2015年10月27日火曜日

16' Organization Prospect Ranking by BA, BP, JS

今年もこの季節ですね。各チームの16年度のProspect Rankingへのリンクまとめです。今年は、BA (Baseball America)、BP (Baseball Prospectus)、JS (Minor League Ball by John Sickels)のランキングなどをピックアップしていく予定です。各チームへの個人的なコメントはBAのランキング発表時に書いていきます。


[AL-East]

Baltimore Orioles - BA, BP, JS : Dylan Bundy、Hunter HarveyというTop 2は高い上限を持っているが、どちらもTJをやっており、健康という意味ではやや不安も。Chance Cisco、Jomar Reyesら、次の層はソリッドだけど、興奮するようなレベルのProspectとは言い難い。#5のMychal Givensは09年のドラフトで個人的に好きだった選手。SSで入団したけど打てずで投手転向。元々HS時代から投手としても有望視されていましたが、90 mph後半を投げるリリーフとして台頭してきた。

Boston Red Sox - BA, BP, JS : #1はYoan Moncada。$31Mのボーナス+同額のタックスに相応しい才能を見せている。Rafael Devers、Andrew Benintendi、Anderson EspinozaのTop 4はいずれも来季にでも全体Top 10を狙える逸材。Michael Kopech、Brian Johnson、Sam Travisまでは比較的評価は高い。一方で、Craig KimbrelのトレードでManuel Margot、Javier Guerraと全体Top 100クラスのProspectを2人も出したため、全体的な層はやや薄くなった。

New York Yankees - BA, BP, JS : Luis Severino、Rob Refsnyder、Greg Birdら、15年終盤はProspectがチームを盛り上げた(SeverinoとBirdは卒業)。傘下の#1はJorge Mateo。BOSからSDへトレードされたJavier Guerraなどと並んでマイナー下層で注目のSS。Gary SanchezはAFLでも活躍。今季評価を取り戻した。ドラフト順位は中途半端なことが多く、特に野手は海外FAに力を入れている。MateoやSanchezはその成果だが、一方Dermis Garciaなど、今のところ掛けた金額ほどには、というようなProspectも多い。逆にドラフトではカレッジの選手中心にシフトしている。Aaron JudgeやJames Kaprielianはメジャープログラムからのピックで、さすがに安定したフロアーを見せている。そんな中、Tyler WadeはHS卒の選手で、個人的には割と気に入っている。(追記)Aroldy Chapman獲得の見返りにEric Jagieloらを放出。

Tampa Bay Rays - BA, BP, JS : Blake Snellは今季前半戦かなりの期間無失点を続けていた。SP.comのスタッフで彼を非常に気に入っている人がいたし、ようやく成績が追いついてきた感じかも。以降はパッとしない。Willy AdamsはDavid Priceの見返りに得た選手で、守備も良いが、打撃は昨年ちょっと出来すぎで、DETはSell Highだったかな。Mikie MahtookやTaylor Guerrieriもぼちぼち成長しているけど、BOSが大豊作だった11年の同期ということを考えるともう一歩か。

Toronto Blue Jays - BA, BP, JS : Josh Donaldson、Troy Tulowitzki、David Priceらの獲得にFranklin Barreto、Daniel Norris、Jeff Hoffman等を次々と放出したため、現状傘下は非常に薄くなった。#1はAnthony Alford。進学してアメフトをプレーすると見られていた選手を下位で上手く引き抜いたが、よく伸びている。クローザーになったRoberto Osunaはともかく、そこまで大きく成果が出ている訳ではないが、海外FAにも相変わらず積極的で、Richard Urenaや、15~16年市場でトップクラスのVladimir Guerrero, Jr.等が上位にランクイン。Sean Reid-Foleyもまずまずだが、一方ドラ1のMax Pentecost、D.J. Davisら、野手はやや伸び悩んでいる。


[AL-Central]

Chicago White Sox - BA, BP, JS : #1は13年ドラ1のTim Andersonで、#2は15年ドラ1のCarson Fulmer。14年ドラ1のCarlos Rodonは既に卒業してMLBと、以前は#9のCourtney HawkinsのようなHSの選手を選んでイマイチ成功していなかったが、近年は打って変わってカレッジにシフトしてドラ1でしっかりと成果を出している。ドラ1の順位が高かったのも勿論影響はしているだろうが。一方、Spencer Adams、Trey Michalczewski、Tyler DanishのようなHSの選手をドラ1s~3あたりで選んで成功している。最近は割と生え抜きが出てきている組織だ。

