2013年6月16日日曜日

Former Sox Prospect Review: Trey Ball, LHP

今回は、13年のドラ1、Trey Ball。本当に久しぶりの全体#7という高順位ということもあり、Austin Meadows (PIT)などの超有名選手を期待していたので、ドラフト当日はちょっと肩透かしの気分ではありましたが、13年ドラフトでもNo.1左腕と言われていた選手。上限は十分に高いし、しっかり育ってくれるように応援していきたいと思います。

Photo from SoxProspects.com, Credited to Kelly O'Conner

[Player Data]

Name: Trey Ball (トレイ・ボール)
Full Name: Ronald Eugene Ball
Position: LHSP/LHRP/LF/(CF)
Born: June 27, 1994
Birthplace: New Castle, Indiana
Height: 6-6
Weight: 190
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 1st round, 2013
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $2,750,000
High School: New Castle HS (IN)
How Left: Minor league free agency (November 2019)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

細身で非常に長身の左腕。非常にアスレティックで、60ヤードを6.7 sで走る。速球は昨季は89~92 mphが多かったのが、今季は安定して91~94 mphを出している。Baseball Prospectusによれば96 mphを出したとも。寒い北部出身で、特に寒くて雨の多い13年の春でそれなので、平均球速は筋肉が付けば、さらに伸びると見られる。75~78 mphのカーブはプラスの可能性と言われるが、不安定な傾向が強い。HSのJuniorまでは、腕のリスクを考えて父親に投げるのを禁止されていたそう。80~83 mphのチェンジアップの方が現状では良いボール。速球と同じアームスピードで投げ、良く落ちる。少し力の入ったフォームで投げ、コマンドはイマイチ。OFとしては、強肩で、優れたバットスピードを持ち、広角に打球を飛ばす。非常に長身の左腕ということで、BOSの11年ドラ1sのHenry Owensと比較される。


[Background]

ドラフト前年の12年のシーズン中にもBOSがスカウティングしていたそう。投手としての評価の方が高いが、OFとしてもトップクラスで、クラスでNo.1の2way選手だった。ドラフト時のランキングはBA #9/PG #12。


[Profile]

13' : GCLでプロデビュー。期待のドラ1だが、短い期間でそのポテンシャルを示すには至らず。これだけ少ないサンプルだし、スタッツを見て大騒ぎをしても仕方ないのだが、他チームの上位指名が全体的に好スタートを切る中で、全体7位指名という肩書からすれば、一度も光る登板が無かったのは残念。

14' : 少しSTに残ってトレーニングを積んだ後、Low-A Greenvilleへ。制球自体はボチボチだけど、被打率、奪三振率、ゴロ率の全てがイマイチ。後半戦は内容が向上、スタッフやメカニクスも改善傾向とは言え、各誌でかなりの酷評を受けた。

15' : 前年Low-Aを支配できず、少し尚早に思えたHigh-Aで、序盤はインプレッシブではないものの、それなりに投げていたが、内容は向上するどころか、8月は一気に悪化。BB/9、K/9、ゴロ率、被打率のいずれもイマイチ。

16' : 少し出遅れたあと、前年同様High-Aで一年過ごした。大崩れする試合は少なかったが、一方でK/BBが非常に悪く、少し向上したゴロ率以外、ほとんど成長がない点も情けない。

17' : AA Portlandで予想通りダメ。意外と空振り率は高いらしいが、結局奪三振率が低く、何より被打率が高すぎる。

18' : 遅きに失したが今季はブルペン転向。まずまずのスタートを切り、少し話題となったが、すぐにいつも通りの投球に。既に見切られた状態に近いが、HS時代は2way選手として有名だったため、最後の2試合にはDHで出場。二塁打を一本放った。FILでOFにチャレンジ。

19' : OFとしてGCLで5試合プレーしてILへ。

19' Nov. : MiLFAに。


[Comment]

非常にアスレティックな選手ではあるけど、やはりその長身だけに、早めにしっかりと筋肉を付けて、安定したフォームで投げれるようになることが重要。そうなれば球速に関しては問題なくなるでしょう。あとはセカンドピッチ以降がどれだけ伸びるか。Owensのように良い方向へ育って行って欲しいですね。

(19年追記)キャリアを通じて一度も光輝いたことがなくMiLFAへ。Ben Cheringtonはともかく、この選手の指名に関わったスカウトが組織に残っていないことを望みます。

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