2008年6月30日月曜日

El Campeón de España !






おめでとうスペイン(^ー^) !

素晴らしい戦いぶりでついに栄冠に辿り着きました!長かったでしょうねぇ。これまで幾度となく、優勝候補と言われ続けながらも、ことごとくベスト8の壁の前に涙を飲んできましたが、とうとうこの日がやってきました(^ー^) ほんとうにおめでとうございます。

開幕前はクアトロフゴーネスとかなんとか、その攻撃ばかりが注目され、個人的にはそれでは勝てないと思い続けてましたけど、今大会は攻撃もよかったけど、彼らを頂点に押し上げたのはまぎれもなく守備陣だったと思います。

Íker Casillasはこれまで世界でも三指に入るGKと言われ続けてはいたものの、残りの二人(Gianluigi Buffon, Petr Čech)よりもどちらかと言えば下に見られることが多かったですが、頑健さやプレーレベル以上に、レアルやスペインといったプレッシャーがかかるチームの中で常にハイレベルなパフォーマンスを披露し続けるその精神力は今や世界No.1 GKと言っても間違いではないかもしれません。
今大会でも勝負の分かれ目となったイタリア戦でBuffonとのPK戦を制すなど、キャプテンとしてチームを優勝へ導きました。

Carles PuyolとCarlos MarchenaのCBコンビはそれぞれケガによるパフォーマンスの低下、所属クラブの低迷と起用法などで疑問符をつけられ続けましたが、見事な連携で優勝の原動力となった守備陣を統率しました。

Sergio RamosとJoan Capdevilaの両SBも大会中も色々と言われることが多かったですが、攻撃面での貢献は素晴らしく、課題とされていた守備面でもしっかりとした仕事をこなしました。

Marcos SennaはDavid Albeldaがエントリー不可となり、元々守備面での能力にも疑問を持たれながらもレギュラーとなりましたが、まさにMVPとも言える働きで守備面を支え続けました。

Andres Iniesta, Cesc Fàbregas, Xavi, David Silvaのクアトロフゴーネスは結局4ー4ー2を採用したこともあり、決勝以外はCescが先発メンバーから漏れましたし、戦前に予想された程には攻撃的なサッカーを披露することはできませんでしたが、得点や守備などのタスクもしっかりこなし、現代的なサッカーへの適応性を備えていることを示した上で、試合中は幾度となく素晴らしい閃きと技術で決定的なシーンを作り出していました。

David Villaは最後は残念なことになりましたが、4得点で見事得点王に輝き、初戦からのスタートダッシュに貢献しました。パスやシュートの精度などコンスタントに高いクオリティでプレーできることを改めて世界中に示しましたね。

Fernand Torresはエースと期待されながらも、序盤は相棒Villaの陰に隠れてしまっていましたが、決勝での得点はそれらを帳消しにする一撃だったと思います。

また、今大会でのスペインはあまりにも順調だったため、他の控え選手に光があたることは少なかったですが、出れば得点に絡んだDaniel Guizaをはじめ、彼らの力なくしてスペインの優勝はなかったでしょう。

そして敗れたとは言えドイツも十分素晴らしい戦いを見せてくれました。トーナメントでの勝利と敗北はコインの裏表の様と言われるように、本当に紙一重。選手が皆、悲観的なコメントを出していないことからも、精一杯戦った上での結果をしっかり受け止めているんでしょう。若い選手も多く、まだ発展途上。次の2010年W杯でも優勝争いに絡んでくるのは間違いないです。

やっぱりスポーツっていいですね。予選を戦った国も含めて、本当に皆さんお疲れ様でした。


[-Result-]
Spain 1-0 Germany

Goal: Fernand Torres (min. 33)

08/06/29 Red Sox - Astros

なんかここのところリリーフ関連でネガティブな投稿ばかりだったので、そろそろポジティブな投稿をしたかったのですが...オカジーが最後踏ん張りきれず、アストロズに負け越し、レイズに首位を明け渡しました(ーー;)

取りあえず、オカジーとAardsmaの接戦でのリリーフはしばらくやめません?と言っても、Delcarmen以外に頼れるセットアップがいないんで、どちらかを使うしかないんですけど...
リハブを終えたら帰ってきそうなTimlinを含めて、オカジー, Hansen, Aardsma, Lopezとスリル満点なメンツの誰かが今後もセットアップを務めそうな現状を考えると頭が...

まぁ、短絡的に見ればBuchholzを上げてMastersonをリリーフに、というのが最も優れた解決案に思えますが、彼らは未来のある身。あまり目先の勝利にこだわってってのもどうかとは思いますし。Hansenがもう一回り成長してDelcarmenとセットアップコンビを組んでくれるとよいんですがね〜。Bostonでもそう期待されてるみたいだし。


打ではDrewに加えて、Pedroiaが最近打ちまくってますが、Jacobyが少しスランプ気味です。あれ程良かったOBPも今やLugoを下回る始末(ーー;)とは言え、Jacobyに関しては実質1年目だし、これくらいのスランプはあって当たり前。むしろチャンスにさっぱり打てないどころか、DPでチャンスを潰しまくるLugoをはじめとする下位打線は何とかしないと...
Varitekは今や守備の捕手だし、8番Varitek、9番Crisp or Lugoなら9番は足もあるし許せますが、7, 8, 9と打てない選手が来られるとさすがにキツいです。

[-Result-]
Boston Red Sox 2-3 Huston Astros

Jacoby Ellsbury CF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez LF
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Jason Varitek C
Julio Lugo SS
Josh Beckett P
Brandon Moss PH
David Aardsma P
Hideki Okajima P

Josh Beckett
David Aardsma (L, 2-2)
Hideki Okajima

08/06/28 Red Sox - Astros

汚いスコアです...(ーー;)少し不運もありましたかね。ここのところ安定していたLesterですが、足に打球が当たった影響もあったのか、5回6失点で降板。6回表に大量リードして、その裏をAardsmaが抑えたところまではよかったけど、Papelbonが使えず(連投したため)、7回もAardsmaが続投 → ランナーを出す → 急遽Hansen → 8回Delcarmenが打たれる...

