19' Draft Results - Day 2

一日目は投手こそ指名しなかったけど、最近層が薄くなっていたM-IFにカレッジとHSから1枚ずつ。ともに打力もありそうで、指名順位の割に良い印象でした。Matthew Lugoはそこまで要求が高くないと言われているし、もう1人くらいは良い選手を指名したい。


[19' Draft Day 2 Results (June 5, 2019)]

3 (#107). Ryan Zeferjahn, RHP, Kansas (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 200
Last Drafted: 37th round (16') by TB
Ranking: MLB #84/BA #57/PG #87

Comments: 3年前もドラ3程度の候補だったがスリップして進学。優れた身体とパワーアームが売りで、先発でも常時93~96 mph、最速98 mphと素晴らしい球威がある。ただ球速にはやや波があり、90~93 mphで推移する試合も。身長の割に少しアームスロットが低く、そのせいで速球のムーブと、スライダーのタイトさを犠牲にしているとも。動画を見ても、もう少し身長を生かして投げおろして欲しいようには映る。チェンジアップスライダーよりも良い時があるが、どちらのボールも変化が安定していない。制球にも不安があり、ブルペン向きとの声もある。指名前に全くコンタクトをせずに指名したため、本人は面食らったよう。


4. Noah Song, RHP, Navy (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #68/BA #65/PG #22/FG #49

Comments: 昨年も良い成績だったが、今季は90 IPちょいで160コを超える奪三振など、更に向上。速球はややフラットだが、最速96~98 mphを頻繁に計時し、深いイニングまで球威がある。スライダー、カーブ、チェンジアップと飛び抜けていないが、ソリッドに投げる。肘を引くモーションがやや矯正が必要とも。兵役を2年こなす必要があるため、プロで実際にプレーできるのは少し先になるよう。兵役の件が無ければ、ドラ1のポテンシャル。昨年もドラ2クラスの評価だったが、兵役の件と要求額の高さで回避したチームが何チームかあったとも。事実ならあまりディスカウントはしてくれないのかも。


5. Jaxx Groshans, C, Kansas (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #138/BA #204/PG #216

Comments: 18年のTORのドラ1のJordan Groshansの兄。Kasas大ではドラ3のRyan Zeferjahnとバッテリーを組んでいる。どちらかというとオフェンスが持ち味で、ソリッドなコンタクト、パワー、選球眼を兼ね備える。守備は比較的運動能力があるが、まだ完成されておらず、また肩が捕手としては平凡。クィックなリリースを心がける必要がありそう。


6. Chris Murphy, LHP, San Diego (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 175
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #155/PG #182

Comments: 左腕で先発だが、速球は常時90~91 mph、最速で95~96 mphと球威がある。ブレイキングボールも平均以上で三振も奪える反面、やや制球難の傾向がある。チェンジアップは平均的。先発で投げられるスタッフはあるものの、制球の面からブルペン向きとも。


7. Brock Bell, RHP, State College of Florida-Manatee Sarasota (JC-rSo.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: Auburn
Ranking: PG #192

Comments: 元MLB選手のJay Bellの息子。昨年TJでJuCoながら3年間プレーしている。1年目は2way選手としてプレーしたよう。今季はTJから復帰し、94~97 mphと球威が向上。変化球も向上している。制球自体は悪くないが、奪三振率は高いものの、被安打が多く、コマンドは未熟のよう。


8. Wil Dalton, OF, Florida (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #389/PG #232

Comments: パワーポテンシャルが高く、コンタクトに難があるものの、上手く矯正できれば面白い。スピードもまずまずで、CFとして指名されているが、守備の勘などは今一つで、C-OFの方が適正とも。


9. Cody Scroggins, RHP, Arkansas (rJr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: TJ経験者で、Redshirtのジュニアーとなっている。体格的にもリリーフ専門タイプだが、常時90 mph半ば、最速96 mphと球威がある。ブレイキングボールとチェンジアップも投げる。制球は平均より悪い。各誌のランキング外だが、BAによると、Arkansas州で#5。


10. Stephen Scott, OF/1B/C, Vanderbilt (Sr.)

B/T: L-R
Height: 5-11
Weight: 200
Last Drafted: 31st round (18') by MIA
Ranking: PG #607

Comments: Vandyを応援する当ブログではちょこちょこ紹介している。昨年は下位で指名されたが、シニアーイヤーに戻ってくれたのは、結果的に今季のVandyにとって大きかった。器用な打者ではないが、年々向上しており、優れたパワーと忍耐強さが持ち味。守備面はLFが最も多いが、1Bも守るし、昨年は捕手を多く守った。捕手になるなら割と面白いと思うが、カレッジで転向したためそちらの守備は未熟。カレッジレベルでは十分な強打者なの範疇に入るが、比較的低い評価はツール面か。どの程度プロでやれるか、個人的にも興味がある。


[Summary of Day 2]

二日目も例年に比べればかなり強気な指名。所謂スロットを削るだけが目的のシニアーサインはドラ10のStephen Scottくらいで、Matthew Lugoがオーバースロットになるなら、かなり苦しいところだと思うが、ドラ4のNoah SongがProspectとしては評価が高いものの、シニアーなのに加えて、兵役が2年あり、ここは上手く交渉すれば少し浮くのかも。

ドラ8~10もこの位置にしては面白い選手を指名していると思うが、ジュニアーの2人でも評価的にも多少は削れるのかと思う。ドラ3のRyan Zeferjhanは個人的には投げ方も含め、あまり気に入っていないものの、Song、ドラ5のJaxx Groshans、ドラ7のBrock Bellはかなり良い指名だと思う。ドラ6のChris Murphyも傘下に欠けている左腕だし、リリーフになれば十分な位置なので悪くない。

あくまで全員契約出来る前提だが、昨日より少し評価を上げて、75~80/100くらいかと思う。ドラ2のLugoは少しオーバースロットになる可能性があるかもしれないが、ドラ4、ドラ8~9で少し浮かせれば相殺でき、あとはジュニアーの選手とスロットで契約していければ何とかなりそう。ドラ7のBrock Bellは進学の選択肢があり、父親がMLB選手なので、進学の可能性も捨てきれないが、面白そうな選手なので、多少オーバースロットでも良いのでしっかり説得したい。