2012年7月24日火曜日

Former Sox Prospect Review: Brian Johnson, LHP

今回は、12年ドラフト組のトリを飾ってもらう、Brian Johnson。しっかりとしたスタッフを持つ左腕ですが、伸びしろという面で欠けており、BOSファンからは非難ごうごう(自分もですが)。とは言え、春までは、ドラフトでも最高の左腕と言われていたし、ビッグプログラムのFlorida大出身の経験値は悪くない。下位スターターとして早めに戦力になってくれるのなら、最低限は納得できるかな。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Brian Johnson (ブライアン・ジョンソン)
Full Name: Christopher Brian Johnson
Position: LHSP/(1B)
Born: December 7, 1990
Birthplace: Cocoa Beach, Florida
Height: 6-3
Weight: 235
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 1st round, 2012; 27th round, 2009 by Los Angeles Angels
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $1,575,000
College: Florida
High School: Cocoa Beach HS (FL)
MLB Debut: July 21, 2015 (Boston)
How Left: Released (August 2020)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

やや太めで"Bad Body"と言われることもあるが、どっしりとしたワークホースタイプの身体だ。体格とポジションの割にはアスレティックとも。ボールを隠すフォームから常時88~92 mph、最速94 mphの速球を投げる。スライダーとチェンジアップも飛び抜けた球種ではないが、三球種をしっかり使いこなし、ストライクを奪えるという点ではカレッジ投手の中でも卓越した能力を持つ。カーブも投げる。カレッジ時代は1Bとしてもトップクラスと言われており、優れたパワーを誇る。


[Background]

ドラフトのシーズン前は、BAのランキングで全体#11とされており、トップクラスのカレッジ投手と見られていた。またこのクラスでベスト2wayプレイヤーと言われ、1Bとして注目しているチームもあるとも。ジュニアー時の成績は悪くなかったものの、投手としても野手としても飛び抜けた成績を残せず、他の選手の伸びに追い越された形に。ドラフト時のランキングはBA #39/PG #37。Florida大の2人の同僚投手と共にBOSへ。


[Profile]

12' : SS-A Lowellでプロデビュー。FaFで先発も、ピッチャーライナーを顔面に受け骨折。今季終了となった。

13' : Low-A Greenvilleで、序盤ピリッとした投球ができずだったが、DLから復帰後はLow-Aをドミネイト。顔見せ程度にHigh-A Salemに昇格した。一応ここまではしっかり三振を奪えているし、被打率、ゴロ率もしっかりしている。

14' : 開幕はHigh-Aに戻るも5試合でAA Portlandへ。昇格後から安定した投球を見せ、一度だけ炎上したが、特に後半戦は毎試合ドミナントピッチでBAのHot Sheetに選ばれるような活躍。リーグのオールスターゲームの出場者に選ばれるも出場せず。Eastern Leagueで最優秀防御率に輝いた。POではAAが敗退後AAA Pawtucketに昇格。またBAからシーズンのオールスターセカンドチームに選出。

15' : AAAではほぼ無双状態で文句なし。被打率、ゴロ率が優秀で、三振も十分に奪った。満を持してMLBにコールアップされたが、オールスター前後で若干登板間隔が空いてしまったことも影響してか、本来の制球・コマンドを見せられなかった。マイナーに送り返された後、肘の痛みでシャットダウン。AAAのオールスターゲーム出場者に選ばれたが投げられず。

16' : MLBの薄い先発投手デプスにあって、Henry Owensと共に期待を受けていたが、鬱病気味となって一時チームを離脱。中盤戦以降復帰してそれなりに投げているものの、MLBでの戦力の一部としてカウントされていながら、その役目を全く果たせなかった罪は重い。

17' : 前年の鬱病から復帰し、中盤戦にMLBのスポットスタートでは、完封勝ちを記録するなど、少しポジティブな内容だったが、終盤戦はMLBでケガ人が出た時に自身もケガ、とタイミングの悪さが目立った。

18' : マイナーオプション切れで扱いにくいながらも貴重な先発デプスということもあり、チームに一年間帯同。リリーフでよりも、先発時の方が良い投球を見せた。

19' : 先発陣の不調とケガもあり、序盤は先発でも起用されるなど十分にチャンスをもらったが、結局光る投球は見せられず。オフにDFAされて40人枠を外された。

20' Aug. : 60人のMLB候補選手には入っていたが、開幕ベンチには入らず。そのまま声が掛からず8月になって本人希望でリリース。

21 : LAAとマイナー契約でAAAで投げるも力不足気味。


[Comment]

決して悪くはない選手なんだけど、あまり良い印象がないのは、Ben Cherington GMのせいと言っても過言ではない。多少オーバードラフト気味な割に、スロットの同額の$1.575Mで合意。この額は11年のトップカレッジ投手の1人だったMatt Barnesとほぼ同額であり、果たしてそこまで出す必要があったのかと。ドラ1s後半からドラ2で、$800~$1Mなら何も文句は言わなかったと思うのだが。

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