2018年6月20日水曜日

Former Sox Prospect Review: Darwinzon Hernandez, LHP

今回は、球威のある左腕、Darwinzon Hernandez。良いアームは持っているのですが、制球難で今一つ安定感が無い。もう一皮剥ければMLBも視野に入って来ると思いますが。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Darwinzon Hernandez (ダーウィンゾン・ヘルナンデス)
Full Name: Darwinzon David Hernandez
Position: LHRP/LHSP
Born: December 17, 1996
Birthplace: Ciudad Bolivar, Venezuela
Height: 6-2
Weight: 235
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (August 2013)
Signing Bonus: $7,500
MLB Debut: April 23, 2019 (Boston)
How Left: Traded to Baltimore for cash considerations (January 2023)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

平均的な身長で、下半身を中心にある程度筋肉の付いた体格。速球は多くが92~94 mphで最速97 mphと左腕としてはかなり球威がある。コンパクトな投げ方だが、少し力の入ったメカニクスだ。1-to-7のカーブがセカンドピッチ。球速は80 mphに届かない程度と、速球の球速の割にやや遅い。チェンジアップはサードピッチで変化が小さくイマイチ。最大の弱点は制球。まともにストライクを投げられない試合も散見される。


[Profile]

14' : DSLでプロデビュー。1年目はリリーフだった。四球が奪三振を上回っており制球難の兆候。

15' : DSLをリピート。先発がメインとなり、イニング数以上の三振を奪うが、66 Kに対し、30 BBと最下層でもコントロールに苦しんだ。

16' : SS-A LowellでUSデビュー。スタッフに注目が集まるも、K/BBは2を切るレベルに。

17' : Low-A Greenvilleでローテを務めた。被打率が比較的優秀で、奪三振力も高い。スタッフも含めて期待度が上がる一方、制球難とその部分から来るものか、酷く炎上する試合も何度か。

18' : High-A Salemで、中盤戦はやや調子を落としたが、前半戦とDLから復帰後は良い投球。海外出身の選手だが、AFLに派遣されるため、終盤戦AA Portlandに昇格すると、IPの調整のためにリリーフで投げた。

19' : 4月にAAから直接MLBに呼ばれ、三振を取れる腕を見せたものの、マイナーの先発ではやはり制球の荒れから今ひとつ。しかしリリーフで再度呼んだところ、やはり制球、安定感に難はあるものの、1 IPあたり2個近い奪三振を奪うなど、改めて魅力的なスタッフを示した。

20' : COVID-19に感染し、同じ左腕リリーフのJosh Taylorと共に大きく出遅れ。復帰後はやはり制球難もまずまず。

21' : 制球以外のスタッツは申し分ないものの、初のMLBフルシーズンの影響か、終盤戦は安定感を欠き、勝ちパターンで投げることは少なかった。

22' : 昨年はCOVID-19明けでまずまず投げていたが、今季も出遅れた挙句、MLBではボロボロでAAAへ。三振は奪っているが、欠点の克服が全く進まず。

23' Jan. : DFAの後、金銭トレードでBALへ。

23' : BAL-AAAで悪くない内容だが、MLBの機会は無し。

24' : NPBの福岡ソフトバンクホークスでセットアップとして活躍。


[Comment]

左腕で90 mph中盤から後半を投げられて、しっかり三振も取れるということで、SP.comなどでは評価の高い選手だが、マイナー下層でもちょこちょこ炎上する要因となっている制球難をどうにかしない限り、先発として大成するのは難しいように思える。成長に期待したい。

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