いよいよ13年シーズンが開幕です。今年は宿敵NYY戦で開幕ということで、開幕から熾烈な戦いが予想されます。両チーム、言ってみれば過渡期的な面もあるけど、そうは言ってもこのライバル関係だし、緊迫した展開を期待しています。まだロスターは正式に発表されてないけどほぼ決まりのはずなので。(追記)正式発表されました。特に変更はありません。
[Starter]
LHP Jon Lester
RHP Clay Buchholz
RHP Ryan Dempster
LHP Felix Doubront
RHP John Lackey
ローテは上記の順で確定。少し出遅れたBuchholz、Doubrontも問題なく仕上がっており、久しぶりに正メンバー全員が万全の状態で開幕に臨めそう。エースは3年連続の開幕投手を務めるLester。STでは昨年の不調から完全に立ち直っているカンジで、同じくSTで素晴らしい投球を見せ続けているBuchholzと、今年こそ生え抜きエースコンビを完成させてくれそうな予感。
3番手Dempsterは、ベテランだけあって、安定感のある投球をST開始から見せていたけど、最近少し打たれている。STの成績はそこまで重視するようなもんでもないけど、NL歴の長い選手だし、エース級の働きとまでは言わないが、最低4番手、できれば3番手として安定してイニングを稼いでもらいたい。
Doubrontは体重増でキャンプに現れ、少し出遅れた時は、一昨年の不振が頭をよぎったが、その後は悪くない投球を見せている。BBが多く、昨年より進歩した姿を見せつけるには至っていないが、やはり三振を奪う能力は素晴らしく、シーズン中にコンディションを上げて、更なる開花を期待したい。
Lackeyは取りあえずまともに投げられるとは思っていなかったので、可もなく不可もなしというアウティングでも儲けものと思ってしまう。デプスに関しては、STでブレイクのWebsterを始め、R. De La Rosa、S. Wrightらがポテンシャルを見せており、例年より充実している。その下もBarnesにWorkmanがいて、Ranaudoまでが開花の兆しを見せている。全員がそうそうは上手く行かないだろうけど、投手黄金期に向けての期待が高まる。
[Reliever]
RHP Joel Hanrahan (Closer)
RHP Andrew Bailey
RHP Koji Uehara
RHP Junichi Tazawa
LHP Andrew Miller
RHP Alfredo Aceves
RHP Clayton Mortensen
個人的に整理がうまくないと否定しつづけてきたが、その保守路線が幸いした形で、Breslow、F. Moralesの2人を欠き、更に不調のD. BardをMinorに送ってもなお、ソリッドなブルペン陣を組めている。とは言え、既に投球練習を開始しているその2人が戻って来る時にどうするのかは不明だが。
クローザーはA. Baileyが健康面の問題もあり、失格の烙印を押される形でセットアップに降格。PITからHanrahanを新クローザーとして迎えている。そのHanrahanも昨年は制球を崩しており、BaileyともどもST序盤は良く捉えられて不安を煽ったが、ST後半になり、共に安定してきているのは朗報。少なくとも、Baileyが戦列を離れ、クローザーAceves、セットアップMark Melanconで開幕した昨季よりはハラハラしなさそう。
そのBaileyが第1セットアップとなり、第2セットアップの座を争うのは、共に日本人の上原、田澤。昨季ブレイクした田澤だが、STでは無難ながらもややパッとせず、さすがの安定感を見せる上原がまずはセットアップの一角を担うか。とは言え、対左を担当するA. Millerを含め、いずれも勝ち試合に投げる力量を持った選手たちなのは確か。
BreslowとMoralesの故障で、左のリリーフがMiller1人で開幕することになったが、そのMillerはSTから良い投球を見せているし、上原もキャリアを通じて左を抑えており、さほど問題はなさそう。ここ数年、昨季のJustin Thomasなど、微妙な力量のMinor契約選手を対左の2枚目としてロスターに組み込んでいたが大した効果もなかったし、今年の方がずっとまともに見える。
そして昨季の大半でクローザーを務めたAcevesがマルチイニングも行けるミドルリリーフとしてスタンバイ。力量よりも振る舞い等で大きく株を下げたし、トレードしてもとも思っていたが、本来はこういった役割でこそ生きる選手。心機一転スタートを切って欲しい。またオプション切れのMortensenがロング・モップアップ要員として、BardをMinorに追いやり、7人目の席を掴んだ。昨季見た試合では、全く良い印象がなかったけど、良いアウティングも多く、フロント陣の評価は高い。Acevesもいるとはいえ、こういう役割も最もフィットした選手だし、ソリッドに投げてくれるなら価値はある。
デプスはこちらもまずまず。Michael OlmstedをMiLFAでMILに、Josh Fields、Ryan PresslyをRule 5でそれぞれHOU、MINに奪われ、しかもいずれも良い投球をしていて、Rule 5の2人の返却もなさそうという状態ではあるが、Bardは球威戻ってきているし、A. WilsonもSTで良いカンジ。C. Carpenterはまだ今一つだが、Minor契約のA. Carter、De La Torreという2人がSTで嬉しい誤算となっている。
