[Today's Topics]
☆ LCSが終了しました。NLはNYMが四連勝。ALは以下の通りKCがWS進出を決めました。
○ KC (4) - (2) TOR
最後は一点差。TORもKCの鉄壁ブルペンの一人Ryan Madsonから2点を奪うなど食い下がったのですが。David Priceは6.2 IP/3 ERと最低限の仕事はしたものの、残念ながらチームを勝ちに導けず、またPO先発での初勝利もお預けに。TORも良いところまで来ていましたし、今季は若手の台頭に、ベテランもしっかり仕事して、最後は本当に良いチームだったと思います。
☆ PHIのGMを解任されたRuben Amaro, Jr.さんをBOSが何と1Bコーチとして雇うようです。今季はMIAのDan JenningsさんがGMから監督に転身して話題になっていましたけど、それ以上の驚き。元メジャーリーガーのようですが、1Bコーチの経験とか無さそうなんだけど。元GMとフロントのトップだったのが次の職が監督ですらなく、コーチって複雑でしょうね...。
☆ 今日のMLBTRに載っていた、元々はBoston HeraldのMichael Silvermanさんの記事ですが、NYMがオフに先発の誰かをトレードに出すかも、そしてそれがMatt Harveyで、行き先がBOSであっても不思議ではない、と。若手本格派投手をずらりと揃えて、既にWS進出を決めているNYMには、一見先発を出す理由は無いように見えますが、むしろ先発が豊富でわずかに余剰になって来ているという贅沢な悩みが。
この前書いたように、Bartlo ColonはFAで、Jon Nieseもトレードの可能性はありますが、一方でZack Wheelerが復帰予定。Jacob deGrom、Noah Syndergaardに、Steven Matzも既にMLBに昇格して、ここまではローテの枠を与えるに十分な活躍を見せている。Nieseを出して、5人の強力な選手で固めるのもできなくはないけど、五番手をColonとのリサインやNiese、はたまた適当なFAで埋めてもエース格を四人揃えた十分に強力なローテになる。
Harveyの名前が真っ先に挙がるのは、オフに初調停で、ここまでの実績から考えれば、今後3年の間にかなり年俸の高騰が予想され、割安という感じでもなくなる可能性が高いことと、Scott Borasがついていて、契約延長が難しいこと、さらにちょっと前に話題になった、イニング制限問題があるようです(Borasが「TJ明けのHarveyは、ドクターが190 IPまでに抑えるべき、と言っている」と主張したことに対し、最終的にはPOでも投げているものの、Harveyも当初、「代理人とドクターの意見を尊重したい」と、語っていたのが球団フロントの不興を買ったとか)。
まぁ、NYM球団内で多少そういった要素があるとしても、NYM側には安売りする理由は無い。相当な見返りを要求されるでしょうが、一方でBOSがエースを必要としているのは事実で、喉から手が出るほど欲しい人材なのは間違いない。更にHarveyはConnecticut州出身のニューイングランドローカルボーイという点でも非常に魅力がある。
BOSが出せるとしたらどんなパッケージになるでしょうか?まずはセンターピースはMoncada、A. Espinoza、Deversのような傘下の最上位、もしくはM. Betts、Swihart、X. Bogaertsといった若手野手になるでしょう。通常この手の若手先発の見返りとしては、傘下上層の比較的評価が固まった投手のTop Prospectを要求することが多いですが、若手で先発ローテが固まりつつあるNYMでは、先発の超大物を獲っても、ブロック気味になってしまう。
逆にEspinozaのようなもう少し下層の選手を要求してくる可能性は高いと思います。ただ個人的にはEspinozaはアンタッチャブル。Harveyは勿論素晴らしい投手だけど、将来的にはやっぱりNYMのように自前の上位若手先発が必要だし、Espinozaを出せば、また将来的にトレードでのエース補強、という悪循環に陥りかねない。
Deversに関しても、このところ守備の評価をメキメキ上げており、稀少な将来の中軸候補と言える。Sandovalを一日でも早く追い出すためにも、出したくは無い。となるとMoncadaを出すしかないのか?確かにMoncadaの才能は明らかですが、2B、もしくはCF等のポジションは割と層がある。重なっているから出したい、という次元を超えた素晴らしい才能の持ち主ですが、この3人の中なら自分はMoncadaを出す、というところに傾いている。
Moncadaをセンターピースと考えて、残りのパッケージですが、Moncadaの獲得に$60M以上を費やしているので、その分多少の金銭的がものが欲しくはある。Harveyの年俸が高騰するならなおさら。$50M強の契約が残るR. Castilloを年俸2~4割こちらの負担で、引き取ってもらうのはどうか?多少まだ証明され切ってはいないが、既にMLBで使える段階で、ツールは十二分にある。年齢的にも全盛期に入ってくる。セカンドピースとして悪くないのでは?
BOSも彼を来季のレギュラーで考えているはずだが、Dombrowskiの中では、序列はJ. Bradley, Jr.より下のよう。CFを守れるタイプも多いし、Castilloを出して、適当なFAを獲る選択肢もできなくはない。Moncada、Castillo、あとは投手が1枚は欲しいだろう。上層のデプス要員ならOwensかB. Johnson、もう少し下層寄りの選手を欲しがるなら、Espinozaは出せないが、同じくスタッフは抜群のKopechを手放すしかないか。
Kopechは、来季次第ではもっと価値が上がるかもしれないので、パッケージで出すには少し惜しいが、禁止薬物で出場停止など、多少メイクアップに不安も。球威は文句なしだが、投げるフォームがあまり先発向きでない印象も受ける。もう一枚くらい要求されるかもしれないが、そこはミッドレベル以下のProspectか、Cecchini、Coyleのような余剰気味になっている選手で手を打ってもらうしかないだろう。
Matt Harvey ⇔ Yoan Moncada, Rusney Castillo, Michael Kopech or Brian Johnson, a Prospect (Sean Coyle or Mauricio Dubon ?) + $10~15M。自分の感覚だとこんな感じのオファーになる。皆様から見てどうですかね?出し過ぎ?それとも足りない?Castilloの年俸が比較的高いのがやっぱりネックな気もしますが。
[Poll Results]
☆ そろそろ第何回目かわからなくなって来ました(7回目かな?)。今回も多くの投票ありがとうございました。ALは割と投票も割れましたが、NLはくっきり。NYMとCHCを除いて、弱いと多くの方に思われていたチームはやっぱり弱かったと...。その他に得票された方がいましたが、どこでしょうね~?
○15年のALで予想外に健闘したチームは?(回答20)
1. Texas Rangers - 11 (55%)
2. Minnesota Twins - 10 (50%)
3. Houston Astros - 8 (40%)
4. New York Yankees - 7 (35%)
5. Toronto Blue Jays - 6 (30%)
○15年のNLで予想外に健闘したチームは?(回答20)
1. New York Mets - 14 (70%)
2. Chicago Cubs - 8 (40%)
3. Pittsburgh Pirates - 1 (5%)
3T. Others - 1 (5%)