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[Player Data]
Name: Kevin Youkilis (ケヴィン・ユーキリス)
Full Name: Kevin Edmund Youkilis
Position: 1B/3B/LF/2B/RF/SS
Born: March 15, 1979
Birthplace: Cincinnati, Ohio
Height: 6-1
Weight: 220
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 8th Round, 2001
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $12,000
College: Cincinnati
High School: Sycamore HS (OH)
MLB Debut: May 15, 2004 (Boston)
How Left: Traded to Chicago White Sox for Zach Stewart and Brent Lillibridge (June 2012)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube
[Scouting Report]
Terry Francona元監督に笑われるようなずんぐり体型で、スカウトが好む、運動能力の高い、アスレティックな選手とは正反対。スウィングスピードも飛び抜けていないし、スウィングには穴も多いが、持ち前の球界トップクラスの選球眼で、際どいボールに釣られず、甘いところをしっかり叩く。元々はパワーもC-IFとしては弱いと言われていたが、MLB昇格後よく伸ばしている。スピードはないに等しく、守備も飛び抜けていないが、堅実な守備をしているし、3Bでも平均レベルの守備者となっている。
[Background]
ギリシャ系の名前だが、ユダヤ系アメリカ人。HSはユダヤ系の学校。Cincinnati大では53 HRなど数々の大学の記録を打ち立てたが、ツールは平凡と言われ、スカウト受けは良くなく、Juniorではドラフトされず、Seniorの01年にドラ8と低順位でBOSから指名。Kelly Shoppachとは同期。ファンに人気の選手で、打席に入ると、"Yooouk !"とブーイングに聞こえるような応援が飛ぶ。妻は、Boston Patriotsの名選手Tom Bradyの妹で、12年のオフに結婚。
[Profile]
01' : SS-A Lowellでプロデビュー。よく打って、Low-A Augustaに昇格。傘下のPlayer of the Yearを受賞。
02' : Low-A/High-A Sarasotaで4割を超えるOBPを残し、AA Trentonに昇格。ここでも、AVG .340/5 HRと素晴らしかった。AAのチームMVPに、2年連続で傘下のPlayer of the Yearを受賞。
03' : AA Portlandで、6 HRながら、AVG .330、40 Kに対し、86 BBと凄まじい選球眼を見せて、All-Starゲームに出場。AAA Pawtucketへ昇格し、そのシーズンのAll Starチームに選ばれた。その選球眼から、名著"Money Ball"で"四球のギリシャ神"と紹介されて有名になった。
04' : AAAでやや平凡だったが、5月にMLBデビュー。デビュー戦でHRを放った。MLBにほぼ定着して、3B控えや代打等で72 Gに出場。
05' : 開幕をMLBで迎えるが、ロスター枠の関係もあり、一時AAAへ。その後も出番が限られた。
06' : Josh Beckettを獲得した際、FLAから年俸の高い、Mike Lowellを押し付けられた形で獲得したため、3Bから1Bに回り、正1Bとしてプレーした。持ち前の選球眼で1番打者も務め、13 HRとパワーも見せ始めた。
07' : 序盤は、2番打者を主に務め、高出塁率でWS制覇に大きく貢献。また守備でも、135試合無失策を記録し、ゴールドグラブ賞を受賞。
08' : Manny Ramirez放出後は、4番に入り、チームの主砲の1人となった。All-Starに出場。確か、David Ortizが1Bでファン投票を受けたため、投票シートに載らなかったが、推薦で出場したんじゃなかったかな?最終的に29 HRを放ち、パワー面でも元々の評価を大きく覆し、リーグトップクラスに成長した。Hank Aaron賞を受賞。オフに4年+オプションで契約延長。
09' : WBCでUSA代表の4番を務めた。All-Starに2年連続で出場。.305/.413/.548とMVP級の成績に、27 HRを放ち、チームのMVPにも選出。
10' : 相変わらず、出れば怖い打者だったものの、ケガが目立ち始め、102 G/19 HRと積算系のスタッツがやや物足りない成績に。
11' : Adrian Gonzalezの加入で、3Bに再転向。本人は、3Bこそが自分の本職と歓迎していたが、やはり加齢とケガの影響で、攻守共に冴えないパフォーマンスに。オフに、Tom Bradyの妹、Julieと結婚。
12' : 復活を期待されていたが、STから調子が上がらず、ケガで戦列離脱した間に、ルーキーのWill Middlebrooksが台頭。復帰後もレギュラーを奪い返せず、Bobby Valentine監督と衝突。
12' Jun. : 厄介払いに近い形で、CWSにトレード。
12' : 移籍後もAVGは伸び悩んだが、パワー・選球眼はやや戻し、2番に定着。
13' : まさかの宿敵NYYと契約。非常に残念でした。しかもケガに悩まされて、良くないシーズンに。
14' : NPBの東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。キャリアの再構築を狙ったが結局21試合に出ただけでケガで離脱。再来日要請を断るなど、日本になじめなかったよう。一度試合を見に行きたかったんだけど。オフに家族を優先したいという希望もあり引退。
[Comment]
Dustin Pedroiaなど、BOSには割と多い、Minor時代は平凡なツールで低評価ながら、その予想を覆してMLBでスター選手になるまでのし上がった選手。これは選球眼を重視して、しっかりMinorの各ステップでやるべきことをきっちりやらせるからだと思います。高卒選手の育成はあまり上手くない印象だけど、こういう選手をこれからも輩出して欲しいですね。
(14年追記)キャリア終盤はケガに悩まされたこともあってか、35歳という若さで引退を決めました。ちょっと残念ですが、いつかBOSにスタッフとして戻って来て欲しいですね。
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