12年のドラフトの最終契約結果です。投手を多く指名し、ソリッドではあるけど、一方でさほど興奮するようなピックもなかったし、二つの補償ピックがあった割にはイマイチという印象を受ける。来季のドラフトはできればCherington GMではないGM下でのそれだと良いなと。
[12' Draft Signing Information]
1 (#24). Deven Marrero, SS ($2.05M)
1 (#31). Brian Johnson, LHP/1B ($1.575M)
1s (#37). Pat Light, RHP ($1M)
2 (#87). Jamie Callahan, RHP ($600K)
3 (#118). Austin Maddox, RHP ($350K)
4. Ty Buttrey, RHP ($1.3M)
5. Mike Augliera, RHP ($25K)
6. Justin Haley, RHP ($125K)
7. Kyle Kraus, RHP ($1K)
8. Nathan Minnich, 1B ($10K)
9. Mike Miller, SS/2B ($5K)
10. J. T. Watkins, C ($1K)
11. Jamal Martin, CF
12. Mike Meyers, 2B/SS
13. J. B. Wendelken, RHP ($100K)
14. Dylan Chavez, LHP (Below $100K)
15. Carson Fulmer, RHP
16. Stephen Williams, RHP
17. Willie Ethington, RHP ($200K)
18. Shaq Thompson, OF ($100K)
19. Iseha Conklin, SS/OF
20. Greg Larson, RHP
21. Jake Davies, 1B
22. Joe Greenfield, RHP
23. Brandon Magee, OF
24. Keaton Briscoe, 2B
25. Khiry Cooper, OF
26. Jacob Nelson, RHP
27. Quinn Carpenter, RHP
28. Wes Rogers, OF
29. Alex Bregman, 2B
30. Justin Taylor, RHP
31. Austin Davis, RHP
32. Hunter Wood, RHP
33. Chris Carlson, OF
34. Xavier Turner, 3B
35. Pat Delano, RHP
36. Miguel Rodriguez, C
37. Jonathan Dziedzic, LHP
38. Donald Smith, C
39. Kurt Scluter, RHP
40. Kevin Heller, OF
UD. Kevin Mager, IF
[12' Draft Summary]
ドラ1~10までとは全員契約。この面では最低限のノルマはクリアしたことにはなる。このうち、重要なのはドラ4のButtreyまでの6人で、その中でも投手が5人と、かなり投手中心での指名となった。わずかな期待がかかるドラ5、6の2人もやはり投手で、現在のマイナーのニーズを反映したピックと言える。特に1B/3Bや捕手に関しては結局、ロスターの穴埋め程度の選手しか獲らず。MLBの状況からブロックされるということを考慮したように思う。
ドラ11以下では、OF、投手中心の指名となった。OFでは、S. Thompson、Magee、Cooperら、アメフトをメインにプレーする選手達をピックしており、宝くじを買ったような状態。傘下のOF層は豊富であり、絶対のニーズはないことから、ローリスクのギャンブルをする程度で十分と思ったのだろう。Conklinのみは、そのタイプではないが、こちらも$100K以下のボーナスのようで、同じくローリスク。個人的にはConklinはまずまず良いピックに見える。
投手の下位指名では、Chavez、S. Williams、Ethingtonとそこそこのレベルの投手を指名しており、ドラ11以下でも投手にある程度重点を置いている点が伺える。またドラ11以下でM-IFのM. Meyersは高卒でうまく契約できた。ドラ1のD. MarreroにMeyers、それにInt. FAでもかなりM-IFを蓄えており、Cherington GMにとってはここも1つの大きなニーズだったのだろう。
個人的にも、元々Gavin Cecchiniをトップピックに希望していたようにSSはニーズと思っていたが、自分的にはどちらかというと打撃面でアドバンテージを稼げそうなSSというのが希望ではあった。頭数は多いものの、Marreroも含め、いわゆるライトヒッティングなM-IFばかりという点では今一つな感を受けるが、何といっても替えのきかないポジションではあるし、いくら打撃が良くても、そこに残れないProspectを多く獲るよりは、打撃の成長に期待して、守備の良い選手を獲るというのはベターなのか。
