2017年7月12日水曜日

17' Draft Result - By Team Draft Review

各チームのドラフト結果のレビューです。今年も早くも契約期間が終わって、ドラフトの盛り上がりも今は昔ですが、ざっと自分の勉強も兼ねて。評価点は、基準があいまいだし、あまり当てにしないでください。


[AL-East]

Baltimore Orioles - ドラ1はトップクラスのHSレフティーのD.L. Hall。体格の小ささは若干気になるが、Top 15前後の選手だったし悪くない。しかし、以降のAdam Hall (SS, Rd.2)、Zac Lowther (LHP, Rd.2s)、Mike Baumann (RHP, Rd.3)と指名順位よりやや下目の選手を指名。さらに保障無しの最上位ピックであるドラ4でJack Conlon (RHP)との契約に失敗したのは大きなマイナス。下位の大物では、Logan Allen (LHP, Rd.16)、Greg Jones (SS, Rd.17)などを指名するも契約できず。全体的な印象はイマイチ。Hallへの期待は高いが、40/100くらい。

Boston Red Sox - ドラ1、2のTanner Houck (RHP)、Cole Brannen (OF)はスマッシュヒットというよりもソリッドなピックだが、ドラ4、5でドラフトTop 100級のJake Thompson (RHP)、Alex Scherff (RHP)をゲットできたのは良い。ThompsonがRed-Shirtジュニアーだったこともあり、契約プールも上手く仕えた。ドラ11以降もまずまずのHS選手を含め多く契約できており、投手を中心に削られたマイナー層に厚みを加えられた。まずまずで65~70/100。

New York Yankees - Clarke Schmidt (RHP, Rd.1)は少し評価の割れる選手だし、全体#16はオーバードラフトだろうが、ドラ2でMatt Sauer (RHP)を獲るための準備だったか。SauerはHS投手全体でもトップクラスの選手。Top 30前後レベルの投手を2人獲りたかったなら、早く売れそうなSchmidtを先に獲ったのは理解できる。最近の投手中心の指名にも乗っとってはいる。一方、その後はあまり冴えない指名。下位でTristan Beck (RHP, Rd.29)、Tanner Burns (RHP, Rd.37)とスリップした超大物を一応は指名したが、やはり契約できず。Blake Rutherford (OF)を指名しながらも下位もまずまず攻撃的だった昨年に比べるとおとなしい感。全体的に下位の選手とほとんど契約できていない。55/100程度だろうか。

Tampa Bay Rays - ドラ1で全体#1も有力だったBrendan McKay (LHP/1B)を指名。HS好きのチームではあるが文句無し。ALのチームだけに2way選手のメリットを生かしづらいが、ひとまずは両方でプレーさせるよう。ここで結構なオーバースロットになったが、更に大物HS-RHPのMichael Mercado (Rd.2)に加えて、Taylor Walls (SS, Rd.3)、Drew Strotman (RHP, Rd.4)、Josh Fleming (LHP, Rd.5)、Zach Rutherford (SS, Rd.6)と、さすがにカレッジの選手だが、ドラ6まで全体Top 200級の選手を指名。ただDrew Rasmussen (RHP, Rd.1s)には、ボーナスプールが足りなくなり決裂。スロットの40%をオファーしないと本来は補償が無いはずだが、噂では一応来季補償をもらえるそう。ずるい気がするけど、どういう理由でしょうね。下位でもオーバースロットしていて、ちょっと無計画感があるけど。J.J. Schwarz (C, Rd.38)はさすがに契約できず。来季補償があるなら85~90/100くらいでしょうが、もしピックを喪失するなら70/100くらいに落ちる。

Toronto Blue Jays - 全体#22ではLogan Warmoth (SS, Rd.1)。個人的にはさほど高く評価していないが、全体Top 20級の選手だった。更にNate Pearson (RHP, Rd.1)をもう一つのドラ1でゲット。#22での指名の噂も強かったし、上手く読んだと言えそう。ドラ3、4ではHagen Danner (C/RHP)、Riley Adams (C)と共に捕手を指名。HSとカレッジだし、Dannerの方は投手で使うのかもしれないが、あまり自前の捕手が育っている印象の無いチーム。さらにドラ4もWarmothと同じくカレッジSSのKevin Smith。Smithは2Bで使うかもしれないが、ここはさすがに微妙感。Kacy Clemens (1B Rd.10)はRoger Clemensの息子かな?父親には似つかない凡庸な選手だが。上二つの指名は良いと思うが、全体的なバランスにちょっと微妙な印象。65/100くらいか。


