MLBシーズンが終了し、イニシャルのドラフトオーダーが決まったということで、15年ドラフトのMy Mock Draftのver.1を作りました。毎年と同様、15年ドラフトも、シーズン終了時、補償を伴うFAでの移籍がほぼ決まった段階、ドラフト直前くらいで作ります。
[15' My Mock Draft ver.1]
1. Arizona Diamondbacks - Michael Matuella, RHP : スモールプログラムの選手ということも関係しているのか、Team USA等でプレーしておらず、やや実績面で弱いところはあるが、現時点では全体#1に最も相応しい選手だろう。Josh Towers前GMの解雇原因にもなったが、Trevor Bauerを出すなど、マイナーで良い投手がいたにも関わらず、上にあまり生かせていないのもあるし、そろそろエースになれる選手が欲しい。
2. Houston Astros* - Brendan Rodgers, SS/2B : ケガの不安が無いなら、Aikenは現時点では15年も全体#1でもおかしくないが、14年ドラフトであれだけ揉めた以上、本人が再ドラフトを拒否するだろう。そうなると飛び抜けた選手に欠けるが、Daz CameronやB. Rodgersがツール的に魅力的か。Rodgersは元々評価が高かったが、最近のショーケースでの活躍で、全体#1の有力候補にもなっている。
3. Colorado - Brady Aiken, LHP : まだ投げるチームも決まっていないが、14年に全体#1指名だったAikenがやはり実力的には抜けているか。素材は疑いはないが、ケガ無く14年と同様のスタッフを見せなければ、もう少し落ちるかもしれないが。
4. Texas - Daz Cameron, OF : ここまでの高順位は久しぶりだろうが、ツールのあるHS選手好きは一貫している。CameronはByron Buxton (MIN)ほどではないとも言われるが、今季のHS選手の中でもトップクラスのツールの持ち主。
5. Houston - Nathan Kirby, LHP : カレッジワールドシリーズでの炎上が少し印象を悪くしたのと、夏のリーグでブレイクした選手に注目が当たっているのもあって、一時期よりは下で予想されているが、カレッジでもAikenを別とすれば、No.1左腕であるのは疑いは無い。カレッジでの実績も豊富で、スタッフも十分。来季のカレッジシーズンで安定した成績を残せない可能性は小さく、Top 5ピックは妥当ではないかと。14年にAikenと契約できなかった代わりに左腕の優秀なスターターをここで加えられれば大きい。
6. Minnesota - Walker Buehler, RHP : 14年カレッジシーズンの終盤戦からサマーリーグの活躍で一気に評価を上昇させた。体格の小ささは若干気にはなるが、HS時代から評価の高いカーブで空振りを奪えるし、最近は球威も安定して90 mph中盤を記録している。15年も同様の投球を見せれば、上位指名は有力。Kyle FunkhouserやPhil Bickfordよりも安定感のある彼を好みそう。
7. Boston Red Sox - Kyle Funkhouser, RHP : 久しぶりの高順位指名となった前回の#7指名では残念ながらエースにはなれそうにない選手を選んでしまった。今回こそは、まずはエースタイプをターゲットとしたい。夏に一気に評価を上げたBickfordも優れた選手だが、個人的にはさほど好んでいない。Funkhouserは上位候補の中でも個人的に好きな投手の1人。若干制球に疑問はあるが、バランスの良い身体から繰り出す速球は威力十分。カレッジでも特に支配的な投手の1人で、Team USAでもNo.1 Prospectに選ばれる投球を見せた。
8. Chicago White Sox - Alex Bregman, SS/2B : 実績は十分だが、プロでは2Bの可能性が高いのがやや難。SSでもプレーできるとなれば全体#1でもおかしくないが。現時点ではTop 10くらいの評価をしているが、15年はもう少しHRパワーを見せないと、もう少しスリップしそう。投手を選ぶならBickfordか、Justin Hooperになりそう。
9. Chicago Cubs - Phil Bickford, RHP : 毎年投手投手と言ってきたが、結局はタレント重視で野手を獲り、リスクは高めな投手は下位で分散というストラテジーを取ってきたが、少し指名順位が下がり、ズバ抜けた野手が残らなさそうな今季こそは投手か?Hooperも魅力的だが、さすがに野手がかなり上に上がって来ているので、即戦力に近い投手が欲しい。Bickfordは上限も高い理想のピックだろう。
10. Philadelphia Phillies - Justin Hooper, LHP : セカンドピッチ以降の完成度はともかく、最速97 mphまで出ているHooperはそれだけなら、昨季の全体#1のAikenにも匹敵する。エースの可能性は貴重だし、再建期のPHIは投手は欲しいところだろう。
