2016年4月3日日曜日

16' Boston Red Sox Opening Roster

いよいよ16年シーズンが開幕です。フロントのトップが代わり、個人的にも久しぶりにわくわくする開幕を迎えています。STではやや負けが込んでる印象だったけど、投打共に戦力は揃っている。若い野手陣も伸びしろは大きいし、次代のRed Sox帝国の基礎を築きたいですね。Go Sox !!


[Starter]

LHP David Price
RHP Clay Buchholz
RHP Rick Porcello
RHP Joe Kelly, Jr.
RHP Steven Wright


本来先発として投げる予定だったE. Rodriguezが膝の脱臼で出遅れ。STでの五番手争いを勝ち抜いたS. Wrightが開幕ローテに入ります。エースは大型契約のD. Price。契約期間内の最後までエース級の投球ができるとは望んでいませんが、とにかく3年は大エースとして君臨してもらいたいところ。

二番手はBuchholzが指名されています。健康な年はパフォーマンスが上がらず、良い年はケガで離脱を繰り返してきた選手ですが、引退までBOSで過ごすには、今季はしっかりとローテを守り、かつしっかりと平均以上のパフォーマンスを見せることが不可欠。

三番手のPorcelloはSTでもやや不安な投球に終始。Rodriguez、Buchholz、Kellyが本来のポテンシャルを見せるなら、五番手として投げてもらえば一応形にはなりますが、年俸を考えればそれでは困る。健康なところは取り柄ですが、とにかく最低ERA 3点台くらいの投球はノルマと言えるでしょう。

リリーフ行きも噂されてきたJ. Kelly, Jr.はWade Mileyのトレードと、STでの自己のパフォーマンスでひとまずローテとしての地位を確立。今季はJacob deGrom (NYM)を参考にした、というチェンジアップを含め、変化球を上手く使い、恵まれたスタッフを結果につなげて欲しい。WrightはRodriguez復帰後はロングリリーフに回るはず。


[Reliever]

RHP Craig Kimbrel
RHP Koji Uehara
RHP Junichi Tazawa
LHP Robbie Ross, Jr.
LHP Tommy Layne
RHP Noe Ramirez
RHP Matt Barnes


昨年はEdward Mujicaが開幕クローザーという悲惨な状態でしたが、この冬に大きく力を入れたことでずいぶんと良い顔ぶれになったブルペン。ただ新クローザーのKimbrelと共にブルペンの目玉だったC. Smithが腕を痛めて開幕DL。本来のフルメンバーからはややマイナスでのスタートとなります。

Kimbrelは実績、スタッフいずれを取っても現在MLB最強のクローザーと言っても良い存在。Kimbrelまでしっかりつなぐことができれば安心できるはず。そのKimbrelにクローザーを譲った上原と、Smithの故障で今季もセットアップ開幕となる田澤の日本人コンビがKimbrelの前座を務める。共にFAイヤーで、好成績を期待したいところ。

ミドルリリーフはR. Ross, Jr、Layne、N. Ramirezの3人。その中で、Layneは勝ち試合の対左ワンポイント、Ramirezは対右のワンポイントで使われる場面も出てくるだろう。Rossは平凡という印象しかないし、左投手ながら対左もあまり得意とはしていない。

一応開幕メンバーの中では、最もロングリリーフで起用される機会の多そうなBarnesがSTでの支配力をレギュラーシーズンでも見せるなら、Barnesはもっと重要な場面に移し、Rossは、いずれブルペンに戻ってきそうなWrightと共に負け試合でも投げさせて良いかと思う。


[Lineup]

C Blake Swihart
1B Hanley Ramirez
2B Dustin Pedroia
3B Travis Shaw
SS Xander Bogaerts
LF Brock Holt
CF Jackie Bradley, Jr.
RF Mookie Betts
DH David Ortiz


25人ロスターの野手枠は、TJから復帰途上のC. Vazquezが予定通りDLスタートになったことを除き、想定のメンバーで開幕。懸案だったH. Ramirezの1B転向も、昨年のLFに比べればマシそうな印象。ただ唯一大きな想定外としては、Sandovalが3Bのレギュラー争いに敗れ、ベンチ行きとなり、Shawが開幕3Bを掴んだこと。

ST前半素晴らしい打撃を見せたShawは、守備面でも、昨年の反省なくSTでポロポロやっていたSandovalを上回った。とは言え、ST後半はやや当たりも止まり、実績からしても不振の時期もやってくるでしょう。それでも栄えある開幕レギュラーに抜擢されたことを自信に代えて、真の正1B、もしくは3Bを目指して欲しい。

Ramirez、Pedroia、そして今季がキャリア最後の年になるPapi以外の6人はいずれも最低年俸、そしてマイナー時代にBOSにやってきたHoltも含めて生え抜き(生え抜きなのはPedroiaもそうですが)。X. Bogaerts、M. Bettsは今や次代のスーパースター候補だし、SwihartやJ. Bradley, Jr.もその素質はある。更なる成長に期待です(そしてオフの契約延長にも期待です)。

捕手は打撃のSwihartを経験豊富で守備に優れたHaniganがバックアップ。1B/3BはRamirezは基本1Bでしょうが、休む時はShawを1Bに回してSandovalが3Bか。Shawは左投手を得意としているのに対し、Sandovalは左打席の方が良い。Shawがスランプに入れば、プラトーン気味やSandovalが多く機会を得る時期も出てくるでしょう。

2B/SSはPedroiaの健康にやや不安がありますが、Pedroia、Bogaertsが基本的にはほぼフル出場に近い状態になるでしょう。控えはHoltがいて盤石。そのHoltはケガ人が出ない限り機会が少なそうな内野控えよりも、当面はLFとして出場機会を多く稼ぐことになる。本来LFレギュラー予定だったR. CastilloはSTでも調子が上がらず、LFは左投手キラーのC. YoungとHoltのプラトーンで開幕します。

CFのBradleyとRFのBettsは基本的にはフルタイムで使われる予定。Bettsは今季はRFに専念。CFの控えはCastilloが務めます。いずれにせよ、OFはBetts以外、いずれもやや実績に欠ける。調子や他ポジションの兼ね合いを見ながら、選手を使い分けて行くことになりそう。DHのPapiは、個人成績、そしてチーム成績ともに有終の美を飾れるよう、今季も期待しています。


[Bench]

C Ryan Hanigan
3B Pablo Sandoval
OF Chris Young
OF Rusney Castillo


本来控えと見られていたShawとHoltが自身のパフォーマンスでレギュラーを勝ち取り、SandovalとCastilloは控えに。Sandovalは3B、Young、CastilloはLFがメインとなり、彼らが出場する際は、レギュラーの方がポジションを変えることになる。それもShawやHoltのような若くてユーティリティーな選手が結果を出しているからですが。


[Disabled List]

RHP Eduardo Rodriguez (15-day)
RHP Carson Smith (15-day)
RHP Brandon Workman (15-day)
C Christian Vazquez (15-day)


DL開幕は4人。RodriguezとSmithはケガが癒え次第MLBに復帰するでしょう。Workmanは実戦からかなり遠ざかっており、まずは今季後半戦に向けてリハビリ。Vazquezは一応試合に出られるまで戻って来ていますが、送球、そして打撃の感覚ともうしばらく時間がいるでしょう。ただMLBに戻れる状態になっても、SwihartとHaniganに問題無ければ上に席は無い。オフにはHaniganはFAだし、どこかである程度のMLBでのプレータイムを与えたいが。

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