2013年9月25日水曜日

13'-14' Offseason Boston Red Sox Outlook - Starter

若干フライングですが、オフシーズン開始時点での、来季のBOSの布陣展望です。各ポジション毎のアウトルックは別に書いているけど、こちらは、FA流出やマイナーのデプスも含め、MLBに焦点を絞ったバージョンです。まずはSP編から。

黒字は基本的に枠確定しているメンバー。赤字はトレードやノンテンダー等で、流出の可能性あり。緑字はマイナーから枠を争う選手。灰色はFAなど流出が確定的な選手。*は40人ロスター外の選手。


[14' Starter Outlook]

LHSP Jon Lester (14': $13M option (likely will be vested))
RHSP Clay Buchholz (14': $7.7M, 15': $12M, 16': $13M option, 17': $13.5M option)
RHSP John Lackey (14': $15.25M, 15': min.)
RHSP Jake Peavy (14': $14.5M, 15': $15M option)

LHSP Felix Doubront (14': min., 15': arb.1, MiL option: 0)
RHSP Ryan Dempster (14': $13.25M)

RHSP Allen Webster (14': min., MiL option: 2)
RHSP/RP Brandon Workman (14': min., MiL option: 3)
RHSP/RP Steven Wright (14': min., MiL option: 2)
RHSP/RP Rubby De La Rosa (14': min., MiL option: 2)
*RHSP Anthony Ranaudo (under MiL contract, Rule 5)
*RHSP Matt Barnes (under MiL contract)
*LHSP Henry Owens (under MiL contract)

*RHSP/RP Alfredo Aceves (MiLFA)


後半戦しっかりとした投球を見せたLesterのオプションが行使されるのは確実。POで先発した4人は全員14年は契約下で、基本的にはこの4人を軸としたローテになるだろう。13年前半はエースの投球を見せたBuchholzだが、中盤以降再びケガに悩まされた。筋肉系の故障が多く、しっかりと身体のメンテナンスをして、14年は年間を通じて真のエースとして君臨して欲しい。また、Lesterも奪三振率は下がったとは言え、球威とカッターのキレを少し取戻し、後半戦は安定した投球を見せた。こちらも左右の生え抜き両輪の一角としての活躍に期待したい。

No.3は13年カムバック賞のLackey。BOS加入以降裏切り続けていた期待にようやく応えてくれた。1年のみの活躍で終わらず、来年も継続してしっかり投げてもらいたい。Peavyも途中加入以降、ベテランらしい安定した投球を見せた。健康面にわずかに不安はあるが、No.3、4としては申し分のない実力者だと言える。

基本的に外部からの補強は無いと思うし、5番手を争うのはDoubrontとDempsterとなるだろう。Dempsterが年俸に見合った働きが出来ていないのは確かだが、残り1年とは言え、放出するにはある程度の金銭負担が必要で、それでも大した見返りは得られないだろう。一方のDoubrontは、13年はやや停滞のシーズンとなり、殻を破り切れていないカンジではあるが、後半戦はQSを多く記録し、2年間の実績を持った、比較的若い左腕ということで、比較的大きな見返りを要求できるはず。ギリギリでSuper Twoを回避しており、まだ安く雇えるということで、積極的に出しに行くとも思えないが、他のポジションの補強に絡んで、トレードのパッケージになることは十分考えられる。

抜けるのは、MiLFAで契約したデプス選手を除けば、Acevesのみ。MiLBのシーズンが終わった後、既にメキシコへ帰っており、POへ向けたデプスとしても考えられていなかった。引き留めることはないだろう。マイナーのデプスは豊富。期待度の高いProspectのほとんどがAAA/AAに達しており、来季中に上で使ってみても良い状態にはなるだろう。中でもWebster、S. Wrightの2人は、シーズン開始時点から、上に何かあった際のデプスとして控えることになりそう。特にWebsterは、昨季のSTで見せたパフォーマンスを再び見せてもらいたいところ。

他にも、リリーフで使われる可能性が高いがWorkmanは、STでは引き続き先発として試してみるかも。R. De La Rosaはコマンドにやはり難があり、先発候補のライバルも多いことから、リリーフの可能性も高まっているが、こちらは来季の少なくとも前半はマイナーで先発として投げるだろう。更に後続には、オフに40人枠に入るだろうRanaudoや、Barnes、Owensが控える。


[14' My Expected Starters]

SP1 : Clay Buchholz, RHP
SP2 : Jon Lester, LHP
SP3 : Jake Peavy, RHP
SP4 : Felix Doubront, LHP
SP5 : Ryan Dempster, RHP