11. Cincinnati Reds - Ian Happ, 2B/OF : カレッジ投手ならCarson Fulmerあたりか?投手ならそれよりもKolby AllardやAshe RussellなどのHS-Pが現時点では評価は高いかも。ただ地元Cincinnati大のHappは魅力的。SSでは厳しいかもだが、2BかCFで1番を打てる選手。Billy Hamiltonがかつてほどの期待ではなくなっているし、フィットするかと。
12. Miami Marlins - Kolby Allard, LHP : 野手の選択肢があまり無くなって来ている。Top 5ピックならともかく、少し低めの順位なら、Dansby SwansonやD. J. Stewartのようなローリスクな選手を狙ってもおかしくはないが。一方、Allardは体格は小さめだが、左腕ではトップクラスのスタッフを持っており、ここで獲るには上限は非常に高い。
13. San Diego Padres - Ashe Russell, RHP : ここは投手・野手やカレッジ・HSの偏りが無く、満遍なく獲って来ている。予想は難しいが、こう来るとやはり投手か。6月までには大きく変動するだろうが、現時点ではRussellが最上位だろう。
14. Tampa Bay Rays - Nick Plummer, OF : 11年に大量にHS野手を上位指名したが、あまり伸びていない。投高打低の傾向は続いており、ここ数年はCasey GillaspieやRichie Shafferのようなやや上限には欠けるが、カレッジでの実績豊富な選手をピックしている。野手が欲しいところで、Stewartも残っているが、現状では少しオーバードラフトか。それよりも上昇株ならPlummerだろう。両翼タイプだが打てる選手でここの必要とするタイプ。
15. New York Mets - Carson Fulmer, RHP : 数年間の再建期はHS選手重視で若手を集めてきたが、Brandon Nimmo、Gavin Cecchini、Dominic Smithらはまだブレイクには至っていない。それもあったのか、14年のドラ1は方針転換でカレッジでもトップクラスの打者だったMichael Confortoへ。14年シーズンは少し戦えるチーム状態になって来たし、即戦力も欲しいところ。Fulmerはもちろん先発としての上限も高いが、場合によってはクローザーでも使えそうな選手でチーム状況にも合う。少し前はTop 10の候補だったし、サマーリーグでも文句無く投げている。
16. Atlanta Braves - Kyle Tucker, OF : 以前と違って、最近はカレッジの選手を多く獲っていたが、昨年はHSの選手に。やや野手が弱くなって来ているのもあるか。M-IFは良いチームで、3Bや両翼の打てる選手が欲しい。Tuckerは打撃に優れたRFで、LFか1Bになりそうな昨年のBraxton Davidsonと補完性も良い。
17. Milwaukee Brewers - Mike Nikorak, RHP : 豊作だった11年に確実と思われていたJed BradleyとTaylor Jungmannを指名したものの大こけ。それでこりたのか、ここ数年はハイリスクだが上限の高い選手を積極的に指名している。Nikorakは最速97 mphの速球で、Top 10近い評価をしているサイトもある。ここで獲るには申し分ない。
18. Toronto Blue Jays - Dansby Swanson, 2B/SS : 14年はTrea Turnerを獲るという予想が強かったものの、結局は捕手のMax Pentecostを指名。しばらくはJose Reyesがいるが、後釜も欲しいところ。今が勝負のタイミングと見ている感は強く、即戦力のM-IFはいても良いだろう。Swansonは上限はさほどでも無いが、走攻守のバランスに優れたハイフロアーな選手。チームの二塁打記録を作ったようにパワーレスではない。2B経験も深く、チーム状況にも合いそう。
19. New York Yankees - Cody Ponce, RHP : ここ数年野手はInt. FA市場に注力している。FAに多くを頼るチームだし、必然的にそういったストラテジーになるのは理解できる。ドラフトでは、即戦力のリリーフかバックエンドスターターになれそうな選手を多く指名し、どちらかというとハイフロアーなカレッジ投手を多く指名している。評価を上げているPonceは、先発の可能性も持つし、上限もまずまずだが、球威があり、リリーフなどでも使いやすい。
20. Cleveland Indians - Alonzo Jones, OF/SS : ここ数年はやや地味ながら良いドラフトをしている。投打のバランスが良く、今後数年は競争力のあるチームになるだけの下地は整っている。エースタイプの投手が欲しいところだが、この順位ではあまり候補はいない。上位で野手を獲り、少し下のラウンドで分散して投手をというストラテジーを採るチームにも見える。ここ2年のドラ1のClint Frazier、Bradley, Zimmerは5ツールのバランスの良いCFだが、典型的なスピードスタータイプではない。ここでそういうタイプを加えても良いかも。