Lesterがもう1回余分に投げれたら、7回Aardsma、8回Delcarmen、9回Hansenで終わっていたような。Aardsmaはセットアップでもと思っていたけど、やっぱりミドルリリーフが適当かもしれませんね。回をまたいでのリリーフや回の途中でのリリーフは分不相応か?取りあえず回の途中から流れを切れるリリーフが欲しいです。


[-Result-]
Boston Red Sox 10-11 Huston Astros

Jacoby Ellsbury CF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez LF
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Jason Varitek C
Julio Lugo SS
Jon Lester P
Sean Casey PH
David Aardsma P
Craig Hansen P
Manny Delcarmen P

Jon Lester
David Aardsma
Craig Hansen
Manny Delcarmen (L, 0-2)

2008年6月28日土曜日

08/06/27 Red Sox - Astros

松坂は5回無失点で9勝目。ピッチャーに四球与えるなど、相変わらずなカンジです。まぁでも5回降板はまだ復帰2戦目で慣らし運転ってことなんでしょう。まずまず球も走ってたみたいだし。次こそ真価が問われます。

そしてまたオカジー...毎日言いたくはありませんが、ちょっと酷すぎ。Hansen, Delcarmenがきっちり抑えた後ですからさらに印象が悪い。これからも使い続けられるとは思うけど、セットアップとしては、そろそろラストチャンスなんではないかと思います。


[-Result-]
Boston Red Sox 6-1 Houston Astros

Coco Crisp CF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez LF
Manny Delcarmen P
Hideki Okajima P
Alex Cora SS
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Jason Varitek C
Julio Lugo SS
Jonathan Papelbon P
Daisuke Matsuzaka P
Craig Hansen P
Sean Casey PH
Jacoby Ellsbury LF

Daisuke Matsuzaka (W, 9-1)
Craig Hansen
Manny Delcarmen
Hideki Okajima
Jonathan Papelbon (S, 24S)

2008年6月27日金曜日

欧州選手権準決勝第2試合



Andrei Arshavinの復帰で一気に期待が高まったロシアでしたが、結果はスペインの完勝。鬼門の準々決勝を突破したことで気持ち的にも楽になったのかもしれません。素晴らしい試合でした(^ー^)

エース(って書くとFernando Torresのファンに怒られそうだけど)のDavid Villaが前半で負傷退場するというアクシデントがありましたけど、今のスペインはどこからでも点数が取れるチームになっていることを証明しましたね。

ただ、Villaは残念ながら決勝には出られそうにないっぽいです(><)彼の無念は想像を絶します...
控え中心で臨んだグループリーグ第3戦以外はまったく同じメンバーを先発としてきたスペインにとっても相当痛いです。何とか回復してもらいたいですけど...

とにもかくにもあとは決勝を残すのみですね。両国とも決勝進出に相応しい国だと思いますし、勝敗はともかく素晴らしい試合を期待しています(^ー^)


[-Result-]
Spain 3-0 Russia

Goal: Xavi (min. 50), Guiza (min. 73), Silva (min. 82)

2008年6月26日木曜日

欧州選手権準決勝第1試合



大方の予想通りドイツが決勝に勝ち上がりましたが、トルコは出場停止と怪我人を多く抱えながらも優勝候補ドイツを最後まで苦しめる、素晴らしい戦いぶりでした。彼らの健闘は間違いなく今大会のハイライトの一つだったと思います。

ただ、トルコの躍進はサプライズかというとそうでもないと思います。元々タレントは豊富だし、2002年の日韓W杯で3位になったようにメジャー大会でも度々上位に食い込んでます。07-08シーズンはCLにおけるフェネルバフチェの躍進も記憶に新しいところです。ここでの敗退は残念にも思いますけど、次の大会でもきっといい試合を見せてくれるんじゃないでしょうか(^ー^)


[-Result-]
Germany 3-2 Tulkey

Goal: Uğur Boral (min. 22), Schweinsteiger (min. 26), Klose (min. 79), Şentürk (min. 86), Lahm (min. 90)

08/06/25 Red Sox - Diamondbacks

やっぱり完封試合はスカッとします(^ー^) Wakeはいい時と悪い時がはっきりしてる方ですが、今日は素晴らしかったです。

2点差の8回で出て来たのはオカジーではなくDelcarmen。そして素晴らしい投球内容で8回をピシャリとしめたことで、しばらくは彼が8回のセットアップになるかもしれません。とはいえシーズンはまだまだ長いですし、貴重な左ですからオカジーが必要な場面はまた来ます。

Bostonのマイナーでは左はCraig Bleslowを春に出してしまっており、昨年ドラ1の左腕 Nick HagadoneはTJ。AAの左腕コンビ Kris JohnsonとDustin Richardsonはまだ育成が必要な段階とやや即戦力の(リリーフ)左腕の層は薄い気がしますし、オカジーはしっかりと調整して活躍してもらわなければ困ります(なんで9回はオカジーの方がよかったような。結局Papelbonを投入してしまったし、Hansenにはまだ早かったのでは?)。


[-Result-]
Boston Red Sox 5-0 Arizona Diamondbacks

Jacoby Ellsbury LF
Dustin Pedroia 2B
Kevin Youkilis 1B
Manny Ramirez DH
Mike Lowell 3B
Coco Crisp CF
Kevin Cash C
Brandon Moss RF
Julio Lugo SS

Tim Wakefield (W, 5-5)
Manny Delcarmen
Craig Hansen
Jonathan Papelbon (S, 23S)

08/06/24 Red Sox - Diamondbacks

8回裏に大逆転して勝利!2回を無失点で抑えたChris Smithに嬉しいメジャー初勝利が付きました(^ー^) Julian Tavarezがいなくなってロングリリーフを主にこなす選手がいなくなってしまったので彼がこれで自信を持ってくれるといいですね。
Mastersonは制球をやや乱してたし、ヒットもよく打たれましたが、6回を100球前後でしっかり投げきってますし、先発として最低限の仕事は十分にしています。

打ではPedroiaが当たりを取り戻して来たカンジがします。彼は不調に陥ってもしっかり修正してくるのが素晴らしいですね!


