2012年7月11日水曜日

Former Sox Prospect Review: Austin Maddox, RHP

今回は、12年ドラフトのFlorida大出身三人衆の1人、Austin Maddoxくん。高校の時は、Wil Myers (KC)、Luke Bailey (TB)、Max Stassi (OAK)、Tommy Joseph (SF)らと並んで有名な捕手で、09年のドラフトでは個人的に指名して欲しかった選手でした。スリップして最終的にはTBが指名しましたが、ダメ元で指名して欲しかったなと思ってましたが、3年後に投手として入団してくることになろうとは。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Austin Maddox (オースティン・マドックス)
Full Name: Austin Dean Maddox
Position: RHRP/(C/1B/3B)
Born: May 13, 1991
Birthplace: Jacksonville, Florida
Height: 6-2
Weight: 220
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 3rd round, 2012; 37th round, 2009 by Tampa Bay
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $350,000
College: Florida
High School: Eagle's View Academy (FL)
MLB Debut: June 17, 2017 (Boston)
How Left: Retired (January 2020)
Player Link: MLB,com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

元捕手だけあって、がっしりした幅広の体格をしている。捕手時代から肩の評価は高く、高校の頃も投手としても非常に評価の高い選手だった。速球は常時92~94 mph、最速96 mphまで出る。沈みながら、利き腕側に大きく変化する。セカンドピッチはスライダーで、球速はあるが、まだ変化のタイトさは今一つで、ややスラーブに近い。リリーフがメインだっただけにチェンジアップも見せ球程度だ。ストライクを投げれる選手だが、コマンドは平凡。精神的にタフでリリーフに向いている。打者としてはパワーがあるが、コンタクトに難あり。


[Background]

HS時代から、捕手兼投手として有名な選手だった。捕手兼1BとしてFlorida大に入学したが、同期にMike Zunino (SEA)がいたため、フレッシュマン時は1Bや3Bでの出場が多かった。この年は、カンファレンスの最優秀新人賞に輝いている。ソフモアになり、コンタクトに苦しむように。リリーフとしても登板しており、そちらの方が評価が高くなった。ジュニアーのシーズンは時折1B/DHで出場するものの、ほとんどリリーフで過ごし、クローザーを務めた。ドラフト全体でもトップレベルのカレッジリリーフと見なされるように。ドラフト時のランキングはBA #119/PG #76。カレッジで同僚だったBrian Johnson、Greg Larsonと共にBOS入り。


[Profile]

12' : Florida大というトップカレッジからドラフトしたにも関わらず、GCLでプロデビュー。3 G/5.0 IPに投げた後、SS-A Lowellで1試合先発。

13' : Low-A Greenvilleで開幕当初は先発で起用されたがボロボロ。まともだった後半戦もさほど奪三振率は良くない。8、9月は無失点、All-Star後の後半戦に限ればしっかり投げたが、カレッジのトップリリーフで、即戦力との期待でドラ3と高順位で指名された選手としては落第点。

14' : 被弾の多さは気になるものの、High-A Salemでリリーフに専念し、優秀なK/BBとゴロ率を残していたが、5月中旬以降Inactive Listに入ったままシーズンを終えた。理由は不明で、終盤SS-Aにアサインされ直したが、結局出場無し。

15' : High-Aでチームのクローザーとして投げていたが、7月以降ケガでDL入りし、シーズンを終えた。フライボーラーな点を除けば、三振は取れているし、制球も良い。

16' : ようやくフルシーズン投げた。High-Aでスタートしたが、しばらくしてAA Portlandへ。何度かAAA Pawtucketでも登板機会を得た。内容的にもしっかりした投球を見せているが、今一つドミナンスは感じない。

17' : STで最後まで開幕ロスター入りを争うと、AA開幕からさっさとAAA昇格。何度かコールアップを経て、9月はMLBでも安定した投球を見せている。球速が大きく向上したのもあるが、さすがの経験なのか、初経験の大舞台でも乱れることなく投げているのが頼もしい。

18' : Tからケガで出遅れ、何度かマイナーでリハブするもまともに投げられず、結局そのまま1年を終えた。

19' : ケガが癒えず全休。40人枠を外れ、MiLFAになるところだったが、マイナー契約で再契約。

20' Jan. : 結局引退。


[Comment]

セカンド/サードピッチ、コマンド等を磨くために、来季はスターターで開幕するでしょうが、1、2年でリリーフに戻るはず。早めにリリーフでしっかり戦力になってもらいたい選手です。

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