Cleveland Indians - BA, BP, JS : Bradley ZimmerはHigh-Aでは素晴らしかったが、AAでは失速。Clint Frazier、Tyler Naquinと、次代のOFを担ってくれる計算にはなっているはずだが。Frazierもプロ入りしばらくは、Austin Meadows (PIT)に遅れを取っていたが、今季は16 HRと開花の兆し。これにTJがあったが、14年全体#1指名のBrady Aikenを15年ドラ1後半でゲット。Justus Sheffield、Triston McKenzie、STLから得たRob Kaminskyとここ2年のHS卒の若いアームが豊富。お気に入りのBobby Bradleyもマイナー有数のパワーを見せている。全体でもかなり上位の組織だろう。

Detroit Tigers - BA, BP, JS : #1は夏にYoenis CespedesのトレードでやってきたMichael Fulmer。基本的には弱いリスト。昨季のドラ1のDerek Hillもツールはあるのだろうが、Low-Aで苦戦しており、#10と低い評価。#2のBeau BurrowsはHSから指名のアームだけど、比較的身体的にも出来上がっており、期待通りの投球を見せている。Christin Stewartと彼の伸びに期待か。

Kansas City Royals - BA, BP, JS : #1はRaul A. Mondesi。早上げ感が強く、成績的には今一つも、守備を中心に評価は高い。史上初めて、POでMLBデビューを飾った選手。Johnny CuetoやBen Zobristなどのトレードで上位何人かを消費。Kyle Zimmer、Bubba Starlingと、やや期待通りに行っていない感じの元ドラ1が上位に名前を連ねている。Nolan Watson、Ashe Russell、Scott Blewettら、若いHS投手の伸びに期待。

Minnesota Twins - BA, BP, JS : #1はByron Buxton。ケガに泣かされた15年から、16年はきっちり成績に残せるか。Jose Berriosと12年のドラ1コンビがワンツーパンチ。一方、13年全体#4のKohl Stewartはやや伸び悩み。Nick Gordon、Tyler Jayとここ数年安定してTop 5程度のピックがあったが、もう一歩ブレイクが欲しいところ。


[AL-West]

Houston Astros - BA, BP, JS : BAではA.J. Reedが#1。パワーは確かに素晴らしいけど、一般的にはここまでは評価されていないと思う。J.J. Cooperさんが凄く気に入っているそう。Alex Bregman、Kyle Tucker、Daz Cameron、Derek Fisherら、ここ2年の上位指名組と、投手のFrancis Martesが目立つProspect。BregmanはCarlos CorreaとJose Altuveにブロックされており、トレードした方が、という意見もあったが。

Los Angeles Angels - BA, BP, JS : Andrelton Simmonsの見返りに、傘下でも数少ないビッグネームだったSean Newcombをトレード。#1は15年ドラ1のTaylor Wardだが、ドラ1としてはドーバードラフト感も強かったし、BOSならTop 10にも入らないクラスの選手だろう。相変わらず枯渇したマイナーですね。全組織で最下位かも。

Oakland Athletics - BA, BP, JS : #1はFranklin Barreto。SSに留まるか、未だに疑問視されているが、クラスが上がってもコンタクトは見せている。#2はSean Manaea。#1、2共に他球団からトレードで得た選手ですね。しばらくProspectを売り続けてきたチームだけど、15年は下位に低迷。同じくトレードで得たCasey Meisnerなんかは割と好き。Matt Chapman、Ruchie Martin、Chad Pinder、Dillon Overtonら、なんやかんやでカレッジからの指名選手の方が全体的に評価が良いですね。

Seattle Mariners - BA, BP, JS : #1はAlex Jackson。HRパワーはともかく、Low-Aでも苦戦してSS-Aに落とされており、期待通りには育っていない。ドラフト前は凄い捕手になると思ってたけど、打力を生かせるOFに転向してしまったし。D.J. PetersonもAA以上で打てず失墜。このところマイナーがあまり上手くいってないですね。#2のEdwin Diazは12年のドラフトで個人的に目を付けていた選手。順調に成長を見せています。