総合的に見て、とにかく投手中心でマイナーのニーズに合わせたドラフトとなった。昨季までが、ニーズに拘らず、ベストの選手をピックするという方針だったため、ややコンサーバティブなドラフトになった感は否めない。ただ、傘下で上位に来るProspectはかなり野手に偏ってきていたし、これ自体は個人的には別に否定はしない。
一方で、ほとんどの選手でボーナスを多目に払っている感が強く、ドラ11以下でも大物と呼べる選手は結局誰1人契約できなかった。どこか物足りない印象は否めない。最終的に個人的な今ドラフトの点数は50/100。3日目のピックが終わった際に45/100と書いていたけど、ドラ11以下で大物はいないものの、ちょこちょこ面白い選手を獲れた印象で5点上積みした。
(8/10追記)ドラ40のHellerと契約。
2012年7月17日火曜日
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2 件のコメント:
本屋で見つけたBAの雑誌を立ち読みしながら思ったのですが、BOSのドラフトはプールをほぼめいっぱい使えたという点では悪くないドラフトなのではないかと。(皮肉にも割と不満もあるジェイズのドラフトに関しても同じようなことが言えますが) 「可」くらいはあるでしょうから少なくとも60点くらいはやってもいいんじゃないかと感じます。
PITはAppel指名失敗で指定されたプールと実際の契約金総額との差が大きく開いてしまいましたが、割とほかのチームもプールいっぱいに契約金を使えたチームはあまり多くないです。その点BOSはButtreyら契約難航が予想される選手ともサインしつつもプールを無駄にしなかったという意味では悪くない。今期は新CBA初のドラフトで、使える契約金を無駄にしたくないということからすれば、コンサバティブなドラフトになっても仕方ないのかなと思います。そうした中で弱点補強を重視したピックを行うのは妥当かなと。
契約金に関してもプール上限まで使えば、多少払いすぎがでてもしょうがないかなと思います。どうしても不満はありますけどね(笑)
TORもMatt Smoralに2M払いましたが、これは昨年高校左腕最高のNorrisと同額です。Smoralはおまけに怪我持ちですから、何とかもっと値切れなかったのか、そこまで狙いにいくべきだったのか疑問です。BAでいうGrade60 Extreme程度の選手に2Mも使うのは分の悪い博打です。金使いの荒いドラフトだったのでTORも下位ではほとんどサインできませんでした。特に地元オンタリオのRyan Kelloggは抑えてほしかったのですが。
BOSは現在明らかに先発が弱いので、カレッジ、高卒とバランスよく投手とサインして、短期・長期的ともに見据えたドラフトができたのはよいのではないかと思います。
一方TORは先発が弱いのにここ2年で獲った上位のカレッジ投手はリリーバーで落ち着きそうなStilsonとStromanなので、先発を補強しない限り残念ながら最低でも14年までは先発の暗黒が続きそうです。
jacさん
そうですねぇ、下位でもちょこちょこ面白そうなのも契約できたし、悪いドラフトとまでは言えないと思いますけどね。
各チーム、なんやかんやで、やはり大きく浮かしてドラ11以下と契約することはほとんどできなかったし、仰る通り、ウチのようにピックを失うギリギリまで使うことができたのは確かに良かったと思います。
ただそうなるとやはり、上位はやはりカレッジ、HS問わず指名順位相応の選手をしっかりピックしていく必要があるし、その点で言えばどうなのかなと。
確かに新CBA下の初ドラフトということで、少し読みにくい面はあったにせよ、結果的には多くの選手がスロットを下回ることはなかったものの、HSの選手であっても大きく超える選手は少なかったですし、Fried、Eflin、Weickelと全員契約したSDのようなチームと比べると、ウチはLow Ceilingな選手をオーバードラフトした上にオーバーペイしているという印象は拭えません(Buttreyを除く)。
まぁですが確かに50点は辛いかもしれませんね(笑)。BAなどのランキングから判断すればオーバードラフトに見えても、BOSはそれだけの価値があると判断して指名してるのかもしれませんしね。
上位指名投手陣もまだ数イニングですが、みんな比較的順調にスタートを切ってますし、1年後に振り返って見れば60点どころか70点くらいになってるかもしれませんし、それは楽しみにしたいと思います。
TORはSmoralは良いと思いますが、確かに多少高かったですね。Kellogは地元だし契約するかと思ってたんですが、$300Kくらいで何とかならなかったんでしょうかね。まぁこのクラスで数100Kで契約する選手もいるけど、本人の進学への拘り次第な気もしますね。
McGuire、Jenkins辺りが予想通りに来てないのが難しいですね。まぁそれを言えば、ウチもRanaudoやWorkmanが思ってたほどではなかったですしね。
MINのKyle Gibsonなんかもそうだけど、やっぱりどれだけ上位のカレッジ選手でも、投手はリスクも高いですし、絶対に安全な選手はいないですよね。そういう意味でもコンサーバティブなカレッジ選手じゃなくて、トレード価値を出しやすいHigh Ceilingな投手をもっと積極的に指名して欲しかったなと。
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