[AL-Central]

Chicago White Sox - Jake Burger (3B, Rd.1)はオーバードラフト気味だとは思うが、カレッジでも有数の実績のあるハイフロアーな選手。Gavin Sheets (1B, Rd.2)と共に、計算のできる選手で、トレードバイト等を睨んでも有用かと思う。以降もLuis Gonzalez (OF, Rd.3)など、カレッジの選手がドラ7まで続く。攻めのドラフトという感じはしないが、Evan Skoug (C, Rd.7)はドラ7としては良い指名。以降は目立つ指名は無し。トレード等で有力Prospectを掻き集めており、狙いとしては主軸よりはロールプレイヤーやトレードバイトなのだろう。チーム事情には合っているが、50/100程度の平凡なドラフトか。

Cleveland Indians - ドラ1が無く、トップピックはQuentin Holmes (OF, Rd.2)。スピードがあって良い選手だと思うが、パワー面からして上限は限られそう。ドラ9でJames Karinchak (RHP)は個人的に良い指名だと思う。ドラ1が無いので仕方ないが、さすがに高い点数は付けづらい。30/100。

Detroit Tigers - 全体#18で、全体Top 10候補だったカレッジ有数のアームAlex Faedo (RHP, Rd.1)をゲットできたのは大きい。ただFaedoとの契約に備えてか、以降の指名は抑え気味。ここにしては珍しく、JuCoやHSの選手を多めに指名しているが。ドラ1ボトムハーフでFaedoを捕まえただけでも55/100くらいか。

Kansas City Royals - ドラ1は個人的なお気に入りだったNick Pratto (1B)。ドラ2では今季の捕手ではトップクラスのM.J. Melendez (C)。その下2ピックもEvan Steele (LHP, Rd.2.5)、Daniel Tillo (LHP, Rd.3)と球威があって上限の高い左腕を指名。ドラ4でも元ドラ1候補のMichael Gigliotti (OF9)を獲るなど、攻めの姿勢を見せた。スーパースター候補はPrattoくらいだが、指名順位からするとなかなか良い指名ができたと思う。75/100。

Minnesota Twins - 全体#1ではRoyce Lewis (SS/OF)という、やや意外な選択に。後ろにボーナスを振り分けたい意図はわかるが、せっかくの全体#1で選ぶにはややリスクと上限のバランスに疑問が。勿論上限まで育つなら、全体#1でも文句ない選手ではあるが。余らせたボーナスの使い先で最大はBlayne Enlow (RHP, Rd.3)。やや上限を欠くが、HS-Pでもトップクラスの選手だし、まずまずか。Brent Looker (OF, Rd.1.5), Landon Leach (RHP, Rd.2)も少し高い気もするが悪くない。ドラ4~7もまずまずの指名をしている。Lewisが順調に成長するなら、トップクラスの選手を一枚獲った上で、しっかりとデプスを加えられた、と言えるが果たして。全体#1にサプリメンタルピックを持っていたチームとしては少し弱い感はあるが、75~85/100くらいのドラフトになるかも。


[AL-West]

Houston Astros - ドラ1で今季のカレッジ右腕でもトップクラスだったJ.B. Bukauskasがスリップしてきたのをゲット。リリーフ向きとの声もあるけど、上限は高く、この位置なら十分に掛ける価値がある。Joe Perez (Rd.2)、Corbin Martin (Rd.2)、J.J. Matijevic (Rd.2.5)など、以下は少しボーナスを抑えた結果だろうが、ポジションバランスも良いし、悪くない。Martinはスタッフほど結果が伴っていない選手で、少しリスクがあり、Bukauskasとのコンビネーションは今一つだが、チーム状況的には、指名順位も下がる中で、リスクはあれどチャレンジした方が良い状態かと。Peter Solomon (Rd.4)のピックもそういった状況にフィットしている。Kyle Serranoもドラ10で獲るには面白い。指名順位からするとほぼパーフェクトだろう。80/100。