Texas Rangers - BA, BP, JS : #1はJoey Gallo。パワーは本物だけど、MLBでオーバーマッチで、Kris Bryantとは明暗くっきり。Lewis Brinson、Nomar Mazaraは時間が掛かったけど、こういった素材型をきっちり育てててるのは凄いですね。投手はChi Chi Gonzalezが卒業で、Luis Ortiz、Dillon Tate、Michael Matuellaらのここ2年のドラフト上位指名組が中心になりそう。


[NL-East]

Atlanta Braves - BA, BP, JS : #1はHector Olivera。Jose Perazaを出して獲った3B/2B。キューバでも実績のある選手だが、今季はケガもあった。このトレードは吉と出るのか?#2はKolby Allard。15年ドラフトでNo.1 HS投手とも言われた選手で、良い指名だったと思う。#3のOzzie AlbiesはBOSのJavier Guerraと並んで、マイナー下層の注目SS。Touki Toussaintは多少メイクアップに問題があるようだが、ARIが無駄に放出してしまった感が強い。Austin Rileyはドラフト前は投手として評価されていたが、ATLは野手として指名。既に高いパワーを発揮して評価を上げている。Max Friedはケガが多く、評価を落とし気味。同じ期待度の高いHS-LHPだったAllardの加入に発奮できるか。メジャーなのはこのあたりまで。成績的にはまだまだだが、個人的にはBraxton Davidsonは気に入っている。(追記)BAのリスト発表後に、Andrelton SimmonsをLAAにトレードし、Sean NewcombとChris Ellisを獲得。Newcombは傘下の#1になりそう。(追記2)Shelby Miller、Gabe SpeierをARIへトレードし、Dansby SwansonとAaron Blairを獲得。SwansonがNewcombを抑えて#1になります。

Miami Marlins - BA, BP, JS : #1はTyler Kolek。ドラフト時には、速球の平均球速では、HS-Pとして史上No.1とも言われていましたが、入団後ややスタッフを落としている。彼と今季ドラ1のJosh Naylorが目立つくらいで、あとは皆無に等しい。BAで#3のJarlin Garciaも、22歳のHigh-Aで97 IP/69 K。AAでは打ち込まれている、という感じの選手。

New York Mets - BA, BP, JS : #1はSteven Matz。既にWSでも先発ローテに入っており、マイナーの選手という感じはしませんが、レギュラーシーズンのイニング数ではまだルーキー資格あり。球威も90 mph中盤から後半出るし、制球・変化球も良い。以前はそんなに球速出ていなかったと思うけど、NYMの投手育成は素晴らしいですね。#2はAmed Rosario。19歳で今季は最後AAまで到達しているけど、High-Aでもさほど打てていないし、パワーも無い。パワーと言えば、#3のDominic Smithも同様。AAでもしっかり打っているけど、1Bというポジションで、これまでのマイナー1000 AB強でやっと合計10 HRとHRパワーの無さが目立つ。Smithの前の2年のドラ1、Brandon Nimmo、Gavin CecchiniもSmith同様、HS卒のドラ1野手だが、期待ほどは伸びていない印象。Michael Confortoも卒業で、Matzを除けば、マイナーとしてはさほど強くは見えない。

Philadelphia Phillies - BA, BP, JS : #1はJ.P. Crawford。LADのCorey Seagerはまだルーキー資格を残すが、Carlos Correa (HOU)、Francisco Lindor (CLE)、Addison Russell (CHC)らの卒業で、マイナーでも1、2を争うSSのProspectになっている。一方、Maikel Francoの卒業もあり、傘下はさほど厚くない。#2のNick Williams、#3のJake Thompson、#5のJorge AlfaroとCole Hammelsをトレードして獲った選手が上位を占めるが、今季大きく成長したWilliamsを除けばもう一歩感。15年ドラ1のCornelius RandolphはOFへ転向したが、良いプロデビュー。球威のあるFranklyn Kilomeと若い二人には期待したいところ。(追記)Ken GilesのトレードでHOUからDerek Fisherを獲得。

Washington Nationals - BA, BP, JS : #1はLucas Giolito。成績的には思ったほどではない、というのが率直なところだが、スタッフ面も含めて評価は非常に高く、16年の全体No.1投手Prospectになりそう。Trea Turnerは多くの識者の予想を超えるペースで既にMLBに到達。Ian DesmondがFAで抜けそうなことから、SSの座を引き継ぎそう。#3のVictor Roblesは今季のショートシーズンクラスの中でも特に評価を上げた選手。スピードに加え、パワーも見せている。Erick Fedde、Reynaldo Lopez、A.J. Coleらはほぼ横ばい。MLBのローテに少し陰りが見えてきたので、来季はアピールしたいところ。


