2017年6月29日木曜日

Former Sox Prospect Review: Tanner Houck, RHP

今回は、栄えある今季のドラ1、Tanner Houck。アームスロットの低さがかつてのJustin Mastersonを思い出します。Mastersonも一時期CLEのエースになったし、Houckもそのくらいまで伸びてくれれば嬉しいですね。

Photo from Boston Globe

[Player Data]

Name: Tanner Houck (タナー・ハウク)
Full Name: Tanner Lee Houck
Position: RHSP/RHRP
Born: June 29, 1996
Birthplace: Collinsville, Illinois
Height: 6-5
Weight: 230
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 1st round, 2017
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $2,614,500
College: Missouri
High School: Collinsville HS (IL)
MLB Debut: September 15, 2020 (Boston)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

少し細身に見える長身。元々は力の入った、かなり低めのアームスロットで投げていた。Max ScherzerやChris Saleを思わせる投げ方。BOS入団後に少しアームスロットを高くし、クロスファイヤー気味のスリークォーターで投げている。常時92~96 mph、最速98 mphと素晴らしい球威を誇る。非常によく沈むシンカーで、基本的にはこのシンカーをメインに投げるシンカーボーラー。スライダーもプラスと言われるが、プロではよりタイトに整える必要がありそう。チェンジアップはかなり未熟で20年からはスプリッターへ変更。ただそれもまだ信用しきれていないのか、先発でもほぼ使わない日も。


[Background]

ドラフト時のランキングはBA #22/MLB #20/PG #26。


[Profile]

17' : SS-A Lowellでプロデビュー。少ないサンプル数なので何とも言えないが、あまりピシャっと投げた試合は少なかった。

18' : Low-AをスキップしてHigh-A Salemへ。STから球速は十分のようだったが、High-Aで投げた投手のほとんどと同じく制球難。ドラ1として期待外れの投球が続いたがこれはSTで投げ方をオーソドックスなオーバーハンドに矯正したが、それが合わなかったため。7月以降メカニクスを元のサイドアームに戻したことで成績が良くなり、最終的には制球以外はまずまずの数字を残した。

19' : AA Portlandでもう一歩ピリッとしなかったが、それでも内容は向上傾向。上のリリーフ混乱時に夏以降のコールアップを睨んで場当たり的にAAA Pawtucketでリリーフ転向させてみたが、今ひとつフィットせず、結局POの望みが薄くなったこともあり、終盤戦とAFLでは再度先発へ。

20' : COVID-19の影響でATSでのプレーが続いたが、終盤戦に満を持してデビュー。3試合で印象的な速球、スライダーのコンビネーションを見せた。

21' : マイナーオプション持ちが不利に働く典型で、デプス面での戦略もあって、他の選手が揃っている際はマイナーに送られたり、ブルペンで投げることもあったが、コロコロと変わる状況に文句も言わず、結果を残したことは称賛に価する。多少課題だった制球面も改善傾向。スライダーでMLBでも三振を多く奪い、来季以降の先発の席をしっかり確保した。

22' : 開幕しばらくはローテメインで起用されたが、Kutter Crawfordの成長なども影響しブルペンへ。やや燻った状態で途中まで過ごしたが、徐々に存在感を高め、クローザー不在のブルペンで守護神を務めるまでに序列を上げた。ただワクチン未接種によるTOR遠征の帯同不可でケガなどでオールスター直前からシーズン閉幕にかけては貢献できず。

23' : 開幕から先発で投げるも、やはり対左や2巡目、3巡目以降に苦戦。更にカムバッカーを受けて頬骨を骨折し、しばらく休んだが、終盤に復帰後は良い投球。

24' : 変化球を多く投げさせるAndrew Baileyの指導で開花。最終盤にケガでシャットダウンも年間を通じてローテを守り、ERA 3点台と素晴らしい内容。


[Comment]

ジュニアーイヤーに少し球威を落とし、成績も低下している。球速が最大限戻ればMastersonのようにシンカー・スライダーでもかなり戦えるだろうけど、現状の球速だと、チェンジアップをしっかり磨かないと先発中位以上にはなれなそう。しっかり先発に育って欲しいけど。

1 件のコメント:

赤とんぼ さんのコメント...

書き忘れました(汗) Lin頑張ってますね! Bogaertsが(発熱?)で試合直前にスクラッチされてSSで先発、攻守にキラリ!でした、先が楽しみです!