2015年7月22日水曜日

Former Sox Prospect Review: Anderson Espinoza, RHP

今回は、現在傘下の投手Prospectで最も期待を浴びていると言っても過言ではない、Anderson Espinoza。若干17歳にして、100 mphの速球を投げ、既にGCLでも年上の打者を圧倒しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Anderson Espinoza (アンダーソン・エスピノーザ)
Full Name: Anderson Jose Dominguez Espinoza
Position: RHSP
Born: March 9, 1998
Birthplace: Caracas, Venezuela
Height: 6-0
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2014)
Signing Bonus: $1,800,000
MLB Debut: May 30, 2022 (Chicago Cubs)
How Left: Traded to San Diego for Drew Pomeranz (July 2016)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

投手としてはやや小柄だが、身長・体格共に契約時よりも少し増えている。プラスのアスリートと言われ、投球メカニクスも年齢の割に非常に安定している。イージーな投げ方ながら、速球は契約時の93~94 mphから、プロ1年目の17歳にして既に常時93~98 mph、最速100 mphととんでもないレベル。71~73 mphのタイトなカーブも素晴らしいピッチでプラスになると見られる。チェンジアップはあまり投げる必要がなかったが、プロ入り後はしっかり駆使できるようになっているし、しっかりと沈む。やや低めの身長に、そのパワーアームと年齢の割に卓越した制球力・投球術から、Pedro Martinezと比較される。


[Background]

7/2の海外FAのランキングはBA #4/MLB #10/KM #7。ベネズエラだけでなく、この年の市場全体でNo.1の投手と見られていた。$1.8Mに$200Kほどのスカラーシップ付きでBOSと契約。$1.8Mは、ベネズエラの投手としては、Francisco Rodriguezが持っていたボーナス記録の2倍となる新記録だった。


[Profile]

15' : DSL 2でプロデビュー。開幕投手を務めた後、GCLの開幕に合わせてUSへ移動。一人別次元の投球を見せた。17歳にして90 mph後半をコンスタントに計時する圧倒的な球威は、POでは100 mphに到達。カーブ・チェンジアップも既に十分使いこなせている。スタッツを見ても分かるように、ほとんど三振か内野ゴロかポップフライという感じで、GCLではまともにコンタクトされなかった。GCLシーズン終了後に驚きのLow-A Greenville昇格。1試合に投げた。

16' : 開幕からLow-Aで投げた。リーグ最年少の18歳としてはしっかり投げている印象だったが、被打率がやや高く、期待していたパフォーマンスに比べればやや抑えめ。

16' July : Drew Pomeranzの見返りにSDへ。最低。

16' : SDでも今一つ安定感の無い試合が多かったが、この若さでトレードされた戸惑いや環境の変化もあっただろう。SDのA.J. Preller GMによる、Drew Pomeranzのメディカル詐欺があるなど、更に印象の悪いトレードに。

17' : 春先からケガで投げられず、夏頃TJになりシーズンエンド。

18' : ケガの後遺症に悩まされ、2年連続で全休。

19' : 3年連続で登板無し。再びマウンドに立てる日が来るのだろうか。

20' : COVID-19によりシーズンキャンセル。

21' : 16年以来、5年ぶりにマウンドに戻った。SDのHigh-Aでブランク明けだけにやや制球がバラついたものの、三振を奪う能力は錆びついていないことを示し、Jake MarisnickのトレードでCHCへ。

22' : AA/AAAでプレー後、念願のMLBを果たした。ただマイナーでもK/BBが悪く、かつて期待された姿にはほど遠く。リリーフでも平均で94 mph程度なので、スタッフも少し落ちているのかも。

23' : SD傘下に戻り、AAAで先発を務めるも制球難もあり鳴かず飛ばず。


[Comment]

前年のRafael Deversとこの選手との契約に成功したことは、Ben Cherington GMの最大の功績かも。もちろんまだまだ学ぶことは多いが、Devers同様に20歳前後でのMLB到達、そしてエースとしてチームの軸に、という期待が既に大きく膨らんできている。

(16年追記)ようやく現れた将来のエース候補を、半年程度しか先発での実績の無い選手相手に出すとは思いませんでした。悲しい。

2 件のコメント:

赤とんぼ さんのコメント...

こんにちは、
今年は、終わりましたね! こうなったら頑張ってドラフト順位上げてもらいましょう(^^:

ララ さんのコメント...

赤とんぼさん

可能性はないこともないのでしょうが、かなり厳しくなりましたね。今WC3位のTORが勝率5割前後なので、7月末にウチも5割前後に持っていけるのであれば、補強してPOを狙うのも、理由としては成り立つのですが、その線はかなり薄くなりましたね。

ドラフト順位は、PHIが全体1位獲る気まんまんで負けまくっているので、全体1位は難しそうですが、来季のTop 5ピックならかなりの選手が取れそうな雰囲気です。