[-Result-]
Boston Red Sox 5-4 Arizona Diamondbacks

Jacoby Ellsbury LF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez DH
Mike Lowell 3B
Jason Varitek C
Brandon Moss 1B
Kevin Youkilis 1B
Coco Crisp CF
Julio Lugo SS

Justin Masterson
Chris Smith (W, 1-0)
Jonathan Papelbon (S, 22S)

08/06/23 Red Sox - Diamondbacks

いかに相手がDan Harenとは言え、打てませんね〜(ーー;)やっぱりPapiがいないからなんですかねぇ。特に7,8,9番のVaritek, Crisp, Lugoあたりはチャンスで打席回っても打てる気がしません。隣の芝は青いとはよく言いますけど、YankeesではJorge Posada, Robinson Cano, Melky Cabreraあたりが打ってるのを見るとやっぱり迫力のある打線だなと思います。


[-Result-]
Boston Red Sox 1-2 Arizona Diamondbacks

Jacoby Ellsbury LF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez DH
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Brandon Moss 1B
Jason Varitek C
Coco Crisp CF
Julio Lugo SS

Josh Beckett (L, 7-5)
David Aardsma

欧州選手権準々決勝第4試合



0-0でPK戦というのは、イタリアの思惑通りとまでは言いませんけど、どちらかというとスペインにとって嬉しくないシナリオかなとは思いましたが、なんとかこのPK戦を制し、スペインは鬼門の準々決勝を突破しベスト4進出です。

スペインもイタリアもよく守ったと思います。特にイタリアはAlessandro Nestaを代表引退で、W杯制覇の立役者で主将のFabio Cannavaroを怪我で欠き、さらにはAndrea Barzagliも怪我で離脱と最終ラインがボロボロ。Giorgio Chielliniの奮闘があったとはいえ彼もCBとしてはまだまだ経験が浅く、今大会では左サイドに引きずられるシーンも何度か見えました。

攻撃力に優れるスペインとまともに打ち合える状態ではなかったし、PK戦に持ち込んで若い選手が多いスペインがプレッシャーに負けてくれるのを少しは期待したかったのではないかと思います。

Íker Casillasの頑張りを否定する訳ではありませんが、それでもPK戦はある程度運次第。次戦はリスクを承知でもう少し積極的に攻めるべきかもしれません。ロシアもいいチームだけど、ここまできたらスペイン vs ドイツが見たいですね(^ー^)


[-Result-]
Spain 0-0 (PK: 4-2) Italia

Goal: -

2008年6月23日月曜日

08/06/22 Red Sox - Cardinals

なんとかスウィープは免れましたが、打線がよくないですねぇ。
Fenwayでここまで打てないとは...ってか、打ってないわけじゃないんだけど、必要な時に全く打ててません。なんかちぐはぐでストレスが溜まります。

オカジーは今日もよれよれ。Papelbonも今年はセーブ失敗が少し目につきますし、リリーフは相変わらず不安要素が大きいですが、今日はHansenが良かったです。


[Result]
Boston Red Sox 5-3 St. Louis Cardinals

Jacoby Ellsbury LF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez DH
Brandon Moss PR (DH)
Sean Casey PH (DH)
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Jason Varitek C
Coco Crisp CF
Julio Lugo SS
Alex Cora SS

Jon Lester
Manny Delcarmen
Jonathan Papelbon (BS, 4)
Hideki Okajima
Craig Hansen
Javier Lopez (W, 2-0)

2008年6月22日日曜日

欧州選手権準々決勝第3試合



ロシアがオランダを破って準決勝進出。いいチームだと思ってましたけど、ここまでやるとは!エースのAndrei Arshavinがグループリーグ2試合の出場停止を乗り越えて、輝きをはなっていますね。元々、ゼニトではAleksandr Kerzakovの方が上と言われてましたけど、今予選では彼が完全にエースの座を奪いましたね。次戦でもやはり彼の出来が勝負の流れを決めそうです。

しかし、元々タレントは揃っていたとはいえ、ロシアをここまでのチームにしたてあげた、Guus Hiddink監督は素晴らしいです。故郷であるオランダを破り、まさかの準決勝進出はこの監督がいてこそだと思います。まったく、どこぞのオランダ人監督は推して知るべしです(ーー;)


[-Result-]
Russia 3-1 Netherlands

Goal: Pavlyuchenko (min. 56), van Nistelrooy (min. 86), Torbinsky (min. 112), Arshavin (min. 116)

08/06/21 Red Sox - Cardinals

出張が夜からになったので、少しだけ更新。なんかつまんない試合でした。松坂は2年目もここまで、8勝を上げてはいるものの、一向に内容が向上してないです。元々、制球自体は割とアバウトな投手で、日本では球威で抑えるというので通じてましたけど、MLBではそれでは通じないんでしょう。

リリーフ陣は昇格したChris Smithが初めて投げました。まだ、評価するには早いですが、Craig Hansenがあまりよくない(彼もやっぱり制球が)ので、戦力になってくれるとありがたいです。
そして、David Aardsmaがなに気に良い投球を続けてます。Javier Lopezと同じで、まだERAほどには信頼感はなく、セットアップとしては使ってもらえてませんが、オカジーがずっとこの調子でしたら、セットアップでも試されるかもしれないなぁ、と思いました。


[-Result-]
Boston Red Sox 9-3 St. Louis Cardinals

Jacoby Ellsbury CF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez DH
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Brandon Moss LF
Jason Varitek C
Kevin Cash C
Alex Cora SS

Daisuke Matsuzaka (L, 8-1)
Chris Smith
Javier Lopez
David Aardsma
Craig Hansen

2008年6月21日土曜日

バレンシアファンの集い

昨日、バレンシアのファンサイトValencianistaの管理人okkuさんのお誘いで、バレンシアファンの集いがありました。
少人数でしたけど、何度もリーガなどを見に行かれている方も多く、皆さんサッカーにもの凄く詳しくてあっという間に時間がすぎてしまいました。

やっぱり、自分の見方は狭いなぁと思います。これからも色んな方の意見を聞いたりすることで、スポーツの見方だけでなく、どんなことについても柔軟に多角的な視点で見れるようになりたいと思いました。

