BOSにとっては何の意味もないシーズン最終戦。NYYの嫌がらせをしようにも、松坂さんではね...。結果BALも敗戦し、どちらに転んでも同じだった。一応松坂さんの見納めということで、倍速で見ました。
Matsuzaka: 散々言われてるけど、アームスロットが下がり、手投げになっている。速球は89~93 mph。利き腕側に割と大きく変化する。解説者はシュート回転してしまってると言っていたけど、個人的には球速に頼れなくなり、ムーブを加えようとして、わざとそうしているのではないかと。アームスロットが低いのも、そういうムーブを付けようという意図なのかも。
ただシンカー系の沈む動きよりもむしろ浮き上がる球質で、低めに投げても少し浮いてしまう。Curtis Grandersonの一発は、解説者はうまく打ったと言っていたが、内角低めに投げたボールが、ムーブで真ん中に入り、少し浮いてこれば、低めを打てるバッターにとってはHRを打ってくれというようなもの。
今はどうだか知らないが、元々回転数が多く、当たったら飛ぶタイプでもある。ブレイキングボールは75~78 mph程度だったか。相変わらず曲がりが早く、ボールゾーンに落としても見送られる。打者の待ち球でない時に、ストライクゾーンに集めてカウントを稼ぐ程度だろう。また以前はあまり投げなかった84 mph程度のスプリッターを投げていた。チェンジアップもあったのかもしれないが、いくつかのボールは挟んでいたように見えた。カッターはあまり投げていなかったと思う。
Mortensen: 状態が悪かったのか、制球がバラバラで、今日見る限りではMLBレベルにはない。シーズン序盤は割と活躍していたが、これでは引き取り手もないか。
Beato: 初めて見たが、変化球を多く投げる選手ですね。速球は91 mph程度。96 mph出たとか誰かが言っていた気がしたが、勘違いだったっぽい。84 mphのスライダーに、76 mphのカーブ。チェンジアップが84~89 mph程度かと思うが、球速の早いのはシンカー系かも。平凡なスタッフだが、低め低めに投げてはいる。NYY相手でなければ、もうちょっとマシなアウティングだったかも。今ならMortensenよりも良いと思うが、この程度であれば、40人枠を割くほどではないと思う。
Atchison: ケガ後初めて見たが、速球は91~92 mphとケガ前と大差ない状態。86 mphとかがあったが、カッターなのか?ブレイキングボールは75~78 mphで、球速的にはカーブだが、変化はスライダーに見える。今シーズン何度か見ているが、ERA1点台の選手にしては、スタッフも平凡で、それほど低めに集めている訳でもない。見ている日が悪いのか?安定してストライクを投げれるというのはあるかもしれないが。
Carpenter: 期待している若手リリーフの1人だが、噂通り状態は悪い。思っていたよりは、Max Effortというカンジではないが、手首をコックするというのか、一度止めて投げるようなフォームで、これはあまり良い印象はない(Michael Bowdenなんかもそうだったが)。速球は93~94 mphで、動きはあまりない。85~89 mphあたりは2シームなのか、チェンジアップなのか?Fan Graphsではチェンジアップはほとんど投げていないことになっているが。
スライダーは、81~86 mph。横方向に比較的小さめの変化をする。昨年、CHCでデビューした時は、速球の平均が97 mphだったので、3 mph近く失っているし、それに伴いスライダーの球速も落ちている。速球は真ん中に集まりやすく、球速が戻らなければ、MLBでは厳しいだろう。
Breslow: スタッフは昨日とほとんど変わらないが、ちょっと制球がバラついていた。元々、このタイプとしてはやや四球が多く、そういう時はちょっと厳しい登板になりやすいと思う。
Tazawa: 連投となったが、速球は96~97 mphと昨日よりも出ていたと思う。ただ少し球威に頼り過ぎたのか、昨日よりもやや高めに入っていて、大きなフライを連続して打たれた。ちょっと勝負を焦って、ストライクを投げ過ぎたようにも思う。球威・ムーブは改善して、良いピッチになっているけど、さすがに速球を待たれている状態で、少し甘く入ると怖い。まぁNYY打線相手で、狭めの球場だし、ギリギリだが球威が勝っていたとも取れるか。
75 mphのカーブを1球見せたか?腕の振りはまずまず早く、そこそこ鋭く落ちており、サードピッチとしては悪くないと思うが、少し速球とフォームが違うようにも見えた。スプリッターは投げた2球の内、1球は引っかけて叩きつけた。