Los Angeles Angels - Jo Adell (Rd.1)はハイリスクハイリターンで、全体Top 10指名は少しリスキーに見えたが、良いデビューを飾っており、今のところグッドピック。Griffin Canningも肘の懸念でスリップしたが、全体Top 20で予想されていた選手で、LAAのように層の薄いチームには良いスティール。Jacob Pearson (Rd.3)もほぼ順位相応で悪くないが、Adellで少し立ち位置が被る。さらに補償の無いドラ5で契約失敗もマイナス。Mitchell Traver (Rd.20)はロッタリーピックの可能性があるが、全体的には順位の割には少し微妙。Adellが上のクラスでどうなるか、という振れ幅も含めて、55~65/100くらいの範囲になるか。

Oakland Athletics - 全体#6ではAustin Beck。春先は評価うなぎ上りだったが、最後少し落ち着いた感。チーム的にはパワーもあってOFはフィットしそう。Kevin Merrell (Rd.1.5)、Nick Allen (Rd.3)と、カレッジ、HS両方のトップクラスのSSを両獲り。多少オーバードラフト気味だが、Greg Deichmann (Rd.2)は両翼や2B、1Bでパワーの可能性だし、Will Toffey (Rd.4)も2Bか3Bでソリッドになる可能性。野手偏重なドラフトではあったが、全体的に打撃に優れた選手が多く、ポジションバランスも良い。あとは上限が低いが名前の知れたJared Poche (Rd.9)くらいだが、個人的には割と良いと思う。75/100くらいだろうか。

Seattle Mariners - Evan White (Rd.1)はドラフトが近づくにつれて評価の上がった選手。最終的にはBAで全体#12とされた選手だが、個人的にはレイトライザーで少しオーバードラフト感。典型的な1BよりもOFなどをこなす運動能力などが売りだが、肝心のパワーにやや疑問。ドラ2でスリップしたトップクラスのHSアームのSam Carlsonをゲットしたが、それで資金は尽き、残りは目ぼしい選手はおらず。Carlsonの上限は魅力だが、HSアームだけにリスクは高く、Whiteが計算通りにいかないと大損になる。個人的にはイマイチ好きではない。45/100。

Texas Rangers - Bubba Thompson (Rd.1)、Chris Seise (Rd.1)、Hans Crouse (Rd.2)とTop 3ピックでぶれずにHSで選べる中でトップクラスの3枚をピック。OF、SS、RHPとバランスも良い。ここ数年のHSピックでは、Cole Ragansが目立つくらいで、あまり上手くHSピックが伸びてきていないのはあるが、一貫した戦略は見える。Crouseは少しティール気味だし、65/100くらいか。


[NL-East]

Atlanta Braves - 全体#5で、全体#1候補だったKyle Wrightのゲットは大きい。カレッジでの実績に加えて、スタッフ的にも伸びしろのある稀有な選手。HS卒投手の豊富な組織ではあるが、彼のようなフロアーと上限を兼ね備えた選手の獲得は大きい。ドラ2でもドラ1有力だったDrew Watersを確保。ドラ3のFreddy Tarnokは、各誌のランキングではそれほどだが、ここ数年のここのスカウティングと育成を考えたら悪くない指名になりそう。Wrightに$7Mを費やしたこともあり、残りは目ぼしい選手は無し。ここ数年はトップピックを削って層を厚くするような戦略であったが、今季は契約数自体も少なめで、トップ3ピックに絞った形。傘下の豊富な投手層を考えればピンポイント自体は悪くないし、投手はいくらいても良いが、Tarnokのところは、野手でも良かった気も。全体的には傘下の状況ともフィットしているし、Wrightの獲得が大きい。80/100か。

Miami Marlins - 昨年に続き、HS-LHPのTrevor Rogersをピック。より素材型でリスクも高いが、伸びしろも大きい。リビルドならまずまずのピックか。Brian Miller (Rd.1.5)も派手さはないが実力派で、生え抜きのOF陣をトレードした後釜になれる。ドラ2のJoe DunandはAlex Rodriguezの甥で、カレッジ選手としては伸びしろもありそうだが、さすがにオーバードラフトかつボーナスを払いすぎ。Riley Mahan (Rd.3)、Colton Hock (Rd.4)はソリッドだが、大きな違いを生み出す選手にはならないだろう。Jan Mercado (Rd.13)、Matt Givin (Rd.20)など、ドラ11以下でHSの選手にそこそこな額を払っているが、この辺が上手く当たれば大きい。全体的にはやはり悪くないにせよ、特にドラ3があまり印象は良くないし、50/100程度の平凡なドラフトかと。