[NL-Central]

Chicago Cubs - BA, BP, JS : #1はGleyber Torres。#9のEloy Jimenezと共に、13年の海外FAで最高クラスの選手だった。#2のWillson Contrerasは個人的にあまり知らない選手。08年のプロ入りで今季23歳。ショートシーズンでの4年も含めて、これまでさほど目立たない選手でしたが、そこまで高評価されるほどの選手なのか?#5のDylan Ceaseは個人的に好きな選手。TJがあったが、今季は再び100 mphを記録するほどまで戻っている。全体的には上位の選手が卒業し、Prospectの層は薄くなったが、上が若い野手で充実しているので問題は無さそう。

Cincinnati Reds - BA, BP, JS : Robert Stephensonは成績的には飛び抜けていないものの、依然評価は高い。#2のCody ReedはJohnny Cuetoの見返りで、KCから獲得。#3のAmir Garrett共々、左腕としては球威もあり、上限は高め。Tyler Stephensonは今季のドラ1。レイトライザーで、やや過大評価気味にも見えるが、守備の評価は高く、最低限バックアップ捕手になり得る。#5のJesse Winkerは個人的なお気に入り。パワー面でもう一歩押しが弱いが、ソリッドな両翼になれる。#9のSal RomanoはニューイングランドConnecticut州出身で注目している。(追記)Aroldys Chapmanを放出し、NYYからEric Jagieloらを獲得。

Milwaukee Brewers - BA, BP, JS : #1はOrland Arcia。守備に加えて、打撃での成績も残しており、着実に評価を上げている。多くのSSのTop ProspectがMLBへと卒業し、現状では全マイナーでもトップクラスのSSになった。#2はJorge Lopez。こちらもドラフト時から素質は評価されていたが、年々成績を伸ばしている。#3のTrent Clarkは15年ドラフト、#5のGilbert Laraは14年の海外FAで、それぞれ一本釣りに近い形で上位集中して獲った選手。Laraは今のところ、思ったよりもSSをしっかり守っている。#10のDevin Williamsは個人的なお気に入り。成績もまずまずだけど、意外に評価は低いですね。(追記)Jason RogersのトレードでPITからKeon Broxton、Trey Supakを獲得。

Pittsburgh Pirates - BA, BP, JS : #1はTyler Grasnow。マイナー上層でも奪三振率・被打率を保っており、現在マイナー全体でも三指に入る右腕だろう。#2はAustin Meadows。パワーはまだ今一つだが、高いコンタクト能力を示している。Trey Ballの代わりに獲れたんだよなぁ...。Josh Bellは1Bに移り、打てるところも見せているが、HRパワーが伸びてこないのが少し不安。Jameson Taillonはケガばかり。Cole Tucker、Kevin Newmanとここ二年のドラ1のSSはまずまず打っているが、パワーレスで上限を欠く。Reese McGuireも苦戦中。今季ドラ1のKe'Bryan Hayesはなかなか良さそうだが。(追記)Jason RogersのトレードでKeon Broxton、Trey Supakを放出。

St. Louis Cardinals - BA, BP, JS : #1はAlex Reyes。100 mphを頻繁に超えるボールを投げる、全マイナー有数のファイヤーボーラーだが、AFLのシーズン中にPEDが発覚。50試合の出場停止を受けている。Tim Cooney、Jack Flaherty、Luke Weaver、Marco Gonzalezら、投手の有力Prospectが多いが、いずれも上限はほどほどで、マイナー全体でトップクラスという感じではない。その中ではFlahertyは割とお気に入り。野手はあらかたMLBに上がってしまい、やや薄くなったが、今季のドラ1のNick Plummerは良さそう。

[NL-West]