[Lineup]
C Jarrod Saltalamacchia
1B Mike Napoli
2B Dustin Pedroia
3B Will Middlebrooks
SS Jose Iglesias
LF Daniel Nava
CF Jacoby Ellsbury
RF Shane Victorino
DH Jonny Gomes
Papiがアキレス腱の故障で離脱しているのが痛い。右打者ばかりを補強したチームの数少ない左の強打者なので。ST好調のSaltyやFA前年のEllsburyの活躍を期待したい。またSSのS. Drewも脳震盪からなかなか復帰できないという、兄を思わせる虚弱ぶり(?)を発揮してDLスタート。こちらに関しては、右打ちではあるが、STで課題のパワーを見せるJ. Iglesiasで問題なさそう。
Papiが故障ということで、守備の悪いJ. Gomesが主にDHに回りそう。健康面でやや不安なNapoliもそちらに回ることもあるかもしれないが、STでは1B守備で良いところを見せていたそう。2BはPedroia、3BはMiddlebrooksでがっちり。両者とも健康面に問題が出なければ、ほぼフルに近く出場するはず。特にST序盤で、手首の故障をぶり返したかと、ヒヤっとしたMiddlebrooksだが、パワーをしっかり発揮し、全く不安はなさそう。
OFはEllsburyは確定として、Victorinoは契約上使わざるを得ないけど、WBCからSTでもイマイチで、場合によっては、苦手とする対左投手でJ. Bradley Jr.に席を譲るかも。LFは本来Gomesだが、Gomesは上記のようにDHメインで開幕。対右に強い上に対左でも成長を見せるNavaがまずは予想されるが、Bradleyも上に上げた以上使うだろう。対右投手でGomesをどれくらい使うのかはわからないが、DHにNavaでLFにBradleyという起用も多くなりそう。CarpやGomesももちろんこちらでプレーすることはあるだろう。
[Bench]
C David Ross
1B/LF Mike Carp
OF Jackie Bradley Jr.
UT Pedro Ciriaco
捕手は、Napoliは結局STで捕手をプレーすることはなく、基本はSaltyとD. Rossに。右打席を不得手とするSaltyだけに、Rossは対左の際に多く機会を得るでしょうが、開幕試合の対C. C. Sabathia (NYY)は開幕試合なので正捕手と明言されているSaltyか?1B控えは本職とするCarpもいるが、Navaが第一バックアップとなるとFarrell監督が明言。それだとCarpの存在価値がイマイチ小さいが、対右投手では1BやDHで少し機会を得るのか?
IFの他のポジションはCiriacoがこなす。予想に反して、STでもなかなかのAVGを残しているし、SS守備も悪くないが、結局OF守備にはあまり就かなかったし、2B、3Bはそれぞれ絶対のレギュラーがいるだけに、Iglesiasの成長次第では、Drewの復帰以降、いつでも弾き出される可能性はある(とは言え、DrewもIglesiasもほぼSS専門なので、2B/3B控えをどうするかという問題はあるが)。
OF控えで、あれよあれよいう間に席を掴んだBradleyをプロジェクトしているが、無難なRyan Sweeneyという選択肢があった中で、彼を選ばせたそのポテンシャルはいつでもレギュラーを奪いうるものがある。個人的には昨日少し書いたように、Ellsburyとの共存には少しもったいなさを感じる部分もあるが、こうなったからには、その素晴らしいポテンシャルを存分に見せて欲しい。
デプスとしては、Lavarnway、Butler、C. Vazquezが揃う捕手、Bradleyも一応Prospect扱いとして、BrentzにHassan、Linares、Hazelbakerと多士済々なOFは悪くない。IFは1BにM. Gomez(DFAされたが)、2B/3B/SSではHoltがいるが、いずれも少し弱い。X. Bogaertsはさすがにもう少しかかるだろうし。VitekやDent、Gibsonらのかつての上位ピックが多少でも戦力になってくれると良いんですがね。
[Disabled List]
LHP Franklin Morales (15-day)
LHP Craig Breslow (15-day)
SS Stephen Drew (7-day)
OF Ryan Kalish (60-day)
DH David Ortiz (15-day)
Papiの離脱は響くが先発陣に故障者がいないのも含めて、例年に比べれば随分マシ。リリーフの2人とDrewに関しては、代役の目途も立っており、問題ない。やはり一にも二にもPapiだろう。遅くとも4月中には帰ってきてもらわないと。
2013年3月29日金曜日
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