個人的な構想としては、Lesterのオプションは行使し、もう4年かできれば3年+オプションで延長を狙う。ローテから外れるのは、普通に考えればDempsterかDoubrontになるだろうけど、自分的には意外かもしれませんが、Lackeyを出し、Dempsterはひとまず残す。理由としてLackeyは、あと2年保有でき、しかも15年はリーグ最低年俸のオプションが既に自動行使されている。2年分で考えれば格安で雇える。しかも、今季大きくリバウンドして素晴らしい成績を残したことも合わせれば、かなりの見返りをトレードで得ることができるはず。

もちろん第一に優先すべきことは、BOSの戦力の向上であることは重々わかっているが、BuchholzにLesterがいて、Peavyも加入後、No.3スターター以上のしっかりした働きを見せている。上位ローテはしっかりしているし、Doubrontも2年間実績を残してきた。Dempsterは平凡だけど、No.5としては最低限のレベルには達しているだろう。さらに後続のProspectも育ってきている。Websterは開幕からでもローテに入ってもおかしくないし、Ranaudo、Barnes、Owensと後続のデプスも十分。

もちろん、13年のLackeyのレベルを埋めるのは一苦労だし、額面上は、ある程度の戦力ダウンは否めない。ただ、TBのようにチームの主軸投手を放出しながらも戦力を維持しているチームもある訳だし、十分なレベルのローテを維持できるのであれば、若いProspect陣へ席を空けながら、その先のことを考えて動いても良いのではないかと。可能であれば、チームに欠けている1Bの候補をそのトレードで埋めることができれば、総合的にチーム力を向上させることにもつながるだろう。

2 件のコメント:

赤いイタチ さんのコメント...

こんにちわ。

さて地区優勝しましたが、ここ数年の事もあり、正直なところ自分としてはこの地区優勝で満足してしまっています。
なので、自分も来期の編成を考えていたりしました。

今、ウチのGMの評価は一般的にはかなりのものになっているかと思われますが、イヤイヤイヤと、来オフに本当の手腕が試されるのだと思います。
今オフは、はっきり言ってお金出して獲ればよかっただけ、でも来オフはFA選手の引き留め、放出にしても40人枠にしても、色々な可能性があり、正にGMの手腕が試されるなと。レギュラー野手の約半分がFAですし。

で、SPですが管理人さんのLacky放出という考えは頭になく、目からウロコでした。なるほど。今なら、一時噂にあったV.Wells以上の見返りは確実。(まぁ、あれは噂止まりの話だったでしょうけど)で、やはりDempsterは見返りの面で弱いので、自分はDoubrontと考えてました。売るのであれば今かなと、後続も控えてますし。
管理人さんも言及していますが、自分もTBの事が頭にあって、TBならDoubrontはもちろんの事、PeavyやLesterでもサクっと出すだろうし、下から2人入れて上3人出す、みたいな事もやりかねないかと。

P.S 自分的にはフライングな記事ではなくタイムリーでした(笑)。

ララ さんのコメント...

赤いイタチさん

こんにちは~!タイムリーでしたかね(笑)。

GMの評価は、やはりFAで成功しているのが大きいんでしょうね。シーズン前はあまり期待されていなかったし、ダメ元で失敗しても痛くない、ほどほどの選手との契約で済ませられたというのはあったと思いますが。

トレードはどれもこれもイマイチなんですがね。まぁでもFarrell監督の招聘がBuchholz、Lester、Lackeyの復調につながっているなら、それは認めないといけないのかな。

まぁでもホントに今オフですね。捕手や1Bなど、埋めないといけない箇所も多いし、いつまでもつなぎの選手ばかり獲る訳にはいきませんからねぇ。トレードやFAで大物を捕まえに行ったときに、真に選手を見抜く目がわかるかもしれませんね。

Doubrontも可能性は大きいんでしょうけどね。でも見切ろうかなと思いきや、良いピッチングをしたり。それで自分的にはまた期待してしまうんですよね。今季も状態は悪いなりに少なくともDempsterよりは良い働きをしてると思うし、上限だって決して低くないんですよね。

確かに今季のLackeyは素晴らしかったけど、あと2年この内容を維持できるのか、若干疑問にも思っているし、Peavyの加入もあって、出すなら今かなと。15年以降を睨んでも将来構想に絶対に必要な選手でもないとも思いますし。

ただDoubrontとDempsterのどちらか1枚が不調でも埋めるのは難しくないけど、両方が許容範囲外のパフォーマンスに落ちた時を考えると、GMとしてはLackeyを出すという選択肢は取りづらいかなと思いますけど。

Websterがもう準備万端というくらいになってればまたそういう動き方もできたんでしょうが。