21. Seattle Mariners - Chris Betts, C : ここ2年はパワーのある野手を重点的に指名。そろそろ投手にも思えるが、ダメ押しでBettsはどうか。Mike ZuninoはややMLBで苦戦しているし、14年ドラ1のAlex JacksonはRFとして育てるよう。Bettsも1Bなどの可能性もあるが、パワーの可能性はどのポジションでも貴重。
22. San Francisco Giants - D.J. Stewart, OF : 投高打低のチームカラーは変わっていないが、そろそろパワーヒッターという予想を裏切って、ここ数年M-IFや投手の指名を続けている。投手も一時期ほどの豪華さはないが、特にOFに頼れる打者が欲しい。Stewartは取りあえず打てるし、まだゲームでは発揮し切れていないが、パワーポテンシャルも高い。
23. Pittsburgh Pirates - Kyle Cody, RHP : OFを中心に、野手はかなり整って来た。強いて言えば、1B/3Bタイプは欲しいが候補に欠ける。それよりは投手だろう。先発上位タイプを複数抱えている羨ましいチームだが、Gerrit Coleを除けば、Jameson Taillonを筆頭に、まだMLBの戦力となれている選手は少ない。Codyは球威があり、リリーフでも有用だろう。
24. Oakland Athletics - Jake Lemoine, RHP : 相次ぐトレードでマイナーはカラカラに。取りあえずポジションを問わずに一番良い選手を選ぶしかない。上限的にはもう一歩だが、残った中ではLemoineかな。
25. Kansas City Royals - James Kaprielian, RHP : 最近のランキングではあまり評価されていないが、Kaprielianは体格・スタッフに優れ、カレッジ投手の中でも実績も高い。Team USAでもよく投げていたし、カレッジシーズンが始まれば再び上昇してくると思う。
26. Detroit Tigers - Riley Ferrell, RHP : 上限は低くても戦力になれる選手を好むチームで、カレッジのパワーリリーフが大好き。昨年もNick HowardやNick Burdiを予想する声が強かった。今季で言えばFerrellはベストマッチだろう。リリーフ専門という点を除けば非の打ち所のない、実績十分のクローザーだ。
27. St. Louis Cardinals - Josh Staumont, RHP : ここ数年でもトップクラスの強豪にも関わらず、都市サイズが小さいこともあって、ロッタリーピックの恩恵を受けまくっている。さすがに上位指名は無いため、スター選手の輩出は難しくなっているが、スカウティングや育成が良いのか、下位指名からでも戦力を送り出している。あまりニーズを言っても仕方ないし、適度に即戦力とハイリスクハイリターンな選手を混ぜていけば良い。StaumontはD-IIでプレーしているが、素材としては面白く、こういった賭けをしやすいチームにフィットする。
28. Los Angeles Dodgers - Austin Smith, RHP : A. Smithは優れた体格とドラフトでもトップクラスのスムーズなメカニクスを持つそう。現段階ではドラ1後半予想だが、更に上に行ってもおかしくない選手。
29. Baltimore Orioles - C.J. Hinojosa, SS : J. J. HardyがFA。再契約するのか、Manny MachadoをSSに戻すのかは分からないが、Machadoもここのところケガが多く、守備の負担が少ないポジションを守らせたいかも。2BもJonathan Schoopもあまり打てておらず、M-IFはいても困らない。現状ではこの辺りではあまりSSタイプがいなく、少しオーバードラフトかもしれないが、Hinojosaは打撃面でもポテンシャルがあるカレッジのSSとしてはハイシーリングな選手。
30. Washington Nationals - Skye Bolt, OF : 14年は低空飛行を続け、一気に評価を落としたが、13年は最優秀フレッシュマンと言えるほどの活躍。走攻守にツールを持った選手で、特にズバ抜けた肩の強さはCFとしてもRFとしてもトップクラス。打撃をある程度戻してくればドラ1の可能性は十分にある。
31. Los Angeles Angels - Beau Burrows, RHP : やや伸びしろには欠けるとも言われるが、優れた球威とセカンドピッチを誇る。HS-Pの中では長く注目され続けている選手で、実績も十分。やや身長は低めながら球威のある選手を好むこのチームにフィットするのでは?
*: For failure to sign 2014 draft pick Brady Aiken
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