私用ですが、明日から出張なんで4日ほど更新停止させていただきます。まだまだ訪れる方もほとんどいらっしゃらないでしょうけど、もしコメントなどを残してくださる方がいらっしゃいましたら、すぐにはコメントを返せないかもしれませんので、ご容赦くださいm(_ _)m

欧州選手権準々決勝第2試合


クロアチアの方が少し評価は高かったと思います。しかし、延長終了間際、1点ビハインドを追いつき、PK戦の末にトルコがクロアチアを下し準決勝進出です。

チェコを下したグループリーグ最終戦につづいての劇的な勝利ということで、勢いがついているでしょうし、ドイツとの準決勝が楽しみですね!
本当に勝負は最後まで、どちらに転ぶかはわからない。往々にして勝者だけに注目が集まりがちですが、勝者と敗者の差なんてほとんどない、そういうスポーツの難しさでもあり面白さでもある部分を感じた気がします。


[-Result-]
Turky 1-1 (PK: 3-1) Croatia

Goal: Klasnić (min. 119), Şentürk (min. 120)

08/06/20 Red Sox - Cardinals

オカジーも粘りきれず、接戦を落としてしまいました。今日は負けたけど、Yankeesが猛烈に追い上げてきているだけに、リリーフ陣には試合を壊さないようにしてもらいたいです。


[-Result-]
Boston Red Sox 4-5 St. Louis Cardinals

Jacoby Ellsbury LF
Dustin Pedroia 2B
J. D. Drew RF
Manny Ramirez DH
Mike Lowell 3B
Kevin Youkilis 1B
Coco Crisp CF
Julio Lugo SS
Kevin Cash C
Brandon Moss PH
Jason Varitek C

Tim Wakefield (L, 4-5)
Hideki Okajima
David Aardsma

2008年6月20日金曜日

08'-09'シーズンの陣容について -FW編-

エースVillaの移籍問題がバレンシアにとって全てと言えます。もし移籍となれば、どんなFWを取ったところで彼の穴は恐らく埋まらない。むしろ、時にVillaを上回るほどの得点力を見せるMorientesが健康であって軸となってくれる方が期待はできると思います。


[07'-08'シーズン終了時のメンバー]

David Villa (FW)
Fernand Morientes (FW)
Miguel Angel Angulo (RSH/FW/LSH/RSB)
Nicola Zigic (FW)
Juan Mata (LSH/FW)

Aaron Niguez (FW/RSH, シェレスにレンタル後、冬にイラクリスにレンタル)


[主な下部組織の状況]

Francisco Sandaza (Bチーム所属, FW, 1984年生まれ)
Michel Herrero (Bチーム所属, FW, 1988年生まれ)
Aser Pierrik (Bチーム所属, FW, 1989年生まれ)
Daniel Olcina(Bチーム所属, FW/RSH, 1989年生まれ)
Daniel Quintana (Bチーム所属, LSH/FW, 1987年生まれ)
Pablo Morgado (Juvenile A所属, FW, 1989年生まれ)
Jose Carlos Moraga (Juvenile A所属, FW, 1990年生まれ)

Sandazaは今季のBチーム得点王。年齢的にもそろそろ1部デビューしたいでしょう。これだけBチームで結果を出したんですから、ここで抜擢することが他の下部組織の選手のモチベーションにもつながるはず。



☆ 9/25追記

[今シーズンの陣容]

7.    David Villa 
9.    Fernand Morientes
10.  Miguel Angel Angulo
12.  Nicola Zigic





[展望]

軸は当然多くのオファーを蹴ってValenciaに残留してくれたVilla。実力的には2番手は経験豊富なMorientesですが、今季はSilvaをトップ下に置く4-4-1-1を併用しており、健康度なども含めてSilvaがVillaの相棒のファーストチョイスとなりそう。その次にMorientes, Angulo, Mataなどが来ます。Zigicは戦力外で放出予定でしたが残留となったので、Silvaが復帰するまでUEFA杯や国王杯の早いラウンドで試されています。

Mataは実力的にはすでにSilvaやMorientesにせまって来つつあると思いますが、Vicenteが相変わらずケガの不安が拭えないため、基本的にはLSHでの起用がメインとなりそう。
Villaは個人的に本質的にはCFタイプだと思っていますが、ここ数年で崩しやパス出しなども上達し、セカンドトップにも対応します。彼さえ出ていれば相棒はSilvaでもMorientesでもAnguloでも良いと思いますが、彼が過密日程であちこちに軽いとは言えケガを抱えている現状は少し不安もあります。
戦力的には、MFとしては得点力があるとは言え、得点が最大の仕事ではないSilvaが軸であり、またMorientesがコンディションの問題で出場時間が限られる現状では、Villa頼みの部分もあり、ユニットとしての得点力はそこそこといったところなのは否めないかもと思います。
ただ、それはあくまでFWだけで見たものであり、今季は両翼(特に左翼)が得点に絡むことが多く、チーム全体としては攻撃力は高いレベルにあると思います。問題はやはりVillaが離脱したときにどうするかでしょうね。



☆ 1/6追記

[中間査定]

◯ David Villa(17 Game, 13 Goal, 3 Assist)
やはり今季も頼れるのはVillaでした。開幕から快調に飛ばし、コンスタントに得点を挙げています。ただシステムを4-3-3に変えたあたりから、ペースが明らかに落ちているように見えます。
個人的にはVillaはフィニッシュのみに集中してこその選手だと思っています。4-3-3ではやはり前線の基準点が減るため、ポストになるなど組み立ての貢献が必要になってき、どうしてもフィニッシュでの精度を欠きがちになってしまうのかなと。
とは言えSilvaも帰って来ましたし、後半戦はまたゴールラッシュが見れるんじゃないかと思っています。

