多いので、スタッツの見た目はイマイチだが。

Dedgar Jimenez, LHSP (12'-Int. FA) : 完成度は高いが、スタッフに欠け、キャリア前半はイマイチだったが、一昨年くらいから先発として安定した成績。昨年もAAでまずまず投げ、少し評価を上げた。今季も被打率が良く、悪くない成績。ただProspectと呼ばれるにはもう一歩成長が必要。

Teddy Stankiewicz, RHSP/RP (13'-2nd) : AAに上がって来て3年目になるが、ほとんど成長していない。今季は序盤リリーフで投げる試合もあったが、結局すぐに先発に戻した。こういう選手は中途半端に使わずに思い切って、1 IPで全力投球させてみても良いと思うのだが。

Matt Kent, LHSP/RP (15'-13th) : シーズンのほとんどをAAのローテで過ごした。ロスターフィラーではあるが、ここ3年間High-A/AAでよく投げている。

Daniel McGrath, LHRP/SP (13'-Int. FA) : やはりスタッフの成長に欠け、今季はブルペン転向となったが、飛び抜けてはいないものの、まともな投球を見せた。後半戦は頭数の足りなくなったローテへ戻り、やや制球、防御率が悪化したもののまずまず投げている。貴重な左腕だし、来季は真剣にリリーフで使っても。

Trey Ball, LHRP/DH (13'-1st) : 遅きに失したが今季はブルペン転向。まずまずのスタートを切り、少し話題となったが、すぐにいつも通りの投球に。既に見切られた状態に近いが、HS時代は2way選手として有名だったため、最後の2試合にはDHで出場。二塁打を一本放った。FILでOFにチャレンジするようで、可能性を見せれば来季は野手としてプレーするかも。

Adam Lau, RHRP (15'-37th) : 若干四球が多いがIP以上の三振を奪っており、ソリッドなリリーフだ。

Harrison Cooney, RHRP (16'-Selected from LAA in Rule 5 Draft (AAA phase)) : 既に26歳だが、今季もケガであまり投げられず。SS-A/Low-Aでは良かったが、High-Aでは制球崩壊。

Algenis Martinez, RHRP (12'-Int. FA) : 海外FA出身の選手にしては、制球の良さが売りで、球威等のスタッフも徐々に成長して来ているよう。派手さは無いが、今季はHigh-Aで安定感のある投球。最後に1試合だけAAへ昇格して投げた。

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[Hitters]

Chad De La Guerra, 2B/SS/3B (15'-17th)

18' Stats (AAA) : 22 G/73 AB/10 H/2 2B/0 3B/1 HR/15 TB/6 R/4 RBI/1 BB/21 SO/2 SB/0 CS/.137 AVG/.158 OBP/.205 SLG/.363 OPS/6 E
18' Stats (AA) : 80 G/316 AB/84 H/13 2B/2 3B/15 HR/146 TB/51 R/54 RBI/32 BB/96 SO/4 SB/1 CS/.266 AVG/.343 OBP/.462 SLG/.805 OPS/11 E

評価:C。昨年途中にAAに上がり、まずまずプレーしたことから、開幕AAAに抜擢したが完全にオーバーマッチ。AAへ降格となり、ここではパワー面も含めて悪くないシーズンを送った。来年再度AAAに挑戦になるだろうが、開幕から結果を残せるかが分かれ目。

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Esteban Quiroz, 2B (17'-Int. FA)

18' Stats (GCL) : 8 G/19 AB/4 H/0 2B/1 3B/0 HR/6 TB/3 R/7 RBI/6 BB/3 SO/0 SB/0 CS/.211 AVG/.379 OBP/.316 SLG/.695 OPS/0 E
18' Stats (AA) : 24 G/87 AB/19 H/5 2B/0 3B/7 HR/52 TB/19 R/24 RBI/13 BB/19 SO/1 SB/1 CS/.299 AVG/.413 OBP/.598 SLG/1.011 OPS/1 E

評価:C。26歳と年齢が高いメキシコからの海外FA選手。オフのウィンターリーグから、出ていれば打てるものの、ケガがちで満足に出場できていない。ただ安定したコンタクトに、意外にもパワーがありそう。来年しっかり健康でプレーできれば良い掘り出し物になるかも。

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Bobby Dalbec, 3B/1B/SS (16'-4th)