New York Mets - David Peterson (Rd.1)は最後評価を上げた。上限という意味ではやや劣るが、ソリッドな先発になれる可能性は高い。まずまずだろう。Mark Vientos (Rd.2)はハイシーリングだが、バランスが取れている反面、強い押しが無く、あまり大成しなさそうなタイプには見えてしまう。以下は抑えめ。Bryce Hutchinson (Rd.12)に結構な額を支払っているのも含め、構成としてはMIAと似たようなドラフト。ドラ1の順位がより低いだけに55/100にしておく。

Philadelphia Phillies - Adam Haseley (Rd.1)はドラフトが近づくにつれて評価の上げた選手。カレッジの選手としてはスピード・パワーのツールのコンボに優れる。個人的には少しオーバーレイレッドだとは思うけど、妥当な選択肢という気もする。BOSが15年に全体#7で獲ったAndrew Benintendiが良い比較になるかも。以降は、Spencer Howard (Rd.2)を筆頭に、大物よりも分散して獲っている感じ。ほぼHaseley頼みのドラフトになりそう。個人的にはあまり好きではない。45/100。

Washington Nationals - Seth Romero (Rd.1)は素行不良もあり、個人的にはあまり好きではないが、才能は確か。Wil Crowe (Rd.2)と共に、場合によってはブルペンなどで、早めのヘルプにもなれるし、少なくともBryce Harperのいる間はコンテンダーとしてやって行こうとしているチームにはフィットしている。Romeroは上手く育てばローテ中位以上になれる上限もある。以下は特に大物は無し。ドラ10のTrey Turnerは名前がややこしい。指名順位的にもある程度インパクトに欠けるのは仕方ないし、Romeroはスティールにもなる。多少素行の怖さがあるので振れるが、60~65/100くらいか。


[NL-Central]

Chicago Cubs - ドラ1の2ピックは、Brendon Little、Alex Lange。Langeは伸びしろはさほどでもないけど、カレッジの実績豊富なバックエンドスターター候補で、Top 25くらいの選手だから、ここのトップピックにはフィットしていると思える。LittleはJuCoの選手で、より粗削りだが、左腕で球威がある。野手のレギュラーは生え抜きで充実しているだけに妥当な戦略に思える。続くCory Abbot (Rd.2)、Keegan Thompson (Rd.3)、Erich Uelman (Rd.4)もソリッドなカレッジ投手で狙いははっきりしている。一方、ドラ6でまずまずの大物HS-PのJeremy Estradaと$1Mで契約。さすがにBryce Bonnin (Rd.26)は無理だったが、ボーナスを上手くやり繰りして、下位で一つスティールしているのは上手くやった。Littel、Langeの先発としての確度に少し不安はあるが、リリーフでもそれなりに意味はある。75/100くらいか。

Cincinnati Reds - MINが全体#1にも関わらず、トップタレントをスルーしたことで、Hunter Greene (Rd.1)を全体#2でゲット。二刀流でのデビューはどちらも今一つで、逆にMINのRoyce Lewisは良いデビューだったが、来年以降どうなるか。ともかくトップタレントを指名したのは現時点では評価できる。Jeter Downs (Rd.1.5)も個人的に好みのHS-SS。Stuart Fairchild (Rd.2)も評価の上がっている選手だ。更にJacob Heatherly (Rd.3)もHS-LHPでは上位の大物。ここまでの指名はほぼ文句無し。欲を言えば、GreeneがSSになる場合、Downsやドラ4のCash CaseがいずれもHS-SSということになるが、3BやCFで使っても良いし、どうにでもなる。Mac Sceroler (Rd.5)、Tyler Buffet (Rd.6)も契約額の割には良さそう。Greeneがかなり高く付いたので、指名順とピック数の割には、厚みはもう一歩な感はあるが、十分満足のできるドラフトだろう。90/100。