◯ Fernand Morientes(7 Game, 0 Goal, 0 Assist)
今季はまだリーガでノーゴール。今季がValenciaでの最後のシーズンになってしまう可能性が高い選手です(契約は今季で終わりで、延長は恐らくしないと思われており、またゴール数で自動更新のオプションがあるらしいですが、今のままでは達成はできないでしょう)。特にFW1枚が基本となる4-3-3移行後はあまり出番なし(本人のケガもありましたが)。
ただこれは肝心の得点力が落ちた訳ではなく、Villaと2トップを組む際は、引いてのポストプレーなど、むしろMorientesの方が組み立てに参加する回数が多かったからだと思います。実際カップ戦ではコンスタントに得点を挙げていますし。
この選手に関しては、もちろんケガがちという弱点があるものの、あとはEmeryさんの使い方次第かなと思います。Villaを最大限に生かそうというEmery監督の起用法では彼の良さは最大限には引き出せない気がしますが、Villaに何かあった際には、代役として申し分のない得点力を見せてくれると思いますね。

◯ Miguel Angel Angulo(8 Game, 0 Goal, 1 Assist)
序盤戦でなんどかVillaと2トップを組んだものの、こちらもケガもあり4-3-3移行後はあまり出番がありません。FWとしてのタイプは運動量豊富なセカンドトップですが、あまり中央でのチャンスメイクを得意としておらず、Villaとの相性は今ひとつなのかな。開いた位置から中央への走り込みを得意としており、むしろ少し得点力に欠けるJoaquínとの併用で4-3-3の右FWで使ってみるのがいいんじゃないかと。後半戦はどれくらい4-3-3を使うか分かりませんが、途中交代で投入してシステムも変えるなんてオプションも面白いかもと思います。

◯ Michel Herrero(1 Game, 0 Goal, 0 Assist)
MorentesやAnguloなどの故障もあって、トップチームでも出番を得たBチームのエースストライカー。最近はトップチームに招集されたりで、Bチームの試合に出たり出なかったりですが、それでもBチームではコンスタントにゴールを挙げているし、トップチームでも国王杯で見事トップチームでの初ゴールを決めています。
見る機会がまだ少ないですが、前線に張るよりはサイドに流れながらボールを受けて、そこからドリブルをしていくというようなスタイルかと。元々身長を理由にValenciaのユースからリリースされた経験があるらしいですし、ナチュラルポジションはセカンドトップかなと思います。
現在はSilvaも復帰しましたし、しばらくまたBチームで修行かと思いますが、Zigicがレンタルで出されたこともありますし、国王杯もまだありますから、そのうちまた出番がくると思います。

◯ Other Players
Zigic → 冬の移籍選手のパートに記載
Silva, Mata, Joaquín → MF編に記載


[冬の移籍期間での移籍選手]

◯ Nicola Zigic のレンタル移籍(0 Game, 0 Goal, 0 Assist)
元々、夏の移籍期間にクラブはRácing CFとレンタルで合意していたものの本人がこれを拒否して残留しましたが、Emery監督の構想外と言われ、リーガでは出番なし。
それでもトレーニングなどをマジメにこなす姿勢は好感が持てますし、ローテーションを行ったUEFA杯や国王杯では、出番を得てコンスタントに得点を挙げる活躍を見せています。
しかし、出場機会などもあって冬の移籍期間で古巣Rácingへレンタルが決定し、移籍直後のValladolid戦でさっそく決勝ゴールを挙げています。
彼の残留を願ったファンも結構多かったとは思いますが、個人的には取りあえずこのレンタルは正しい選択かなと。ケガの不安は付きまとうとは言え、Morientesもいますし、怪我人が出た際にはBチームのMichelなど若い選手に経験を積ませて欲しいというのがもともとありますので。
あとやはりZigicは彼を軸とする戦術があってこその選手だと思っているので、Villaとの相性に若干不安を覚えるのもあります。レンタルは決定してしまいましたし、来夏にはMorientesの退団の可能性があって、またValenciaに必要とされる可能性もありますので、とにもかくにも半年間ガンバって欲しいですね。

08'-09'シーズンの陣容について -MF編-

昨シーズンは4-4-2ではじまり、監督交代により冬にCHを補強して4-3-3にシステムを変更したため、SHもCHも人材があまり気味となんとももったいない状況です。いずれも個人的に好きな選手ばかりなんですが...


[07'-08'シーズン終了時のメンバー]

David Albelda (DH)
Carlos Marchena (DH/CB)
Hedwiges Maduro (DH)
Stephen Sunny (DH)
Ruben Baraja (CH/DH)
Edu (CH)
Ever Banega (CH/RSH/OH)
Angel Montro (CH/DH)
Joaquín Sanchez (RSH)
Vicente Rodriguez (LSH)
Miguel Angel Angulo (RSH/FW/LSH/RSB)
David Silva (LSH/CH/OH/RSH)
Juan Mata (LSH/FW)
Javier Arizmendi (RSH/RSB)

Miguel Pallardo (DH, Getafeにレンタル)
Manuel Fernandes (CH, 冬にEvertonにレンタル)
Sisi (RSH, Valladlidにレンタル)
Fabian Estoyanoff (RSH, Valladlidにレンタル)
Jaime Gavilan (LSH, 冬にGetafeにレンタル)
Mario Regueiro (LSH/LSB, Murciaにレンタル)
Hugo Viana (OH/CH, Osasunaにレンタル)


[主な下部組織の状況]

Angel Montro (Bチーム所属, CH/DH, 1988年生まれ)
Carles Martinez (Bチーム所属, DH, 1988年生まれ)
Cristian Garcia (Bチーム所属, CH, 1987年生まれ)
Vicente Romero (Bチーム所属(?), RSH, 1987年生まれ)
Ximo Navarro (Bチーム所属, CH/RSH, 1988年生まれ)
Daniel Olcina (Bチーム所属, FW/RSH, 1989年生まれ)
Alex Vaquero (Bチーム所属, LSH/LSB(?), 1986年生まれ)
Jordi Alba (Bチーム所属, LSH, 1989年生まれ)
Daniel Quintana (Bチーム所属, LSH/FW, 1987年生まれ)

Montro, Carles, Jordi Albaなどはトップチームへの帯同も経験しており期待度が高いけど、なんせトップチームにも人が余っている状態なんで、トップ昇格の前にレンタル修行が待っているでしょうね。オファー次第ですが、とりあえず今季はMontroがレンタルで、他はもう1シーズンはBチームで修行でしょうかね。でも、Romeroはどうしたんでしょ?今季はBチームでもほとんど試合に出てなかったけど。


