17' Draft Results - Day 2

Day 2です。ドラ1、2は順位相応の選手獲ったので、あと一人くらいはTop 100クラスの良い選手が欲しい。Tristan Beck (So.-RHP)はまだ残っているけど、やっぱり要求が高いのかスリップしていますね。


[17' Draft Day 2 Results (June 13, 2017)]

3 (#101). Brett Netzer, 2B/OF, North Carolina-Charlotte (Jr.)

B/T: L-R
Height: 6-0
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #237/MLB #197

Comments: カレッジでの最初の二年間はサマーリーグを含めてよく打ったが、今年は前年よりは少し成績を落とした。非常に優れたディシプリンとコンタクト。非常にスウィングが速いが、HRよりはギャップヒッターだろう。木のバットでは長打をあまり打てていない。スピードは平均的。肩もあまり強くない。守備位置はフレッシュマンの時にプレーしたLFか、今の2Bに限られるだろう。今年は守備も少し乱れている。


4. Jake Thompson, RHP, Oregon State (rJr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 205
Last Drafted: 34th round (13') by CHC
Ranking: BA #83/MLB #71/PG #84

Comments: HS時代にCHCからドラフトされるなど、常に才能は注目されていた選手だが、カレッジで安定感を欠く投球を続け、ドラフト資格のあった昨季もドラフトされず。しかし今季はメカニクスをシンプルに整え、スタッフが向上。速球はリリーフなら最速98 mph、先発でも安定して93~94 mph。日曜日の先発として向上した姿を見せ、注目度を上げている。ブレイキングボールが良いセカンドピッチで、チェンジアップも平均的。コマンド・制球は向上しているものの、過去それで悩んで来た。先発でも投げることはできるが、もうすぐ23歳と年齢も高く、リリーフになるかも。リリーフだと球威が上がるのもある。


5. Alex Scherff, RHP, Colleyville Heritage HS, TX (HS)

B/T: S-R
Height: 6-2
Weight: 210
Commitment: Texas A&M
Ranking: BA #60/MLB #52/PG #47

Comments: HSの最初の三年間で三回とも異なる学校でプレー。四年目の今年も別の学校に移る予定だったが、許可が下りず、最初の年にプレーしたHSへ戻った。既にかなり体重のある選手だが、40 lbsほど落としてコンディションに気を付けた結果、速球は常時91~95 mph、最速97~98 mph。99 mphを出したとのレポートも。更に非常にボールの回転数が多く、今クラスのHS投手の中ではNo.1。体格的な伸びしろは小さめだろうが、典型的なテキサンファイヤーボーラーだ。また今クラスでトップレベルのチェンジアップを投げる。ブレイキングボールはスラーブ気味。少し力の入った投げ方で、リリーフと見るスカウトも。進学した場合はソフモアでドラフト資格を得る。


6. Zach Schellenger, RHP, Seton Hall (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #195/MLB #193/PG #228

Comments: ソフモアからカレッジではクローザーを務めている。昨夏のCape Cod Leagueではよく沈む90 mph後半の速球で注目を浴びたが、この春は常時92 mph前後、最速95 mphと少し落ちている。シャープなスライダーがセカンドピッチ。リリーフだけにチェンジアップはあまり投げないが、フィーリングはあるとも。体格・スタッフはあるが、投げ方的にもリリーフ専門が適任だろう。セットアップが上限だろうが、昨夏のような速球を取り戻せばそれ以上を狙えるかも。


7. Tyler Esplin, OF/RHP, IMG Academy, FL (HS)

B/T: L-R
Height: 6-3
Weight: 230
Commitment: North Carolina-Charlotte
Ranking: None

Comments: Jason GroomeやSDへトレードされたLogan Allenが以前所属していた、IMGでプレーする。出身はベネズエラ。非常に大柄な体格。コンパクトなスウィングで強い打球を飛ばず。スピードもまずまずだが、体格的にRFが適性か。肩は強い。投手としては80 mph後半の速球。BAのFlorida州のリストで#96の選手。


8. Zach Sterry, 1B/OF, Oakland (Sr.)

B/T: L-R
Height: 5-11
Weight: 230
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: いわゆるロスターフィラーのシニアーサイン。5'11"と1Bの選手には珍しい身長の低さ。ずんぐりした体格から今季は手のケガもあったが、パワーが開花。今季は1Bだが、過去にはOFでのプレー経験も。BAのMichigan州のリストで#10の選手。