Arizona Diamondbacks - BA, BP, JS : #1は15年全体1位指名のDansby Swanson。プロ入り直後に頭部に死球を受けて少しデビューが遅れたが、デビュー後はSS-Aで選球眼としっかりしたパワーも見せている。Archie BradleyがMLBに適応できず、評価を下げている一方、ここ数年のカレッジからの上位指名のAaron BlairやBraden ShipleyはソリッドなMLBの先発になれそうなところを見せている。Brandon Druryは打てるが、3Bとしてはパワーが足りず、2Bにも挑戦しているよう。キューバ人のYoan Lopezは球威は申し分ないが、今一つ成績は伴っていない。(追記)Shelby Millerのトレードで、Dansby Swanson、Aaron BlairをATLへ放出。Gabe Speierを獲得。

Colorado Rockies - BA, BP, JS : #1はBAではJon Gray。ドラフト時よりも少し球威が落ちており、被打率が高いが、COLやPCLのAAAの環境を考えればまずまず。K/BBも悪くない。ただ評価は割れていますね。BPやFGでは#5とかに。David Dahlはツールは魅力だが、素行にやや不安が。15年は壊滅的な出塁率だったし、やや伸び悩み。15年はドラフトNo.1 Prospectと言われたBrendan Rodgersを全体#3でゲット。やや尻すぼみだったが、コンタクト・パワー・出塁いずれもまずまずで、上限の高さは示した。Troy Tulowitzkiを放出したものの、パワーのあるRyan McMahon、コンタクトが素晴らしいForrest Wall、Trevor Storyらと合わせて、強力な生え抜きIF陣を再び構築することはできそう。またそのTulowitzkiの見返りで、TORからJeff Hoffmanを得た。こちらもGrayと並ぶローテの軸に期待したい。

Los Angeles Dodgers - BA, BP, JS : Corey Seagerは卒業間近ではあるが、一応ルーキー資格を残している。16年度の全体#1 Prospectが有力だ。AAAではPCLにしてはやや平凡だったが、110打席程度とは言え、MLBでもよく打った。Joc Pedersonは卒業したものの、Seagerと#2のJulio Uriasはいずれもマイナー全体でTop 5級のProspectで、現在マイナー最高のワンツーパンチ。#3は今季評価を伸ばしたJose De Leon。MLBロスターはかなり資金力にモノを言わせている感はあるが、相変わらずマイナーも強い。投手では15年ドラ1sのKyle Funkhouserとの契約に失敗したものの、Grant Holmes、キューバ人のYadier Alvarez、15年ドラ1のWalker Buehlerと多士済々。野手もHector OliveraとのトレードでATLから若いJose Perazaを手に入れたし、OFのAlex Verdugo、個人的なお気に入りの1B Cody Bellingerとバランスも良い。目下の最大の注目はSeagerがSSに留まるか、という点だろう。サンプル数が少ないとは言え、15年のスタッツでは近い将来に3B転向との意見を覆すまでには至っていないが。(追記)Todd Frazierの三角トレードでJose Peraza、Scott Scheblerを放出、見返りにCWSからFrankie Montasを獲得。

San Diego Padres - BA, BP, JS : 少し驚きですが、BAではJavier Guerraが#1で、Manuel Margotが#2。多くでは反対になりそうですが、Guerraの上限と守備を評価しているのでしょうか。勿論どちらもCraig KimbrelのトレードでBOSから移籍した選手で、トレード前の傘下のTop ProspectであるHunter Renfroeを抑えてワンツーコンボになっています。ついでにLogan Allenも#8とTop 10にランクイン。多くを昨冬のトレードで消費しただけに、Kimbrelのトレードが無ければ、相当薄い組織でしたね。Austin Smithは15年ドラフトでHS投手としては個人的に最大のお気に入りだった。Michael Gettysも昨年のドラフトで好きだったけど、やっぱり磨かれていなくて苦しんでいる。

San Francisco Giants - BA, BP, JS : #1はChristian Arroyo。ドラ1での指名時はかなり懐疑的な目で見られたが、今のところよく打っている。パワーもゼロという訳ではない。ただかなり早打ち気味だし、Brandon Crawfordとの契約延長もあったので、トレードバイトになるかも。#2は個人的なお気に入りのTyler Beede。被打率に、素晴らしいゴロ率は期待通りだが、K/BBが悪く、特にAAではかなり四球率が悪化している。#5のChris Shawと共に、BOSのローカルボーイを獲られたのは今でも根に持っている。#3は今季のドラ1のPhil Bickford。やや素行は不安だが、アームは一級品。海外FAで実績の無いLucius Foxが#4と、やや組織的には薄くなっている。

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