☆ 6/26追記
[移籍関連情報]
Pablo Hernándezの獲得 ー決定

大分前になっちゃいましたが、ヘタフェのMF Pablo Hernándezのオプションを行使し、復帰が決まりました。昨シーズンの活躍で他クラブから引く手数多の彼を100万€という格安で獲得することができました。
技術的にズバ抜けている訳ではないけれど、小柄で運動量が豊富、水準以上のテクニックを兼ね備え得点力もあります。VicenteやJoaquinのようなクラッシックなウィングではなく現代的なサイドアタッカーでバレンシアでは貴重な戦力になると思います。
懸念となるのは、やはり選手層の厚さ。Anguloは構想内だとEmery監督が言ったらしく、現状ではJoaquin, Angulo, Arizmendiとポジションを争うことになります。誰一人として出て行って欲しいとは思えないし、レンタル先で開花したSisiも構想外とは言え個人的には好きなRSHです。
それでもFKなど多才な能力を持つPabloの優先順位は高いだろうし、活躍できるとは思います。期待したいですね。



☆ 8/25追記
◯ Albeldaの残留 ー決定

フロントとの関係が完全に崩壊し、移籍確実と思われたAlbeldaですが、Soriano会長, Gomez副会長兼SDら新首脳陣は彼に残留を要請し、Albeldaもこれだけの扱いを受けながらも残留することを決めたようです。やはり彼のValenciaへの愛情は一度たりとも変わったことはないんですね。
Euroも逃し一部のファンからは非難を受けるなど、彼が失ったものはとても大きいですが、それでもValenciaのことを見捨なかった彼の思いに応えるためにも是非ともなんらかのタイトルを獲得し、彼が優勝カップを掲げられるといいですね。


◯ Arizmendi, Sunny, Montro, Sisi, Gavilan, Regueiro, Estoyanoffの放出 ー決定

MontroとSunnyは単純に修行のためのレンタル。あとは人材過多なSHの整理です。ArizmendiとGavilanは完全移籍。Sisiは買い戻しオプション付き完全移籍。他はレンタルでの放出。

Arizmendiに関しては昨季も悪くはなかったんだけど、ややインパクトが薄く他の選手に押し出された形。様々なポジションをこなす便利な選手だし、個人的に走力のある彼のRSBというのは気に入っていたけど。身体能力には恵まれた選手だけど攻撃的なポジションを務めるにはテクニックがあまりに欠けているし、自分の長所をもっと生かすプレーをして行かないとビッグリーグで先はないかもしれません。性格もいい選手だけに応援したいし、自分を生かせるポジションを見つけてブレイクしてもらいたいと思います。

SisiはBetis行きと言われていたけど、土壇場でRecreativoへ完全移籍。才能は評価されながらも、ずっとレンタルでたらい回しにされていた選手ですが、昨季はValladolidで1部デビューしブレイク。彼をValenciaで見るのを何年も前から楽しみにしていたんですが、分厚い選手層に阻まれ、願いはかなうことなく完全移籍になってしまいました。RSHはLSHほどではないにせよ、Joaquín, Pablo, Anguloと現時点の実績で上回る選手が控えているだけにしかたないのか...ただ財政難からいつJoaquínがいなくなるかはわからない事情もあってか、今後2年間は買い取りオプションがあり、Valenciaで彼を見る可能性は完全にはなくなってはいないのかもしれません。

Gavilanも状況はSisiと似たり寄ったり。Silvaと同時期にValenciaにレンタルから復帰し、1年目は出場した試合ではSilvaにもそう劣らないプレーを見せていたんですが、ケガが全てを狂わせてしまいました。Silva, Vicenteに加えてMataまで台頭したLSHには彼のポジションはなく以前から彼を高く評価してくれているGetafeに完全移籍。Valenciaが大好きなことをいつも話していた彼だけに本当に残念でしかたがないのですが、才能はLigaのLSHの中でもトップクラスですし、レギュラーになれる環境で大きく羽ばたくことに期待しています。

RegueiroとEstoyanoffはレンタル先でまずまずの働きはするものの、買い取りを決断させるほどではなくValenciaに帰ってきても席がないという状況が続いています。Valenciaの売りの下手さは金銭的な問題を抱えるばかりか、選手をダメにしている気がしてしょうがないです。


◯ Banega, Maduroの移籍の噂 ー

こちらも人材過剰気味なCH陣ではAlbeldaの残留に伴い、Fernandez, Banega, Maduroの内誰かを出す必要がありますが、北京オリンピックに出場したことでチームへの合流が遅れたBanegaとMaduroは構想外となり、レンタルでの放出が濃厚なようです。

Maduroは昨季の冬の移籍期間でAjaxからやって来ました。早くから将来を嘱望されたDHであり、契約期間が残り半年となったことから格安で手に入れることができたのはいい補強だと思いましたが、監督交代も(彼にとっては)悪い方向に働きました。Valenciaの中盤センターは守備重視のDHがAlbeldaとMarchena。攻撃的なCHがBarajaとEduが当確です。MarchenaがCBと掛け持ちということもあり、残り1枠が中盤センターの席となりますがDHとCHではCHの二人の方が故障リスクが高いということでFernandezとBanegaとの実力云々の前にMaduroの席はないということだと思います。
オランダ代表でもDe Joung, De Zeeuwあたりにポジションを奪われており、デビュー当時ほどの期待度を失っていますが、身体能力とテクニックを兼ね備えた大器だけに見切るのは少し早いと思います。ただ今のところ3センターの底を主に務めておりダブルボランチへの適応が必要でしょうね。場当たり的なたらい回しではなく1,2年後しっかり成長して帰ってくることを前提としたレンタル移籍を希望します。

Banegaはやはり北京オリンピックでチームへの合流が遅れた点でFernandezに席を奪われたカンジです。どちらもテクニックに優れた優秀なCHでEmery監督もBanegaは将来的には帰ってきて欲しいと考えているようで、かなりの人気銘柄ですからLigaかSeria Aのチームへのレンタル移籍が確実かと思います。
彼もダブルボランチでは若干起用しづらいタイプのCHかとは思いますが、昨年も才能の片鱗は見せていただけに成長に期待です。