9. Tanner Nishioka, 2B, Pomona-Pitzer (Sr.)

B/T: R-R
Height: 5-11
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: やはりシニアーサイン。ハワイ出身の日系選手。D-IIIのスクールでプレーしている。インテリジェントな選手で、コンタクト能力に、D-IIIではあるが、18 HRとパワーもある。BAの南California州のリストで#109の選手。


10. Jordan Wren, OF, Georgia Southern (Sr.)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 195
Last Drafted 36th round (16') by BOS:
Ranking: None

Comments: VPのFrank Wrenの息子。昨年もBOSにドラフトさせておきながら入団しなかったのに、ロスターフィラーのシニアーサインとは言え、また指名させてるのは、なんとなく父親の権力のごり押し感があって気にくわないが、ドラフト担当が勝手に気を回した可能性もあるのかな？パワー・スピード共に平凡。


[Summary of Day 2]

ドラ1、2でほぼ指名順位通りの選手を選び、 どこかでもう一つ大物を、と思っていた二日目。ドラ3はかなり抑えた指名になったが、代わりにドラ4、5、特にドラ5のAlex Sherffは各誌Top 50クラスの選手で、オーバースロットが必要になるであろう指名となった。そこで打ち止めかと思ったが、ドラ6no
Zach Schellengerもまずまず評価の高いリリーフ。

さらにドラ7は評価はそこまで高くないが、HSの選手を獲った。昨年もドラ6はリリーフ専門のStephen Nogosekを獲ったし、ドラ7でなくドラ8だったが、HSのAllan Marreroを獲ったから、各ラウンドの指名選手のグレード的には昨年の戦略を踏襲したことになる。ちなみにドラ8-10は、ボーナスを浮かせるのが主目的のシニアーサイン。

個人的にはリスクを冒すのなら、補償のあるドラ3の方が良いんじゃないかとは思うけど、今季の影響だけを見ればドラ4、5の方がリスクは小さいと見ているのか。そのあたりもDDらしいと言えばそうだが。結果昨年のようにドラ10までの全員と契約できれば戦略は成功だし、失敗すれば失策ではある。ドラ5のScherffが入団に比較的前向きのようなので、そういった意味では前者に傾きそうだが。

ドラ3ではカレッジの2BであるBrett Netzerを指名。2B専門というのが若干気にはなるが、カレッジのSSを獲っても、結局は2Bに移る選手も多いし、海外FAを控えているので、2B専門の指名自体は悪いと思っていないが、タイプ的にややオフェンスの押しが弱く、2B専門だと控えIFとしては使いづらいので、2B専門を獲るならもう少しオフェンスに特化した選手でも良かった感はある。個人的にはどうせなら、ドラ4でOAKが指名したWill Toffeyを獲って欲しかった。

ドラ4のJake ThompsonはRed-Shirtの選手で年齢的にはシニアー。球速を含めて、先発の可能性も持つが、年齢の高さもあって、リリーフの可能性はある。ドラ4で獲るには悪くない選手だとは思うが、ここはボーナス次第。一応カレッジに戻る選択肢もあるが、年齢が年齢なので、スロットから少し浮かせられれば良い指名だし、逆だと少し印象が悪くなる。

Scherffはドラフト後すぐに入団に前向きなコメントを出していて、進学希望が堅いとかでないなら、ここまでスリップしたのが若干不思議な選手。ボーナス要求が高いなら上手くまとめられるか少し不安も。HSの選手だが、伸びしろよりも現状の球威等に評価のある選手。NLのフロントが”モンスター”と呼ぶくらいで、上手く行けばMichael Kopech (CWS)のように100 mph級の速球をねじ伏せる先発になれるかも。

全員契約できれば、という条件は付くが、ドラ1、2と合わせてポジションバランスも、捕手が足りないくらいで、比較的ニーズにあったポジションの選手を指名できたし、特に投手をしっかり補充できた点は評価できる。ただ、Tanner Houck、Thompson、Scherff、Schellengerとリリーフ向きと見るスカウトも比較的多い選手の指名ばかりだったのが少しマイナス。全体的に印象は良いし、Scherffの指名で加点できるが、65~70/100というところか。