Milwaukee Brewers - Keston Hiura (Rd.1)は個人的にはあまり好きではないが、カレッジのトップヒッターで、評価もうなぎ上り。全体Top 5の候補だっただけに順当。続く2ピックもTristen Lutz (Rd.1.5)、Caden Lemons (Rd.2)と、評価を上げているHSの投打の2枚をゲット。K.J. Harrison (Rd.3)は多少オーバードラフトだと思うが、もし捕手に留まれるなら十分な価値はある。Brendan Murphy (Rd.4)、Nick Ehnatuk (Rd.5)に加えて、ドラ11以降でもMax Lazar (Rd.11)、Je'Von Carrier-Ward (Rd.12)、Justin Bullock (Rd.16)とかなりのオーバースロットでHS選手を引き抜いている。RHP-2、LHP、3B、OFとバランスも良く、攻撃的な指名を続けている。Hiuraを低く見ていても、85~90/100は付けられる。

Pittsburgh Pirates - Shane Baz (Rd.1)は、HSの選手としては、パワーにテクニックも併せ持ち、個人的にも非常に好みの選手だが、この位置でのオーバースロットは少し削りたかった感。Steven Jennings (Rd.2)も伸びしろの大きい選手で今季のHS-Pの中では好きな選手だった。Calvin Mitchell (Rd.2)、Connor Uselton (Rd.2.5)は共にほぼ順位相応のHS-OF。どちらも少し好みは分かれる選手かも。カレッジの3BのDylan Busby (Rd.3)を挟んで、ドラ4から早くも節制モード。複数いても困らないPとOFとは言え、リスクのあるHS選手を4枚で、投手とOFを2人ずつ。上位集中にしてはちょっとバランスが悪い印象も。上位2人はかなり良いと思うが、リスクを踏まえると、65~70/100くらいか。

St. Louis Cardinals - ハッキングのペナルティーもあり、最初のピックがドラ3のScott Hurst。ここ数年、強豪ながらもFA補償やロッタリーピックの関係で、層の厚い指名ができていただけに、大きな空洞ができた。トップチームは相変わらずコンデンドモードだが、少し選手の入れ替えサイクルに陰りが見えて来ただけに痛い。HurstやZach Jackson (Rd.6)を筆頭に大物狙いよりも、分散してロッタリーチケットを買い集めた感じ。育成は上手いだけに、化ける選手も出てくるかもしれないが、現状だと20/100程度になりそう。


[NL-West]

Arizona Diamondbacks - Pavin Smith (Rd.1)、Drew Ellis (Rd.2)、Daulton Varsho (Rd.2.5)とカレッジの即戦力野手を続けてピック。初ドラフトとなるMike Hazenさんだけに、やはり失敗したくなかったか。いずれも少しオーバードラフト感があり、特にSmithは伸びしろ的に、Top 10ピックとしてはあまり好みではない。C-OFで使えるなら悪くないのかもしれないが。ドラ3では、今季のニューイングランドで最大の大物Matt Taborをオーバースロットでゲット。Theo Epsteinさんも、BOSを出た後の方がニューイングランドの選手を積極的に獲っている印象で、やはりBOS時代は、ローカルボーイだから獲った、と言われたくなかったから逆に避けることもあったのかも。ドラ4、5もHSのPと3B。全体的なポジションバランスは悪くない。初年度だから仕方ないのかもしれないが、Top 10ピックとロッタリーピックまであったにしては、ややコンサーバティブ過ぎる印象。60/100くらいか。

Colorado Rockies - 久しぶりにドラ1が無く、トップ指名はRyan Vilade (Rd.2)。3Bとしては少し押しが弱い気もするが。ここはIFのProspectが非常に良く、Brendan RogersやRyan McMahanが、Trevor StoryやNolan Arenadoにブロックされている状態。いくらいても困らないにせよ、狙いとしてはちょっとイマイチにも。Tommy Doyle (Rd.2)、Will Gaddis (Rd.2.5)もそれほど大きくは育ちそうにない。ドラ1が無いとは言え、ロッタリーピックもあるにしては微妙。40/100あたりかと。