☆ 9/25追記
[移籍選手]


Stephen Sunny (Osasunaにレンタル移籍)
Ever Banega (Atleticoにレンタル移籍)
Angel Montro (Murciaにレンタル移籍)
Javier Arizmendi (Zaragozaに完全移籍)
Sisi (Recreativoに買い戻しオプション付き完全移籍)
Fabian Estoyanoff (Penarolにレンタル移籍)
Jaime Gavilan (Getafeに完全移籍)
Mario Regueiro (Arisにレンタル移籍)
Ignacio Gonzalez (Newcastleにレンタル移籍)


[今シーズンの陣容]

3.    Hedwiges Maduro
5.    Carlos Marchena
6.    David Albelda

8.    Ruben Baraja
10.  Miguel Angel Angulo
14.  Vicente Rodriguez
16.  Juan Mata

17.  Joaquín Sanchez
18.  Manuel Fernandes
19.  Pablo Hernández
21.  David Silva
22.  Edu

25.  Hugo Viana


[展望]

ボランチの内、守備寄りのDHはAlbeldaの構想への復帰により、MarchenaはCBがメインでDHの控えにまわることになりました。構想外とはいえ、レンタルし損ねたMaduroも守備力は高く、もしもの際の保険にはなっています。

半年以上のブランクができたAlbeldaは、まだ完全に調子を戻してはいないように見えますが、少しずつ戻して来てはいるし、Marchenaが戻ってくれば大きな不安はないと思います。ただ、Quiqueさんが監督だった頃と比べて、全体的に重心が上がっている分、負担は少し大きくなっているかも。

攻撃寄りのCHは、Baraja, Eduの重鎮2人がやや健康面に難を抱えるため、プレシーズンで好調だったFernandezを残した形。ファーストオプションはBarajaでしたが、開幕戦でいきなり負傷、交代出場したFernandezの動きが良かったので、混戦模様です。現時点でEduは3番手か?一応Vianaもいます。

Barajaはやはり全盛期のパフォーマンスはもう出せないし、Eduにしてもそれは同じ。Silvaがトップ下に入る形であれば、それでもある程度の攻撃力は保てると思うけど、Fernandezの成長がなければやや力不足になる可能性も。

RSHはプレシーズンではJoaquínがやはりファーストチョイスかなと思ったけど、開幕戦ではPabloがいい動きを見せました。Anguloを含めて、ここはかなり均衡しています。未だ少しJoaquínがリードかなと思いますが、Pabloはスピードやテクニックで劣るものの、運動量が豊富でコンスタントな働きができる。AnguloはFW起用や、守備面もそこそこ安定しているので、途中出場のカードとしても有用。Silvaもかつてはここをこなしました。

Super Copaや開幕戦を見る限り、VillaやSilva, Mata, Vicenteらがいる左の攻撃力が目立ってますが、右も攻撃力は高い。Joaquínを筆頭に縦へというプレーが多いですが、ある程度中に入ってきて得点をあげられるようになれば、さらに強力。

LSHはここ数シーズンはSilvaの独壇場でしたが、今季はVilla, Morientesの2トップが減り、Silvaをトップ下に置く回数が増えたため、ファーストオプションは昨年成長したMataになります。Vicenteもまたケガをしてしまったもののプレシーズンではその得点力が錆び付いていないことを示したし、また念願のカピタンに選ばれたことでより積極性が出るんじゃないかと期待。あとはMorientesのコンディションとMataの成長により、昨年に比べて頻度は下がると思いますが、当然2トップの際にSilvaをこちらに持って来ることもあるかと思います。

実力的には3人ともLigaのどのチームに行ってもレギュラーになれる実力があります。特にReal Madridとの契約切れの隙に奪った形のMataの成長は著しいです。元々スペインでも最高の素材が集まるRealのカンテラでもNo. 1と言われた逸材であり、このまま成長を続ければ間違いなくValenciaとスペインを背負って立つ選手になるでしょう。ただVicente, Silvaと攻撃の中心を担ってきた選手が試合の出過ぎと激しいマークによりケガで苦しんでいるので、そこは注意してもらいたいですね。Vicenteも完全な状態であればそのMataやSilvaに全く劣らない選手ですし、全員が離脱しない限りこのポジションに不安はないでしょう。

OHは基本的には1トップの時のSilvaというのがほとんどですが、MataやJoaquínというのもEmeryさんの構想にはあるよう。これだけ優秀なSHをゴロゴロ抱えているのだから、それも当たり前か。またEmeryさんは試合展開によってはボランチを削るのも構想にあるようですね。

Silvaが出場できるときのポジションというのが基本であり、個人的には4-4-2もトップ下を置く4-4-1-1も選手が同じであれば大きくは変わらないと(まぁ素人ですから)思っているし、このポジションだけで層を考えてもしょうがないかとは思います。Silvaは文句なく今やValenciaの軸ですし、MorientesやAnguloもVillaの相棒としては十分な仕事をしています。あとはより得点力に優れるMataをここで使えるといいですね。



☆ 1/7追記
[中間査定]

◯ David Albelda(16 Game, 0 Goal, 0 Assist)
昨季のゴタゴタから、出てていくことが確実視されていた選手ですが、会長交代などもあって残留。カピタンのブラサレットを巻くことはもうなくなってしまったものの、ブランクを感じさせることなく、今季はDHのポジションをほぼ一人で勤め上げています。
負けた試合では時折動きの悪さが目につくこともありますが、以前のような運動量は当然ありませんし、DFラインがずるずる下がるような展開ではしょうがないのかも。運動量豊富なFernandezがサイドのカバーなどで助けてくれている部分はあるものの、守備のタスクに限って言えば、Quiqueさんの頃よりはだいぶオフェンシブになったチームの中で、しっかりと相手の攻撃を食い止める役割を果たしていると思います。

