2015年7月21日火曜日

15' Draft Results

15年のドラフトの最終契約結果です。太字が契約者。( )内は契約額で、+/-は-がスロットより浮いた分、+がオーバースロット分の額です。指名に関しては、必ずしも好みのドラフトではありませんでしたが、契約に関してはデッドライン間際になってMarc Brakeman、Yomar Valentinを加えたことで、まずまず満足のいくレベルかと思います。


[15' Draft Signing Result]

1 (#7). Andrew Benintendi, CF ($3.5904M (+$0K))
3 (#81). Austin Rei, C ($742.4K (+$0K))
4. Tate Matheny, CF ($512.7K (+$0K))
5. Jagger Rusconi, CF/2B ($384K (+$0K))
6. Travis Lakins, RHP ($320K (+32.5K))
7. Ben Taylor, RHP ($10K (-$205.5K))
8. Logan Allen, LHP ($725K (+549.9K))
9. Tucker Tubbs, 1B ($5K (-$158.5K))
10. Mitchell Gunsolus, 3B ($10K (-$142.7K))
11. Nick Hamilton, CF ($100K)
12. Kevin Kelleher, RHP ($100K)
13. Matthew Kent, LHP ($75K)
14. Bobby Poyner, LHP ($10K)
15. Jerry Downs, OF/1B ($100K)
16. Marc Brakeman, RHP ($225K (+$125K))
17. Chad De La Guerra, 2B ($5K)
18. James Nelson, SS
19. Logan Boyd, LHP ($75K)
20. Yomar Valentin, SS/2B ($130K (+$30K))
21. Danny Zandona, RHP ($1K)
22. Max Watt, RHP ($2.5K)
23. Kyri Washington, LF ($100K)
24. Brad Stone, LHP ($40K)
25. Andrew Noviello, C/2B ($100K)
26. Kevin Ginkel, RHP
27. Saige Jenco, CF
28. Steve Mangrum, 3B
29. Will Stillmam, RHP
30. Jack Conley, C
31. Nick Duron, RHP ($75K)
32. Clate Schmidt, RHP
33. Cal Smith, 2B
34. Nick Lovullo, SS
35. Tyler Spoon, OF/C ($75K)
36. Trevor Kelley, RHP ($1K)
37. Adam Lau, RHP ($75K)
38. C.J. Ballard, CF
39. Daniel Reyes, OF
40. D.J. Artiz, CF
UD. Chris Madera, OF/3B ($1K)
UD. Andy Perez, 2B ($0K)
UD. Austin Glorius, RHP

Total Bonus Spending - $6,454,500 (+$230.7K)
Total Bonus Pool - $6,223,800
Pool +5% overage - $6,534,990


[15' Draft Summary]

契約状況に関しては、ドラ17までの全員、ドラ25まででもドラ18のJames Nelson以外の全員と契約でき、上記したように、満足できる契約率だと言えるだろう。ボーナスもプール額を超え、タックスの支払いのみのペナルティーで済む、5%オーバー近くのギリギリまで使えている。契約できなかった選手の中で各誌のランキングに入っているのは、Kevin Ginkel (Rd. 26)、Saige Jenco (Rd. 27)、Clate Schmidt (Rd. 32)、Daniel Reyes (Rd. 39)の4人だけで、中でも大物と言えるのはReyesくらい。

一方、ドラ11以降でも、Nick Hamilton、Kevin Kelleher、Bobby Poyner、Marc Brakeman、Yomar Valentin、Kyri Washington、Andrew Novielloとまずまず有望な選手を、合計でも$155Kのオーバースロットでまとめているところは評価できる。欲を言えば、M-IFの薄さを考慮してNelsonと、現在闘病中ながら、本来はトップクラスのカレッジ投手であるSchmidtは契約できれば嬉しかったが、特に後者は本人の希望もカレッジへ戻ることだっただけに仕方ない。もしかしたら来年に向けての布石なのかもだし。

ただ下位はかなり安くまとめられた一方、上位指名に関してはもうちょっと削れなかったのかとも感じる。まぁどこを削るかと言われても難しいが。Andrew Benintendiは、全体#7指名でスロット額での契約というと若干オーバーレイテッドにも思えるが、ソフモアだし、評価も上がり気味だったので実際アンダースロット提示は難しかっただろう。Austin ReiやTate Mathenyはアンダースロットをオファーする理由がないし、Travis Lakinsもソフモアだった。Logan Allenは期待しているが、若干高くついた印象も。

まぁそれも含めて、結局は指名のストラテジーの方に疑問が。Ben Cherington GM政権下でのドラフトは4年目になるが、1、2年目は下位で指名した選手とほとんど契約できず、特に2年目は、スロットを大きく余らせるという失態を見せたが、ここ2年は下位指名した選手もHS選手を含めてよく契約できている。その点では進歩が見られるが、指名選手のバランスの悪さという点では最初2年の投手重視のドラフトから、今季のCFばかりの指名に至るまで、昨年はともかくとして、今一つに思える年が多い。

もちろん年ごとにニーズはあるし、今季で言えば、OFや捕手がそれに当たるかとは思うが、今季の悲惨な野手の顔ぶれのAA~High-Aや、IFにだぶつきが出ていたLow-A(何人かの昇格で緩和されたが)の状況を見ると、今季のOFばかりの指名に不安を覚えてならない。既にGCLのロスターはOFで溢れかえっているし、SS-AでもBenintendiと共存するためにMathenyはLFでの出場が多くなってきている。

明らかにロスターフィラーというような選手を除いて、契約した選手の内訳で見ると、RHP-3 (Ben Taylor、Kelleher、Brakeman)、LHP-2 (Allen、Poyner)、C-2 (Rei、Noviello)、1B/3B-1 (Mitchell Gunsolus)、2B/SS-1.5 (Jagger Rusconi、Valentin)、OF-4.5 (Benintendi、Matheny、Rusconi、Hamilton、Washington)と、OFとして契約したものの、GCLのM-IFのデプスの薄さにより、契約後2BとしてプレーするRusconiをそれぞれ0.5ずつでカウントしても、明らかにOFが多い。

しかも、その中で明らかな両翼のパワーヒッターよりの選手は、全く荒削りのWashingtonただ一人。BenintendiやRusconiはパワーも示す可能性はあるものの、どちらかと言えば、運動能力を売りにするバランス型だろう。今回の指名が重要味を帯びてくる3~4年後にCherington GMがいるかはわからないが、安定してMLBに選手を供給できる体勢ができているんでしょうかね。一応契約をガンバったということで、総合40/100としておくが、個人的に満足のいくドラフトとはほど遠い。

(追記)8/3にAustin Gloriusという右腕とUDFAで契約。サマーリーグで好投していたようです。

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