後半戦初戦、同地区でPO争いのライバルTB、ここまでW43-43Lのイーブンと3つの意味で、負けは許されない試合。前回NYYに崩されたエースF. Moralesが5回を2安打無失点に抑えて勝利。
F. Morales: 速球は大体が93~95 mphと今日もしっかり出ていた。ただこの前のNYYを見ても思ったけど、右打者外角に投げると、少し利き腕側にムーブするが、基本的には割とフラットな球質。とは言え、左腕で球威があり、ある程度当てられはするが、完璧に捉えられた打球は、1回のBen Zobristのツーベースくらいだったと思う。どちらかと言うと、この前のNYYのようにギリギリを狙って逆にカウントを悪くする方が苦しい。4回の2死満塁で2-2からLuke Scottへのハイヒーターは素晴らしかったが、もう少しあれを使うと良いと思う。
また今日はカーブを比較的よく使っていた。見る角度なのかもしれないけど、この前のNYYよりはもう少し落差があったようにも。コマンドは利き腕側に抜けることも多いし、変化もさほど鋭い訳ではないが、速球の球速差もあり、打者が手を出しづらそうなボールでいくつか見逃しを奪っていた。スプリッターはやや少なめだったが、こちらもソリッドなコンタクトは少なかったように思う。
牽制のうまさはさすがで、1回はエラーで2死1、3塁になったが、Justin Uptonを誘い出し切り抜けた。M. Gomezと呼吸が合わなかったのか、ボークもあったが、フルタイムで先発すれば、かなりの数のアウトを牽制で稼ぎそう。100球にいってなかったし、6回も出てくるかと思ったけど、リリーフ陣も休養十分だし、先発に戻って日が浅いこともありムリはさせなかったのだろう。
Atchison: Avilesのエラーがなければ普通に1回を投げていた気がするが。今日は低めにしっかり制球していたし、特に悪いということもなかったと思う。
A. Miller: 対左のワンポイントで出てきて代打のBrooks Conradに安打を浴びる。昇格直後よりカウントを悪くする場面が目立つ。個人的にはワンポイントで悪いとそのイメージを引きずって次回登板になるし、もう少し長く投げさせたいと思うのだが。
Albers: 2点差に縮められ、なおも2死1、3塁の場面で、Desmond Jenningsに完璧な3球で手も足も出させず。7回も2 Kと完璧。
Padilla: 得意の緩いカーブを2球続けてZobristにツーベースを浴びるが、その後インテリジェンスで知られるZobristにしてはややチョンボと言えるようなタッチアップの失敗(まぁSweeneyの素早い送球も良かったですが)で事なきを得る。
Aceves: 酷使が足りないのか、速球は大体94 mph。まだ少しカウントを悪くする場面が目立つが無難に3人でしめて20 SV到達。
Ellsbury: まだ感覚は今一歩戻っていない印象だが、まぁ取りあえず痛みがなさそうなのは良いことだし、1本出たのは大きい。第3打席に左腕のJ. P. Howellのボールをしっかり見極め、良い当たりではなかったけどゴロでライト前へ。
Ortiz: 初回の先制弾は充実を感じる。外角のボールを悠然と見逃し、内角からやや中央に入った浮いた甘い速球を一発で完璧に仕留め、打った瞬間それとわかる弾丸ライナー。個人的には今まで年齢も年齢だし、FA流出もやむなしのスタンスだったけど、再契約を考えても良い気がしてきた。この年でまだ進化を続けている気がする。
Middlebrooks: 初回の送球エラーはいただけない。まだ自然に身体が動かないのだろうが、少しランナーを見て送球を焦ったように見えた。守備固めを送られるのは残念(ケガ予防のための交代だそう)。打席でもHelicksonのチェンジアップに翻弄され、どのボールを打つべきなのかの判断が全くできていなかった。リラックスした構えから、ややフォロースルーが大きいが、非常に鋭いスウィングを見せており、素質は感じる。少し引っ張りに掛かっているようなので、昇格直後の逆方向への意識を思い出して欲しい。
Ciriaco: 乗っている選手とはこういうものなのかと。貴重な2打点を叩き出した2回のタイムリーに第2打席は当たり損ねが内野安打。第3打席は外野にポトリ。ひょろひょろの体格の割にスウィングが大きく、長期間打率を維持するようには見えないが、スピードもあり、J. Iglesias次第では、来季のUT候補をPuntoと争うかも。
Jeremy Helickson (TB): TVで見るのは初めて。シンプルなフォームから、速球は大体92 mphで左打者の外角によく制球している。沈みもあるし、しっかりしたボールに見える。左打者内角に投げる場合はカッター気味に投げていることもあるか?浮くと沈みも小さく、甘いボールとなるし、Papiには完璧に捉えられた。チェンジアップは左打者外角、右打者内角から手元で沈む。左打者相手には、やや落ちが小さく、逃げるように変化をさせている印象。MiddlebrooksやM. Gomezのような経験の少ない打者はこれだけで翻弄された。カーブはチェンジアップほど自信がないのだろうが、あまり投げない。ソリッドな印象だけど、スペシャルというカンジはしない。Papiのような選球眼の良い打者相手に外角だけでは苦しい投球になりそう。
Jake McGee (TB): こちらも見るのは初めて。著名なProspectだったが、制球難とケガによる昇格の遅れでリリーフに移っている。95~98 mphの速球だけで、Ellsburyから空振りを3つ。ムーブはそれほど大きくないが、手元で伸びる印象。コマンドはアバウトだが、左腕でボールを隠すし、ストライク先行で来ているときは簡単には崩せないだろう。
2012年7月14日土曜日
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2 件のコメント:
シリアコはすごい足もあるけど当たればヒットになると言うツキぶりですね。
2Bで先発させるところからしてもPuntoの立場が怪しくなってる感じはします。
モラレスは今日はカーブが良かったですね。2-0のカウントからでもしっかりカーブでタイミングはずしてカウント取れてたのは良かったです。
今のレスターにはこのカウントから投げることが出来ない。
やはり2ストライクから高めで空振り取る上では素晴らし球速と球質と言う感じだけど同時に被弾が怖いって感じですね。
アビレスは休んでどうかなと思ったけどちょっと調子上がってきませんね。
主砲はこの前の大事なヤンキース戦でも退いたけどいい加減にして欲しいです<`~´>
BFさん
どっちみち打てないなら、若くて走れる方が良いですね。勢いもあるけど、今のところ乗りに乗ってるし。
Moralesのカーブが凄くきれてるってことはないと思うんですが、やっぱり速球が頭にあると違いますね。Lesterももう少し速球でしっかりストライクを取っていかないと甘いボールを待たれてしまう。
Moralesのハイヒーターはムーブがない分、Scottへのボールみたいに、思い切ってゾーンよりかなり上に投げ込むのが良いと思います。
Avilesは初稿では、エラーもあったし文句を書いてたんですが、Millerが打たれたゴロはしっかり止めたし、一応安打も放ったので文句は消しました(笑)。ただ最初の数打席見ても、イマイチ集中力が感じられないし、プランがないように見える。
主砲は代打の準備してたけど、何なんでしょうね?昨年のCrawford並みに役立たずです。
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