18' Stats (High-A) : 100 G/344 AB/88 H/27 2B/2 3B/26 HR/197 TB/59 R/85 RBI/60 BB/130 SO/3 SB/1 CS/.256 AVG/.372 OBP/.573 SLG/.945 OPS/16 E
18' Stats (AA) : 29 G/111 AB/29 H/8 2B/1 3B/6 HR/57 TB/14 R/24 RBI/6 BB/46 SO/0 SB/0 CS/.261 AVG/.323 OBP/.514 SLG/.832 OPS/4 E

評価:B。良い面も悪い面もはっきりとした成績。とにかく三振が非常に多く、アベレージも低いが、そこそこボールを選び、当たれば長打。HRの出にくいHigh-Aで半分ちょっとのシーズンで26 HRは凄まじい。MLBで大型扇風機タイプだった選手もマイナーではもう少し当てている選手が多いので不安はあるが、High-Aでも中盤以降はコンタクト、三振率と改善。AAでも遺憾なくパワーを発揮しており、成長は見せたシーズンだった。

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Austin Rei, C (15'-3rd) : 悲惨な4月のスタート以降、5月からは波がありながらもまずまずの打撃を見せたが、インプレッシブにはほど遠い。この選手が傘下の今季の最優秀捕手ではねぇ。

Jhon Nunez, C (12'-Int. FA) : 今季はReiとほとんど二人でチームの捕手を務めた。昨年はまずまずのアベレージだったが、今季はあまり良くなかった。

Jordan Betts, 1B/3B (14'-18th) : AAA/AAで1B/3Bのロスターフィラーとしてプレー。以前はあまりHRを打てなかったが、ここ2年は多少マシ。アベレージはAAAでの方が良かった。

Deiner Lopez, 2B/LF/SS (10'-MiLFA) : 昨オフにMiLFAになるも、利便性を買って再契約。しかしPEDで出場停止に。後半戦復帰するも何もできず。

Jantzen Witte, 3B/1B/LF/2B (13'-24th) : J. Betts同様、上層の1B/3Bのロスターフィラーとしてここ数年プレー。控え扱いながら、そこそこの数字を残している。

Jeremy Rivera, SS/2B (14'-17th) : 同世代に有望なSSが不在で、ここ数年多くの機会を稼いでいる。コンタクトはまずまずだが、パワー、選球眼とあまりなく、またメイクアップにも疑問。

Luke Tendler, LF/RF (17'-Selected from TEX in Rule 5 Draft (AAA phase)) : 後半戦に調子を上げ、チームトップの15 HR。ロスターフィラーとしてはまずまずの仕事。

Johnny Bladel, LF/RF/CF (18'-UDFA) : 27歳で独立リーグから今季MLB傘下に初挑戦。よくボールを見ているが取りあえず打てていない。

Tate Matheny, CF/RF (15'-4th) : 今季も全てにおいて凡庸。親の七光り以外の存在ではなかった。STでは、父親のいるSTLとの対戦時に気を利かせたチームが先発で起用。しかしその父親もSTLをクビになり、来年はそんなことももうないだろう。

Chris Madera, CF/RF/LF/1B (15'-UDFA) : どこでも守るUTだが、今季はほとんどCFでプレー。純粋な守備力だけではなく、期待度の高い選手を優先的に守らせることの多いポジションだけに人材不足を感じる。打撃はさっぱり。

Danny Mars, RF/LF/CF (14'-6th) : 昨年と同じAAでアベレージが低下。多少は期待していたが、コンタクト以外のツールはイマイチで、目を掛けられる存在ではなくなった。

2 件のコメント:

日本BOS さんのコメント...

AAはちょっと今年は微妙すぎる(笑)
投手
Derwinzon Hernandezくらいかな(笑)他は先発してた投手がリリーフでどうかくらい(笑)
Cosart、Ballは期待を裏切ったかな(笑)
Stankiewicz、Kent、HartなんかはAAAでは厳しそう(笑)
打者は
Dalbecが来年さらに成長するか(笑)後はQuirozか(笑)
Witte、Chad De La Guerra、BettsはAAAへ行くと結果でないね(笑)

ララ さんのコメント...

日本BOSさん

D. HernandezもAAではほとんど投げてないですしね。多く出た中だと、Shawaryn、Ockimeyくらいがまともだった程度ですね。

Ballは最早誰も期待もしていないんじゃないですかね。13年ドラフトはあまりにも酷過ぎた。