◯ Manuel Fernandez(17 Game, 2 Goal, 0 Assist)
今季最大の発見となった運動能力の高いボランチで前半戦のMVPの一人です。Baraja、Eduも悪くないものの、前半戦大きく崩れることなく戦ってこれたのはAlbelda、Fernandezという中盤がコンスタントに働き続けたからだと言うのは間違いありません。
ボールを奪われることなくキープできるのは、並外れたフィジカルだけでなくテクニック面でもずば抜けたものを持っているからで、それは身体からかなり離れた位置に来たボールなどをピタッと止めることができることなどからもわかります。シュート力も強烈で、Valladolid戦では値千金の決勝ゴールを挙げました。
これだけ働いた選手ですから、あまり文句を言うべきではないのかもしれませんが、個人的に少し気になるのは、DHとCHのどっちが最適ポジションなのかということです。現状ではAlbeldaがいるのでCH(攻撃よりのボランチ)で出ていますが、ショートパスでの捌きでは柔らかさを見せる反面、Barajaなどが見せるロングパスでのサイドチェンジなどの展開力はやや平凡で、攻め上がった際の選択肢も強烈なミドルはあるものの、スルーパスやワンツーと言った場面はあまりなく、周りを生かしきれていないカンジを受けます。ただ、ある程度攻め上がりもよく見せる選手なのでDHもどうなんだろ?個人的にはもう少し状況判断力を身につけて、Albeldaの後釜として使った方がしっくり来るのかなと考えていますが。行動半径が広大な選手で現状2CHの方が印象的に写りますが、タイプ的には3CHに向いた選手なのかも。

◯ Ruben Baraja(12 Game, 1 Goal, 0 Assist)
かつては強靭なフィジカルを備え、攻守に万能でFW並みの得点力を誇る素晴らしいボランチでしたが、ここ数年衰えたという評価を受けていました。今季はケガもあったものの、ここ数年でフィジカルを生かしたスタイルからテクニック重視へと切り替えたこともあって、まずまず働いていると思います。目立たない試合も結構ありましたが、展開力は素晴らしく、サイドアタッカーが素晴らしいValenciaでは結構重要な存在だと思います。フィジカルも衰えたとは言え、未だにセットプレーでの空中戦などでは力を見せています。ただ、こぼれ球への出足などにやや鈍さを感じますし、運動量もかつてのそれではないなぁと。ダイナミックな攻め上がりなども減りましたが、Silvaがトップ下に入っているか、3CHなら現状でもまだ有用な選手だと思います。

◯ Edu(10 Game, 0 Goal, 0 Assist)
ここ数年、ケガに苦しみ続けている選手で、今季もフィットしてきた途端にまた離脱をしてしまいました。3CHに移行後、その価値を激増した選手で、攻撃面ではチームに素晴らしいリズムを与えられる希有なコンダクター。ただこちらも元々守備が専門ではなく、年齢やケガもあってやや運動量(出ているのを見る限りはそこそこ動けてはいたけど)や守備力には難があると思いますし、Silvaの復帰で3CHが使いづらくなっているので、強力なカードだけど後半戦は少し使い方が難しい気がします。

◯ Joaquín Sanchez(16 Game, 3 Goal, 3 Assist)
シーズン開始直後は移籍騒動なんかもあって、Pabloにスタメンをゆずりましたけど、あっさりとレギュラーを奪い返しました。Leonel Messiなんかのように、相手が多くても抜いていけるという選手ではないかもしれないけれど、カウンターでは切れ味鋭いドリブルを見せるし、今季は中に入って得点に絡むシーンも増えましたね。Villaを常に見ており、彼との呼吸は合ってきた気がします。あとは3ゴールは悪い数字ではもちろんないけど、左はMataが6ゴールで途中出場の多いVicenteが4ゴールも挙げているので、4-3-3でも結構戦っていたし、もう少しゴール数を伸ばて欲しいなと思います。

◯ Pablo Hernández(7 Game, 0 Goal, 0 Assist)
昨季の飛躍から期待されて迎えられた今季ですが、いまのところJoaquínの壁に阻まれています。交代出場も左のVicenteを優先して投入することが多く、あまり多くの出場機会を得られていません。UEFA杯なんかではかなり働いているようなので、もったいないなぁとは思いますが、得られた機会で今ぐらいの働きを続けていけば、いずれチャンスはやってくると思います。やや影が薄いですが、後半戦に期待できる選手の一人ではないでしょうか。

◯ Juan Mata(17 Game, 6 Goal, 5 Assist)
昨シーズンのKoeman監督の唯一の功績とも言われるアタッカー。今季はSilvaの離脱もありましたがVicenteを差し置いてLSHのレギュラーに定着。Villaとのホットラインを築き、チームのアシスト王であると共に、自らもチーム2位の6ゴールを挙げる活躍を見せています。少しインパクトが薄れてきたものの、代表にも選ばれましたし、今乗りにのっている選手です。
スピードやテクニックももちろん素晴らしいですが、最大の売りは低い重心から繰り出す、強烈なシュート。左サイドを定位置としながらも、元々セカンドトップで中央でのプレーにも魅力がありますが、プレーエリアの被るSilvaとどのように共存していくかが後半戦の課題になりそうです。

◯ Vicente Rodriguez(12 Game, 4 Goal, 0 Assist)
念願のカピタンに選出された今季、相変わらずケガもありますし、以前ほどのキレは見られないものの、途中出場が多い中で4ゴールを挙げる活躍を見せています。
先発した試合のできが今イチであったことと、Mataの成長により、未だ途中出場が多いですが、Mataの勢いも少し止まってきたカンジがありますので、後半戦は存在感を見せつけて欲しいなと思います。

◯ David Silva(4 Game, 2 Goal, 0 Assist)
言わずと知れた、Valenciaのエースの一人で、最近は他のクラブからの引き抜きの噂が絶えません。Quiqueさんの元でブレイクした後、代表とクラブでずっとフル出場に近い働きをしてきたため、シーズン開始直後にとうとう足首の手術を必要とする状態になってしまいました。しかし予想より早い回復を見せ、復帰後初スタメンとなったAtlético戦では2ゴールの活躍。順調な回復ぶりをアピールしました。

◯ Other Players
Angulo → FW編に記載
Marchena, Maduro → DF編に記載
Hugo Viana → リーガでは出番なし