Ciriaco: 野手はほとんどの選手が印象に残らなかったが、唯一Ciriacoだけは好印象。相変わらずフリースウィンガーだが、最終的に259 ABに立って、AVG .293は十分合格だろう。盗塁ももちろんだが、サードゴロを内野安打にできる足があり、二塁打の方も、スピードで稼いだようなもの。来季に向けて、さらなる向上を期待したい点がいくつかあるが。1つは、どこでも守れるUT能力の向上。出場機会に不満を持つAvilesはどうなるかわからないし、来季はSSでの出場も多くなるかもしれないが、他のポジションも継続して守って欲しい。
今季はMiddlebrooksの故障もあり、3B経験を多く積めたのは良かったが、CFで出た試合ではすぐ引っ込められた。OFにもしっかり対応できるようになってもらいたい。あとは選球眼はあまり期待できないので、バントを練習してセーフティーバントをできるようになって欲しい。今のスタイルでは、長期間AVGを残すのはなかなか難しいだろうし、足で出塁できれば選択肢は広がるはず。
2012年10月5日金曜日
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2 件のコメント:
今年もお疲れ様でした。
いやいやこの試合をこれだけ見るのはなかなかストレスがかかったことかと思います。
松坂は個人的にはリリーフ適正あるとは思わないけどリリーフじゃなきゃMLBではもう生き残れないんじゃないかなと思いました。元々の武器はライジング系のファストボールとスライダーですが二つで短いイニングゴリゴリ押してったほうが
まだいい結果出るんじゃないかなと。
来年BOSにいない事を考えれば一つストレスは減った感じがします。
長かったですね。
田澤は今期は速球スプリットの相互作用で打ちとってた感じですね。
その点は上原と同じでブレイキングボールにほとんど頼らないスタイルだった。
スプリットの変化がやや安定してない感じがするしもう少し真下に安定して落ちる動きになればいいですね。リリーフらしいリリーフになってきたなと。
Caepenterは以前の登板の方がまだ良かったですね。球威もなかったし。
それと打たれた後とか見てても
メンタルはあまり強くなさそう。
いずれにしても来年開幕メジャーは予想しません。
Ciriacoはフライ追うのがかなり苦手なんだと思います。CF時もかなり危ない、もんだったけど内野守ってる時もゴロはうまくさばくけどフライは危なっかしい感じですね。来年外野で使えるようになるのは相当練習が必要になるんじゃないかな・・・。足を生かすためにも許容範囲で守れるようになればいいですね。
レスターはスタッフが戻ってきませんでしたね。現状のローテだと3~5番手投手の集まりと言う感じがしますね。
BFさん
お疲れです~。
松坂さんにしろLesterにしろ、速球をストライクゾーンに投げるのを怖がっている時点で、NYYのような強力打線を抑えられるはずがないです。
球威で言えば、今の松坂でも黒田とそう変わらないし、ムーブに関しても、黒田だって2シームは沈んでるけど、4シームは割と浮き上がっているように見えます。
簡単にムーブを付ければ良いとかではなくて、やっぱりコマンドが重要。球速はもちろんあればあるだけ、多少許容されるコントロールミスの大きさは大きくなるけど、球速があっても、ムーブがあってもやっぱり甘いボールは打たれるんじゃないですかね。
まぁその点で言えば、取りあえずはリリーフで速球の自信を取り戻すのも一つの手だし、Minor契約でもそれはそれで、力があるなら戻ってこられるはず。
田澤のスプリッターに関しては、カメラの角度かもしれないけど、どうなんですかね?まぁ、対右では、カーブもあるし、スプリッター自身、対左で元々有効なボールだけど、逃げるような動きあるなら、より効果的になるので、それはそれで良いのかなと。
ただ意識して、そういう変化をつけようとして、叩きつけたボールみたいに人差し指が引っかかりやすくなるのなら、もう少し素直に落としてもと思いますが。
Carpenterは、漠然と投げてるだけに思えます。Minorでは速球で押せるだろうから、それでも良いのかもしれないけど。球速を戻すのは当然ですが、コマンドの重要性とかをMinorできっちり指導できる人がいないと厳しいかも。良いスタッフを持ってるはずだけに、ちょっとした意識次第で化ける可能性はあると思うんですけどね。
OFでのプレーをあまり見たことがないので、その辺はなるほどってカンジです。身体能力的には面白いものを持ってるけど、走塁はともかく、攻守でもう少し頭を使ってクレバーになって欲しいですね。
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