Los Angeles Dodgers - ドラ1はJeren Kendall。やや三振の多い点が嫌われて、スリップした大物だが、パワー・スピードとカレッジの選手にしてはツールがあり、実績も十分。ドラフトの少し前ならTop 10有力視されていた選手。ここは現状十分な戦力とマイナー層があって、外しても大きく響かないという点では、ハイリスクながらハイリターンの指名もフィットしている。Vanderbilt大出身の選手が多いのもプラスに働くかも。Morgan Cooper (Rd.2)、Colton Wong (Rd.3)も指名順位相応のソリッドなカレッジのピック。James Marinan (Rd.4)は割と評価の高い選手だったが、この位置で$1Mかからずに契約できているのはスティールになり得る。多少リスクはあり、振れ幅が大きいが65~75/100くらいの間になりそう。

San Diego Padres - 某詐欺師は、Hunter Greeneを全体#3にスリップさせようと、色々動いていたようだが、結局CINに獲られたのを見られただけでメシウマでした。Kyle Wrightあたりの方が良いとは思ったが、MacKenzie Gore (Rd.1)は良いデビューも飾っているし、申し分ない指名にはなっている。一方、ドラ2、2.5では、不作だった今季の捕手市場からHS-Cを2人ピック(Luis Campusano、Blake Hunt)。特にHuntはかなり高くついた感。捕手を買い占めて上手くトレードで使おうとか、またせこいこと考えてるんですかね。Mason House (Rd.3)、Sam Keating (Rd.4)もHSからのピック。あとはDaniel Cabrera (Rd.26)あたりにも逃げられ、大物と言えるほどの契約は無し。Goreが印象良いし、伸びしろはあるので、70~75/100くらいだろうか。残念だが。

San Francisco Giants - Heliot Ramos (Rd.1)はレイトライザーで評価は高かったが、個人的にはTop 20での指名はオーバードラフト気味に見える。主軸打者タイプでも無さそうだし。続く2ピックもJacob Gonzalez (Rd.2)、Seth Corry (Rd.3)とHSから指名。まだコンテンダーを目指すようですが、マイナー組織としては、少し先を見据えた整備に入り始めている気はする。全体的には平凡気味。50/100くらいか。

4 件のコメント:

赤とんぼ さんのコメント...

おはばんは、WS制覇のHang over?なんて揶揄されてしまう現状のCHC。
ASG明けからEpstein動きましたね! あまり前例のないChicagoのチーム同士でのトレード。 Top2 Prospects+2でQuintanaを獲得、今シーズンだけで無く、この先、数年お買い得価格は良いように思いますが・・? Epstein次の一手どこに歩を置くのか楽しみのような~?(笑)

(藤井4段は凄い!)

日本BOS さんのコメント...

今日からいきなりNYYと4連戦今度こそ3勝して離してほしいです(笑)
前半戦の成績をファングラフで見てたけどベッツは運がない指標になってるし後半爆発期待(笑)Hラミレスも爆発してくれることに期待やや衰えてきてるかもしれないが(笑)
JBJは成績見ると成長が見える(笑)ボガーツも期待したい(笑)
ポーセロは昨年が運がよくて今年は運が悪いという極端な指標になってる(笑)
セールは9月の防御率があまりよくないが今年は大丈夫か(笑)
後半戦BOSが一歩リードしてるしなんとか地区優勝してもらいたい(笑)

ペラルタリリース、サンドバルDFAですか(笑)個人的に今年まではサンドバル期待してたんだけどマイナーでも打てないしここまで劣化するとは野球は本当にわからないし怖いね(笑)
怪我の影響もあるかもしれないけどクロフォード、クレイグ、サンドバル等急に劣化する
し野球のGMは相当大変だと思った。実績見ても未来はわからないと(笑)

ララ さんのコメント...

赤とんぼさん

おはばんは、Quintanaどうでしょうね~、持ち直すと見てのトレードでしょうが。しっかり基盤は整えたので、勝負の数シーズンと見ているのでしょうし、わからんでもないですが、Quntanaは元々少し出来過ぎだった気もします。

藤井四段は凄いですね。あれくらいの年の子供でも、大人同様に思考ができるのだと改めて思いますね。

ララ さんのコメント...

日本BOSさん

昨日は逆転勝ちだったけど、今日は散々リリーフ使ってからの痛い敗戦。オールスター前から打線が少し止まっているような感じが続いていますね。

Sabdovalはまぁ自業自得でしょう。大型契約の一年目からオーバーウェイトで来る時点でプロ失格です。